鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

テレビアニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」(第1期)

テレビアニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」を配信で見ました。


2016年5月から小説投稿サイト『小説家になろう』に連載され、2017年9月からカドカワBOOKSで書籍化されている夕蜜柑さんのライトノベル「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」、略称「防振り」を原作にテレビアニメ化され、2020年1月から3月までの2020冬クールにTOKYO MXなどで放送された作品。主要スタッフは、キャラクター原案:狐印、監督:大沼心・湊未來、シリーズ構成:志茂文彦、キャラクターデザイン・総作画監督:平田和也、アニメーション制作:SILVER LINK. など。

近くの図書館で原作のライトノベルをたまたま見かけ、そういえば少し前にこんなタイトルのアニメを放送していたなあと思って、なにげなく手に取って読んでみたら、ストレスなく気楽に読めたので、アニメはどうだろうと思って、配信で見てみた次第。

 

公式サイトで紹介されている主な登場人物とキャストは、次のとおりです。< >内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • メイプル 【本渡 楓】:本名は本条楓。防御力に極振りしてしまい、どんな攻撃も防ぐ大盾使いとなっていくが、本人はその防御力の異常さに気付いていない。なんでも楽しめる性格で、好奇心のままに突っ走っていく。<第1~12話>

  • サリー 【野口 瑠璃子】:本名は白峯理沙。メイプルの親友で、VRMMO『NewWorld Online』に誘った張本人。ゲームの経験が豊富で、ずば抜けた集中力とプレイヤースキルですべての攻撃を回避する。友達思いのしっかり者。<第1~12話>

  • カスミ【早見 沙織】:イベントで上位に入賞したことのある刀使い。生真面目な常識人で、冷静に戦況を見極め的確な判断で行動する。攻撃力と敏捷性が高く、敵に安定したダメージを与えられる。<第4~12話>

  • カナデ【新井 里美】:色白で中性的な顔立ちをした記憶力抜群の天才少年。特殊なスキルが使えるというルービックキューブ型の杖を使用する。笑顔を絶やさないが、本心が見えず掴みどころがない。<第5~12話>

  • マイ【加隈 亜衣】:攻撃力に極振りした初心者プレイヤー。ユイの双子の姉。慎重すぎる性格で、 やや優柔不断かつ心配性なところもあるが、みんなに迷惑をかけないよう精一杯努力している。<第3・6~12話>

  • ユイ【諏訪 ななか】:攻撃力に極振りした初心者プレイヤー。マイの双子の妹。マイに比べ、前向きで積極的な性格。心配性のマイを気遣うことが多い。双子揃って楓の木のメンバーに鍛えられる。<第3・6~12話>

  • クロム【杉山 紀彰】:『NewWorld Online』のトッププレイヤーで、メイプルと同じ大盾使い。前衛で大盾によって攻撃を弾き、パーティーを守る堅実な戦い方を徹底している。面倒見のよい兄貴肌。<第1・3・4・6~12話>

  • イズ【佐藤 聡美】:生産に特化したプレイヤー。武器と防具の鍛冶が専門だが、アクセサリーやアイテムの製作、製造など生産に関することはなんでもできる。モノづくりへのこだわりが強い。<第1~3・6~12話>

そのほか、劇中で登場する、役名が付いているキャラクターとしては、次のような人たちがいます。< >内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • ペイン【小野 賢章】:「集う聖剣」のギルドマスターで、第一回イベントで1位を取った最強プレーヤー。<第7・9~12話>

  • ドレッド【山崎 たくみ】:「集う聖剣」に所属するトッププレイヤーで、第一回イベントで2位を取っている。<第2・3・7・9~12話>

  • フレデリカ【竹達 彩奈】:「集う聖剣」に所属するトップクラスの魔法使い。<第1・7・9~12話>

  • ドラグ【神奈 延年】:「集う聖剣」に所属するトッププレーヤーで、第一回イベントで5位を取っている。<第1・3・7・9~12話>

  • ミィ【佐藤 利奈】:「炎帝ノ国」のギルドマスターで、第一回イベントで4位を取ったトッププレーヤー。カリスマとして振る舞っているが、本来は気が弱い小心者。<第3・8・9・11・12話>

