キネマ旬報シアターで「夜は短し歩けよ乙女」(2017年4月7日(金)公開)を観てきました。
4/28~5/4の一週間限定で、湯浅政明監督特集として、本作と「夜明け告げるルーのうた」が上映されています。
この映画館で一番小さいスクリーン3での上映。
スクリーン脇には、映画のチラシも置いてありました。
21時からの最終上映、お客は私を入れても10人に満たない寂しい入り。
でも映画は予想以上にとても面白かった。ハチャメチャな設定、展開ながら、ツボはきちんと押さえられている感じ。観る前は、星野源が声を演じる先輩(男子学生)が主役なのかと思っていたのですが、タイトル通り、花澤香奈が演じる黒髪の乙女(女子学生)の周りで起きるとても一晩の間とは思えない様々な不思議な出来事が物語の中心で、先輩にまつわるエピソードはむしろ引き立て役という感じ。
それにしても、黒髪の乙女の酒豪(ザル)ぶりは凄い。あれだけ飲んでも全く乱れることなく次々に遭遇する出来事に正面から立ち向かっていくところは、映画ならではの展開。時折挿入される幻覚のような画調も面白かった。
キネマ旬報シアターでの上映も今日で終了するので、映画館で観る機会はもうなかなかないと思いますが、ビデオなどでも、観て損はない作品だと思いました。