鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「その声のあなたへ」

休日のお昼前、MOVIX柏の葉に行きました。


ロビーにはそれなりにお客さんがいました。


この日の上映スケジュールの一部。25作品・26種類の上映が行われていました。

私が観たのは、「その声のあなたへ」(9月30日(金)公開)。


上映は103+2席のシアター6。お客さんは20人ちょっとという感じでした。


チラシの表裏。

 

1960年代に起きた第一次声優ブームの時代から2010年代まで第一線で活躍を続けた声優・内海賢二をテーマに、その人柄、そして声優業界の軌跡をたどるドキュメンタリーで、監督・編集:榊原 有佑。全国41館と小規模での上映です。

 

チラシに掲載されているあらすじは、

 

アニメイトタイムズで働く若手ライターの結花は、取材中に声優・内海賢二の存在を知る。彼に興味を持った結花は、取材企画を立ち上げて彼の声優仲間らへ取材を始める。この取材を通じて彼女は、内海賢二という声優の人柄だけでなく、かつての声優業界、声優という仕事が今のような人気職業になるまでの歴史を知っていく。

 

・・・というもの。

劇中にインタビューで登場するのは、

といった人たち。

 

戦前の黎明期からの日本におけるアニメの歴史、声優という職業、業界が確立されてきた歴史にも触れながら、レジェンドの一人であった内海賢二の生涯やその人柄を、声優仲間たちへのインタビューを通じて浮かび上がらせていきます。愛情や敬意が込められた声優仲間たちのインタビューを観ていくうちに、自分もだんだんと内海賢二に親近感を感じるようになり、終盤、内海賢二の死、そして告別式のシーンでは、自然と涙がこぼれました。若手ライターが取材企画を立ち上げてインタビューしていく、というドラマ仕立てにする必要性はよく理解できず、正面からドキュメンタリーとして描いた方が良かったのでは、という気もしましたが、感銘を受ける作品でした。