  • シン【山口 勝平】:「炎帝ノ国」に所属するトッププレーヤーで、第一回イベントで7位を取っている。カスミとはライバル関係。<第10・12話>

  • マルクス【石田 彰】:「炎帝ノ国」に所属するトッププレーヤーで、第一回イベントで8位を取っている。<第8~12話>

  • ミザリー【皆口 裕子】:「炎帝ノ国」に所属するトッププレーヤーで、第一回イベントで10位を取っている。<第8~12話>

  • ドラぞう【丹下 桜】:ゲーム内イベントの案内などをする「NewWorld Online」のマスコットキャラクター。<第2・3・5・9・12話>

  • 管理者A【玄田 哲章】:「NewWorld Online」の管理者。<第4・5・8・12話>

  • 管理者B【久野 美咲】:「NewWorld Online」の管理者。<第4・5・8・12話>

  • 管理者C【坂本 千夏】:「NewWorld Online」の管理者。<第4・5・8・12話>

  • 管理者D【高戸 靖広】:「NewWorld Online」の管理者。<第4・5・8・12話>

  • 管理者E【竹内 順子】:「NewWorld Online」の管理者。<第12話>

  • シロップ【島袋 美由利】:メイプルが第二回イベントで手に入れた「幻獣の卵」から生まれた亀。<第4~8・10~12話>
  • 朧【松井 暁波】:サリーが第二回イベントで手に入れた「幻獣の卵」から生まれた狐。<第4~6・10・12話>
  • クリスマスローズ【井之上 潤】:第一回イベントでメイプルに倒された男性プレーヤーで、自らを「白薔薇の騎士」と呼ぶナルシスト。<第2・9・11話>
  • 三人組A【中村 光樹】:第一回イベントでメイプルに倒された男性プレーヤー三人組。<第2・9話>
  • 三人組B【藤原 聖侑】:第一回イベントでメイプルに倒された男性プレーヤー三人組。<第2・9話>
  • 三人組C【丸山 智行】:第一回イベントでメイプルに倒された男性プレーヤー三人組。<第2・9話>
  • 槍使い【松井 暁波】:第二回イベントでサリーに襲撃された槍を使う女性プレーヤー。<第5話>
  • 剣使い【島袋 美由利】:第二回イベントでサリーに襲撃された剣を使う女性プレーヤー。<第5話>

 

公式サイトのストーリーで紹介されているあらすじは、次のとおりです。

<夢中になれる世界は、ひとつじゃない。

人気のVRMMO「NewWorld Online」に超大型新人現る!?

あらゆる攻撃を無効化し、致死毒スキルでモンスターもプレイヤーも徹底蹂躙!
異常な戦いぶりから「歩く要塞」とも「ラスボス」とも呼ばれる
そのプレイヤーの正体は、ただの美少女初心者だった!

何を隠そうこのメイプルは、
友人のサリーに勧められてゲームをスタートさせたばかり。
ゲーム知識に乏しく、ステータスポイントをVIT(防御力)に極振りしてしまい、
最初はザコモンスターにすら翻弄される始末だったが……。

痛っ......くない!?

モンスターにどつき回されてもダメージゼロ、
さらには運良く一撃必殺のカウンタースキルまで手に入れてしまう!

ひと癖もふた癖もある仲間たちも加わり、ますます成長していくメイプル。
ノーダメージな大冒険が幕を開ける!>

第一話 防御特化と初戦闘。

<友人の理沙に誘われ、最新ゲームであるVRMMO『NewWorld Online』をはじめることにした楓。自身のキャラ名をメイプルとし、ダメージを受けるのは嫌だからと全ステータスポイントを防御力に極振り! 力もなければ走りも遅い、敵の攻撃も避けられない――そんなありえないシチュエーションを逆手に取って、次々とレアスキルをゲット! 防御力特化の新米冒険者・メイプルの物語が、いま幕を開ける!>

