鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

花束

道端の花束。

2週間ほど前、交通事故が起きた現場。自転車に乗っていた小学生が亡くなったそうです。

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その日の夜、事故の数時間後、現場検証をしているところにたまたま遭遇していました。路面には、小学生が流した血がまだ生々しく広がっていました。ちょっとした水たまりくらいの大きさに、ただならぬ事故であったことは分かりました。

検証の様子を見ていると、おそらく、自転車に乗った小学生が脇道から出てきた自動車にぶつけられ、そのまま本道の別の自動車に挟まれるかたちになったようでした。
この現場から数十メートルほどの場所にある習い事の教室から家に帰ろうとした矢先の事故だったようです。

子どもを持つ身として、こういう形で、自分の子を亡くすのは、とてもやり切れないだろうと思います。もしかすると、冷静に見れば、小学生の子にも全く落ち度がなかったわけではないのかもしれませんし、脇道から出る交差点部分は、見通しはあまり良くなさそうなので、世間並みの注意では衝突を避けること自体は困難な状況だったのかもしれません(交差点で一時停止しても、仮にその後発進した瞬間に自転車がスピードを落とさず入ってきたとすれば、普通の運転者はなかなか避けられないと思います)。

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(自転車は奥に見えるブロック塀の右手から、自動車は奥の脇道から、それぞれ出てきたようです)
しかし、仮にそうだとしても、ここまでの事態になってしまったのは、自動車を運転していた方の不注意(よそ見?スマホ?)あるいは操作ミス(ペダル踏み間違い?)があったに違いないわけで、運転者の落ち度が大きいことは否定できません。

運転者は50代女性とのこと、自身にも子どもがいたりして、被害者の親の身になって考えられる人であれば(当人がそういう人かどうかは分かりません)、悔やんでも悔やみきれないことでしょう。結果論で加害者を責めるのは簡単ですが、そう単純ではないように思えて、複雑な気分になります。