テレビアニメ「ReLIFE」

テレビアニメ「ReLIFE」を見ました。

relife-anime.com

新型コロナウイルス感染症の拡大、それを受けた緊急事態宣言の発令の影響で、家にこもって過ごす時間がかなり多くなりました。それもあって、以前から加入しているdアニメストアで、少しは気になっていたけど時間がなくて見ていなかった作品をテレビに流して、ながら視聴することが増えました。本作もそうした作品の一つ。

2013年10月から2018年3月にかけて、WEB漫画「comico」で連載された夜宵草さんの同名コミックをアニメ化した作品だそうで、2016年7月から9月まで、TOKYO MXなどで1～13話の本編放送された後、2018年にOVAの「完結編」14～17話が制作されています。

監督：小坂知、シリーズ構成：横手美智子・兵頭一歩、キャラクターデザイン・総作画監督：山中純子、アニメーション制作：トムス・エンタテインメントという主要スタッフ。

大まかなあらすじを紹介すると、

新卒で就職したブラック企業を3か月で退職し、就活が難航する27歳の海崎新太（小野賢章）の前に、リライフ研究所の職員を名乗る夜明了（木村良平）が現れる。1年間の生活費とその後の就職先の紹介のため、新太は了の提案に乗って社会復帰プログラム「ReLIFE」実験の被験者となり、高校3年生として青葉高校に転入することになる。テストでは赤点、体育では体力不足と苦労しながらも、人当たりのいい性格ですぐにクラスに溶け込み、秀才だが極度のコミュニケーション音痴の日代千鶴（茅野愛衣）、同じく秀才だが男女の機微に疎い大神和臣（内田雄馬）、成績優秀・スポーツ万能だが負けん気の強い狩生玲奈（戸松遥）、リライフ研究所の被験者サポート担当で同じく高校生として在籍している了や小野屋杏（上田麗奈）といったクラスメイトたちと共に高校生活を過ごしていくうちに、周りのクラスメイトたちを少しずつ変えていくことになり、そして自身の内面にも変化が起こっていく。日代に次第に惹かれつつも、1年が経って実験が終了すれば周囲の人たちから自分の記憶が失われてしまうことから、踏み込むことを躊躇する新太。しかし、新太は知らないが、実は日代も「ReLIFE」の被験者だった

・・・という物語。

公式サイトに掲載されているストーリーは以下のとおりです。

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Report 1：海崎新太（27）無職

海崎新太は、新卒で入社した会社を三カ月で退社。その後の就活もうまく行かず、田舎に戻ることを迫られる。途方に暮れる海崎の前に、夜明了と名乗る謎の男が現われ、ニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加を持ちかける。内容は謎の秘薬で見た目だけ若返り、一年間高校生として高校に通うことだった。

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Report 2：コミュニケーション能力0点

青葉高校３年３組に編入した海崎。前日のテストの結果はすべて赤点で、再試験があると告げられ大ショック。点数上位の大神和臣と日代千鶴が、学級委員に任命される。それを、狩生玲奈は複雑な表情で見つめていた。昼休み、海崎は大神と編入生の小野屋杏とで食堂に向かうと、何やらもめている日代の姿が。理由を訊くと……

Report 3：オッサンなんですから

体育・体力測定の時間。朝地信長がハンドボール投げで高記録をたたき出し、犬飼暁は、海崎が玉来ほのかをいやらしい目で見ていると思い、ボールを思いっきりぶつけてくる。大神は、成績優秀で顔良し性格良しの完璧男かと思いきや、意外にも運動神経が悪かった。一方、見かけは高校生でも、体力と運動神経は27歳の海崎は……

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Report 4：堕ちる

日代に学級委員の座を奪われた狩生は、挑発的な日代の態度に嫌悪感を強めていく。しかしそれは誤解で、日代は狩生と仲良くなりたいと思い笑顔を送っていたのだった。狩生は勉強では日代に、スポーツでは玉来に勝てないことでストレスを溜めていく。海崎は狩生の気持ちを察し、気に掛けるようになるが……

Report 5：オーバーラップ

日代のカバンを持って逃げる狩生と一緒に、階段を転げ落ちてしまう海崎。保健室で目を覚ます2人。海崎が、なぜ日代のカバンを持っていたのか問いただすと、狩生は日代への嫉妬と嫉妬による苦しみを吐露する。このとき海崎が思い出したのは、みんなが嫉妬で他人を追い落とすことばかり考えていた、会社員時代のことだった。

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Report 6：初めましてじゃないんだよ

海崎の家に突然、勉強会の名目で大神と小野屋が訪ねてくる。海崎は、煙草やビールの空き缶などを必死で隠すが、大人であることがバレないか気が気でない。そんな中、大神がバイト先から呼び出されて帰ってしまう。小野屋と二人きりになり、意識してしまう海崎。すると小野屋が、再会できて嬉しいと言ってきて!?