原作小説の第1巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」収載のプロローグ「防御特化とその前に。」、一章「防御特化と初戦闘。」、二章「防御特化と集中力。」、三章「防御特化とダンジョン攻略」におおむね対応しています。

第二話 防御特化とお友達。

<毒竜を倒し、レアな武具とスキルを手に入れたメイプル。防御力がさらに高まり、持っていたスキルも強化。意気揚々と最初のイベント、プレイヤー同士のバトルロイヤルに挑む。そして、楓を誘った張本人の理沙も、サリーとしてついにゲームに参加することになり……。>

原作小説の第1巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」収載の四章「防御特化と秘密特訓。」、五章「防御特化とイベント開始。」、六章「防御特化とステータス考察。」、七章「防御特化とお友達。」、八章「防御特化と地底湖攻略。」におおむね対応しています。

第三話 防御特化と二層攻略。

<カフェで出会った上級者プレイヤーのドラグ、ドレッドに教えてもらい、サリーと共にさらなるレアスキルの習得に向かうメイプル。しかし、思わぬところでサリーの弱点が露呈してしまう。クエストをこなし、レベルとスキルを上げながら、メイプルたちは次なる第二階層へと向かう。>

原作小説の第1巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」収載の書き下ろし番外編「防御特化と一層めぐり。」、九章「防御特化と二層攻略。」、十章「防御特化とメンテナンス。」、第2巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」の二章「防御特化と探索再開。」(の前半部分)におおむね対応しています。

第四話 防御特化と第二回イベント。

<いよいよ始まった第二回イベント。イズ謹製の新装備を手に、銀のメダルを求めてフィールドを探索するメイプル。サリーと共に向かった雪山の山頂で、顔見知りの冒険者のクロムと邂逅。しかし、その先にはイベントボスモンスターが待ち構えていた。氷を自在に操る巨大な怪鳥がメイプルたちに襲い掛かる!>

原作小説の第2巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」の一章「防御特化と第二回イベント。」、二章「防御特化と探索再開。」(の後半部分)、三章「防御特化と転移先。」、閑話「防御特化と運営。」、四章「防御特化と深夜探索。」、五章「防御特化と渓谷探索。」におおむね対応しています。(なお、その後に続く六章「防御特化と下流探索。」、閑話「防御特化と運営2。」はアニメではほぼカットされています。)

第五話 防御特化と戦利品。

<突如、和装のプレイヤー・カスミに勝負を挑まれたメイプルとサリー。しかしメイプルの引き起こしたトラブルで、3人とも地下ダンジョンへと飲み込まれてしまう。さらに呪いのアイテムで、一緒に行動しなければならない制約を受けてしまったため、一時休戦。協力してダンジョンからの脱出を試みるのだが……。>

原作小説の第2巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」の七章「防御特化と砂漠探索。」、閑話「防御特化と運営3。」、八章「防御特化と遭遇。」、九章「防御特化とイベント五日目。」、十章「防御特化とイカ退治。」、十一章「防御特化とイベント六日目。」、十二話「防御特化とスキル選択。」におおむね対応しています。(なお、その後に続く閑話「防御特化と運営4。」、エピローグ「防御特化と戦利品。」はアニメではほぼカットされています。)

第六話 防御特化と新戦力。

<新たにゲームに実装されたギルドを作ろうと、イズやクロム、前回のイベントで知り合ったカスミやカナデを勧誘するメイプル。次なるイベントに向け、もう少しメンバーが欲しいと思うメイプルは、双子のプレイヤー・ユイとマイに出会う。ところが二人とも、攻撃力にステータスを極振りしてしまい、まともに戦うことのできない初心者だった。>

原作小説の第3巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。3」のプロローグ「防御特化と大失敗。」、一章「防御特化と新要素。」、五章「防御特化と勧誘。」におおむね対応しています。

なお、原作小説では、攻撃力極振りのユイとマイの勧誘は、ギルド結成から少し経った第三回イベントの後に描かれていますが、展開をコンパクトにするためか、第三回イベントの前に移されています。

