鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「きみの瞳が問いかけている」

週末にMOVIX柏の葉に行きました。

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この日は「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の公開2週目、入口手前のポスターも鬼滅の刃一色です。

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この日の上映スケジュール。鬼滅の刃は14回の上映です。これでも他の上映館に比べると少ない方だったようです。この週末までのたった10日間で興行収入が107億円を超えたということですから、近年の大ヒット作「君の名は。」の250億円を超えるのも時間の問題かもしれません。

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さて、私が観に来たのは鬼滅の刃ではなく「きみの瞳(め)が問いかけている」(10月23日(金)公開)。

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まだ8時台だというのに、ロビーにはけっこう人がいます。大半は鬼滅の刃を観に来た人なのでしょう。

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ただ、全席販売ということもあって、席には比較的余裕があるようでした。

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ロビーには「きみの瞳が問いかけている」のタペストリーも飾られていました。

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上映は292+2席のシアター9。この映画館で3番目に大きいスクリーンですが、入ってみるとお客さんは10人弱。かなり朝早い回とはいえ、意外に少ないです。これでは鬼滅の刃にこのスクリーンを回した方が正解だったのではないでしょうか。

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(チラシの表裏)

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(チラシの中見開き)

チャールズ・チャップリンの映画「街の灯」にインスパイアされた韓国映画「ただ君だけ」を原作にした映画だそうで、監督は三木孝浩。私が観た映画では、実写版「思い、思われ、ふり、ふられ」や「フォルトゥナの瞳」などでも監督を務めています。恋愛ものが得意な監督さんなのでしょう。

公式サイトのストーリーによれば、

 

視力を失くした女と、罪を犯し夢を失った男。暗闇で生きてきた2人が初めて見つけた、ささやかな幸せ。だが、あまりに過酷な運命が彼らをのみこんでいく──。

目は不自由だが明るく愛くるしい明香里(吉高由里子)と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた塁(横浜流星)。小さな勘違いから出会った2人は惹かれあい、ささやかながらも掛け替えのない幸せを手にした──かに見えた。
ある日、明香里は、誰にも言わずにいた秘密を塁に明かす。彼女は自らが運転していた車の事故で両親を亡くし、自身も視力を失っていたのだ。以来、ずっと自分を責めてきたという明香里。だが、彼女の告白を聞いた塁は、彼だけが知るあまりに残酷な運命の因果に気付いてしまっていた──。

 

・・・というあらすじ。

終盤の展開には少し無理があるように思いましたが、起承転結の構成が巧みで、期待を裏切らないハッピーエンドに導いていくストーリーは良かったと思います。吉高由里子横浜流星の主役2人も好演。目が見えていないことを移ろう視線で表す吉高由里子の演技は(もちろん指導があったのでしょうけど)上手だと思いました。ただ、個人的にはバイオレンス系の描写は苦手で、過酷な運命に翻弄される感を強く印象づける効果はあったとはいえ、その悪い後味が残ったのは残念でした。