Report 7：被験者001→002

夜明は、初めて担当した被験者001のことを思いだす。被験者001は、リライフ研究所関東支部で、はじめてのリライフ被験者であった。夜明は青葉高校に被験者と共に編入し観察を行うが、001は他の生徒と上手くとけ込めずにいた。夜明は上司の指示どおり、あまり介入しなかった結果、サポートがあまいと叱責されてしまう。

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Report 8：亀裂

中間試験が終わり、海崎は相変わらず悲惨な結果で再試験決定。担任の天津に呼び出されていると、バレー部キャプテンの玉来がやってくる。彼女も赤点を取ってしまったのだ。その日、玉来がいつものように部活を済ませ帰ろうとすると、赤点なのにレギュラーはおかしいという部員の陰口を聞いてしまい……

Report 9：リベンジ

玉来のせいで部活中に怪我をした狩生。日代と玉来はふたりで昼食を取る。玉来は、優秀な成績を周りから疎まれたことはあるかと聞くが、日代は質問の意図を理解できない。狩生の診察結果は、全治２週間。自暴自棄になった狩生は、天津に部活を引退すると一方的に告げる。放課後、狩生は大神にも八つ当たりしてしまい……

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Report 10：みんなのワガママ

海崎と日代は、狩生と何があったのか、直接、玉来に話を聞きに行く。玉来は、狩生が初めて自分の才能を疎ましく思わず努力を認めてくれた人で、嬉しかったと打ち明ける。だからこそ、怪我をさせて高校生活最後の試合を奪ってしまい、どう謝ればいいのかわからないと悩んでいた。その会話を外で聞いていた狩生は……

Report 11：過去トリップ

夏休みに浮かれる海崎だが、赤点の生徒は再試と補習があるという事実を告げられる。付属大学以外への進学を考えている大神と一緒に補習に出る海崎は、気になる子はいないのかとけしかける。一方で、海崎はみんなと仲良くなればなるほど、一年限定の青春でみんなに忘れられてしまう自分の運命に、切なさを募らせていた。

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Report 12：ダブルパニック

夏休みに浮かれる海崎だが、赤点の生徒は再試と補習があるという事実を告げられる。付属大学以外への進学を考えている大神と一緒に補習に出る海崎は、気になる子はいないのかとけしかける。一方で、海崎はみんなと仲良くなればなるほど、一年限定の青春でみんなに忘れられてしまう自分の運命に、切なさを募らせていた。

Report 13：告白

日代は、花火大会で狩生と大神がお互い告白しようとしていることを知り、違う大学に行くかもしれないのに、気持ちを伝えることに意味がないように思っていた。花火大会当日。一同は、花火までの時間を露店で楽しむ。慣れない下駄に日代は、夜明から手を差し伸べられ、腕を組んで歩く。その様子を見た海崎の心はざわついて!?

 （ここまで）

ここまでがテレビで放映された本編。花火大会で、了の画策で2人きりとなった海崎と日代が、ともに、華々しく咲いて消えてしまう花火に、リライフが終われば周囲の人たちから自分の記憶が消えてしまうことに思いを重ね、その帰り道、海崎が日代への気持ちを押しとどめ、互いに「忘れない」と伝え合うところで幕を閉じます。いい話ではありますが、ここで終えると、やや消化不良な感じがします。

14話からはOVAの「完結編」 になります。

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Report 14：Seed

二学期が始まり、試験で一位になった大神と狩生が委員長になる。狩生は日代に手を抜いたのではないかと詰め寄るが、日代はどこか上の空で…。実は花火大会以来、海崎のことで頭がいっぱいになっていたのだった。日代はこの気持ちにケリをつけるため、夜明を呼び出し問う。「海崎さんもリライフ被験者なんじゃないですか？」

Report 15：Need

日代のことを好きだと自覚した海崎だったが、１年限定のリミットを気にしてなかなか前向きになれない。青葉祭当日、大神たちと高校最後の思い出を作ろうとするも、一緒に写真に写ることを遠慮するのだった。一方、日代はまだ海崎への気持ちが一体何なのか整理がつかず、確かめようとして突拍子もない行動に出る！

Report 16：Date

期末試験に不安のある海崎は、大神に勉強をつきあってもらう。大神は狩生をクリスマスデートに誘ったらしく、「新太は日代さんを誘わないの？」と言われるが、リライフ中の海崎にとっては複雑な問題だった。次の日、なぜか日代から避けられる海崎。理由がわからず動揺していると、突然25日の予定を訊かれて……

Report 17：Life

卒業式まであと少し。一緒にいる時間を大切に過ごす海崎と日代。リライフサポート課の夜明と小野屋は、そんな二人を静かに見守るしかなかった。もう少しで海崎と日代のリライフが終了する――。それは、社会人に戻ること、お互いに関する記憶が消えることを意味していた。

（ここまで）

ともに相手を好きで両想いとなった関係は、リライフが終了して、お互いに関する記憶が消えることで終了することになります。実験終了により大人に戻る薬を飲み、眠りに入った日代の掌に書かれた自らへのメッセージは、痛々しく映ります。

しかし、最後のエンディングソングが流れた後のエピローグで、ハッピーエンドに至ります。実験を終え社会人に戻った海崎は、自分の希望で、リライフ研究所に働き始めます。会社の新人歓迎の飲み会で、海崎は日代と再会しんますが、ともに互いについての記憶が消えており、ぼんやりとした感覚を感じつつも、思い出すことはできません。しかし、お店を出て、互いが被験者だったことを知って話しているうちに、互いに記憶がつながる、というところで、幕を閉じます。日代がリライフ研究所に就職したのには、海崎がリライフ研究所に就職することを知った小野屋杏（日代のサポート担当）の強い勧めがあったことが、会話での日代の言葉の中で暗示されます。このへんは、2人の幸福を願って再び引き合わせようとする小野屋の一見天然系ながらお人よしな一面がよく表れています。

原作コミックは読んでいませんが、おそらく原作よりもシリアス寄りに描いているのだろうと思います。本編終盤から完結編にかけての展開は特に印象的でした。