鷺の停車場

映画、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いていきます

テレビアニメ「この音とまれ」

2019秋シーズンのテレビアニメ「この音とまれ」を初めから見ました。

www.konooto-anime.jp

ジャンプスクエアに2012年9月号から連載されているアミューさんの同名のマンガをアニメ化した作品。TOKYO MXなどのチャンネルで、2019年4~6月に第1クールの第1~13話が、同年10月~12月に第2クールの第14~26話が放送されています。私は第2クールの途中で存在を知って、第19話以降は放送された番組を録画して見ていましたが、第18話より前の回は見ずじまいになっていました。ネットで独占配信しているFOD(フジテレビ・オンデマンド)で、4月27日から期間限定で無料配信されると聞いて、第1話から見始めてみました。

監督:水野竜馬、シリーズ構成・脚本:久尾歩、キャラクターデザイン:山中純子総作画監督山中純子・小林利充、アニメーション制作:プラチナビジョン、といった主要スタッフ。

先輩の引退により廃部寸前となった時瀬高校・箏曲部。新入部員集めに苦労する唯一の部員となってしまった2年生の部長・倉田武蔵【榎木淳弥】だが、不良そうな久遠愛(チカ)【内田雄馬】や箏の鳳月会の家元の娘で筝の天才・鳳月さとわ【種﨑敦美】、愛の友人の3バカの足立実康(サネ)【石谷春貴】・水原光太(コータ)【井口祐一】・堺通孝(みっつ)【古川慎】の1年生たちが入部して一変。ドタバタしつつ懸命な練習を重ね、学校中を納得させる演奏をするまでに成長し、部の存続を勝ち取る。武蔵と同学年の来栖妃呂【松本沙羅】も加わり、部員数7人となった時瀬箏曲部は「関東邦楽祭」に出場するが、入賞を逃す。顧問・滝浪涼香【浪川大輔】も部員たちの演奏を認め、筝の家元・鳳月会の支部・椿会の跡継ぎである堂島晶【東山奈央】を外部指導者に迎えて県予選大会へ臨み、全国大会への切符を手にする、というストーリー。(【 】内はキャスト)

 

公式サイトに掲載されているストーリーを引用しつつ、各話の内容を紹介すると、次のような感じです(〈 〉内は公式サイトで紹介されているストーリーです)。 

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#01:新入部員

〈新学期。時瀬高校2年の倉田武蔵は、先輩から託された廃部寸前の箏曲部を守ろうと一人必死に頑張っていた。
だが部室は不良たちに荒らされ、新入部員の勧誘もままならない。
そんな時、警察沙汰を起こし恐れられている新入生、久遠愛が部室に乗り込んで来た。おまけに箏曲部へ入ると言い出して――。
警察沙汰の事件の真相、愛と箏の絆とは。そしてそれを知った武蔵は……!?〉

普通だったら、愛のような(一見)札付きの不良がやってきたらかなりビビると思います。武蔵も最初はそんな反応ですが、愛の友人の高岡哲生【細谷佳正】のサポートも大きいのですが、武蔵の人を見る目、受け入れる優しさ(優柔不断かもしれませんが)があったことが、愛が本格的に筝に向かう一つの支えになっていきます。

#02:資格の在処

〈愛が晴れて箏曲部に入部。武蔵はさらなる部員勧誘のため部活発表で箏を演奏するが、全くいい所を見せられない。
にもかかわらず入部希望だという美少女、鳳月さとわが現れる。
さとわは『鳳月会』という箏の家元のお嬢様にして、コンクールで賞総ナメの有名な天才少女だった。その一方で、実は……。
愛も武蔵もさとわに翻弄され、数少ない部員がバラバラに!?〉

さとわの登場は、第2クールで描かれるさとわと違って、かなりブラックな登場の仕方です。自分が全国大会に連れていくことで、プロになるための箔を付けようという不純な動機ということになっていますが、後の回想では、前年の全国予選にたまたま聴きに入ったさとわが時瀬高校の演奏に魅力を感じた、とまた違うように描かれているので、どこまで本当なのか分からないところもあります。

