鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

お通夜

先日、立て続けに訃報に接し、通夜に参列することになりました。

1人は、仕事上の知り合いの方のご尊父。亡くなられたお歳は70代後半、最新のデータでは、日本人の平均寿命は女性87.26歳、男性81.09歳だそうなので、平均よりは何歳かお若いのですが、どうやらしばらく前から病気されていたようで、ご家族の方も多少予期されていたのか、死をある程度受け止めておられるように見えました。

私の両親はまだ健在ですが、年齢にさほどの違いはありませんし、それなりに持病もあったりもするので、不謹慎かもしれませんが、自分にも、こういう日が来るのはそう遠くないことなのかも、と漠とした気持ちになりました。

 

もう1人は、以前に同じ部署で仕事したことがある元同僚ご本人。まだ50代前半、現役バリバリの方の急逝でした。

職場の方に亡くなられた時のお話をお聞きすると、前日までは普通に出勤していたのに、その日の朝、ご本人から調子が悪いので休む旨の連絡があって、病院にかかられたのに、午前中のうちに亡くなられてしまった、心筋梗塞だった、とのことでした。倒れて救急搬送ならともかく、普通に来院されていたとすれば、診察する方も予期せぬ急変だったのかもしれません。

こうした急死は、話としては聞くことはあっても、実際に自分が知っている人の身に起こるとは思っていなかったので、かなりショックでした。遺影を目の当たりにし、その前で焼香をしても、死を実感として受け止めることができませんでした。

残された奥様をはじめご家族の方も、あまりに突然のことに、気持ちが整理できていないように映りました。お子さんは成長されてはいるものの独立には至っていないように見えましたので、この若さでの急逝は、経済的な不安もあることでしょう。

私も健診で引っ掛かる項目があったりして、文句なしの健康体ではないですし、病変でなく事故の可能性も考えれば、私の身に同じようなことが起きることだって、可能性としてはあり得ることです。正直あまり起きそうには思いませんが、少しは心しておくべきかもしれません。

 

こういう場に足を運ぶ機会はしばらくなかったのですが、図らずもほとんど日を置かずに重ねて足を運ぶことになって、現実の問題として死を考えさせられました。