鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「ルックバック」

休日の午後、MOVIX亀有に行きました。


14時ごろの時間帯、ロビーにはけっこう多くのお客さんがいました。なお、この日は合計29作品・30種類の上映が行われていました。


観るのは、「ルックバック」(9月11日(金)公開)。全国358館とかなり大規模での公開です。

2024年6月に劇場公開された劇場アニメ版がかなり良い作品だったので、今回の実写版も観に行くことにしました。

reiherbahnhof.hatenablog.com

 


上映は、137+2席のシアター7。席はかなり埋まっていて、70~80人くらいお客さんが入っていたと思います。


(チラシの表裏)


(チラシの中見開き)


(劇場公開日公表前に配布されていたチラシ)

 

2021年に「少年ジャンプ+」で公開された藤本タツキの同名コミックを原作に実写映画化した作品で、監督・脚本・編集は是枝裕和。

 

公式サイトのイントロダクションでは、

 

藤本タツキによる青春漫画『ルックバック』が、『万引き家族』『怪物』の是枝裕和監督によって実写映画化された。

小学館漫画賞などを受賞し、2025年には劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が公開されるなど、国内外で高い評価を受ける漫画家・藤本タツキ。なかでも『ルックバック』は、2021年に『少年ジャンプ+』で公開されると大きな反響を呼び、『このマンガがすごい!2022』オトコ編第1位を獲得したほか、多くのクリエイターや漫画ファンから支持を集めた。2024年には劇場アニメ化され、第48回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。本作は、藤本タツキ作品として初の実写映画化となる。

監督・脚本・編集を務めるのは、2018年に『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞した是枝裕和。近作でも『ベイビー・ブローカー』(2022年)、『怪物』(2023年)、『箱の中の羊』(2026年)がカンヌ国際映画祭に出品されるなど、国内外で高く評価されている。是枝監督は偶然立ち寄った書店で原作と出会い、その物語と作り手としての覚悟に深く心を動かされたという。こうして、藤本タツキとの初のコラボレーションが実現した。

漫画の腕に絶対の自信を持つ藤野と、彼女に憧れを抱きながらも圧倒的な画力を秘めた京本。漫画へのひたむきな思いで結ばれたふたりを、ある日思いもよらない出来事が襲う。原作と同様に、小学生時代から始まるふたりの13年間の軌跡を、繊細かつみずみずしく描き出す。撮影は主に秋田県にかほ市で四季を通して行われ、春夏秋冬それぞれの風景が作品の中に刻まれた。

藤野役を演じるのは、Netflixシリーズ『舞妓さんのまかないさん』や映画『か「」く「」し「」ご「」と「』『万事快調〈オール・グリーンズ〉』に出演した出口夏希。京本役には、『ハピネス』『消滅世界』に主演し、『海よりもまだ深く』をはじめ数々の是枝作品に出演してきた蒔田彩珠が扮する。また、子ども時代の藤野と京本には、七瀬ふうりと岡田六花がそれぞれ起用された。

漫画を描くことに情熱を注ぎ、二度と戻らないかけがえのない時間を共に過ごしたふたり。少女たちの成長と喪失を描く物語が、スクリーンに映し出される。

 

・・・と紹介されています。

 

公式サイトで紹介されている主な登場人物・キャストは、次の8人です。

 

  • 藤野 歩【出口 夏希/七瀬 ふうり(子ども時代)】:学年新聞で4コマ漫画を連載している小学生。クラスメートからも絶賛され、漫画には自信を持っている。

  • 京本 奏【蒔田 彩珠/岡田 六花(子ども時代)】:藤野と同級生の不登校生。4コマ漫画を連載する藤野に、秘かに憧れを抱いているが、実は隠れた画力の持ち主。

  • 前田【菅田 将暉】:少年ジャンプの編集者。藤野たちを担当する。

  • 玉井【宮藤 官九郎】:藤野の小学校時代の担任。

  • 藤野 朱里【野呂 佳代】:藤野の母親。

  • 藤野 仁志【池田 良】:藤野の父親。

  • 藤野 恵【佐々木 みゆ】:藤野の姉。

  • 真鍋【山田 真歩】:藤野の中学校時代の国語教師。

 

公式サイトのストーリーによれば、

 

自信家な小学4年生の藤野は、学年新聞に4コマ漫画を連載し、クラスメートたちから絶賛されていた。

しかしある日、学年新聞に掲載された不登校の同級生・京本の漫画を目にし、その圧倒的な画力に打ちのめされる。
それ以来、藤野は絵が上手くなりたい一心で漫画を描き続けるが、その差は埋まらず、一度は漫画を諦めてしまう。
ところが卒業式の日、京本の家に卒業証書を届けに行った藤野は、京本が自分の漫画のファンだったことを知る。

