鷺の停車場

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テレビアニメ「SPY×FAMILY」第2クール

テレビアニメ「SPY×FAMILY」、4月から6月まで放送された第1クールに続けて、10月から12月まで放送された第2クールも見てみました。

spy-family.net

2019年3月から「少年ジャンプ+」で連載されている進藤達哉さんの同名コミックをアニメ化した作品で、監督・シリーズ構成:古橋一浩、キャラクターデザイン:嶋田和晃、アニメーション制作:WIT STUDIO、CloverWorksなどの主要スタッフ。

スパイの主人公が、任務遂行のため、利害の一致した、いずれも訳ありの孤児と若い女性を娘・妻に迎え、家族としての生活を初めていく物語。

 

主な登場人物は、

  • ロイド・フォージャー【江口拓也】:西国情報局(WISE)に所属する敏腕諜報員(エージェント)。暗号名(コードネーム)は〈黄昏〉(たそがれ)。並外れた観察眼と記憶力を持ち、百の顔を使い分ける変装のスペシャリスト。東西の戦争を回避するため、偽装家族を作り子供を名門校に入学させる任務に挑む。

  • アーニャ・フォージャー【種﨑敦美】:とある組織の実験で偶然生み出された他人の心を読める超能力者。孤児院にいたところ、ロイドに引き取られる。超能力については周囲に秘密にしているが、ロイドがスパイであることに気づき、陰ながら彼の力になろうと奮闘している。

  • ヨル・フォージャー【早見沙織】:幼少期から殺人術を叩きこまれた、凄腕の殺し屋。暗号名(コードネーム)は〈いばら姫〉。大切な弟を安心させたいという思いと、周囲から怪しまれずに殺し屋を続けたいという思いから、妻を探していたロイドと利害が一致し偽装結婚する。

  • ボンド・フォージャー【松田健一郎】:フォージャー家の番犬。元は軍事研究の実験体で、未来を予知する能力を持つ。テロリストに爆弾犬として利用されるところをアーニャと出会い、家族として迎えられる。

  • フランキー・フランクリン【吉野裕行】:情報屋であり、〈黄昏〉(たそがれ)の協力者。任務のサポートをする発明品を制作したり、アーニャの子守をしたりなど、たびたびロイドにこき使われている。明るく気さくな性格だが、モテないことを気にしている。

  • シルヴィア・シャーウッド【甲斐田裕子】:西国情報局の管理官(ハンドラー)。〈黄昏〉(たそがれ)の上司で、時として無理難題を課す。戦争を心から憎み、世界の平和のため、オペレーション〈梟〉(ストリクス)の成功に尽力する。

  • ヘンリー・ヘンダーソン山路和弘】:イーデン校の寮長(ハウスマスター)。担当教科は歴史。エレガントであることを最も重視する。曲がったことを嫌う良識人。

  • ユーリ・ブライア【小野賢章】:ヨルの弟。表向きは外交官だが、実際は〈秘密警察〉と呼ばれ恐れられる東国オスタニア国家保安局の少尉。真面目で仕事熱心な好青年。姉の安全のため、姉が住む東国を守るべく動いている。

  • ダミアン・デズモンド【藤原夏海】:ロイドの標的であるドノバン・デズモンドの次男。アーニャのクラスメイト。プライドが高く傲慢な一方、父親に認めてもらいたいという健気な一面も。ある目的のために"皇帝の学徒"(インペリアル・スカラーを目指している。

  • ベッキー・ブラックベル【加藤英美里】:アーニャのクラスメイトで、大手軍事企業ブラックベルCEOの娘。入学当日、アーニャがダミアンを殴ったのは自分のためだと勘違いしてから、アーニャと友達に。何かとアーニャの面倒を見てくれる少女

  • フィオナ・フロスト【佐倉綾音】:ロイドの同僚で、西国情報局(WISE)に所属する諜報員(エージェント)。暗号名(コードネーム)は〈夜帷〉(とばり)。感情を一切表に出さないため周りからは敬遠されている。先輩である黄昏(たそがれ)に恋情を抱いており、密かに妻の座を狙っている。

など。

 

公式サイトに掲載されているストーリーは、次のとおりです。

MISSION:13 プロジェクト〈アップル〉

アーニャの〈星〉(ステラ)獲得のご褒美のため、ペットの犬を探しに行くフォージャー家。その途中、ロイドは西国ウェスタリスの外相を狙った爆弾テロを未然に防ぐ任務に駆り出されることになる。一方、犬を選んでいたアーニャは見知らぬ白い大型犬の心に、なぜか自分たち家族の姿を見る。気になって犬を追うアーニャ。迷い込んだ先はテロリストのアジトだった!

