鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

GW伊豆旅行(2)稲取港「水産祭り」

今週のお題ゴールデンウィーク2017」

稲取港での行列は、漁協主催の年に1度の水産祭り。
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8時半から、新鮮な魚をはじめ海産物が格安で販売されるとのこと。
ざっと見た感じ既に4~50人並んでいます。
たまたま来た日に年に1度のイベントに出会うなんてなかなかありません。
興味津々で並んでみます。
並ぶこと50分ほどで水産祭りの始まり。
順に漁協のセリ場に設けられた会場に入場、各自お目当ての海産物を買っています。
10分ほど経ち、入場口で抽選券を頂き入場すると、一番手前のブースに生の金目鯛。
みんなの目当てはこれだったのかと、状況がよく掴めないまま買うと、その後数人で完売。
空いたブースには替わりに冷凍の金目鯛が並びますが、それも上物のようで、次々と売れていきます。
買い物はそのほかに海産物を何品か買って終了。

頂いた抽選券で参加できるくじ引きは10時半開始とのことなので、それを待つ間、当初の目的だった「港の朝市」にも行ってみました。
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干物などの海産物以外に、果物、野菜、おにぎり、わさび、パンなど色々売っています。
所々にあるテーブルは、金目鯛の釜飯を食べる人で埋まっています。名物のようです。
金目鯛のあら汁が無料サービスでいただけます。
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自分的には、100円で買った筍の惣菜(水煮?)がとても良かったです。

くじ引き(当たったのはミニ救急セット…)の後、11時前、次の目的地、伊豆アニマルキングダムに出発です。

なお、買った金目鯛は後日刺身や煮付けで頂きましたが、これまで食べたのとは比べものにならない美味しさでした!(つづく)

GW伊豆旅行(1)渋滞を抜け稲取へ

今週のお題ゴールデンウィーク2017」

5/3~5/4に伊豆に行ってきました。

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始めは4時半過ぎに出発するつもりでいましたが、その日東名は6時台から30キロ以上の渋滞との予想を見て、前夜に出発予定を慌てて1時間ほど繰り上げ。
3時45分ごろ三郷JCTを過ぎて首都高に入ります。
しかし、情報表示板にさっそく東名15キロ渋滞との情報。
この時は、これでも遅かったか・・・と思いましたが、どうやら前日の晩から渋滞が途切れず続いていたよう。さすが下り渋滞のピーク(予想日)だけあります。

首都高自体は至って順調で、4時15分ごろ用賀を過ぎ東名に。
最初のうちは順調で4時半ごろ横浜町田ICを通過しましたが、その数分後、渋滞にはまります。
秦野中井IC付近を先頭に断続25キロ渋滞との表示。
東名の渋滞は関越などよりは車が流れる印象がありましたが、思ったより車が進みません。
結局、横浜町田IC通過から厚木ICまで45分くらいかかって、5時15分ごろ小田原厚木道路に脱出。
(後で見てみたら、東名の渋滞はその後45キロ以上にまで伸び、事故も起きるなど大変だった模様。出発を早めて正解でした)

その先は渋滞なく、5時40分ごろ石橋ICから国道135号線に入り、6時10分ごろ熱海の中心部を、6時40分ごろ伊東の中心部を、それぞれ通過します。
途中コンビニ休憩をはさんで、7時10分ごろ伊豆高原エリアを通過、7時35分ごろ、最初の目的地、稲取港に到着します。

稲取港脇にある東伊豆町役場の立体駐車場1階で、土日祝の8時から開かれている「港の朝市」がお目当てです。
30分ほど早く着きましたが、出発が30分遅ければ、1時間くらいは到着が遅れていたでしょうから、まあ上々というべきか。

で、8時まで少し時間があるので、周りを歩いてみると、朝市会場からちょっと離れた岸壁沿いの建物脇に、行列が見えます。

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これはいったい・・・(つづく)

