鷺の停車場

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テレビアニメ「推しの子」(第2期)③第21話~第24話

テレビアニメ「推しの子」の第2期、第20話までに続いて、終盤の第21話~第24話(第2期の第10話~第13話)を紹介します。

ichigoproduction.com

繰り返しになりますが、2020年4月から週刊ヤングジャンプに連載されている、原作:赤坂アカ・作画:横槍メンゴによる同名コミックを原作にテレビアニメ化された作品で、第2期は、本年7月から9月までの夏クールで、TOKYO MXなどで放映されていました。

主要スタッフは、監督:平牧大輔、助監督:猫富ちゃお・仁科くにやす、シリーズ構成:田中仁、キャラクターデザイン:平山寛菜、総作画監督:平山寛菜・渡部里美・横山穂乃花・稲手遥香・監物ケビン雄太、メインアニメーター:早川麻美・水野公彰・室賀彩花、アニメーション制作:動画工房 など。


公式サイトのイントロダクションでは、

 

新たな舞台の幕が開く──

人気マンガ『東京ブレイド』の舞台稽古が始まった。
劇団ララライの役者達に囲まれ、大きく飛躍するかな。
かなの才能を認めながら、ライバル心を激しく燃やすあかね。
才能と熱意のある役者が集う中、アクアは演技すらも利用してアイの死の真相を追い続ける──。
そしてアイドルとして母の背中を追い続けるルビーは……。

 

・・・という物語。

 

公式サイトで紹介されている主要登場人物とキャストは、次のとおりです。< >内は第21話~第24話でそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • アクア【大塚 剛央/内山 夕実(幼少期)】:本名は星野愛久愛海(アクアマリン)。ルビーの双子の兄。母親であるアイを殺した犯人を見つけ出すため、芸能界に足を踏み入れる。苺プロダクションに所属し俳優として活動しており、舞台「東京ブレイド」にて刀鬼を演じる。<第21~24話>

  • ルビー【伊駒 ゆりえ】:本名は星野瑠美衣(ルビー)。アクアの双子の妹。苺プロダクションのアイドルグループ「B小町」として活動し、亡き母であるアイのようなアイドルになることを目指している。<第21~24話>

  • 有馬 かな【潘 めぐみ】:幼い頃から子役として活動しており当時は「十秒で泣ける天才子役」と評判だった。舞台「東京ブレイド」では「ツルギ」を演じる。ルビーに誘われて「B小町」としてアイドル活動もしている。<第21~24話>

  • 黒川 あかね【石見 舞菜香】:劇団「ララライ」に所属している女優。舞台「東京ブレイド」で鞘姫を演じる。恋愛リアリティーショー番組でアクアと出会い、ビジネスカップルとなった。<第21~24話>

  • MEMちょ【大久保 瑠美】:YouTubeTikTok共に多くのフォロワーを抱える人気インフルエンサー。「B小町」に加入しアイドルとしても活動している。<第21・23・24話>

  • 姫川 大輝【内山 昂輝】:劇団「ララライ」の看板役者。舞台「東京ブレイド」では主人公ブレイドを演じる。<第21話>

  • 鳴嶋 メルト【前田 誠二】:「今日は甘口で」にて有馬かなと共演したモデル兼役者。舞台「東京ブレイド」でキザミを演じる。※第21話以降には登場しません

  • 鴨志田 朔夜【小林 裕介】:2.5次元舞台を中心に活躍する人気役者。舞台「東京ブレイド」で匁(もんめ)を演じる。※第21話以降には登場しません

以上の8人のほか、第21話~第24話で登場する役名が付いている登場人物として、次のような人物がいます。< >内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • 斉藤 ミヤコ【Lynn】:芸能事務所「株式会社苺プロダクション」代表取締役社長アイが生きていた当時の社長・壱護の妻で、アイの死後、アクアとルビーを引き取り、壱護の失踪後、苺プロダクションの社長を引き継いでいる。<第21・23・24話>

  • 金田一 敏郎【志村 知幸】:劇団「ララライ」の代表。舞台「東京ブレイド」の演出を務める。<第21話>

  • 雨宮 吾郎【伊東 健人】:宮崎県の宮崎総合病院の産婦人科医。アイの大ファンで、偶然に双子を妊娠したアイの主治医となるが、アイの出産直前、何者かに殺害され、アクアとして生まれ変わる。<第23話>