原作では、MISSION:18・MISSION:19(単行本第4巻所収)におおむね対応する部分。

MISSION:14 時限爆弾を解除せよ

未来を予知する不思議な犬と出会ったアーニャ。犬のお陰で一時は難を逃れるものの、ふたたびテロリストの手に落ちてしまった。そこにヨルが駆けつけて敵を撃退!そんな中、再び犬が未来を予知する。犬の心を読んだアーニャが見たものは、爆破されたビルの瓦礫の中で倒れるロイド……。
この未来を変えるべく、アーニャは犬とともに事件現場へ向かう!!

原作では、MISSION:20・MISSION:21(単行本第4巻所収)に対応する部分。

MISSION:15 新しい家族

敵の爆弾犬と対峙するロイド、人知れずロイドを救ったアーニャ、そして逃走するテロ首謀者を発見したヨル。家族それぞれが関わることとなった爆弾テロ事件、果たしてその結末は!? そして当初の目的であった〈星〉(ステラ)獲得のご褒美として、アーニャは事件で出会った未来予知をする大型犬をペットとして飼いたいと言う。犬たちの裏事情を知るロイドは渋るが、アーニャは飼わなければ学校を辞めるとまで言い出して……。

原作では、MISSION:22・MISSION23(単行本第4巻所収)に対応する部分。

MISSION:16 ヨル's キッチン/情報屋の恋愛大作戦

ヨル's キッチン

ロイドは最近、ヨルの帰宅が遅いことを気に掛けている。アーニャもボンドの予知で見たヨルの様子を心配していた。当のヨルは二人には秘密で同僚・カミラの家に通っていた。その目的とは!?

原作では、MISSION:24(単行本第5巻所収)に対応する部分。

情報屋の恋愛大作戦

ロイドがフランキーに呼び出される。好きな女性ができたので、デートの必勝法を教えて欲しいとのことだ。熱意に押されて、凄腕スパイの会話術をレクチャーすることに。

原作では、SHORT MISSION:2(単行本第4巻所収)に対応する部分。

MISSION:17 ぐりほんさくせんを決行せよ/〈鋼鉄の淑女〉フルメタルレディ)/オムライス♡

ぐりほんさくせんを決行せよ

図工の授業で同じ班になったアーニャとダミアン。アーニャは「ナカヨシ作戦」のためにダミアンの工作を手伝おうと張り切る!

原作では、MISSION:25(単行本第5巻所収)に対応する部分。

〈鋼鉄の淑女〉フルメタルレディ)

表向きは西国ウェスタリスの外交官として働く〈WISE〉(ワイズ)管理官(ハンドラー)・シルヴィア。常に監視されている彼女の日常は、隙を見せることが許されない。

原作では、SHORT MISSION:5(単行本第7巻所収)に対応する部分。

オムライス♡

幼き日のブライア家。ヨルはユーリのためにオムライスを振る舞っていた。ユーリは姉の愛情を一身に受けて成長していく。

原作では、単行本第5巻の巻末に所収されている「SPY×FAMILY CONFIDENTIAL FILES (OMAKE)」に対応する部分。

MISSION:18 家庭教師の叔父/〈東雲〉(しののめ)

家庭教師の叔父

来週はイーデン校の中間試験。その日はアーニャが超能力を使えなくなる新月の日で、カンニングができない。ヨルの提案でユーリに家庭教師をしてもらうことになり……。

原作では、MISSION:26(単行本第5巻所収)に対応する部分。

〈東雲〉(しののめ)

中間試験が終了。アーニャの試験の出来に不安を感じたロイドは、答案を改ざんするためイーデン校へ。そこには同じように潜入を目論む、あからさまに怪しい男が!?

原作では、MISSION:27(単行本第5巻所収)に該当する部分。

MISSION:19 デズモンドへの復讐計画/母、風になる

デズモンドへの復讐計画

中間試験で優秀な成績を修めて〈星〉(ステラ)を獲得したダミアン。周囲からちやほやされる彼を、クラスメイトのジョージは恨めしそうに見ていた。その理由とは……。

原作では、MISSION:28(単行本第5巻所収)に対応する部分。

母、風になる

アーニャを学校に送り出した直後、ヨルは机の上に体操着を見つける。このままではアーニャが体育の授業で困ってしまう。ヨルは忘れ物を届けるために走り出した!

単行本を読む限り、これに対応する原作のエピソードは見当たらないので、アニメオリジナルなのかもしれません。

MISSION:20 総合病院を調査せよ/難解な暗号を解読せよ

総合病院を調査せよ

授業で「興味のある職業」のレポートを書くことになったアーニャは、ロイドの職場・バーリント総合病院の見学へ。ロイドが席を外した隙にアーニャの大調査が始まった!

