休日の朝、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。
オープンの8時半の少し後の時間、最初の上映回のお客さんは既にスクリーンに向かった人が多いのか、ロビーの人はまばらでした。
この日の上映スケジュール。25作品、舞台挨拶中継付上映なども含めると、30種類の上映が行われていました。
この日観たのは「アンネ・フランクと旅する日記」(3月11日(金)公開)。TOHOシネマズ系を中心に、全国26館と小規模での上映、東京都内では7館で上映していますが、千葉県内の上映館はここだけです。
上映は127席のスクリーン8。公開初週の週末、1日3回の上映の初回、お客さんは10人ちょっとという感じでした。
第2次世界大戦下のオランダで、アンネ・フランクが記した「アンネの日記」を原案にアニメ化した作品で、原題は"Where Is Anne Frank"。アンネ・フランクが日記で宛てて書いていた空想の友達・キティーを主人公として再構築しており、監督・脚本・プロデューサーはアリ・フォルマン。
公式サイトのストーリーによれば、
現代のオランダ・アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル「アンネの日記」に異変が起きた。突然、文字がクルクルと動き始めて、キティーが姿を現したのだ!時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へさかのぼってアンネと再会を果たし、日記から手を離すとそこには現代の風景が広がっていた。目の前から消えてしまったアンネを探して、キティーは街を疾走する……。
というあらすじ。
主な登場人物は、
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キティー【ルビー・ストークス】:アンネ・フランクが日記で語り掛けていた空想の友人。博物館に保管されているオリジナルの「アンネの日記」から姿を現し、アンネを探す。
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アンネ・フランク【エミリー・キャリー】:ユダヤ系ドイツ人の少女、第二次世界大戦下、ドイツ占領下のオランダ・アムステルダムで隠れ家生活を送る。
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オットー・フランク【イケル・マロニー】:アンネの父。
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エーディト・フランク【サマンサ・スパイロ】:アンネの母。
- マルゴット・フランク【スカイ・ベネット】:アンネの3歳上の姉。
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ペーター(現代)【ラルフ・プロッサー】:キティーを気にかけ、何かと手助けをする少年。
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ペーター(アンネの時代)【セバスチャン・クロフト】:アンネが隠れ家で同居する少年。ヘルマンとアウグスタの息子。
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アウグスタ・ファン・ダーン【トレーシー=アン・オベルマン】:ペーターの母。
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ヘルマン・ファン・ダーン【スチュアート・ミリガン】:ペーターの父。
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アルベルト・デュッセル【アンドリュー・ウッドール】:後に隠れ家でアンネと同室になる歯科医。
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エルサ・プラット士官【ネル・バーロウ】:ファン・ヤリスの部下の警官。
など。
心に響くいい作品。もっと広く上映されていい映画だと思いました。救いのない悲劇的な出来事で、リアルに描くと観るのが辛く感じてしまいそうな出来事ですが、アニメでファンタジーの要素も交えて描くことで、現代の人々にも受け入れられやすくなっていると思います。アンネの身に降りかかったホロコーストのことだけでなく、キティーを介して、現代でも、戦争や内乱によって難民となった子どもたちの苦難が続いていることを絡ませた構成も巧みだと思いました。