漫画へのひたむきな思いで結ばれたふたりは、一緒に漫画を描き始める。かけがえのない時間を積み重ねていく藤野と京本。しかし、そんなふたりの日々を大きく揺るがす出来事が訪れる――。

 

・・・というあらすじ。

 

劇場アニメ版は58分と映画としては短めの尺でしたが、この実写版は、劇場アニメ版と基本的に同じストーリーを、99分と1.5倍以上の時間をかけて丁寧に描いています。ところどころに挿入されるロケ地となった秋田県にかほ市の四季折々の美しい風景も印象的で、間延びして冗長に感じるようなことはなく、作品世界に引き込ました。

 

以下はネタバレになりますが、備忘も兼ねて、より詳しめにあらすじを記してみます。(本編中で描かれた順番を含め、多少の記憶違いはあるだろうと思います。)

 

にかほ市立院内小学校に通う小学4年生の藤野歩は、クラスの人気者で、学級新聞に載せてもらう4コマ漫画を描くことに熱中していた。クラスメートたちも藤野の漫画を絶賛し、藤野は、自分の才能に自信を持っていた。

そんなある日、藤野は担任の玉井から、隣のクラスの不登校の生徒・京本の4コマ漫画も学級新聞に載せたいと言われる。そんな奴に面白いものが描けるわけがないと見下す藤野だったが、配られた学級新聞の京本の絵に驚愕する。その絵は、精密な風景画で、藤野との画力の差は歴然だった。クラスメイトも、京本の絵と比べれば藤野の絵は普通、と口にし、藤野の自信は打ち砕かれる。

屈辱と劣等感を味わい、京本を上回る画力を身に付けようと、日々スケッチに没頭する藤野だったが、6年生になっても藤野の画力は京本のレベルには及ばず、クラスの友人からは、中学に行ったらオタクっぽいと思われてしまうと心配され、姉も、親も心配しているし、自分と一緒に空手をやろうと誘われる。画力で京本には勝てないと諦めた藤野は、漫画を描くことを止め、姉と空手を習い始める。

そして迎えた小学校の卒業式の日、藤野は玉井から京本に卒業証書を届けるよう頼まれ、嫌々ながら京本の家に向かう。インターホンを押しても返事がなく、鍵の開いていた家に入った藤野は、人の気配がある部屋に向かう。その部屋の前の廊下には、藤野が2年間の間に描きためた量を遥かに超える大量のスケッチブックが積まれていた。そこに落ちていた4コマ漫画の用紙に、出てこないで、出てこい、と自分の相反する想いを投影した漫画を描く。

藤野がその用紙をうっかり落としてしまうと、ドアの下の隙間から部屋の中へと入り込む。慌てた藤野が京本の家を飛び出すと、それを追って京本も飛び出してくる。京本は藤野のことを「藤野先生」と呼び、学級新聞に載せていた藤野の4コマ漫画の大ファンであることを打ち明ける。
京本から憧れの思いを向けられた藤野は、サインをほしがる京本に請われるままに、その半纏の背中に自分のサインを書き、どうして4コマ漫画を描かなくなったのか京本に問われて、とっさに漫画の賞に応募する作品に集中するためだと答える。その話を信じ込んだ京本は、ぜひ原稿を見せてほしいと言い、藤野はそれに気安く応じて帰っていく。一方の藤野は、雨が降る中、嬉しさで小躍りし、スキップしながら帰っていく。

家に帰った藤野は、捨てるため紐で縛って廊下に出していたスケッチブックなどを引っ張り出し、再び漫画を描き始める。

中学生になった藤野は、不登校の京本と一緒に応募用の漫画を描くようになっていた。1年がかりで完成した読み切り作品を集英社に持ち込むと、対応した編集者の前田は、中学生が描いたとは思えないと絶賛し、漫画賞で準入選を果たす。賞金を手にした藤野は、それを京本と分け合い、一緒に遊びに出掛けようと誘う。名画座で映画を見て、クレープを食べ、ショッピングをした2人。その帰り、京本は、藤野のおかげで部屋から出ることができたと感謝の気持ちを伝える。

その後、藤野と京本は、「藤野キョウ」というペンネームで、藤野がキャラクターやストーリーを作り、京本が背景を描く共同作業で、読み切り作品を描いて雑誌に掲載されるようになり、藤野の高校卒業を待って、連載漫画の話が持ちかけられる。

