鷺の停車場

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再び劇場版アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を観る

少し前になりますが、劇場版アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」(6/15(土)公開)を再度観に行きました。

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平日の夕方、定時ちょっと過ぎに仕事を切り上げて、前回と同じTOHOシネマズ上野へ。

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前回より小さい95席のスクリーン4。やはりこの週の入場者特典も既に配布終了になっていました。

お客さんの入りはおそらく6割くらい。やはりほとんど男性ですが、平日とあって前回より若い世代の割合が高いようでした。期待していたほど空いてはいませんでしたが、両隣は空いている席を押さえたので、周囲をほぼ気にせずに観ることができました。

この日は、少し前にテレビで放映された新海誠監督の「君の名は。」を見たせいで、無意識に比べながら観た感じがありました。

本作は、ストーリー的にもテレビアニメ版から連続していることもあって、ゴシック体で挿入される日付の表示、時折映る高校の遠景など、画の作りもテレビアニメと同じなので、「君の名は。」のように初めから劇場用に作りこまれたアニメ作品と比べてしまうと、正直、安っぽい作りに見えてしまいます。会話が中心で進むストーリー展開ということもあって、音響が重要となる場面も少ないので、スクリーンの大画面&音響でこそ観るべき作品、という感じでもありません。

と欠点をあげつらうようなことばかり書きましたが、興行収入が公開4週目で早くも3.7億円、観客動員25万人を突破し、その後他のスクリーンにも上映が拡大されたものの、公開時の上映館はたった31館ということを考えると、その約10倍の301館で公開された「君の名は。」とは全然条件は違ったはずで、あそこまで精緻に画を作りこむ余裕は予算的にも時間的にもなかったでしょうし、テレビアニメからのファンの反応を考慮すれば、スタイルを変える判断も困難だったのでしょう。

とはいえ、観はじめてその世界に入ってしまうと、そうしたことが引っ掛かることはなく、展開に引き込まれ、前回は堪えたシーンも含め、いろいろなシーンで涙しました。原作を読んだ身としては、2回目に出会う大人の翔子の指に指輪がないのは最も引っ掛かるところで、あそこのシーンを丁寧に描いてくれると更に奥行きが出たのになあと思ったりもしますが・・・。

公開から1か月半ほど過ぎて、上映もかなり縮小してきていますが、これから上映が始まる映画館もあるようなので、都合のいい場所・時間で上映があれば、もしかしたらもう1回くらい観に行くかもしれません。