鷺の停車場

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「この世界の片隅に」映画館上映スケジュールまとめ(9/14~9/20)

映画「この世界の片隅に」公開149週目の上映スケジュール一覧です。

この週から、山口の萩ツインシネマで2週間ちょっとの間上映が行われます。

◯9/14(土)~9/20(金)
茨城県・土浦】土浦セントラルシネマズ
10:00(シネマ1:300席)
山口県・萩】萩ツインシネマ
[土~木]14:35 [金]14:40(スクリーン2:155席?)※9/30上映終了予定

各日ごとの集計は、いずれも2館・延べ2回・455席で、1週間分の合計は、2館・延べ14回・3,185席(推定)になります。

(注)基本的に、公式HPの劇場情報で紹介されている映画館について、更新時点でネット上で確認できた情報を基に記載していますが、誤認・誤記がある可能性もありますので、正しくはリンク先の公式サイトなどでご確認ください。
また、スクリーンが複数ある映画館での上映スクリーン番号や、各スクリーンの座席数が公式サイトに明示されていない場合には、便宜上、原則として各種情報サイトから確認できた座席数の中で一番少ない数を「?」を付けた上で記載しています。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―」を観る

MOVIX柏の葉に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―」(9月6日(金)公開)を観に行きました。

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7月のあの放火事件の発生後、初めて公開される京都アニメーション制作作品とあって、3週間限定上映、全国83館という比較的小規模な公開にもかかわらず、公開初日の様子が報道されるなど、社会的にも多少の関心を集めています。確かに、逆説的ですが、あの事件がなければ、シリーズ本体のスピンオフ的なこの作品がこれほど注目されることはなかったでしょうし、お客さんの入りもだいぶ違ったことでしょう。私も、事件前から気になってはいましたが、あの事件がなければ、公開後すぐには観に来てなかったかもしれません。

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この日の上映スケジュール。

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映画館の通路には、大きな掲示もありました。

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公開初週の週末の朝一番の上映、スクリーンはこの映画館で最大の470席のシアター10です。一見すると、ざっと見た感じ、お客さんは150~200人くらいでしょうか。意外と子ども連れも多く、うがった見方ですが、中には3種ランダム配布だった入場者特典の書き下ろし短編小説をすべて集めたい親に付き合わされたお子さんもいたかもしれません。

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本編は昨年初めの冬シーズンのテレビアニメだそうです。テレビアニメ版でシリーズ演出を務めた藤田春香さんが初の監督、テレビアニメ版で監督だった石立太一さんが監修、テレビアニメ版に続いて吉田玲子さんがシリーズ構成を務めています。
私はテレビアニメ版は未視聴でしたが、基本的な舞台設定はネットなどで少し予習していたので、まったく違和感なく観ることができました。もちろん、知っていた方が腑に落ちるのかなあと思う描写もありましたが、全く予備知識がなくても、問題なく作品の世界に入っていける映画だと思います。

かつて姉妹として一緒に生活していたが、今は訳あって離ればなれに暮らすイザベラことエイミー(寿美菜子)とテイラー(悠木碧)の2人の少女をめぐる物語。本体シリーズの主人公ヴァイオレット・エヴァーガーデン(石川由衣)は、2人、特にイザベラの心が変わっていく触媒として重要な役割を果たしていきます。

全体にどこか静かさが漂う落ち着いた雰囲気は、私にはとてもしっくりくる感じで、感動を誘う展開がとても素晴らしい映画でした。物語の大きな骨格だけをみれば、ありきたりな物語なのかもしれません。しかし、美しい映像とたたずまい、細部まで見事な作りこみ・・・、事件後の感傷も幾分あったのだと思いますが、涙する場面が多くありました。

ところで、イザベラ役の寿美菜子さん、途中で、これは「響け!ユーフォニアム」の田中あすか先輩の声だ、と気付いてからは、語り口が同じように思えてきて、個人的には脳内が混乱してしまうシーンもありました。テイラー役の悠木碧さんも、最近観たものでいうと「幼女戦記」の主人公ターニャ役など、いろんな役で観ているはずですが、他の役を感じさせないあたりは、表現の幅が広いなあと思いました。

本体の劇場版は、一度は来年1月10日(金)公開とアナウンスされていましたが、この外伝の公開にあわせて、正式に公開延期がアナウンスされました。外伝の本編の上映後に「鋭意制作中」とするその特報も流されました。

家に帰った後、どうしてもテレビアニメ版の本編が見たくなって、Netflixに入って一気見。こちらは、改めて感想など書いてみようと思います。本編を見た後に、再びこの外伝を観ると、少し印象が異なってくるのかもしれません。

