鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

アニメ映画「BLUE GIANT」

休日の午後、MOVIX亀有に行きました。


昼間にここに来るのはかなり久しぶりな気がします。


ロビーにはけっこうお客さんがいました。


この日の上映スケジュールの一部。既に上映が終わったものも含めて、26作品・27種類の上映が行われていました。

この日観るのは「BLUE GIANT」(2月17日(金)公開)。全国約200館で公開されています。


上映は137+2席のシアター2。ほぼ満席、120人くらいは入っていたと思います。こんなにびっしり席が埋まった環境で観るのは、コロナ禍以降では初めてのような気がします。


(チラシの表裏)


(以前に配布されていた別バージョンのチラシ。)


2013年から2016年まで「ビッグコミック」連載された石塚真一さんの漫画「BLUE GIANT」を原作にアニメ映画化した作品で、主要スタッフは、監督:立川譲、脚本:NUMBER 8、アニメーション制作:NUT、音楽:上原ひろみ など。

公式サイトのストーリーによると、


ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。

卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。

大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。

楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。

トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。 無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えたが、ある思いもよらない出来事が起こり……

 

・・・というあらすじ。

公式サイトで紹介されている主要登場人物・キャストは、

  • 宮本 大【山田 裕貴】:中学・高校とバスケ部だったが、ジャズに魅了され、独学でテナーサックスを吹き始め、半年間だけレッスンを受ける。高校卒業後、世界一のプレーヤーを目指して仙台から上京し、高校の同級生の玉田の部屋に転がり込む。

  • 沢辺 雪祈【間宮 祥太朗】:大がライブハウスで出会った大学1年生の凄腕ピアニスト。長野県出身。大とバンドを組み、作曲・編曲も担当する。10代で日本一のジャズクラブ「So Blue」のステージに立つことを目指している。

  • 玉田 俊二【岡山 天音】:大の同級生の大学1年生。サッカーサークルに入っていたが、違和感を感じてサークルを辞め、大の誘いでドラムを始める。

というもの。(それぞれの説明は加筆しました)

 

ネタバレですが、記憶の範囲で、もう少し詳しめにあらすじを紹介すると、

 

冬の寒さの中、河原でテナーサックスを吹く宮本大。高校卒業後、ジャズプレーヤーを目指して仙台から上京し、高校の同級生の玉田俊二の部屋に転がりこむ。
建設工事などのバイトで日銭を稼ぎ、夜の河川敷で練習を重ねる大は、稼いだお金でジャズライブを聴こうと、見つけたジャズバー「JAZZ TAKE TWO」に入ってみるが、店主・アキコは、もうライブはやってないと言い、生演奏を聴くことができるジャズバー「JAZZ SHOP 二五一」を紹介する。そこで出演していた沢辺雪祈のピアノに惹きつけられた大は、一緒に組むことを持ち掛ける。大の演奏を聴いて、沢辺は一緒に組むことにし、2人での練習を始める。ドラムも必要と感じた沢辺は一流のドラマーを探すが、大はサッカーサークルを辞めた玉田をドラマーにしようと誘う。沢辺は最初は大反対するが、玉田は、音楽教室に通い、練習用のサイレントドラムを36回ローンで購入して猛練習する。大は沢辺を説得し、3人は「JASS」(ジャス)を結成する。
練習を重ね、大はライブを行おうとライブハウスに売り込み、初のライブが決まり、新橋駅前でチラシを配る大だったが、観客は店主を入れても4人だけだった。ライブ終了後、玉田は落ち込むが、「思っていたより悪くなかった」という沢田の言葉に、玉田は続けることを決心する。その後、JASSはライブを重ねてファンを増やしていく。そんな中、かつしかジャズフェスティバルへの出演が決まり、その演奏で観客を魅了する。
沢辺は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」への10代での出演を目指し、つてを頼って支配人の平を紹介してもらって売り込み、JASSのライブを観に来てもらうことに成功する。そのライブは成功するが、終演後に平に感想を尋ねると、大と玉田については好感を寄せるが、沢辺については小手先だけの演奏と酷評し、打ちのめされた沢辺は壁にぶち当たる。
しかし、酷評して若い芽を摘んでしまったのではないかと沢辺を気に掛ける平は、ピアニストが急きょ来日できなくなった海外ミュージシャンのライブの助っ人ピアニストに沢辺を起用し、沢辺は見事な演奏を見せる。
そうして、目標であった「So Blue」での出演が決まる。3人は練習に励むが、その前日の夜、道路工事での交通整理のバイト中に交通事故に巻き込まれて、右腕などを負傷し、入院してしまう。大と玉田は、ドラムとサックスのデュオで出演させてほしいと平に願い出て、緊急会議の結果、出演が認められる。
そして始まったステージ、2人の演奏は観客を熱狂させる。いったんステージから引き揚げた2人の前に、母親に付き添われた沢辺が現れる。沢辺はJASSは解散になると2人に告げ、3人はアンコールで最後のステージに上がる。沢辺は無事だった左手だけでピアノを弾き、3人の演奏は観客を魅了する。
その後、世界を目指しミュンヘン行きの飛行機に乗る大は、空港から沢辺に電話を掛け、その回復を願い沢辺を励まし、旅立つ。

 

・・・という感じ。(多少の記憶違いはあるかもしれません)

 

とてもいい意味でアツい映画でした。おそらく原作の展開をだいぶ圧縮したのでしょう、トントン拍子で順調に進んでしまう感じもありましたが、とにかく音楽が素晴らしく、曲の雰囲気を映像で見せる演奏シーンも迫力があって、すっかり圧倒されました。演奏シーンで明らかにCGっぽい部分があったのはちょっと残念でしたが、そうした細部は気にならないくらい、いい作品でした。特に、最後のライブシーンは感動的で、ボヘミアン・ラプソディのライブシーンと相通ずるものがありました。

原作も読んでみたくなりました。