しかし、その帰り道、京本は、美術大学に行きたいから連載を手伝うことはできない、と藤野に明かす。藤野は京本に翻意を促すが、もっと絵が上手くなりたいという、京本の固い決意を覆すことはできない。

その後、東京に出て「シャークキック」という連載作品を描き始めた藤野。京本が描いていた背景はアシスタントに担当してもらい、連載作品は人気を獲得、単行本を積み重ね、アニメ化も決まる。

そんな頃、作品を描いていた藤野に、付けていたテレビから驚愕のニュースが流れる。京本が通う山形の美術大学に通り魔が侵入し、学生が殺されたという。藤野は思わずスマホで京本に電話を掛けるが応答はなく、そこに母親から藤野の死を知らせる電話が入る。

連載作品を、急病のため、として休載し、京本の葬儀に参列した藤野は、葬儀の後、京本の家を訪れる。京本の部屋の前の廊下に積み重ねられたスケッチブックの中に、小学校の卒業式の日に自分が描いた4コマ漫画が挟まっているのを見つける。それを見て、自分が部屋から連れ出さなければ殺されることはなかったと思った藤野は、絶望と後悔の思いから、その4コマ漫画を破り捨て、その場に崩れ落ちる。すると、「出てこないで」と描かれた4コマ漫画の1コマ目が、ドアの下の隙間から京本の部屋へと入り込む。

その「出てこないで」というコマを受け取ったのは、不登校の小学校の卒業式の日を迎えた京本だった。そのコマを見て不思議に思う京本だったが、そこにちょうど卒業証書を届けに来た藤野がやってくる。そのコマのとおりに京本は部屋にこもっていると、藤野は卒業証書を玄関に置いて帰っていく。

そして、美術大学に入った京本だったが、ある日、大学で絵の制作中に廊下の長椅子で休憩していると、大学に侵入してきた通り魔に遭遇する。ネットに公開していた絵をパクられた、とツルハシを振り上げる通り魔。逃げることができず、もはやこれまで、と思われたそのとき、1人の女性が通り魔を蹴り飛ばす。それは、京本と運命が交わらないまま大きくなった藤野だった。姉の勧めで空手をしていた藤野は、通り魔が大学に入っていくのを見て、それを取り押さえようとしたのだった。
京本は、怪我をして救急車で病院に搬送される藤野が、小学生だった頃に4コマ漫画が大好きだった藤野であったことを知って驚く。京本が、藤野の漫画の大ファンだったことを明かし、どうして漫画を描くのをやめてしまったのか尋ねると、藤野は、最近また描き始めたと自慢げに応え、連載を取れたらアシスタントになってほしいと強がる。
喜ぶ京本は、家に帰ると、スクラップして保存していた小学生の時に学年新聞に掲載されていた藤野の4コマ漫画を読み直し、自身も4コマ漫画を描き始めるが、完成した4コマ漫画は風に飛ばされ、部屋のドアの下の隙間から廊下へと出ていく。

それを廊下で受け取ったのは、京本の部屋で絶望と後悔で崩れ落ちていた藤野だった。「背中を見て」と題された4コマ漫画は、通り魔に襲われた京本を藤野が救うが、その背中にはツルハシが刺さっているという内容だった。

不思議に思った藤野が京本の部屋に入ると、ドアにはかつて自分がサインした半纏が掛けられていた。それを見た藤野は、どうして自分が漫画を描いてきたのかを思い出し、藤野は涙を流す。

仕事部屋に戻った藤野は、京本の家の廊下で拾った4コマ漫画を正面の壁に貼り付け、再び漫画を描き始めるのだった。

 

(ここまで)

 

なお、入場者プレゼントをいただきました。


公開2週目の入場者プレゼントで、原作・藤本タツキと監督・是枝裕和、藤野役・出口夏希と是枝監督、京本役・蒔田彩珠と是枝監督のそれぞれの対談、作中で藤野キョウのペンネームで初めて投稿した作品「メタルパレード」の完成版のマンガなどが収録された「Special Booklet Volume1」でした。

初秋の北陸旅行③みのや泰平閣

(つづき)シルバーウィークの北陸旅行の初日、17時10分すぎに東尋坊を出発し、この日泊まる芦原温泉に向かいます。


途中コンビニに立ち寄って買物をした後、17時半すぎ、この日泊まる「みのや泰平閣」に到着。


落ちついたたたずまいの宿です。


館内の案内。


ホテルでもらったリーフレット。


上の写真では今ひとつですが、庭園もなかなか見事でした。


途中の廊下には、フリードリンクのサービスもありました。


部屋は「豊楽」の13.5畳+踏込の広々とした和室。布団は最初から敷いてありました。


部屋でひと休みした後、18時半ごろ、お食事処の「金瓢」へ。


この日のおしながき。


ドリンクメニュー。


ドリンクメニューに「地酒リストがございます」とあったので、スタッフの方に持ってきてもらいました。それぞれ1合1,000円です。「常山」と「白岳仙」をいただきましたが、どちらも辛口でなかなかいいお酒でした。


