鷺の停車場

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ピョンチャン・オリンピックが終わって

約2週間にわたって開催されたピョンチャン・オリンピックが幕を閉じました。
狙いどおりの成績を収めた選手がいれば、一方に思うような成績を残せなかった選手がいるのは、勝負の世界の必然で、結果は様々だったと思いますが、選手のみなさんの奮闘を称えたいと思います。

さて、オリンピックも終了して、総集編のような番組があれば視たいと思って、NHKスペシャル「金メダルへの道 逆境を乗り越えて」を録画して視てみました。

www6.nhk.or.jp

日本人で金メダルを獲得した、羽生結弦フィギュアスケート男子シングル)、小平奈緒(スピードスケート500m)、女子団体パシュート(スピードスケート)の各選手・チームに焦点を当てて、これまでの取材映像やインタビューも交えながら、それぞれの金メダル獲得までの苦闘を明らかにした番組。

これらの競技は、運よく週末や夜間に実施されていたので、私自身も金メダル獲得の瞬間の感激を生中継で体験することができたのですが、こういう舞台裏を垣間見ると、それぞれの選手の強い意志と忍耐強い努力、そしてコーチなど周囲の適切なサポートがあっての結果だったんだなあと改めて思いました。

特に印象深かったのは、番組の前半に取り上げられた羽生選手。治療を中断して痛み止めを打って練習を再開し、現在の調子、足への負担や狙える得点、ライバルとの点差を考えて演技構成を組み替えたり、会場での練習もあえて落とした内容の練習から入ったりと、情報戦といった面も含め、直前の怪我という逆境をはねのけ金メダルを獲るために全力を注いだことが、よく理解できました。

小平選手、女子パシュートは、ともに十分な結果が出なかった前回のソチからの道のり。メンバーは違えど、前回オランダに12秒という大差で敗れたパシュートが、今や世界記録を出すまでに成長し、オランダを下して金メダルを獲ったのは印象深いものがあります。個々の力は劣っても磨きあげたチームプレーで挽回するというのは、リオで銀メダルを獲得した陸上の400mリレーと共通しますし、私を含め、日本人の多くが好む構図かもしれません。

ところで、今回のオリンピック、日本のメダル数は過去最高ということですが、そもそも全体の種目(=メダル)数が増えているので(1992年アルベールビルの約1.8倍、1998年長野の1.5倍)、単純にメダルラッシュと手放しで喜ぶのは早計だと思います。

長野オリンピックで整備された国内唯一のボブスレーリュージュ施設は今シーズン限りで休止されるのをはじめ、スケート場など練習・競技をすることができる拠点は限られているようですし、競技を続けようとする選手へのスポンサーなどの支援も必ずしも十分ではないようです。今回の盛り上がりをきっかけに、そうした環境が少しずつでも良くなることを期待したいと思います。