アルヴォ・ペルト「タブラ・ラサ」ARVO PÄRT/TABULA RASA

今回は、1935年生まれのエストニア出身の作曲家、アルヴォ・ペルトの作品集です。

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アルヴォ・ペルトタブラ・ラサ

・フラトレス(ヴァイオリンとピアノのための)[1977/1980]
 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、キース・ジャレット(ピアノ)
 (録音:1983年10月・バーゼル

ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌(弦楽オーケストラと鐘のための)[1980]
 デニス・ラッセル・デイヴィス指揮シュトゥットガルト国立管弦楽団
 (録音:1984年1月・シュトゥットガルト

・フラトレス(4,8,12…のチェロのための)[1977/1982]
 ベルリン・フィルの12人のチェリストたち
 (録音:1984年2月・ベルリン)

タブラ・ラサ(2本のヴァイオリン、弦楽オーケストラとプリペアード・ピアノのための)[1977]
 ギドン・クレーメル、タチアナ・グリンデンコ(ヴァイオリン)、アルフレート・シュニトケ(ピアノ)、サウリュス・ソンデツキス指揮リトアニア室内管弦楽団
 (録音:1977年1月・ボン)

確か、ペルトの作品集として、最初に発売されたもの。
国内盤でも「アルヴォ・ペルトの世界~タブラ・ラサ」といったタイトルで以前出ていたと思います。(上の画像は私が最初に買った輸入盤のもの)

その後、2010年に、ペルトの生誕75年を記念して「TABULA RASA Special Edition」として、本CDと、本CD収録曲4曲のミニスコア、さらにタブラ・ラサと追悼歌の自筆譜のコピーが付いた盤が出ています。

現代音楽のミニスコアは入手しにくい場合が多く、しかも値段もかなり高いのが通常ですが、これは4曲分で5000円代で、各曲のスコアを個別に買うよりかなり安いはず、
と、数年前に思わず衝動買いしてしまいました。

なお、Amazonではまだ入手が可能なようです。

 

Tabula Rasa [Deluxe Re-issue]

Tabula Rasa [Deluxe Re-issue]

 

 で、音楽自体は、誤解を恐れず一言でいえば、癒し系です。
ミニマル・ミュージック的というんでしょうか、小さな断片の繰り返しで積み上げていくような感じですが、聞こえてくる音楽は、機械的なイメージとは対極にあります。

例えば、 「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌」。
スコアを見ると、4分の6拍子(四分音符=112-120)で、ラ(A)の音で鐘が3回pppで鳴った後、1番ヴァイオリンが2部(2音)に分かれ、ラ(A)の音から2拍+1拍(二分音符+四分音符)で「タータタータ…」と下降音型を始めます。
次いで、2番ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの順で、それぞれ、同様に2部に分かれ、1オクターブずつ低いラ(A)の音から下降音型を始めていきますが、
2番ヴァイオリンは4拍+2拍、ヴィオラは8拍+4拍、チェロは16拍+8拍、コントラバスは32拍+16拍と、下降音型の音価が2倍ずつ引き伸ばされていきます。
さらにこの下降音型、各パートとも、繰り返すたびに、下降する音の数が1音ずつ増えていきます。(すなわち、下降する行先の音が1音ずつ下がる)

1番ヴァイオリンは、弾き始めのラから19音(3オクターブ弱)下がったドに至ると、下降を終わり、ドの持続音になります。
2番ヴァイオリンは、弾き始めから2オクターブ下がったラで、ヴィオラは、弾き始めから1オクターブ半下がったミで、チェロとコントラバスは、弾き始めから1オクターブ下がったラで、同様に持続音になり、fffのラ・ド・ミ(イ短調)の和音で終わります。

というように、解説するといかにも機械的に音を並べただけのように見えてしまいますが、ある種規則的な繰り返しであるのにかかわらずどうしてここまで人の心を打つのだろう、と思わずにはいられません。

2種類の「フラトレス」も然り。
タブラ・ラサ」は、プリペアード・ピアノを使っていることもあり、他の3曲と比べると、特に前半部分など、一般的な「現代音楽」に近い感じですが、後半部分は、一転してとても静謐な音楽になります。