前菜の季節の酒の肴盛り合わせ。


造りの本日の鮮魚3種盛。マグロ、カンパチ、タイの3種でした。


焜炉の豚ロース豆乳鍋。


揚物の季節の天麩羅盛り合わせ。海老、オクラ、ナス、カボチャの4種でした。


温物の料理長気まぐれの一品。


椀物のお出汁の効いた茶碗蒸し。


酢物替わりの鶏ささみナポリ風。


こしひかりのご飯。


吸物。


香の物。


デザートの梅ゼリー。どの料理も美味しく、すっかり満足しました。


食事の後、お風呂に入りました。内湯は循環式ですが、露天風呂は源泉掛け流しではないものの循環式ではなく放流式で、いいお湯でした。大浴場を出たところに置かれていたマッサージ機が無料で使えるのは嬉しいサービスでした。


翌朝。天気は上々です。


朝風呂に入った後、7時ごろ、前日の夕食と同じく、お食事処「金瓢」で朝食。


海苔佃煮、昆布巻、明太子、笹蒲鉾、切干大根、小松菜お浸し。


玉子焼きと塩鮭。


お漬物とイカのお刺身。


お豆腐。


ご飯。


お味噌汁。朝食もなかなか良かったです。

朝食後、部屋に戻って片付けなど準備した後、8時15分ごろ、チェックアウトして出発しました。(つづく)

アニメ映画「最終楽章 響け!ユーフォニアム 後編」を観る

休日の夕方、TOHOシネマズ柏に行きました。


時間は16時40分ごろ、ロビーのお客さんは少なめでした。


この日のこれからの上映スケジュール。この日は、すでに上映回が終わったものを含め、22作品・24種類の上映が行われていました。

私が観たのは「最終楽章 響け!ユーフォニアム 後編」(9月11日(金)公開)。全国199館と大規模な公開です。


上映はこの映画館で一番小さい82+2席のスクリーン4。お客さんは30人くらいの入りでした。


(チラシの表裏)


(別バージョンのチラシ)

 

2013年12月から宝島社文庫で刊行されている武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム」シリーズを原作にアニメ化された「響け!ユーフォニアム」の完結編として2024年4月から6月までの2024春クールにNHK Eテレで放送されたテレビアニメ第3期「響け!ユーフォニアム3」をベースに、新作シーンなども追加して再編集した劇場版2部作の後編。主要スタッフは、監督:小川太一、総監督:石原立也、脚本:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子・池田和美、総作画監督:池田和美、楽器設定:髙橋博行、アニメーション制作:京都アニメーションなどで、主題歌はTRUE「ReCoda (The Final Movie Ver.)」となっています。

 

公式サイトのイントロダクションでは、

 

ついにシリーズ完結!!!
この軌跡が、次の曲になる――

吹奏楽にかける高校生の青春を10年にわたり描いてきた『響け!ユーフォニアム』シリーズ。2024年のTV放送にて感動の最終回を迎えた『響け!ユーフォニアム3』が、2026年、ついに完結作となる“最終楽章”として劇場に登場する。

『最終楽章』は、10年間、京都アニメーションの制作チームを率いてきた石原立也が総監督を、そして共にシリーズの要を担ってきた小川太一が監督を務める。

京都アニメーションによる本編カットのブラッシュアップはもちろんのこと、花田十輝がシナリオを新たに執筆し、新作シーンも多数追加。TVシリーズでは描かれなかった演奏シーンも盛り込んだ、『最終楽章』の名に相応しい劇場作品をスタッフ一丸となって届ける。

ここにあるのは、あの日の誓い――。
アニメ『響け!ユーフォニアム』堂々の終幕へ。

『最終楽章 響け!ユーフォニアム』後編は
2026年9月11日(金)公開!