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パンフレットがまだ販売されていたので、購入しました。中身はまだじっくり見ることができませんが、末尾にあの放火事件のあった7/17以前に制作された内容である旨の注記がありました。

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公開1週目の入場者プレゼント。原作者の暁佳奈さんの書き下ろし短編小説3編からのランダム配布、「リオン・ステファノティスと一番星」でした。

夏の出雲旅行⑥出雲そば、旧大社駅、そして帰路

つづき)8月後半の松江・出雲旅行の実質的な2日目のお昼ごろ、出雲大社を出て、出雲大社前駅方面に歩いて戻ります。

せっかくなので出雲そばを食べようと決めていたのですが、子どもは前日のホテルの夕食で食べた出雲そばに苦手意識を覚えたようで、そばは食べたくないと言い出します。仕方ないので、そば以外の食事があるそば屋がないか店頭の案内などを確認しながら進んでいきますが、やはり、というべきか、そば屋さんはそばのメニューしかないところばかりのようでした。

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結局、出雲大社から20分ほど歩いて、旧大社駅のすぐそばの「手打そば本家 大梶」までやってきました。そば以外のメニューがあるか分かりませんが、出雲大社エリアのそば屋さんとしては、ここが一番端のようだったので、ともかく入ってみることに。

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店内のメニューを見ると、ラッキーなことにそば以外にもうどんやご飯ものもありました。

メニューには明記されていませんが、三色割子そばにも普通の割子そばが付けられるということだったので、三色割子そば(税込900円)に、割子そば1枚(税込240円)を付けて注文しました。子どもは、かしわ(肉)うどん(税込600円)を注文。

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店内の様子。お店に入ったときは空いてましたが、この後、地元の方らしきお客さんも入ってきて、けっこうなにぎわいになりました。

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注文して7~8分くらいでそばがやってきました。真ん中がつゆ、左がそば湯が入った湯飲みです。

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1段目は玉子の黄身が乗っています。

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2段目は山芋とろろ。

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3段目は大根おろし

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最後は追加で注文した具なし・薬味のみの普通の割子そば。

メニューに書いてあるおすすめの食べ方のとおりに食べていきました。つゆの味は独特の感じがありましたが、これは美味しかった。

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こちらはかしわうどん。関西風のおだし、とろろ昆布がいい味を出していました。

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昼食後、すぐそばの旧大社駅を見学します。1990年に廃止されたJR大社線の終着駅だった旧大社駅の遺構がそのまま保存されています。

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使われていた当時の面影を残す時刻表や運賃表がそのまま残されていました。

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ホームに出ると、当時の線路も残っていました。

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蒸気機関車D51も展示されていて、運転席に入ることができました。

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15分ほどで旧大社駅を出て、出雲大社前駅の方に戻り、途中にあった「道の駅大社ご縁広場」の吉兆館でお土産などを買いに入りました。 

もともとは出雲大社前駅から再び一畑電車に乗って、帰りの電車が出るJR出雲市駅=電鉄出雲市駅に行く予定だったのですが、すぐ近くの吉兆館前のバス停からJR出雲市駅行きのバスが出ていることを知って、その一畑バスに乗って向かうことにします。

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25分ほどバスに乗って、14時ちょっと前にJR出雲市駅に到着します。 

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岡山方面からの特急やくもの到着が30分以上遅れる見込み、との構内放送があって、乗る予定の岡山行きの特急やくもの出発も遅れるのでは、と一瞬ヒヤヒヤしましたが、直後に岡山行きの特急は定刻どおりと案内があって一安心しました。

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14時33分発の特急やくも22号に乗車します。この外観は旧国鉄時代からの車両、振子式電車の381系です。

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車内はこんな感じ。出雲市駅を出たときはこんな感じでガラガラでしたが、次第にお客さんも増えてきました。

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特急に乗って約3時間10分、定刻より5分ほど遅れて岡山駅に到着。乗換時間が10分ほどしかないので、ちょっと慌て気味に乗り換え、17時53分発ののぞみ48号に乗車します。

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子どもの夕食に買った駅弁の「牛肉駅弁 大将」(1,200円)。後で調べてみたら、広島県三原市の浜吉という会社が作っている駅弁なのだそうです。ちょっと味見した感じでは、けっこういいお味でした。

ふたたび3時間15分ほど乗って、東京に戻ってきたのは21時過ぎ。よくよく考えてみると、観光した時間よりも電車に乗っていた時間の方が長くって、ちょっともったいない感じもしますが、これはこれで十分楽しむことができました。(おわり)