鷺の停車場

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「リズと青い鳥」極上音響上映@立川シネマシティ

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休日、ちょっと遠いですが、立川まで出掛けました。

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来たのは立川シネマシティのシネマ・ツー。シネマシティには去年の2月に「この世界の片隅に」の極上音響上映を観に来たことがありますが、その時はシネマ・ワンのf studioだったので、シネマ・ツーは初めて。

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駅からシネマ・ツーに向かう途中、シネマ・ワンの方に掲示されていたこの日の上映予定。

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ここでは、9/29(土)から4週間にわたり、「府立北宇治高等学校吹奏楽部四週間上映」と題して、アニメ「響け!ユーフォニアム」関係の劇場版作品の「極上音響上映」(極音)を行っています。初週と最終週に「リズと青い鳥」、その間の週は1週ずつ劇場版「響け!ユーフォニアム」の2作品の上映です。
いまだに「響け!ユーフォニアム」本体は未見なのですが、「リズと青い鳥」は前々から一度音響の良いスクリーンで観ておきたいと思っていたので、極上音響上映はもうない機会と思い、自分にとってはけっこう遠い場所ですが、観に来たのです。

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上映はシネマ・ツーで一番大きい384席のa studio。センターのブロックはほぼ満席、全体としても9割くらい入っています。

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ほぼ中央のI列に座ると、スクリーンはこんな感じ。スクリーン両脇にスピーカー、下にはウーファーがドンと設置されています。

5分ほどの予告編の後、本編が始める直前、鶴岡音響監督と音楽の牛尾憲輔さんにより静寂さを感じさせる音響に調整しているので極力音を立てないようにという趣旨の注意が流されます。こんな注意を見るのは初めて。

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当初予定の鶴岡音響監督に加え、音楽の牛尾憲輔さんも調整に携わられたのはサプライズだったそうです。

本編が始まると、先ほどの注意もあって、ほとんどの人が音を立てずに観ていて、微かなガサッという音も逆に気になってしまうほどでしたが、これだけ席が埋まって無神経に音を立てる人がいないのはなかなかないことで、ありがたいことです。

確かに繊細さを感じさせる音響で、細かい音もクリアに聞こえ、この作品の、みぞれと希美の微細な心の動きや関係の変化を息を潜めてじっと見守るような静謐さがさらに際立つ上映。例の通し練習の3楽章も素晴らしく良かった。サウンドトラックCDを聴いていたこともあって、無意識にこれまでより背景の音・BGMに注意を向けて観たので、ここでBGMが切り替わってるんだとか、初めて気付くところもありました。周囲はすべて埋まっていたので、周りが気になって涙をこらえながら観るシーンもありましたが、これは仕方ありません。

ここでの上映も10/26(金)まで、スクリーンでの上映は再び終わりますが、11/10(土)から1週間、柏のキネマ旬報シアターで同館3度目の上映が行われるそうです。この日の入りもそうですが、根強い人気があるということなのでしょうね。