 

・・・と紹介されています。

 

公式サイトで主なキャラクター・キャストとして紹介されているのは、以下の人物です。

<3年生>

  • 黄前 久美子(おうまえ くみこ:3年・ユーフォニアム)【黒沢 ともよ】:部長に就任し、90名以上の部員を率いて高校最後の吹奏楽コンクールに挑む。

  • 加藤 葉月(かとう はづき:3年・チューバ)【朝井 彩加】:新入生係に就任し、後輩たちの指導を行う。最上級生として張り切っている。

  • 川島 緑輝(かわしま さふぁいあ:3年・コントラバス)【豊田 萌絵】:低音パートリーダーに就任。音楽を楽しむことを大事にしており、後輩に慕われている。

  • 高坂 麗奈(こうさか れいな:3年・トランペット)【安済 知佳】:部長を支える幹部としてドラムメジャーに就任。ストイックな性格で、より厳しく部員たちを導く。

  • 黒江 真由(くろえ まゆ:3年・ユーフォニアム)【戸松 遥】:久美子が夕方の学校で出会った、銀色のユーフォニアムで演奏をしていた少女。3年の春に吹奏楽の強豪校・清良女子高校から転校してきた。

  • 塚本 秀一(つかもと しゅういち:3年・トロンボーン)【石谷 春貴】:穏やかな人柄で部員に慕われている副部長。久美子とは幼なじみで、一時期は付き合っていた。

  • 釜屋 つばめ(かまや つばめ:3年・パーカッション)【大橋 彩香】:マリンバが得意。妹のすずめが、何か問題を起こさないか気に掛けている。

<2年生>

  • 久石 奏(ひさいし かなで:2年・ユーフォニアム)【雨宮 天】:自称「かわいい後輩」。久美子には懐いているが、真由のことは警戒している。

  • 鈴木 美玲(すずき みれい:2年・チューバ)【七瀬 彩夏】:真面目な性格で、演奏を引っ張るチューバパートのエース。さつきは小学校の同級生。

  • 鈴木 さつき(すずき さつき:2年・チューバ)【久野 美咲】:いつも明るいムードメーカー。去年の悔しさをバネにコンクールメンバー入りを目指している。

  • 月永 求(つきなが もとむ:2年・コントラバス)【土屋 神葉】:緑輝を師匠として慕う。周囲には壁を作っていて、「月永」という名字で呼ばれることを嫌っている。

  • 剣崎 梨々花(けんざき りりか:2年・オーボエ)【杉浦 しおり】:奏と仲良し。社交的で誰とでも話すことができる。葉月と共に今年の新入生指導係を担当する。

<1年生>

  • 釜屋 すずめ(かまや すずめ:1年・チューバ)【夏川 椎菜】:吹奏楽初心者。つばめの妹で、姉のことが大好き。

  • 上石 弥生(かみいし やよい:1年・チューバ)【松田 彩音】:吹奏楽初心者。バンダナがトレードマークで、ギャグを言うのが好き。

  • 針谷 佳穂(はりや かほ:1年・ユーフォニアム)【寺澤 百花】:吹奏楽初心者。弥生・すずめ・沙里と一緒に入部を決める。笑いの沸点は低め。

  • 義井 沙里(よしい さり:1年:クラリネット)【陶山 恵実里】:吹奏楽経験者。美玲と同じ中学校出身で、演奏技術も高い。

<卒業生>

  • 田中 あすか(たなか あすか:ユーフォニアム)【寿 美菜子】:元副部長。久美子に大きな影響を与えた人物。

  • 小笠原 晴香(おがさわら はるか:バリトンサックス)【早見 沙織】:元部長。香織と一緒にコンクールの応援に駆けつける。涙もろい。

  • 中世古 香織(なかせこ かおり:トランペット)【茅原 実里】:2年前に麗奈とトランペットソロの座を競った。

  • 中川 夏紀(なかがわ なつき:ユーフォニアム)【藤村 鼓乃美】:前副部長。優子とともに卒業後も部のことを気にかけている。

  • 吉川 優子(よしかわ ゆうこ:トランペット)【山岡 ゆり】:前部長。久美子を部長に指名し、「全国金」達成の願いを託した。

  • 鎧塚 みぞれ(よろいづか みぞれ:オーボエ)【種﨑 敦美】:音楽大学に進学し、オーボエ奏者として活躍中。久美子のことは意外と気に入っている。

  • 傘木 希美(かさき のぞみ:フルート)【東山 奈央】:優子、夏紀と同じ大学に進学。オーケストラサークルでフルートを続けている。

<その他>

  • 滝 昇(たき のぼる)【櫻井 孝宏】:北宇治高校吹奏楽部の顧問。

そのほか、エンドロールでざっと流れる中で確認できた限りでは、次の人物も登場しています。

  • 松本 美知恵(まつもと みちえ)【久川 綾】:北宇治高校吹奏楽部の副顧問。久美子のクラスの担任でもある。

  • 黄前 健太郎(おうまえ けんたろう)【中 博史】:久美子の父。

  • 黄前 明子(おうまえ あきこ)【七緒 はるひ】:久美子の母。

  • 黄前 麻美子(おうまえ まみこ)【沼倉 愛美】:久美子の姉。大学を中退し、美容師になるため専門学校に通っている。

  • 橋本 真博(はしもと まさひろ)【中村 悠一】:外部の指導者で専門はパーカッション。指導力、コミュニケーション能力が高く、滝とは大学時代からの友人。

 