  • 天童寺 さりな【高柳 知葉】:アイの大ファンだった少女。幼い頃から体が弱く、一生のほとんどを病院で過ごし、12歳で亡くなった後、ルビーとして生まれ変わる。吾郎が主治医を務めていた。<第23話>

  • ヒムラ【平川 大輔】:かつてB小町の数々の楽曲を手掛け、ミヤコが新生B小町の新曲を依頼した人気作曲家。<第21話>

  • アネモネ・モネモネ【ゆかな】:MEMちょの友人でB小町のミュージックビデオ撮影を依頼したインスタグラマー兼映像クリエイター。<第23・24話>

  • ツクヨミ【木野 日菜】:謎の少女。<第21・23・24話>※第21・23話のエンドクレジットでは、役名は「少女」、キャストは「???」とされています。

  • カミキヒカル【宮野 真守】:謎の男。<第22・24話>※第22話のエンドクレジットでは、役名は「サングラスの男」、キャストは「???」とされています。

  • 吾郎の祖母【伊藤 美紀】:吾郎を育てた祖母。<第23話>

  • 片寄 ゆら【長谷川 育美】:カミキヒカルによって崖から落ち、瀕死状態になった女優。<第24話>

  • スタッフ【安田 陸矢】:アネモネが行ったB小町のミュージックビデオ撮影のスタッフ。<第24話>

  • 看護師【島袋 美由利】:吾郎の行方を探して宮崎総合病院に電話を掛けたルビーに応対した看護師。<第21話>

  • 看護師【土屋 李央】:病院を訪問したアクアが吾郎の行方を尋ねた看護師。<第23話>

  • 看護師【久住 琳】:余命わずかなさりなの両親が来ないことに憤る吾郎を宥めた看護師。<第23話>

  • 医師【富士渕 将行】:吾郎に子どもに会いに来ない親は掃いて捨てるほどいるとなだめた同僚医師。<第23話>

  • 店員【小鹿 なお】:アクアとかなが夕食に入ったブラジリアンバーベキュー店の店員。<第22話>

  • 男性客【松岡 洋平】:アクアとかなが入った喫茶店にいた客の男性。<第22話>

  • 女性客【山口 愛】:男性客と一緒に喫茶店に来ていた女性。<第22話>

  • 男性刑事【蓮 岳大】:トランシーバーで白骨死体が雨宮吾郎であることを報告した男性刑事。<第24話>

  • ナレーション【高畑 廉太】<第22話>

 

各話ごとに紹介すると、次のとおりで、< >が公式サイトで紹介されているストーリーです。

第二十一話【カイホウ】

<遺伝子鑑定の結果、姫川とは異母兄弟だと告げるアクア。しかし、姫川から聞かされたのは衝撃的な事実で──。一方、ルビーたちB小町の活動にも新たな展開が……!?>

アクアは姫川大輝に、同一の生物学的父親を持つ異母兄弟である可能性が高いとの私的DNA型鑑定書の結果を見せると、姫川はアクアを自宅に連れていき、母は人気女優だった姫川愛梨、父は売れない役者の上原清十郎で、自分が5歳のときに夫婦心中して死んだことを明かす。父親がアイ殺害の黒幕だと考えており、復讐心のやり場を失ったアクアは、翌朝帰宅して、自由になって、普通に幸せになってもいいのかな、と自問する。

一方、新生B小町は、MEMちょの活躍で公式アカウント「B小町ちゃんねる」の登録者数はもうすぐ2万人というところまで増えていたが、さらに注目を集めるために、MEMちょはルームツアー動画を提案する。最初は猛反対だったかなだったが、出した私物は全て経費で落ちると聞かされて態度を一変させ、張り切って動画を撮る。一方、ルビーは、自室の壁に貼ってあるアイのポスターを剥がした方がいいのかと悩む。ルビーがユニット名を「B小町」にしたのは、アイの願いを引き継ぐという気持ち、そして、さりなが想いを寄せていた主治医・吾郎に見つけてもらえるという思いからだった。しかし、ルビーが吾郎の勤務先だった宮崎総合病院に電話をかけると、吾郎が何年か前に失踪したことを知らされる。

さらに、MEMちょはミュージックビデオを撮ることを提案し、そして、オリジナルの新曲を制作することなる。ミヤコはすでに、かつてB小町の数々の楽曲を手掛けた人気作曲家のヒムラに新曲の作曲を発注していたが、ヒムラは前月までだった締切りはとうに過ぎてもなお煮詰まっていた。しかし、ルビーから送られてきたメッセージ動画を見てインスピレーションを得たヒムラは再び新曲作りに意欲を燃やす。

