鷺の停車場

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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―」を再び観る

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―」(9月6日(金)公開)、公開直後に観た後も、すぐに再び観たくなって、何度か観に行きました。

その後に来たのはMOVIX亀有。最初に来たときは1人でしたが、この日はテレビアニメ版を見て少し興味を持ったらしい子どもを連れ、2人で観賞。

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公開初週にヴァイオレット役の石川由依さんとエリカ役&主題歌「エイミー」を歌う茅原実里さんの舞台挨拶があったようで、お二人のサイン入りポスターがありました。 

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壁には、MOVIX柏の葉にもあった大きな掲示もありました。最初はロビーにありましたが、後に伺ったときには、スクリーン入口を入った通路の壁に移動していました。 

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この日の上映は227席のシアター6。この映画館では、公開初週の週末はもう少し小さい箱で上映していた気がするので、予想よりもお客さんの入りが良かったということなのでしょう。

第1週・第2週に観に来た際には、どちらも、入場者特典(3種類からランダム配布されていた原作者の暁佳奈さんの書き下ろし短編小説)を集めているので譲ってくれませんか、と入場されるお客さんに声を掛ける方がおられました。SNSを見ると、中には3回連続で同じ小説を引き当てて落胆される不運な方もおられますし、多くの映画館で配布2日目に当たる土曜日には配布終了になったという状況のようだったので、3種類をコンプリートしたい方がいるのはわかるのですが、実際に目にした感じでは、何となく転売目的のように見えてあまり気分は良くなかった。スタッフが取り締まってくれてもいいような気がします。

最初に観たときは、Youtubeで「5分でわかるヴァイオレット・エヴァーガーデン」などをざっと予習した程度で、ほぼ初見だったのですが、2回目はテレビアニメ版を見てから、3回目は原作小説を読んでからそれぞれ観て、感じる印象も少しずつ変わってきた気がします。「リズと青い鳥」ほど極端ではないですが、行間に語らせるような演出は、京都アニメーションの繊細な作画があって初めてここまで説得力がある表現として響くのだろうと思いました。

映画自体は、何度見ても涙してしまうしみじみ感動する物語。後になってあえて冷ややかな目で振り返れば、揚げ足を取ることができる部分があるのも確かで、高評価に事件の影響がないとは決して言えないと思いますが、実際に観ているときは、作画の素晴らしさもあって、そういう目で観る気分にはならず、その世界にひたって観ていたい気分になり、しんみり涙するのです。最初に観たときは分かりませんでしたが、冒頭のシーンから、作品の中で重要な意味を持つ言葉を口にしていたことに(セリフはないですが、口の動きで分かります)、涙腺が緩みました。

おそらく小学校高学年以上であれば、この作品に込められたメッセージが心に響くお子さんが多いのではないかと思います。実際、一緒に観た我が子も、もう一回観たくなるくらい良かった、と満足していました。まあ、うちの子の場合は、実際にもう一回観に連れていくとダレダレになりそうな気がしますが・・・。