この前編では、主人公・黄前久美子が吹奏楽部の部長に就任して3年生を迎え、9月の関西大会を終えるまでが描かれています。

 

公式サイトのストーリーを引用すると、


難関・関西大会を突破し、全国大会出場に沸き立つ北宇治高校吹奏楽部は、
勢いそのままに文化祭のステージへ。

そこにあったのは、真由が大事にしている“みんなが楽しい”演奏だった。
北宇治が掲げる“みんなが平等”な実力主義は、
それと相反するのではないか……。
真由は複雑な心情をにじませる。

一方の久美子は、部長として北宇治で全国大会金賞を取りたいという悲願の達成と、
奏者として麗奈と一緒にソリを吹きたいという願いを胸に練習に励んでいた。

泣いても笑っても最後。
全国大会の出場メンバーを決めるオーディションの日がやってくる。

 

・・・というあらすじ。

 

この後編では、テレビアニメ第3期「響け!ユーフォニアム3」でいうと、「第十一回 みらいへオーケストラ」、「第十二回 さいごのソリスト」、「第十三回 つながるメロディ」の最後の3話分、「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章」でいうと、後編の後半「三 つながるメロディ」に当たる部分を、映画オリジナルのシーンもふんだんに織り込みながら描いています。

前編はテレビアニメの10話分を描いていたので、やや駆け足気味の展開になっていましたが、この後編では、北宇治高校に転校してくるまでの真由の回想シーンや、文化祭のシーン、全国大会が終わってから卒業式の日までのシーンなど、テレビアニメでは描かれなかった、オリジナルのシーンがふんだんに織り込まれ、真由と久美子の関係により焦点を当てて、テレビアニメのおよそ2倍の時間をかけて丁寧に描かれており、最後を飾るにふさわしい作品になっていたと思います。

ただ、個人的には、終盤、盛り上げて感動的なエンディングにしようという制作側の意図が透けて見えて、逆に醒めてしまうところもあって、ここまで盛り上げようとはせずにもう少し淡々と描いた方が、より深く余韻が感じられたように思えて、ちょっと残念な気もしました。

例えば、全国大会での自由曲「一年の詩」の演奏シーンでは、テレビアニメ版の最終話とは異なり、「一年の詩」の演奏がそのまま流れるのではなく、北宇治高校でのここに至るまでの歩みを回想する久美子の内心を描くように、1年生の時の自由曲「三日月の舞」、2年生の時の自由曲「リズと青い鳥」が織り交ぜられてアレンジされた音楽が流れますが、ちょっと考えれば、北宇治高校に入って2年半ずっと目指してきた全国大会金賞が取れるか決まる大舞台では、こんなに過去のことを回想する余裕などあるはずがなく(そんなことをしていたら、吹くべき箇所で入り損ねるなど凡ミスが出かねない)、自分たちのベストの演奏をしようと目の前の演奏に集中しているはずで、こういったところは、リアリティよりも演出効果を狙った描写だったように思います。リアリティを重視するのであれば、これまでの歩みを回想するのは、演奏中ではなく、表彰式で見事に金賞を勝ち取って賞状を掲げたシーン、あるいは、演奏を終えて舞台上で観客席を眺めるシーンといったところになるのではないでしょうか。

 

以下はネタバレになりますが、備忘も兼ねて、より詳しめにあらすじを記してみます。

 

関西大会、北宇治高校吹奏楽部は見事に全国大会出場を決める。葉月や緑輝は本番直前の久美子のスピーチが功を奏したと言うが、やってきた1年生はトランペットとユーフォが震えるほど良かったと先輩たちが言っていると話し、久美子は内心ショックを受ける。

真由の演奏の素晴らしさを感じていた久美子は、パート練習で真由に、ありがとう、真由ちゃんのおかげで全国行けた、と言うが、真由からは、本当にそう思ってる?と聞き返されてしまう。

鍵を返しに職員室を訪れた久美子に、滝先生は、本番前のスピーチ、部長として立派でした、と声を掛け、亡くなった奥さんが映った写真を見ながら、喜んでくれているでしょうかと言う久美子に、はい、でも頑張ったのは生徒だと彼女なら言うだろう、毎年メンバーが変わる楽団で毎年一度しかない大会を目指すようなもの、大学生だったころ、賽の河原に石を積んでいるようなものだと言ったことがあるが、妻は石じゃないよ、人だよ、と答えたと話す。

