テレビアニメ「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~」、個人的には、2024夏アニメで一番ハマっている作品になっています。
前回に続いて、8月1日(木)に放送された第5話から8月22日(木)に放送された第8話までを紹介します。
繰り返しになりますが、小説投稿サイト「小説家になろう」に2019年10月から連載され、2020年9月からアース・スターノベル(アース・スター エンターテイメント)で刊行されている鍋敷の同名ライトノベルを原作にテレビアニメ化され、2024年7月4日(木)からTOKYO MXなどで放送されています。主要スタッフは、キャラクター原案:カワグチ、監督:福山大、シリーズ構成:村越繁、キャラクターデザイン:野間千賀子、メインアニメーター:堀澤聡志、アニメーション制作:OLM など。
公式サイトでキャストが紹介されている主要登場人物・キャストは次のとおりです。<>内は、第5話~第8話でそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。
-
ノール【濱野 大輝/小針 彩希(少年期)】:冒険者に憧れるも、12歳のときに「全てにおいて、一切の才能がない」と判定されてしまう。しかし夢を諦めず、山に籠って【パリイ】のスキルを磨き続けた結果、千の剣を弾けるまでに成長する。実はとんでもない能力の持ち主だが自分だけがそれに気づいておらず、現在は最低ランクでギルドに登録をして、日々街の雑用をこなしている。<第5~8話>※少年期は第6・8話のみ
-
リーン【前川 涼子】:クレイス王国の第一王女で、フルネームはリンネブルグ・クレイス。あらゆる能力に秀でており、王都訓練所をすべて歴代最高の成績で修了。6系統のスキルを満遍なく習得している。魔物に襲われ危ういところをノールに助けられる。以来、ノールを“先生”と呼んで慕う。<第5~8話>
-
イネス【森 なな子】:クレイス王国の騎士で、『戦士兵団』副団長。フルネームはイネス・ハーネス。特殊な防御能力【神盾】(しんじゅん) を持っており、その力を使いリーンの護衛を務めている。孤児院の出身で、【盾聖】ダンダルグに引き取られ、力の使い方を教わった。<第5~8話>
-
ロロ【村瀬 歩】:魔物と自在に心を通わせる特殊能力を持つ、心優しい少年。絶滅した「忌むべき存在」とされる魔族の末裔であり、奴隷商人の下でかなり不幸な幼少期を送ってきた。<第5~8話>
-
ギルバート【武内 駿輔】:クレイス王国を守護する剣士兵団の副団長で、【槍聖】の二つ名を授与されている。 無類の戦い好きで、かつては強者を求めて各地を回っていた。 【剣聖】シグの弟子で、槍を扱う。<第7・8話>
-
クレイス王【山野井 仁】:世界最古の迷宮『還らずの迷宮』を擁する国家・クレイス王国の国王であり、リーンとレインの父親。かつては冒険者として、【六聖】たちと『還らずの迷宮』を探索しており、迷宮最奥部で『黒い剣』を発見している。冒険者を引退した現在も王国の最高戦力の一つであり、この国を覆う不穏な空気に気付き、警戒している。<第5・8話>
-
レイン【寺島 惇太】:クレイス王国の第一王子で、フルネームはレイン・クレイス。冷静沈着な性格で、クレイス王の補佐役も務めている。<第5・7・8話>
-
シグ【三木 眞一郎】:クレイス王国を守護する【六聖】のうちの1人。『剣士』(ソードマン)最高位の二つ名【剣聖】を授与されており、王都の『剣士』養成所の教官も務めている。<第7・8話>
-
ダンダルグ【三宅 健太】:クレイス王国を守護する【六聖】のうちの1人。『戦士』(ウォリアー)最高位の二つ名【盾聖】を授与されており、王都の『戦士』養成所の教官も務めている。イネスの義父であり、孤児院から引き取り力の使い方を教えた。<第5・7・8話>
