7月の4連休の序盤、MOVIX柏の葉に行きました。
朝の10時ごろですが、意外と人は少ないです。
この日の上映スケジュールの一部。
観るのは「竜とそばかすの姫」(7月16日(金)公開)。
上映は、この映画館で2番目に大きい292+2席のシアター9。お客さんは100人くらいは入っていたと思います。
チラシの表裏。
チラシの中見開き。
公開日発表前に配布されていたチラシ。
幼いころの母親の死で心に大きな傷を抱えた女子高生が、インターネット上の仮想世界で大切な存在を見つけ、葛藤しながらも勇気と希望を見出していく物語。主要スタッフは、原作・脚本・監督:細田守、企画・制作:スタジオ地図、作画監督:青山浩行、CG作画監督:山下高明、CGキャラクターデザイン:Jin Kim・秋屋蜻一など。
公式サイトのストーリーによれば、
50億人がすれ違う美しくも残酷な仮想世界。
ベルの歌声は世界を変える――
自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探しアンベイル。
<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。
現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。
・・・というあらすじ。
主な登場人物は、
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すず:内藤鈴/ベル:Bell【中村佳穂】
自然豊かな高知の田舎で生まれ育った内気で自分に自信のない女子高校生。歌うことが大好きだったが、幼い頃、母親を事故で亡くしてから人前では歌を歌えなくなる。
ベルは、突然、仮想世界<U>に出現した美貌の歌姫。誰もが「自分のために歌ってくれている」と感じる不思議な歌声で、瞬く間に圧倒的な人気を得る。 -
しのぶくん:久武忍【成田凌】
すずの幼なじみ。バスケ部で活躍し、そのクールな雰囲気も相まって女子から絶大な人気を集めている。何かとすずを気にかける。 -
カミシン:千頭慎次郎【染谷将太】
カヌー部をひとりで立ち上げインターハイを目指す熱血男子。そのアツさゆえに、周囲からちょっとだけ浮いている。 -
ルカちゃん:渡辺瑠果【玉城ティナ】
吹奏楽部でアルトサックスを吹く、モデルのような容姿の女子。学内のみんなから好かれる明るい太陽みたいな存在。 -
ヒロちゃん:別役弘香【幾田りら】
すずの親友で良き理解者。ネットを使いこなす毒舌メガネ女子。すずを<U>の世界へと誘い、ベルとしてプロデュースする。すず=ベルの正体を唯一知るキーパーソン。 -
吉谷さん【森山良子】
漁師として働きながら、すずを見守る合唱隊のリーダー。 -
喜多さん【清水ミチコ】
合唱隊の一員で、愛情深くすずを見守る。酒店を営む。 -
奥本さん【坂本冬美】
すずを見守る合唱隊の一員、自作農家。 -
中井さん【岩崎良美】
すずを見守る合唱隊の一員、医者。 -
畑中さん【中尾幸世】
すずを見守る合唱隊の一員、職業は大学講師。 -
すずの父【役所広司】
すずと2人、高知の田舎町で暮らしている。母親を失ったすずとうまくコミュニケーションが取れず、どこか距離感がある。 -
竜
<U>の世界で大勢から忌み嫌われている、竜の姿をした凶暴な謎の存在。国籍年齢性別その他一切の情報が明かされていない。
など。
インターネットの仮想空間を舞台にアバター(分身)が活躍するという設定は、「サマーウォーズ」と共通ですが、そこで描かれる物語は、ガールズミーツボーイともいうべきもの。内気なそばかすの女子高生が、インターネットの仮想空間の中で、ヒロちゃんのプロデュースで圧倒的な人気を集める歌姫ベルとなりますが、そのライブ会場に乱入してきた追われている竜が見せる影に、その正体が誰なのか気になり、助けになりたいと願い、行動していきます。そうした中で、少しずつ前を向き、一歩踏み出すようになっていきます。舞台は全く違いますが、「心が叫びたがってるんだ。」と物語のテーマは共通していると思います。
細田監督の前作「未来のミライ」は、期待しすぎたせいもあるのか、ちょっとがっかりの出来でしたが、本作は、「サマーウォーズ」や個人的に好きな「おおかみこどもの雨と雪」より素晴らしいかといえば微妙ですが、期待を裏切らない良作だと思いました。何より映像の迫力に圧倒されました。
声優陣は、プロの声優ではなく、俳優さんが中心。唯一、終盤、すずが夜行バスに乗るシーンでの父親役・役所広司の語りの部分はちょっとイメージと違うところがありましたが、基本的には違和感なく観ることができました。