北宇治高校では文化祭が開かれる。久美子のクラスはコスプレ喫茶で、真由は扮装した久美子、葉月、緑輝たちを何枚もカメラで撮る。
吹奏楽部も副部長の秀一の指揮で体育館でコンサートを行う。部員たちはリラックスして楽しそうに演奏し、最後の曲では麗奈と久美子が見事なソロを決める。みんなと楽しく吹く、という自分が大切にしていることを演奏しながら実感する真由。

推薦で進学が決まった緑輝のお祝いに、久美子たちはイタリアンレストランでピザを食べる。緑輝は、職員室で麗奈がアメリカの音楽大学へ進学すると聞いたことを話す。その帰り道、麗奈は久美子に部長失格は言いすぎだったと謝罪し、それを受け入れた久美子は、両手を大きく広げて「大好きのハグ」を要求し、仲直りする。

全国大会のメンバーを決めるオーディションが迫ってくる。そんなとき、校舎裏で久美子が練習しているところに再び真由が現れ、オーディションを辞退することを再び申し出るが、久美子は公平にオーディションで競い合いたいと伝える、しかし、真由は真剣な表情で、それは本心じゃない、と呟いて去っていく。そのやり取りを校内の廊下で立ち聞きしていた奏は、真由はソリを譲ってほしいと久美子に言わせたいのだと断言する。それを聞いた久美子は、自分なりの結論に思い至る。

その頃、麗奈から音大に進んだ先輩の鎧塚みぞれが出演する演奏会に誘われた久美子は、姉の麻美子にヘアメイクをしてもらい、おめかしをして演奏会を聴きに行く。1年生にしてソロを吹くみぞれに、久美子は演奏後、自分が同じ音大に入ったらどう思うかと尋ねるが。みぞれは、何とも思わない、だってそんな姿想像できない、と答え、それを聞いた久美子は、ですよね、と納得するのだった。

演奏会の帰り道、久美子は麗奈に、音大には進学しないことを改めて伝える。すると、麗奈は、じゃあ久美子とはこれで終わりにする、と言い出し、音楽という共通項がなくなったら疎遠になってしまうと心配するが、久美子は、麗奈らしいと思わず吹き出してしまう。麗奈は久美子は麗奈の手を取って、平気だよ、私たちは変わらない、麗奈は特別だから、と告げる。

そして、いよいよ全国大会のメンバーを決めるオーディションが行われる。その結果が発表され、関西大会の出場メンバーが順当に選ばれていくが、ソリストの発表では、ユーフォのソリに真由と久美子の2人の名前が呼び上げられ、滝先生は、2人とも甲乙つけがたく、再オーディションを行うと話す。
久美子は、職員室に滝先生を訪れ、演奏者が誰か部員から分からないようにしてほしいとお願いする。それを聞いてハッとし、目頭を押さえた滝先生は、みなさんのような生徒と出会えたことを幸運に思います、とそれを受け入れる。
その帰り、久美子が麗奈に、オーディションで自分が負けたら嫌かと尋ねると、麗奈は、久美子とソリ吹くって決めてるから、頑張って、とエールを送る。

2年前のトランペットソロを決めた再オーディションのときと同じく、ホールを借りて行われた練習の日、練習を終えたステージで再オーディションが行われる。
オーディション本番を前に、久美子と真由は話をする。真由は再び久美子に、麗奈とソリ吹きたいよね、と辞退を意識した質問をするが、久美子は、転校してきたばかりで不安だったはずの真由に実力主義を押し付けたことを謝罪し、真由と自分は根っこの部分が似ていると話す。真由も、自分だけがコンクールに選ばれ続けた結果、友達が部活をやめてしまった過去を明かし、みんなで楽しく演奏できればいい、結果なんてどうでもいい、と話す。それを聞いた久美子は、真由の演奏はどうでもいいと思ってる人の演奏じゃない、と演奏には嘘をつきたくない真由の本音を指摘し、自分の信じるもののために吹いてほしいと伝えるのだった。

観客席で他の出場メンバーが見守る中、トランペットソロを吹く麗奈とのデュエットを吹く2人。その演奏は甲乙つけがたく、部員たちの票は同数となる。もう1票あるはずと滝先生が言うと、ステージ上の麗奈が自分だと答え、麗奈は、しばらく逡巡した後に1番を選択する。