そして、舞台「東京ブレイド」は千秋楽を迎える。スケジュールがぽっかり空いても、父親捜しの目的を失って、何をしていいのかわからないアクアは、ルビーに誘われ、舞台の慰安も兼ねて、B小町がミュージックビデオ撮影のために行く2泊3日の宮崎旅行に同行することにする。

そんなころ、突然現れた謎の少女は、フッと不穏に微笑むのだった。

第二十二話【自由】

<宮崎旅行を前に買い物へ行くアクアとかな。スマートにエスコートされ、舞い上がるかなだったが……。一方、父親を探し出すという目的を失ったアクアが、あかねに打ち明けた話の内容は──>

B小町のミュージックビデオを撮影するため、アクアたち苺プロダクションは宮崎旅行に行くことになる。宮崎行きの準備を整えるため、アクアとキャリーケースを買いに行くことになったかなは、ウキウキしてどのようなスタイルのファッションで行くか迷った挙句、待ち合わせに遅刻してしまうが、復讐から解放されたアクアは、遅刻を気遣い、スマートに会計を済ませたり、さり気なく荷物を持ってあげたり、ディナーにちょっと雰囲気の良い飲食店も予約するなど、完璧にかなをエスコートし、かなはうれしがる。そんな中、黒川あかねとのことを突っ込んだかなに、アクアは、そろそろ答えを出そうと思ってる、と別れを匂わす。そしてアクアはタクシーを呼び、かなはお持ち帰り妄想を抱くが、それをあっさり裏切って、かなを自宅まで送り届ける。

そして喫茶店であかねに会ったアクアは、一緒に宮崎に行こうと誘い、そろそろじっくり話をしたい、と遠回しに言うが、あかねは、そろそろ私と別れたいんだ?とアクアの本心を見抜き、かつて飛び降りようとするあかねを引き留め抱きしめた歩道橋に連れて行く。歩道橋の上で、アクアを抱きしめたあかねは、アクアくんとなら、キスだってエッチだって嫌じゃないよ、と告白する。感情が揺れ動くアクアだったが、父親を追っていた理由や秘密裏に行っていた遺伝子鑑定の話を打ち明け、復讐を終えたことを告げる。

しかし、並外れたプロファイリング能力を持つあかねは、アクアの話の中の断片的な情報から、アクアは心のどこかで終わりにしたいと思っていたからこんな簡単な抜け穴に気付かない、と戦慄し、それをアクアに話すべきか迷う。

一方、ルビーは母・星野アイの墓参りに来ていた。墓参りを終えたルビーがすれ違ったサングラスをかけた男は、ひそかにルビーに振り返り、美人に育ったね、と呟くと、アイの墓の前に立ち、さすが君と僕の子だ、と墓に語り掛けるのだった。

第二十三話【再会】

<かつてゴローとさりなが生き、アクアとルビーが産まれた地──十数年ぶりに訪れた宮崎で、ゴローの痕跡を辿るアクア。一方、ゴローへの思いを胸に秘め続けるルビーは……。>

ヒムラからの新曲が届き、B小町の3人、そしてミヤコ、アクアとあかねも同行し、一行は宮崎に旅立つ。一行は高千穂を訪れ、アネモネに会う。アクアとルビーは、生まれ変わる前の吾郎とさりながいた病院がある地への訪問に、それぞれ思いをはせる。

B小町の3人が撮影に入ると、アクアはあかねと一緒に、自分たちが生まれた病院がある、と吾郎が勤めていた病院を訪れる。アクアが病院受付で雨宮吾郎の行方を尋ねると、突然連絡がつかなくなって退職扱いとなったことを知らされ、殺された山道にも遺体はなかった。遺体が埋められたのならお手上げだと諦めたアクアは、知り合いの家だと言って吾郎の生家に行く。どんな人だったのかと聞かれ、アクアは吾郎について話し出す。親に妊娠を隠して自宅で出産した吾郎の母は、出産時の出血で死亡し、父親が誰なのかも分からず、吾郎は高千穂の祖父母の家に預けられ、本当は外科医になりたかったが、祖母の意向に合わせて産科医になったのだという。アクアは、吾郎がさりなを看取ったときのことを思い出す。余命いくばくもないさりなは、吾郎に、一度だけB小町のライブに行ったときに買ったアイの激推しキーホルダーを渡したのだった。

