劇場版アニメ「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(2019年12月20日(金)公開)を再び観ました。
前回、立川のシネマシティで観たときは1人でしたが、ムビチケのペア券を買っていたので、今度は家族を連れて2人で。
ムビチケのペア券
ペア券に付いていたオリジナル葉書。
観に来たのはMOVIX亀有。ロビーはけっこうなにぎわいです。
この週の上映スケジュール。ここでは公開1週間後の12/27から本作の上映が始まりましたが、3週間の上映で終了するようです。
前回観た時とは違うバージョンの絵葉書をいただいて、スクリーンへ。
上映は172席のシアター4。中に入ると5~60人くらいはお客さんが入っています。これだけ入っているのにこの週で上映終了とは、ちょっと早い気もします。
(チラシの表裏)
(別なチラシの表裏)
2回目ということもあり、前回観たときに感じた従来の「この世界の片隅に」(以下は便宜上「従来版」と記します)と追加部分との段差のような印象はだいぶ薄くなって観ることができました。なお、前回観た時、従来版と同じシーンでもBGMにあれっ?と気になる部分が何か所かあって、気のせいかと思っていましたが、中には少しBGMにアレンジを加えているところもありそうです。
それでも、追加されたリンさんやテルさんとのエピソードは、コマの切り替わりが多い従来版のシーンと違って、比較的ゆったり描かれていること、細部の描写の仕方には従来版と異なる部分があるので、それらによるテンポ感などの違いは感じました。このあたりは、従来版を繰り返し観てきた影響だけではないだろうと思います。径子さんの声など、追加部分に声色の違いを感じる部分もあって、一度完成した作品に後から場面を加えてリメイクするのは、難しい面もあるのかなあという感想を抱きました。
そういう点で、一本の映画としての統一感、完成度という面では、(上映時間の長さは措いても)従来版の方が一歩優れていると思います。
しかし、リンと周作との関係など、従来版では描かれなかった人間関係が織り込まれ、すずさんの内面の葛藤がより顕にな表現されることで、ドラマとしての深みは増して、従来版とはまた違った印象を与えています。なぜだか自分でも分かりませんが、従来版ではそれほどには印象に残らなかったシーンで眼が潤むことが何度もありました。
「この世界の片隅に」をご覧になっていい映画だと思われた方であれば、本作もぜひ一度は観ていただきたいと思います。