-
ミアンヌ【豊口 めぐみ】:クレイス王国を守護する【六聖】のうちの1人。『狩人』(ハンター)最高位の二つ名【弓聖】を授与されており、王都の『狩人』養成所の教官も務めている。<第7・8話>
-
カルー【関 俊彦】:クレイス王国を守護する【六聖】のうちの1人。『盗賊』(シーフ)最高位の二つ名【隠聖】を授与されており、王都の『盗賊』養成所の教官も務めている。<第7・8話>
-
オーケン【宇垣 秀成】:クレイス王国を守護する【六聖】のうちの1人。『魔術師』(マジシャン)最高位の二つ名【魔聖】を授与されており、王都の『魔術師』養成所の教官も務めている。<第5・7・8話>
-
セイン【羽多野 渉】:クレイス王国を守護する【六聖】のうちの1人。『僧侶』(クレリック)最高位の二つ名【癒聖】を授与されており、王都の『僧侶』養成所の教官も務めている。<第5・7・8話>
以上のほかに、第5話~第8話に登場する、役名が付けられているキャラクターとしては、次の人たちがいます。<>内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。
-
マスター【関口 雄吾】:クレイス王国の王都の冒険者ギルドのマスター。<第5話>
-
ダルケン【大泊 貴揮】:王立騎士団の参謀長。<第5・7・8話>
-
ザドゥ【坂 泰斗】:ロロの命を狙ってノールたちの前に現れた男。<第6・7話>
-
ノール父【浪川 大輔】:ノールの亡き父。<第8話>
-
デリダス三世【上別府 仁資】:クレイス王国を滅ぼそうとする魔導皇国の皇帝。<第8話>
-
ゴブリンエンペラー【虎島 貴明】:王都に向かうリーン、イネスとロロが遭遇した巨大なゴブリン。<第8話>
-
魔竜【森 千晃】:王都を襲った【厄災の魔竜】と呼ばれる魔竜。ノールに服従の姿勢を示す。<第8話>
-
隠密兵団【若林 佑】:レインから【六聖】招集を指示された隠密兵団の兵士。<第5話>
-
少女【鈴木 杏奈】:イネスが孤児院で一緒だった少女。<第5話>
-
寮母【中井 美琴】:イネスがいた孤児院の寮母。<第5話>
-
伝令【白石 兼斗】:クレイス王に王都での魔物出現を報告した伝令。<第5話>
-
奴隷商人【拝 真之介】:ロロを奴隷にしていた商人。<第6話>
-
魔族の子供A【松田 颯水】:ロロとともに地下牢に閉じ込められていた魔族の子供。<第6話>
-
魔族の子供B【早瀬 雪未】:ロロとともに地下牢に閉じ込められていた魔族の子供:<第6話>
-
人間A【堀 総士郎】:ロロを迫害した人間。<第6話>
-
人間B【陣谷 遥】:ロロを迫害した人間。<第6話>
-
人間C【左座 翔丸】:ロロを迫害した人間。<第6話>
各話のおおまかなあらすじは、次のとおりです。< >内は公式サイトで紹介されているストーリーです。
第5話 俺はカエルをパリイする
<クレイス王都に魔物が出現し、クレイス王国を守護する【六聖】をはじめとする主戦力が撃退に奔走する。旅の途上にあったノールとリーンは、謎の少年に操られた凶悪な魔物・黒死竜と出会う。だが、黒死竜は暴走し、ノールは少年を守るために黒死竜に立ち向かう。死の淵に立たされる絶体絶命に、リーンはノールに加勢しようとするが、イネスに逃げるよう告げられる。>
国内各地からの異変の報告を受けるレインは、迷宮資源を狙いクレイス王国を滅ぼそうとする魔導皇国の手が国内深くまで浸食にしていると察知し、【六聖】全員を緊急招集する。
