鷺の停車場

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「この世界の片隅に」映画館上映スケジュールまとめ(3/16~3/22)

映画「この世界の片隅に」公開123週目の上映スケジュール一覧です。

この週も土浦セントラルシネマズのみの上映となります。なお、同館では引き続きファンアート展などが開催中です。

◯3/16(土)~3/22(金)
茨城県・土浦】土浦セントラルシネマズ
10:00(シネマ1:300席)

各日ごとの集計は、いずれも1館・延べ1回・300席(推定)で、1週間分の合計は、1館・延べ7回・2,100席(推定)になります。

(注)基本的に、公式HPの劇場情報で紹介されている映画館について、更新時点でネット上で確認できた情報を基に記載していますが、誤認・誤記がある可能性もありますので、正しくはリンク先の公式サイトなどでご確認ください。
また、スクリーンが複数ある映画館での上映スクリーン番号や、各スクリーンの座席数が公式サイトに明示されていない場合には、便宜上、原則として各種情報サイトから確認できた座席数の中で一番少ない数を「?」を付けた上で記載しています。

映画「フォルトゥナの瞳」

映画「フォルトゥナの瞳」(2月15日(金)公開)を観にMOVIX亀有に行きました。

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この日の上映スケジュール。

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映画館は改装工事中で、フード売り場も作り置きのポップコーンとペットボトル飲料しか売っていませんでした。

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上映は139席のシアター2。入口も改装工事中。中に入ると、公開4週目ですが、休日の午後とあってか、ほぼほぼ満席。少なくとも120人は入っていたでしょう。この映画館でこんなに席が埋まっているのは初めてで、かなり意外でした。

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(以前もらったチラシ)

百田尚樹著の同名小説を映画化した作品。監督は、昨年DVDで観た「ぼくは明日、昨日の君とデートする」で監督を務めていた三木孝浩。

あらすじは、公式サイトのストーリーから引用すると、

『幼少期に飛行機事故で家族を失った【木山慎一郎】(神木隆之介)は、友人も恋人も作らず仕事のみに生きてきた。しかしある日、「死を目前にした人間が透けて見える能力」―フォルトゥナの瞳―を持っていることに気づき、生活が一変してしまう。自分の力に苦悩する日々の中、偶然入った携帯ショップで【桐生葵】(有村架純)に出会う。明るく、自分に夢や自信を与えてくれる彼女に心惹かれていき、孤独だった慎一郎の人生に初めて彩りが生まれる。互いに惹かれ合った2人は幸せな日々を過ごしていくが、それもつかの間、突然街ゆく人々が次々と透け始めてしまう。そして、ついには葵までもが―』というもの。

原作を全く知らずに観たので、もっとSF的な展開なのかなあと何となく思っていたのですが、木山慎一郎(ネタバレになるので誰かは伏せますが、そのほか2人)が「フォルトゥナの瞳」と呼ばれる特殊な能力を有しているという設定以外は、全く日常世界のまっすぐなラブストーリー。

慎一郎をはじめ、死の危険に晒されて生還した人間に備わる特殊な能力、死を目前にした人が分かっても、その運命を変えてしまうのは、いわば人間の法を超える行い。それをした人間は、相応の報いを受け、それを繰り返せば、いつか自分の命を失うことになる。それを知らされて悩む慎一郎、出した答は・・・という展開に、引き込まれました。

出来事的なクライマックスの後に、心理的というか心情的な山をもう一度持ってくる構成も秀逸で、涙腺が緩みました。

主演の2人は、佇まいというか雰囲気的にはまっり切っていない感じもややありましたが、全体的には好演。

「ぼくは明日、昨日の君とデートする」もそうでしたが、ラブストーリーとして全体をうまくまとめていくところは、三木孝浩監督の手腕が大きいのでしょう。単純に比較してはいけないのかもしれませんが、先日観た「雪の華」とは格段の違いを感じました。

カルロ・ゼン「幼女戦記」第2巻 "Plus Ultra"

カルロ・ゼン著の小説「幼女戦記」、第2巻「Plus Ultra」に進みました。

幼女戦記 (2) Plus Ultra

幼女戦記 (2) Plus Ultra

 

副題の"Plus Ultra"(プルス・ウルトラ)とは、ラテン語で「もっと先へ」というような意味の言葉のようです。

第1巻と違って、この巻では、時期が明示される出来事が大幅に増え、ほとんどの場面で年月日が明示されています。あらすじ紹介を兼ねて列挙してみます。

(以下は統一暦。小説での登場順)

第一章:ダキア戦役

1924年09月24日 ランシルヴァニア地方トゥオーラ郡帝国軍野戦演習場、第二〇三航空魔導大隊が初の出撃命令を受け出撃、ダキア公国軍司令部を撃破。

1924年09月25日 第二〇三航空魔導大隊がダキア公国首都に進攻、兵器工廠を爆破。

1924年10月23日 帝国軍参謀本部第一(陸軍)晩餐室、ゼートゥーア少将とルーデルドルフ少将がオース・フィヨルド進攻作戦を練る。

第二章:ノルデンⅠ

1924年11月04日 協商連合軍国防省第二人事室、アンソンが大佐の階級章を手渡される。

1924年11月05日 帝都第十四駐屯地講堂、ターニャが第二〇三航空魔導大隊のノルデン転属命令を告げる。

1924年11月06日 北方管区クラグガナ物資集積地点防衛前衛部、ヴァイパー大隊を第二〇三航空魔導大隊が救援、ターニャは連合王国義勇軍前線司令部を爆破。

1924年11月07日 協商連合某所……連合王国人道支援団体"ピース・ワールド"運営病院、前日の第二〇三航空魔導大隊の攻撃で負傷した?ガーニング中尉が意識を取り戻すが、前日の記憶を辿っていくうちに錯乱する。

