鷺の停車場

クラシック音楽、旅行、日常のできごとなどを気ままに書いていきます

ウィーン・フィルのストラヴィンスキー(その1)

今日はクラシックCDの紹介です。

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 ○ストラヴィンスキー:舞踊音楽「火の鳥」(全曲:1910年版)
 クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 (録音:1979年10月・ゾフィエンザール、ウィーン)

私が持ってるクラシックCDでは最古参の1つ。

画像は30年近く前に買った実物のジャケット。
まだCDが普及したての当時、本盤を含め通常盤は3500円でした。(消費税はまだない時代・・・)

ウィーン・フィルは、今以上にドイツ物以外は・・・というイメージが強かった時代のはずで、録音はレコード会社(DECCA)の営業判断が大きかったものと推測しますが、これが実にいいのです。

まず、録音も上手いのでしょうが、それぞれの楽器の音がふくよかで奥行きがあり、この曲の雰囲気に良くはまってます。

指揮は、粘ったりテンポを揺らしたりというより、淡々すぎるくらいにあっさり進めていきます。これはドホナーニの特徴でもありますが、録音と相まってオケの良い響きを存分に活かすのに成功しています。

王女たちのロンドのオーボエ、終曲のホルンなど随所に出てくるソロはもちろんですが、個人的に好きなのは、カスチェイらの凶悪な踊りの末尾、子守歌への接続部分(トラック13の3:59付近、スコア練習番号182の冒頭)。バンダ(舞台上)の弱音器付きトランペット3本が吹くただの和音ですが、何ともいい味を出しています。

なお、
最近主流(?)の演奏会場でのライブ感を感じさせる作りとは違って、各楽器の音をそれぞれマイクで拾ってミックスした感じの作りです。デジタル最初期のためか、試行錯誤中と思わせる部分※もありますし、比較的中音域が厚く、低音部のズドーンと来る迫力は少ないので、迫力や精度を求める方には向かないかもしれません。

(※一例として、終曲の手前にある「深い闇」の部分(トラック14の4:34、スコア練習番号193の4小節目付近)では、いかにも編集で加工したようなシンバルの音量カットが聞こえたりします)

最近になって輸入盤であれば再び入手可能になっているようですので、ご興味のある方はぜひご一聴あれ。

現役盤はこちら。

Stravinsky: Firebird / Bartok: Two Portraits

Stravinsky: Firebird / Bartok: Two Portraits