鷺の停車場

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カンブリア宮殿@テレビ東京

9/14放送の「カンブリア宮殿」を録画で視ました。

www.tv-tokyo.co.jp

この日のゲストはバッグなどの製造・販売を行っている「マザーハウス」社長の山口絵理子さん。
山口さんは小学校時代にいじめで登校できなくなった時期があって、中学校ではその反動から非行少女に。いじめの経験から「強くなりたい」という思いから、柔道に出会って打ち込み、柔道で有名な工業高校に入学し、初の女性部員として柔道に打ち込み、全国7位の成績を収める。達成感から心が真っ白になってすっぱり柔道はやめ、初めて勉強をしたいと思ったと言う。ご本人は大学といえば早稲田と慶応しか知らなかったから、とおっしゃっていたが、相当必死に勉強したのでしょう、工業高校から現役で慶応大学に合格。

大学卒業後、22歳でバングラデシュに渡ったが、2週間では分からないと、現地の大学院に飛び込みで入学を志願、編入試験に合格して、現地に滞在。そこで、貧困問題にどう自分が向き合えるのか考え、バッグ作りを思い立ったということのよう。
最初は、前金を払って製造を依頼した工場が納期になったら消えていたり、納品されても不良品の山だったりといった挫折もあって、自分で工場を持つことを決意。最初は3人で始めたバッグ工場は、今や200人の正社員を抱える工場となっているそう。給料はバングラデシュの相場のおよそ1.5倍、社内ローン制度などの福利厚生も充実しているそう。ビジネスと社会貢献の両立について聞かれると、両者は相反するものではないと考えながら続けてきた、という趣旨のお答えでした。

番組では、バングラデシュで始めた工場がどうやってここまで規模を拡大することができたのか、製品の販路をどのように確保していったのか、といったところについては、時間の関係からか、あまり紹介されませんでした。1つ紹介されていたのは、工場では6人くらいのチームが同じテーブルで製造の全工程を行う「テーブル制」を導入していること。社員が様々な技能を習得することができるのと、1つの工程のみを単純反復して行うのではなく全工程が見えることで社員のモチベーションにも役立つということらしい。
質の高い製品を継続的に作っていくには、社員のモラルや技術を高め、維持していかなければならないし、機能やデザインといった面で、消費者から一定の支持が得られるものにならなければ、せっかく作った製品が売れず、経営的に成り立ちません。実際には、現在に至るまでに、様々な苦労や努力があったのでしょうし、デザイン的な才能という部分もあったのでしょう。仮に、他の人が同じくらい強い思いを持って取り組んだとしても、このような成功を収めることができるわけではないはず。

番組を見ていて、端々に、決意したら最後まで努力してやり切る熱意を強く感じました。元巨人→ヤンキースで活躍した松井秀喜さんが「努力できることが才能である」と言っていたことを強く覚えていますが、山口さんも、そのような意味で「努力できる才能」をお持ちの方なのでしょう。ご本人は謙遜からかあまり語りませんでしたが、それが1番の強みなのだろうと思いました。