謎の少女は、神様はきっと優しい、真の意味で母を得られなかった2人と、魂のない子を産んだ母親を導いてあげた、もしかしたらそれ以上の意味があるのかも、とつぶやく。

一方、アネモネディレクションでB小町はミュージックビデオを撮影していく。その夜、ルビーはあかねとホテルに帰る道で、名前を隠して吾郎への想いを打ち明け、ずっと1人だったときにそばにいてくれて、いつも励ましてくれた、先生がいなかったら頑張って生きようなんて思わなかった、生きる意味をくれた人、でも、今はどこにいるか分からないと語る。しかし、ホテルの鍵を奪ったカラスを追って入った洞窟の奥で、あかねとルビーは白衣を着た白骨死体を見つける。そこにあったのは、さりながゴローに渡した、アイの激推しキーホルダーだった。

第二十四話【再会】

<復讐は終わり、ゴローの体も見つかった。利用するために側に置いていたあかねとの関係に、アクアが出した答えとは……。一方、ルビーは不思議な少女から、事件に関わる情報を知らされて……!?>

吾郎の死体を発見してしまったルビーは警察の取り調べを受け、アクアもそれを知る。うなだれるアクアは、自分が誘ったせいで大変な目に遭わせてしまったと謝罪する。あかねは、どうしてアクア君が謝るの、警察の人がたぶん他殺体だと言っていた、そんなの殺した人が悪いに決まっている、と反論する。アクアは、わざと情報を撒いて、あかねが見つけるように仕向けていた、見つけてくれてありがとう、と話す。あかねのことを利用していたと謝るアクアに、あかねは、優しくて全部自分でしょい込もうとするから、その罪悪感ごと寄り添いたいと思った、と思いを明かし、私がいない方が良いんだよね、と涙を流しながら自ら別れを切り出す。そんなあかねにアクアの心は動かされ、あかねの涙を拭いながら、復讐はもう終わった、死体も見つけた、今度は俺があかねを守りたい、とあかねにキスをする。

翌朝、かつてさりなが入院していた病院を訪れたルビーに、ツクヨミが声をかけ、お姉ちゃんが知りたいこと知ってるよ、と告げ、昔有名なアイドルがここで極秘出産して、死んだ医者はその担当医だった、医者は長く失踪していると思われていたが、音信不通になった日がアイドルが子どもを産んだ日だった、病院の周りにずっと不審な男が2人いた、当時大学生くらいの男と中学生くらいの男の子、その1人は数年後にアイを刺した大学生だと明かすが、もう1人については、それを探すのがあなたの役目じゃない?と告げる。

B小町は撮影に臨む中、ルビーは、私の大事な人を2人も奪ってのうのうとしているのは許せない、どんな手を使っても絶対に見つけ出して殺してやる、と復讐心に燃え、両目の瞳には黒い星が宿る。それを見たアネモネは驚く。

無事に撮影を終えた後、ひとり温泉に入るあかねは、アクアとのできごとを思い返し、正式に付き合うってことでいいんだよね?と思う。そこに入ってきたかなは、あかねが映画の主演を決めたことを羨ましがる。先に温泉を出て、部屋に戻ったあかねは、同室のルビーから、どうしてお兄ちゃんは役者になったのかな?と尋ねられ、会いたい人が芸能界にいる、と私は思っている、と答えるが、ルビーに情報を与えるのは藪蛇かもしれないと詳しい話は避ける。

翌日、一行は、芸能にご利益があるという荒立神社に参拝する。それぞれが願い事をする中、ルビーが願ったのは、早くアクアがママと先生を殺した奴を見つけ出せますように、だった。

そして、アネモネが編集したミュージックビデオは、大きな注目を浴び、新生B小町の知名度が大幅に上昇する契機となる。

さらに半年が経ち、アクアたちはそれぞれ1学年進級し、それぞれの活動が大きく動き出すことになる。

一方、謎の金髪の男・カミキヒカルが、崖から落ちた女性・片寄ゆらに、生きてますか?言ったでしょ、足元に気を付けてって、と言い放ち、瀕死のゆらは、人殺し……と言葉を絞り出す。その背後にはカラスが鳴くのだった。

 

(ここまで)

 

最終話の後には、第3期の制作決定も発表されました。放送開始時期はまだアナウンスされていませんが、犯人探しの物語はさらに大詰めを迎えることになるのでしょう。楽しみに待ちたいと思います。