原作では、MISSION:29(単行本第5巻所収)に対応する部分。

難解な暗号を解読せよ

スパイアニメの影響で暗号解読に興味を持ったアーニャは、自分でも暗号文を作り、ロイドたちに機密文書を配りだした。果たして解読できる者はいるのか……!?

これも、単行本を読む限り、対応する原作のエピソードは見当たらないので、アニメオリジナルなのかもしれません。

MISSION:21 〈夜帷〉(とばり)/はじめての嫉妬

〈夜帷〉(とばり)

ロイドの病院で働く事務員・フィオナの正体は〈WISE〉(ワイズ)の女性諜報員〈夜帷〉(とばり)。「オペレーション〈梟〉(ストリクス)」の遅れに苛立つ彼女は、「フォージャー婦人」の役を自分に替えるよう提案。さらに独断でフォージャー家を訪問してヨルと対面する!

原作では、MISSION:30(単行本第5巻所収)に対応する部分。

はじめての嫉妬

ロイドにもらったペンギンのぬいぐるみがお気に入りで、一緒に寝るアーニャ。その様子を嫉妬深く見つめる白い影が……。

原作では、SHORT MISSION:3(単行本第5巻所収)に相当する部分。

MISSION:22 地下テニス大会 キャンベルドン

東西戦争の火種になるとされる機密書類・ザカリス文書。その隠し場所とされる名画を手に入れるため、ロイドとフィオナは絵画のオーナー・キャンベルが主催する闇のテニス大会に出場する。大会に優勝すれば、望みの美術品が贈呈されるとのことだ。夫婦を装って試合に臨むロイドたちに、元プロプレイヤーなどの猛者たちが襲い掛かる!

原作では、MISSION:31・MISSION:32(単行本第6巻所収)に相当する部分。

MISSION:23 揺るがぬ軌道

地下テニス大会もいよいよ決勝戦。ロイドたちの対戦相手・キャンベル兄妹は、改造ラケットや周囲のスタッフを使った妨害工作など、数々の汚い手を使う強敵。しかし〈WISE〉(ワイズ)が誇る諜報員ペアはこれをことごとく回避し、ロイドのトドメの一撃が炸裂!ところが試合直後、機密書類の存在を知った保安局が割り込んできて……。

原作では、MISSION:33・MISSION:34(単行本第6巻所収)に相当する部分。

MISSION:24 母役と妻役/ともだちとかいもの

母役と妻役

フィオナの登場で偽装結婚に不安を感じるヨル。その様子を見たロイドは、ヨルが自分に対して恋愛感情を抱き始めたと考える。任務のためには女性すら利用する〈黄昏〉(たそがれ)モードへ!。

原作では、MISSION:35(単行本第6巻所収)に相当する部分。

ともだちとかいもの

アーニャに可愛い服を選ぶため、ベッキーはアーニャを連れてデパートへ。お嬢様の財力で店舗を借り切って、二人の可憐なるファッションショーが始まった。

原作では、MISSION:36(単行本第6巻所収)に相当する部分。

MISSION:25 接敵作戦(ファーストコンタクト)

イーデン校では半期に一度の懇親会が行われていた。特待生とその親、東国(オスタニア)のVIPたちが集まる会場は侵入者を許さない厳戒態勢。一方でダミアンは、懇親会を訪れる父親に会いたいと兄に伝言。親子の待ち合わせを知ったロイドは、ダミアンを利用してターゲットへの接触を図る。

原作では、MISSION:37(単行本第6巻所収)・MISSION:38(単行本第7巻所収)に相当する部分。

 

以上のように、原作コミックでいうと、MISSION:18からMISSION:38まで、単行本ではおおむね第4巻から第6巻までの部分を描いた形になっています。全体が大きなストーリーを形づくっていた第1クールと異なり、アーニャたちの生活が落ち着いたこともあって、ボンド登場以降は、日々の学園生活を描く1話完結のエピソードが多くなったのは個人的にはマイナス要素でしたが、それでも十分に楽しめました。

2023年にTVアニメ第2シーズンの放送が、そして、原作の遠藤達哉さんが監修・キャラクター原案を担当する劇場版の制作も決定したそうです。劇場版は、1~2話完結のエピソードが多い原作の中でひときわ多くの話数をかけて描かれているMISSION:44(単行本第7巻所収)からMISSION:56(単行本第9巻所収)までの豪華客船クルーズのエピソードなのではないかと勝手に予想しますが、いずれにしても、楽しみに待ちたいと思います。