一方、マスターからお祝い代わりに報酬をもらったノールは、リーンと王都の屋台で食事をし、リーンが家に帰ると聞いてホッとしたところで、レインが現れる。レインはノールに翌朝にリーンと山岳地帯の町に向かってほしいと依頼し、馬車に乗ってみたかったノールはその依頼を受ける。依頼は、まず王都の北西に向かい、山岳地帯のトロスという町にしばらく滞在し、異変がなければさらに山奥に進み、隣国の神聖ミスラ―教国に向かうというものだった。何も事情を知らないノールは、馬車からの景色を楽しむが、リーンは浮かない顔をする。
ノールたちの護衛に付いたイネスは、レインから密命を受けていた。それは、やがて王都はかつてない危機に陥る、もし王都が壊滅したら神聖ミスラ教国に亡命し、リーンを安全な場所まで送り届ける、というものだった。
休憩中、イネスはノールに光の盾を見せる。自分とは全く格が違うと思うノールは、凄い才能だと賞賛するが、その言葉を聞いたイネスは自分の過去を回想する。孤児院で特殊な力を持つことを見出され、【六聖】の1人であるダンダルグに引き取られて、力の使い方を学んだイネスだったが、魔物退治に当たるダンダルグが、こんなときにノールがいれば、と呟くのを何度も耳にし、ノールへの嫉妬心を感じていた。
道中、畑の異変に気付いたノールとリーン。馬車を止め、リーンが魔法を放つと、姿を隠していた巨大なカエルのような黒死竜が、それを操っていた幼い魔族の少年とともに姿を現す。
その頃、王都では各地に魔物が出現して兵団が討伐に当たり、【六聖】は国内各所に出現した強力な魔物の対処に当たっていた。
姿を現した衝撃で黒死竜の操作が解け、黒死竜に狙われた少年を助けようと、ノールは黒死竜に立ち向かうが、黒死竜が放つ毒にダメージに受けてしまう。リーンは加勢しようとするが、イネスは毒から守ろうとリーンを止める。イネスはノールはもう助からないと確信するが、ノールはダメージを受けながらも立ち向かい、ついには倒れてしまう。しかし、倒れたノールは、これならやっぱり何とかなりそうだ、と呟くのだった。
原作小説では、第1巻「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~1」の「19 不穏な動き」の後半、「20 討伐報告」の後半と、「21 山の街への馬車の旅」、「22 黒死竜」、「24 俺はカエルをパリイする」の前半で描かれた部分に対応しています。一部、第3巻「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~3」所収の「61 冒険者の娘」のエピソードも一部描かれているようです。
第6話 俺は猛毒をパリイする
<ノールが助けた少年・ロロは、生まれつき魔物を操る力を持つ「魔族」だった。その力を恐れられ、ロロは幼い頃から酷い扱いを受けてきた。だがノールは偏見を持たず、ロロの才能を純粋に認め、励ましの言葉をかける。そんな中、ノールたちの前に立ちはだかったのは、十字の剣を背負い、短剣を携えた異様な男。不敵な笑みを浮かべ、ロロの命を狙っているようで......。>
「魔族」であるその少年は、牢に隔離され、何かあると殴り蹴られてきた。相手の気持ちがわかることが知られると、一層虐げられるようになった。だが、少年は他人を傷つけることはできなかった。そんなある日、少年は、言うことを聞けば美味しいご飯を食べさせてあげると言われ、黒死竜を操り、王都に向かっていた。しかし、隠蔽(シール)が剥がされた瞬間、集中が解けて黒死竜の精神操作術が解かれ、少年を獲物と認識した黒死竜は少年に襲いかかる。少年が、ここで死ねて本当によかった、誰かを傷つけずに済む、と思ったその瞬間、ノールが黒い剣で黒死竜の爪を弾き返す。