第三章:ノルデンⅡ

同日 ノルデン帝国軍司令部某所、ターニャはルーデルドルフ少将から敵防御線を制圧するための空挺作戦の準備を指示される。

1924年11月16日 北方方面軍司令部参謀会議室、参謀を前にターニャは短期攻勢に反対意見を表明。

同日 ノルデン司令部 ルーデルドルフ少将執務室、ターニャはルーデルドルフから大規模揚陸作戦のための転属命令を受ける。

1924年11月29日 北洋艦隊母港-艦隊旗艦司令部、揚陸作戦の作戦会議での命を受け、第二〇三航空魔導大隊がオース・フィヨルドの砲台制圧に出撃。協商連合軍のアンソン大佐率いる魔導部隊が応戦するも、帝国軍は揚陸に成功。

同日 共和国ー海峡司令部、帝国軍艦隊が協商連合後方への揚陸作戦に向かったことを察知、出撃させようとするが間に合わない。

1924年12月04日 連合王国 ロンディニウム 内緒の某所、連合王国軍参謀が協商連合政府からの評議員輸送の要望を受け入れ、仮装巡洋艦から洋上で潜水艦に移乗させて輸送することを決める。

第四章:ノルデン沖の悪魔

1924年12月10日 協商連合アーネルスネ港、アンソン大佐がメアリーなど家族と別れを惜しむ。メアリーからクリスマスプレゼントとして短機関銃を贈られる。

1924年12月11日 帝国 ライネホテル食堂、ターニャは休暇中の保養地のホテルで、ルーデルドルフ少将から電話で第二〇三航空魔導大隊の駐屯地終結を命ぜられる。

同日 帝国軍第二〇三大隊仮設駐屯地、大隊は協商連合艦艇の捕捉撃滅の支援に出撃。迎撃したアンソン大佐を銃剣で刺し貫き、短機関銃を奪う。その後、帝国軍北方哨戒空域B47にて国籍不明の潜水艦を威嚇射撃し、沈没させる。

1924年12月12日 連合王国 ロンディニウム 内緒の某所、連合王国軍参謀が作戦失敗に頭を抱える。ターニャたち大隊はまるで狙っていたかのように、協商連合評議員を輸送する艦船を攻撃していたのだ。

同日 帝国軍参謀本部合同会議室、帝国軍参謀が、協商連合艦艇の捕捉撃滅の失敗に苦慮。第二〇三大隊駐屯地ではターニャがレルゲン中佐からライン戦線への転属命令を受ける。

1925年01月18日 帝国海軍 北洋艦隊司令部付第二演習海域、第二〇三航空魔導大隊が艦隊総合近接演習に参加。

第五章:ラインの悪魔

1925年03月 ライン戦線、第二〇三航空魔導大隊が塹壕戦。

1925年02月24日 ベルン郊外 帝国軍軍事裁判所、ターニャ少佐が却下判決を受ける。

1925年04年05日 ライン戦線、第二〇三航空魔導大隊にグランツなど補充要員が加わる。ターニャは食あたりで傷痍退役することになったタイヤネン准尉の家族に手紙を書く。

1925年04年28日 帝国軍参謀本部、戦務・作戦合同会議、ゼートゥーア少将が敵を消耗させるための攻勢計画を提案する。

1925年04年29日 ターニャが即時出頭命令を受ける。

第六章:火の試練

1925年05月04日 ライン戦線、帝国軍参謀団がパルチザンの蜂起により失陥したアレーヌへの対応を協議。ターニャは敵魔導師の鎮圧を命ぜられる。

1924年04月13日 第一七研究室(帝国軍軍大学における合同戦略研究会議)、市街地戦への対応との課題を討議。

Xday 第二〇三航空魔導大隊がアレーヌ鎮圧作戦に参加。作戦後、参謀本部への出頭命令を受けたターニャは帝都に向かう列車で陸軍鉄道部の軍大学の同期・ウーガ少佐に偶然会い、参謀本部が撤退作戦を計画中であることを聞かされる。

第七章:前進準備

1925年05月10日 第二〇三航空魔導大隊が主力部隊の大規模欺瞞後退作戦をカモフラージュするため強行偵察任務を敢行。

1925年05月18日 ライン第二防衛線、ヴァイス中尉がグランツ少尉と意見交換。

1925年05月21日 帝国軍参謀本部第一(陸軍)晩餐室、ルーデルドルフ少将とゼートゥーア少将が会食。

同日 ライン戦線、17時にターニャが封緘命令を開く。

外伝:借りてきた猫

テレビアニメ版では第2話「プロローグ」の最後に挿入されている、軍の宣伝のために、ターニャが女装、もとい、化粧しドレスを着ておめかしさせられ写真を撮られるシーンが描かれています。

 

テレビアニメ版でいうと、おおよそ、第5話「はじまりの大隊」の後半から第8話「火の試練」に対応しています。

テレビアニメ版では、当然ながらカットされている場面のほか、複数の場面が統合されたり、設定が変更された部分もあります。

例えば、上記1924年11月29日のオース・フィヨルドでの戦闘、アニメ版では、上記同年12月11日の戦闘シーンのエピソードと統合され、アンソン大佐がターニャに撃ち落され、メアリーから贈られた短機関銃を奪われることになっています。

はまってしまうと最後まで知りたくなってしまう性分なので、さらに読み進むことになりそうです。