#03:新生筝曲部始動

〈このまま部員が5人集まらなければ、箏曲部は廃部になってしまう。
さとわは、なぜか愛を慕っている3バカこと、サネ・みっつ・コータを人数合わせのためだけに声をかける。しかし裏目に出てしまい――。
箏曲部を潰そうとする教頭。それを阻止しようと、さとわの出した提案に、武蔵は度肝を抜かれる。
そんな中、さとわはことあるごとに愛とぶつかって……。〉

さとわは筝曲部を存続させるためサネ・みっつ・コータを幽霊部員のつもりで声を掛けるが、愛に恩義を感じている3人は、名前だけでなく実際に筝を弾こうとやってきます。さとわは部員たちを鳳月会の精鋭の小学生たちが弾く街中のイベントに連れていく。その高度な演奏に部員たちは驚愕するが、さとわはそこで弾かれた「龍星群」を、全校生徒の前で演奏する効果的な曲として選びます。 

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#04:初めての響き

〈『一か月で全校生徒を納得させる演奏が出来なければ廃部』――教頭と無謀な約束をしてしまった箏曲部。
懸命の練習に励む愛たちだが、教えるさとわに天才であるが故の思いも寄らない問題が立ち塞がる。
手を差し伸べる愛と武蔵。皆と触れ合うことで、頑なだったさとわも次第に心開いていく。
そんなある日、さとわから箏という楽器に込められている想いについて聞いた愛は、さとわも武蔵も驚くような音を奏でる。〉

天才肌のさとわは、初心者の愛たちにどう教えたらいいのか分からず、壁にぶつかりますが、愛や武蔵のフォローもあって、完璧でなければいけないという頑なさが少しずつ溶けていき、練習も軌道に乗ってきます。しかし、下手な合奏もきちんと音で再現されているところは見事です。 

#05:響き届け 僕らの音

〈愛の過去を知ったさとわは呆然、動揺のあまり愛の前で涙を見せてしまうのだが……。
そしてついに全校生徒の前で『龍星群』を演奏する日がやってきた。
しかし生徒たちは全くの無関心。ろくに聞く気がないばかりかヤジを飛ばしたりバカにして笑ったり。
それでも真っ直ぐに自分たちの決意を告げる武蔵、心を一つにする部員たち。
箏の音が、愛の想いが、体育館に響き渡る! 大事なものを守り、届けるために――〉

コータから愛の過去、筝の職人だった祖父との関係について聞かされたさとわは、これまでの愛に対する言動が誤解に基づくものであったことを悟り、深い後悔に襲われる。ようやく通して演奏できるようになった部員たちは、お世話になっている仁科楽器のばあさん・仁科静音(シズ)【磯辺万沙子】のアドバイスも受け、全校生徒の前での演奏に臨みます。 

#06:見えない境界線

〈見事に『龍星群』を弾き切り、部の存続を勝ち取った箏曲部。
盛り上がる部員たちに、武蔵は改めてある提案をする。また愛はシズに一人だけ仁科楽器へ呼ばれて――。
すっかり箏曲部に対する周囲の見る目も変わり、これで安泰……と思いきや。
今まで姿を見せなかった顧問が急に現れたり、何か企んでいる新入部員がやってきたり、せっかくまとまった箏曲部にまたひと波乱が…!?〉

仁科楽器に呼ばれた愛は、シズから祖父・源【金尾哲夫】が愛のために作った楽器を渡され、部員たちは、さとわの勧めで、古典「六段の調」の練習に取り組み出す。ここでようやく顧問の滝浪が本格的に登場することになりますが、かなり面倒くさがりな感じですし、新たに入部した妃呂も、青春している筝曲部の人間関係をメチャクチャにしてやろうと企んでいる、斜に構えたブラックな感じです。この2人も、部員たちの思いに影響されて、少しずつ変わっていくことになります。

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#07:知られざる音の葉

〈体調を崩して休んださとわにプリントを届けに行った愛。しかし住所のメモを頼りにたどり着いたのは、どういう訳かオンボロアパートだった。
熱にうなされ過去を夢にみるさとわ。
愛する母のため、箏に打ち込んでも打ち込んでも、すれ違い遠ざかる親子の距離……当時のさとわは一縷の望みを託し、一か八か行動に出たのだが――。
一方、箏曲部をバラバラにしようと目論む妃呂は、さとわの秘密を皆に暴露しようとする。〉

