鷺の停車場

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アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」

休日の朝、MOVIX柏の葉に行きました。

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各スクリーンの最初の上映回の上映開始直前の時間帯、チケット販売機には行列ができていました。

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この日の上映スケジュールの一部。このほかにあと10本ほどの作品が上映されていました。席に余裕のある上映回がほとんどでした。

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観たのは、「アイの歌声を聴かせて」(10月29日(金)公開)。

以前にDVDで観て予想以上に心動かされた「イヴの時間 劇場版」で監督・脚本を務めた吉浦康裕監督の新作と聞いて、気になっていました。公開直後の口コミ評価も全体的には良いようだったので、観に行くことにしました。

reiherbahnhof.hatenablog.com

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上映は292+2席のシアター9。入ってみると、お客さんは10~15人ほど。期待ほどには入っていないようです。

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美少女だが何かと言えばミュージカル調で歌い出すポンコツAIが、転校先の学校で周りの人たちを動かし、幸せにしていく物語。原作・脚本・監督:吉浦康裕、共同脚本:大河内一楼、キャラクター原案:紀伊カンナ、キャラクターデザイン・総作画監督島村秀一、アニメーション制作:J.C.STAFFなどの主要スタッフ。

 

公式サイトのストーリーによれば、

 

景部高等学校に転入してきた謎の美少女、シオン(cv土屋太鳳)は抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の【AI】だった!
シオンはクラスでいつもひとりぼっちのサトミ(cv福原遥)の前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。 彼女がAIであることを知ってしまったサトミと、幼馴染で機械マニアのトウマ(cv工藤阿須加)、人気NO.1イケメンのゴッちゃん(cv興津和幸)、気の強いアヤ(cv小松未可子)、柔道部員のサンダー(cv日野聡)たちは、シオンに振り回されながらも、ひたむきな姿とその歌声に心動かされていく。 しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に巻き込まれてしまう――。 ちょっぴりポンコツなAIとクラスメイトが織りなす、ハートフルエンターテイメント!

 

・・・というあらすじ。

主なキャラクターは、

  • シオン(芦森詩音)【土屋太鳳】:景部高校に転校してきた美少女。変わった性格だがとびきり明るい人柄。実は、サトミの母が開発している試験中のAI。幸せの意味も知らないポンコツな【AI】で、ことあるごとにミュージカル調に歌いだし、思いもよらない行動に走る。

  • サトミ(天野悟美)【福原遥】:真面目でまっすぐな性格で、母子家庭で家事もこなす母親想いの女子高生。しっかりしているが、本心を見せるのが苦手。ある事をきっかけに学校では孤立してしまい、陰で「告げ口姫」と呼ばれている。

  • トウマ(素崎十真)【工藤阿須加】:サトミの幼なじみで、電子工作部に所属している。研究者顔負けの機械マニア。密かにサトミに好意を抱き続けているが、一歩踏み出せないでいる。

  • ゴッちゃん(後藤定行)【興津和幸】:勉強も運動もそつなくこなすイケメン。気さくな性格のため、クラスでも男女ともに人気がある。アヤと付き合っているが、ある理由でいまは距離を置いている。

  • アヤ(佐藤綾)【小松未可子】:気の強いサトミのクラスメイト。ゴッちゃんと付き合っているが、最近は少し上手くいっておらず、彼がほかの子と話していると嫉妬してしまう。

  • サンダー(杉山紘一郎)【日野聡】:柔道部に所属している。人一倍熱心に練習に打ち込んでいるが、試合には勝ったことがない。転校生のシオンが気になっている。

  • 美津子【大原さやか】:サトミの母親。星間エレクトロニクスの社員で、「シオンプロジェクト」のリーダーを務めている。

  • 野見山【浜田賢二】:星間エレクトロニクスの社員。サトミの母・美津子の部下で「シオンプロジェクト」の一員。

  • 西城【津田健次郎】:サトミの母・美津子の上司で、星間エレクトロニクスの支社長。

など。

具体的な展開はネタバレになってしまうので控えますが、テストのためサトミの通う高校の転校生として送り込まれたAIロボットの試作品・シオンは、「幸せ」の意味も分からずに、サトミを幸せにしようと奮戦し、AIとして学習しながら成長していきます。最初は、なぜサトミを幸せにしようとするのか、なぜ何かあると歌いだすのか、そもそもなぜサトミなのか、全てが謎なのですが、大騒動が起きた後、その謎が明らかになっていきます。

人間に献身的に仕えるロボット、という基本的な骨格は、前作の「イヴの時間」とも共通するところで、ちょっとハチャメチャな展開もありますが、心を打つシーンもあり、予想を裏切らないいい作品でした。