一方のノールは、山で一人で生活しているころ、竜滅茸という強烈な毒を持つキノコを食べ、大量の血を吐きながらも、「ローヒール」をかけ続けて一命を取り留めて毒に対する耐性を身に付け、毒を持った生き物はだいたい旨いと知り、毒を持つ動植物を好んで食べるようになっていた。黒死竜の毒で目や口から血を出しながらも、これなら何とかなるかもしれないと思うノールは、黒死竜が口を大きく膨らませて毒を吐こうとした瞬間を見計らい、黒い剣で黒死竜を攻撃して倒す。
少年は、ロロと名乗り、黒死竜をあの街まで連れていくと約束したこと、自分が魔物を操れる魔族であることを明かすが、それを聞いたノールは、旨い食材を町まで運んでいたと勘違いして謝罪し、すごいスキルだと驚嘆する。ロロは初めて褒められて、僕でも誰かの役に立てるのかな?と涙ながらに口にするが、ノールは、俺なんかよりずっと、お前が望めば、いくらでもな、と励ます。
そこにイネスとともにかけつけたリーンは、ノールがすっかり治っていることに驚愕し、【癒聖】のセインが以前に見せてくれたものと同質の気配だと感じる。そして、ロロが他国では当たり前に存在する奴隷だと直感し、この子を安全なところまで送ってやりたいというノールの言葉を聞いて、自分の器の小ささを思い知らされたリーンは、自分のイネスに馬車に乗せてあげられないかとお願いする。イネスは、ミスラ教国には魔族の立ち入りができない、ここへ置いていくのが最善だと難色を示すが、そこに、不気味な男が姿を現す。
原作小説では、第1巻「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~1」の「23 呪われた子」、「24 俺はカエルをパリイする」の中盤以降、「25 魔族の子」、「26 王女の役目」、「27 黒い包帯の男」で描かれた部分に対応しています。
第7話 俺は死人をパリイする
<ロロを襲ったのは、かつてSランク冒険者でありながら凶悪な殺人鬼と化した男・【死人(しびと)】のザドゥだった。ザドゥはクレイス王都で何か大きな出来事が起きると匂わせるが、その真意は分からない。一方、王都では王子のレインが襲撃の余波に苦しみながらも次なる波を警戒していた。その時、王都上空に現れたのは、人知を超えた規模の脅威――【厄災の魔竜】だった。>
「おかしいなあ、そいつ、とっくに死んでる頃だと思ったんだが」と言って姿を現した不気味な男は、ロロを狙って襲いかかるが、ノールがそれを守る。目に見えないほどの2人の攻防のあまりの早さに、リーンは驚く。リーンを護衛しながら見守るイネスは、その男が、【死人】のザドゥだと気づく。
かつて、【六聖】の会議で、未解決案件の資料に、討伐対象は死亡とされているにもかかわらず継続中の扱いとなっている案件があるのを見つけたイネスがそれを指摘すると、【六聖】の面々は、それは、【死人】のザドゥで、表向きは死んだことになっていて、若くしてSランクの冒険者となり、Sランクの討伐対象となった男だと言うが、多くを語らない。なお興味を抱くギルバートに、オーケンたちが説明する。
ザドゥは、若くして古のドワーフの錬金術を極め、若干13歳でドラゴンスレイヤーの異名を手にするまでになった。その後Sランクの冒険者まで上り詰めたが、貿易商36人を惨殺するなど、その力を必ずしも正しいことには使わず、金になるならありとあらゆる依頼に分け隔てなく応じ、1人で一国の軍隊を壊滅させて王族を皆殺しにし国を滅ぼしたこともあった。ザドゥに掛けられた懸賞金は莫大なものとなったが、結果は挑んだ冒険者の死体と懸賞額が積み上がるだけに終わり、ギルドはこれ以上無駄な犠牲者を出さないために、死んだと公表したのだった。
ザドゥは短剣でノールに襲い掛かるが、黒い剣でそれを弾き、そうそう折れることのないオリハルコンやドラゴンタスクの短剣が折れたことにザドゥは驚く。ノールは弁償しようかと詫びるが、ザドゥはなおも銀十字【シルバークロス】で襲いかかる。襲ってくる銀の刃のあまりの数の多さに、ノールも防ぎきれないが、イネスが加勢し、黒死竜の牙を【投石】スキルで投げて刃を破壊し、何とか防ぎきるが、ザドゥは、これから王都でr盛大な祭りがあるらしい、と不吉な言葉を残して姿を消す。