第七話 防御特化と強化。

メイプルをマスターに置くギルド『楓の木』。ユイとマイのレベル上げに付き合って、メイプルはひたすらボスを狩り続ける。サリーたちもイベントに向けての準備に余念がない。久しぶりに一人になったメイプルは、とあるクエストに挑戦するが、思いがけない展開に。>

原作小説の第3巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。3」の六章「防御特化と強化。」、三章「防御特化と手助け。」、二章「防御特化とクエスト。」、八章「防御特化と生産役。」(の冒頭部分)におおむね対応しています。

第八話 防御特化と第三回イベント。

<第三回のアイテム集めイベントに苦戦するメイプル。平和なアイテム回収と思いきや、サリーたちが心配したとおり、メイプルはまたも誰もが予期しない展開に。転移の魔法陣を抜けた先、そこに現れたのは、なんと隠しボスの悪魔!丸呑みにされてしまったメイプルは、悪魔の胃の中で溶かされていくのだが……。>

原作小説の第3巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。3」の四章「防御特化と第三回イベント。」、七章「防御特化と崖の下。」におおむね対応しています。

第九話 防御特化と第四回イベント。

<悪魔の力に加え、超強力なスキル『機械神』も得たメイプル。とうとう始まる第四回イベントのギルド対抗戦に向け、メイプルたちは意欲を燃やす。しかし、最強プレイヤー・ペインの率いる『集う聖剣』、あるいはカリスマ力No.1のミィがギルドマスターの『炎帝ノ国』など、有力ギルドは多数。メンバー数では遠く及ばない小ギルド『楓の木』が立てた作戦は――>

原作小説の第3巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。3」の八章「防御特化と生産役。」、第4巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。4」の一章「防御特化と第四回イベント。」、二章「防御特化と敵二人。」におおむね対応しています。

第十話 防御特化と出撃。

<スキルや能力がバレる前に、先行逃げ切りを図るメイプルたち。少数精鋭での奇襲により、次々とオーブが集められる。だがやはりギルド対抗戦、一筋縄ではいかない。カスミの前には『炎帝ノ国』のシンが、サリーの前には『集う聖剣』のフレデリカが立ちはだかる。そして拠点を守るユイとマイたちにも、侵略者の影が近付いてくるのだった。>

原作小説の第4巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。4」の三章「防御特化と夜。」、四章「防御特化と解放。」、五章「防御特化と出撃準備。」(の前半部分)におおむね対応しています。

第十一話 防御特化と強敵。

<『炎帝ノ国』との闘いを優位に進めるメイプルたち。だが、その最中、ギルドマスターのミィが駆けつける。強力な炎の攻撃でメイプルを圧倒するミィ。全力で立ち向かうメイプルだったが、『炎帝ノ国』のメンバー・マルクスミザリーたちの足止めを受け、ミィの放った炎の檻に捕われてしまう。>

原作小説の第4巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。4」の五章「防御特化と出撃準備。」(の後半部分)、六章「防御特化と布陣変更。」(の前半部分)におおむね対応しています。

第十二話 防御特化とつながり。

<大ギルドの利点を捨て、『楓の木』に少数での奇襲を仕掛けた『集う聖剣』のペインたち。だが、そんな最強プレイヤーを迎え撃つメイプルたちも、ここまで来た以上、一歩も引くわけにはいかない。トップクラスのスキルが応酬するパーティーバトル。ペインの剣技に翻弄されるメイプルは、耐え続ける中、勝機の一瞬を狙う。>

原作小説の第4巻「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。4」の六章「防御特化と布陣変更。」(の後半部分)、七章「防御特化と夜の闇。」、八章「防御特化と安全圏。」、エピローグ「防御特化とつながり。」におおむね対応しています。

(ここまで)

 

以上のとおり、原作のラノベの第1巻から第4巻まで、節目となるゲーム内イベントでいうと第1回イベントから第4回イベントまでの物語が、時系列の変更も含めアレンジを加えて描かれています。

ヴァーチャルリアリティのオンラインゲームの世界という設定、リアリティは感じられないものの、いい意味で無茶苦茶な展開で、原作小説と同様に、ストレスなく気楽に楽しんで見ることができました。