休日の朝、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。
ロビーはかなりの混雑。
この日の午後の上映スケジュール。舞台挨拶付上映なども含めて、25作品・31種類の上映が行われていました。
この日観たのは、「ハケンアニメ!」(5月20日(金)公開)。
上映は104+2席のスクリーン10。お客さんは20人ほどでした。公開2週目にもかかわらずこの小さめのスクリーンで1日1回のみの上映ということは、初週の入りがかなり悪かったのだろうと思います。
チラシの表裏
公開日の発表前に配布されていた別バージョンのチラシ。
辻村深月がアニメ制作の舞台裏を描いた同名小説を映画化した作品だそうで、監督:吉野耕平、脚本:政池洋佑。
公式サイトのストーリーによれば、
連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳。だが、気合いが空回りして制作現場には早くも暗雲が…。瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理は、ビジネス最優先で瞳にとって最大のストレスメーカー。「なんで分かってくれないの!」だけど日本中に最高のアニメを届けたい! そんなワケで目下大奮闘中。最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴監督の復帰作だ。王子復活に懸けるのはその才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科香屋子…しかし、彼女も王子の超ワガママ、気まぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな!」と、大大悪戦苦闘中だった。瞳は一筋縄じゃいかないスタッフや声優たちも巻き込んで、熱い“想い”をぶつけ合いながら “ハケン=覇権” を争う戦いを繰り広げる!!
その勝負の行方は!? アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か? 果たして、瞳の想いは人々の胸に刺さるのか?
・・・というあらすじ。
主な登場人物は、
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斎藤 瞳【吉岡 里帆】:28歳の新人アニメ監督。国立大を出て県庁で働いていたが、王子千晴監督のアニメ『光のヨスガ』と出会い、「見てる人に魔法をかけるような作品」を作りたくて業界大手のトウケイ動画に入社。王子を超えるべく、背水の陣でデビュー作『サウンドバック 奏の石』に人生を懸けている。好物はコージーコーナーのチョコエクレア。
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行成 理【柄本 佑】:トウケイ動画のチーフプロデューサー。制作現場と宣伝サイド、スポンサー陣などの間に立ち、総合ビジネスとしてのアニメプロジェクトを統括。綺麗事では語れない業界の裏方を引き受け、作品を世に届けるためには自分が悪者になることも厭わない。
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王子 千春【中村 倫也】:伝説の天才アニメ監督。弱冠28歳、今の瞳と同じ年齢で放ったデビュー作『光のヨスガ』が脚光を浴びるも、その後スランプに陥り沈黙。8年ぶりとなる新作『運命戦線リデルライト』で復活をはかる。華やかな容姿と奇抜な言動で物議をかもすが、胸に秘めたアニメへの想いは人一倍熱く、アニメが「現実を生き抜く力」の一部になれることを信じている。
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有科 香屋子【尾野 真千子】:スタジオえっじのチーフプロデューサー。制作進行時代から「彼女が行くと確実に原画があがる」という逸話を持つ。デビュー作以降、再浮上できずにいた王子監督を口説き落とし、『運命戦線リデルライト』を企画、王子に発破をかけつつその才能を守るために手を尽くす。
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宗森 周平【工藤 阿須加】:市の観光課職員
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越谷【古舘 寛治】:宣伝マン
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並澤 和奈【小野 花梨】:作画スタジオ「ファインガーデン」アニメーター
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前山田【徳井 優】:脚本家
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群野 葵【高野 麻里佳】:声優
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関【六角 精児】:作画スタジオ「ファインガーデン」社長兼アニメーター
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根岸【前野 朋哉】:制作デスク
など。
このほか、劇中のアニメ「サウンドバック 奏の石」のキャストとして、梶裕貴、潘めぐみ、「運命戦線リデルライト」のキャストとして、高橋李依、花澤香菜、堀江由衣といった声優さんも出演しています。
全然いい映画。クリエイターたちが織りなす胸熱お仕事映画に見事に仕上がっています。これで興行収入が伸びないのが不思議です。最初はイライラする感じもありましたが、後半になるにつれ、心に刺さる展開となり、自然と涙が出る場面もありました。途中挿入されるアニメパートも、声優さんも本物ばかりでクオリティが高く、観応えがありました。これはスクリーンの大画面で観てほしい作品。