ザドゥの最後の言葉が引っかかるリーンに、ノールはみんなで王都に戻ることを提案するが、それを聞いたロロは顔色を変えて震えだし、戻ったらダメだ、一番大きなヤツが王都に行く、そうすれば終わりだ、と言っていたのを聞いたと話す。レインから密命を受けていたイネスも難色を示すが、リーンはそれを拒み、イネスもそれを受け入れる。ロロも一緒に王都に戻ることにする。
そのころ、王都では、レインの指示で市民を避難させ、敵の奇襲を防いでいたが、そのとき、王都の上空に姿を隠していた【厄災の魔竜】が姿を現す。
原作小説では、第1巻「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~1」の「28 【死人】のザドゥ」、「29 銀の刃」、「30 王都へ」、第2巻「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~2」の「31 破滅の訪れ」の途中までで描かれた部分に対応しています。
第8話 俺は竜をパリイする
<王都の空に現れた【厄災の魔竜】。クレイス王は立ち向かおうとするが、その時、ノールが魔竜の前に割って入る。圧倒的な力で魔竜の一撃を弾き返すノール。魔竜を相手に死闘を繰り広げ、攻撃をことごとく【パリイ】していく。追い詰められかつてない敗北感を覚え混乱する魔竜。対するノールもまた、決して物語の英雄のようには立ち回れずにいた。魔竜を前にした戦いの結末は――。>
幼いノールは、父親から、悪竜を倒した【竜殺しの英雄】の話を聞かされ、自分も【竜殺しの英雄】になりたい、と目を輝かせたことがあった。
王都の上空に現れた【厄災の魔竜】を目にしたリーンは驚く。王都でそれを見上げるレインは、市民を王都の外に避難させようとする。【六聖】が散らばっている状況の中、クレイス王は魔竜に対峙しようとする。
一方、まだ王都から距離があるところにいたリーンたち。リーンは、もう間に合わない、いくら父でもあんなものを相手にできるわけがない、と諦めて膝を落とすが、ノールは呑気に、竜の実物は初めて見た、何とか間に合うのでは、と言う。それを聞いたリーンは、すっかり諦めていた器の小ささに気付かされ、ゴブリンエンペラー退治の時に使った【ウインドブラスト】(風爆破)を使ってノールを王都に飛ばす。そして、魔竜がクレイス王に向けて、かつてこの大陸を焼き尽くしたという【ブレス】(破滅の光)を放とうとしたその瞬間、飛んできたノールが魔竜に【パリイ】と一撃を加え、魔竜は倒れる。
ノールを追って王都に向かうリーンたちには、ゴブリンエンペラーが襲い掛かるが、ロロが自分の能力でその動きを止め、リーンとイネスがそれらを倒す。
魔竜はなおもノールに襲い掛かるが、ノールは【パリイ】でことごとくそれらを弾き返し、かつて受けたことのない反撃に困惑する魔竜は、追い詰められていく。そしてついに、自分の方が弱いと悟った魔竜は、攻撃を止め、ノールに服従の姿勢を示す。それを見て、こいつを殺すのは無理だと思ったノールは、自分は英雄にはなれそうにない、とその場で座り込むと、そこに追いついたリーンたちが駆け寄ってくる。
原作小説では、第2巻「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~2」の「31 破滅の訪れ」の途中から、「32 王都への帰路」、「33 王の最期」、「34 俺は竜をパリイする」、「35 王都市街の戦い」、「36 竜との対話」の前半部分までに描かれた部分に対応しています。
続きはまた改めて。