部員たちの前にステージ上で並んだ久美子と真由。1番目の人は前に出てください、という滝先生の言葉に、前に進み出たのは真由だった。一瞬ショックを受ける久美子だったが、動揺する部員たちを見て、自分を奮い立たせ、これが今の北宇治のベストメンバー、ここにいる全員で決めた言い逃れのできない最強メンバー、このメンバーで全国金を獲ろう!と部員たちを鼓舞し、それを聞いた真由は、隣で涙を流す。舞台袖に引き上げる真由は、麗奈から、久美子のために吹いてくれてありがとう、と感謝の言葉を掛けられる。

その帰り、麗奈が先に帰ったと聞いた久美子は麗奈を追って外に出るが、奏でそれを呼び止める。どうして貧乏くじばかり引くんですか、私も先輩と一緒に吹きたかった、と言って涙をする奏を、久美子は優しく抱き寄せる。

帰宅後、麗奈から大吉山で待っているとメッセージが入り、久美子が駆け付けると、麗奈がうつむいて座り込んでいた。うずくまって泣いている麗奈の姿があった。麗奈は、久美子の演奏は2番なのは分かった上で、それでも真由を選んだことを泣きじゃくりながら謝るが、久美子は、一番上手い人を選ぶという信念を貫いた麗奈のことを誇らしいと答え、だからこそ実力で勝ちたかった、自分のちょっとした気の緩みが演奏の差になった、死ぬほど悔しい、と泣きながら叫ぶ。

全国大会を目前にした北宇治高校では、卒業記念として桜の木が植えられる。
剣崎梨々花が教室で後輩を前にオーボエのリードを作る中、久美子は校舎裏であすかから託された「響け!ユーフォニアム」を吹いていた。そこに、その曲、やっぱり素敵だね、と真由が声を掛け、その楽譜を見る。久美子は、一緒に吹く?と真由を誘うと、校舎の廊下の窓から覗き見していた奏が、抜け駆けは許しません、と声を掛ける。久美子と同じように、私も何かあったらその曲を吹いていいですか?と聞く奏に、これからは久美子がその曲を後輩に聞かせてあげて、と託したあすかの言葉を思い出し、これからはみんなに吹いてほしいと思う久美子は、大切に吹いてね、大事な曲だから、と答え、奏は、はい!と嬉しそうに返事し、1年生の針谷佳穂も呼びに行く。

そして全国大会の当日、会場には中世古香織と小笠原晴香も駆けつける。奏は、北宇治の100%を見せてください、と言い、久美子も、任せてとそれに応える。

本番が間近に迫り、控室で、久美子と麗奈はそれぞれの言葉で部員たちを鼓舞する。そしてステージに上がった北宇治高校吹奏楽部の演奏が始まる。課題曲が終わり、自由曲の「一年の詩」を演奏する北宇治高校吹奏楽部。(画面には、久美子の内心を描くかのように、これまでの回想シーンが走馬灯のように流れます。)演奏を終えた部員たちの顔は晴やかだった。

そして表彰式、もう何も悔いはない、と臨む久美子。そして、北宇治高校は見事に金賞を獲得し、部員たちは歓喜し、表彰を受ける久美子たちをステージ袖から見る滝先生も、やりました、千尋さん(亡くなった妻の名前)、と涙を拭う。真由たちも涙を流し、麗奈は、嬉しくて死にそう、と涙を拭う。

部活を引退した久美子は、音楽室に飾られた全国大会金賞の記念写真を眺める。
そして迎えた卒業式の日、式を終えた卒業生が後輩や先生たちと写真を撮ったりしている中、久美子は自分が引退前に吹いていたユーフォニアムのケースの中に置きっぱなしになっていたマウスピースを取りに吹奏楽部の楽器が置かれた部屋で楽器ケースを開けると、そこに久美子を探していた奏がやってくる。久美子は、2年前の卒業式の日に田中あすかから託された、「響け!ユーフォニアム」の楽譜が記された大学ノートを取り出し、「もう自分には必要ないから」と2年前のあすかと同じ言葉を掛け、ノートを奏に託す。そして、2人は楽器を取り出し、並んで座って、「響け!ユーフォニアム」を一緒に吹くのだった。

 

(ここまで)

 

なお、公開2週目の入場者プレゼントをいただきました。

公開1週目・2週目の入場者特典として配布された「ゴールド箔押し!グラデュエーションカード」。1週目は、黄前久美子・加藤葉月・黒江真由・傘木希美・中川夏紀・田中あすかの6人から、2週目は、高坂麗奈・川島緑輝・久石奏・鎧塚みぞれ・吉川優子・針谷佳穂の6人から、それぞれランダム配布となっていました。私がいただいたのは、久石奏のカードでした。