担任に頼まれ学校を休んださとわにプリントを届けに行った愛は、アパートのさとわの部屋で、さとわが鳳月会を破門されるきっかけとなったコンテストのDVDを見る。一方、高熱で寝込むさとわは、母・千春【魏涼子】との過去を夢に見る。かつては優しかった母は、家元だった夫の急死により家元を継ぐことになり、周囲のプレッシャーなどからだんだんと追い詰められ、さとわにも辛く当たるようになっていた。思いを届けたいとコンテストで弾いた演奏は、母には届かず、「あなたの琴は、まるで狂気」と拒否され、気持ちが折れてしまったさとわは、破門されることになる。しかし、その演奏は、とても中学生とは思えない衝撃的なもので、それを聞いた愛は、自然と涙していた。
翌日、さとわは部員たちに、自分が鳳月会を破門されていることを明かす。それを受け入れてさらに気持ちを深める部員たちを見て、企てがうまくいかない妃呂は走って逃げ出してしまう。人間関係を壊そうとする妃呂には、人間関係を信用できない過去があった。翌日、妃呂にさとわは、自分がこの部に入った本当の理由を話す。逡巡しながら部室にやってきた妃呂だが、部員たちは温かく受け入れる。

この回は、第1クールの中では、個人的に最も印象に残る話の一つです。

#08:みちしるべ

〈改めて妃呂を部員として迎え7人となった時瀬高校箏曲部は、古典『六段の調』に挑む。
“自分なりの六段”“今の自分たちのゴール”とは何か――それぞれに悩む愛と3バカ、武蔵。
大事なものを掴んで少しずつ前へ進む箏曲部が次に目指すのは、関東邦楽祭への出場だ。
部⻑として忙しい日々を過ごす武蔵だが、ずっと心の奥にしまい込んでいたわだかまりを、ことあるごとに少しずつ感じるようになっていて......。〉

3バカは、愛が居候している叔母・久遠衣咲【水樹奈々】の家に押しかける。そこには、祖父が作った筝と、もう一面の筝があった。祖父が作った筝を弾いていいのか決心がつかない愛だったが、3バカの勧めで初めてその筝を弾く。
そこに華鳳会の跡継ぎである鳳かずさ【佐倉綾音】が同じ姫坂女学院筝曲部の花村史【安斉知佳】と一緒に突然やって来る。かずさは姫坂女学院で一緒に弾こうとさとわを誘うが、ここがいい、とさとわは断る。諦めきれないかずさは、週末に明陵高校で開かれる合同勉強会にさとわを誘う。そこは、武蔵が実力的には余裕だったのに受験に落ちてしまい、トラウマを抱いている学校だった。

#09:突き刺さる言の音

〈さとわを追いかけて時瀬高校箏曲部の部室に乗り込んできた少女、かずさ。
「あなたたちじゃ、さとわちゃんにはつり合わない!」
そう主張する彼女に言われて、関東の強豪である姫坂女学院と明陵高校の箏曲部が行う合同勉強会へ見学にやって来た愛たち。
しかしよりによって明陵は武蔵が受験に落ちた因縁の高校だった。
かずさたち姫坂の演奏を聴いて打ちのめされた武蔵は、あることがきっかけで愛と言い合いになり――。〉

合同勉強会での姫坂女学院の演奏に衝撃を受ける時瀬高校の部員たち。その帰りに明陵高校に通う中学時代の知り合いにバカにされるが、笑ってごまかすことしかできない武蔵。それをもどかしく思う愛は、武蔵と言い合いになってしまう。自分の自信のなさに悩む武蔵の振舞いに、部の雰囲気も悪くなってしまうが、それを見かねた妃呂は、武蔵の家を訪れ、一人だけで抱え込むな、と武蔵に喝を入れて帰っていく。明陵高校に通う弟・武流【花江夏樹】は、部員たちを見下す言葉を投げるが、武蔵は「何も知らないくせに、勝手なこと言うな」と初めて言い返す。それを見た両親【鈴木琢磨・小若和郁那】は、武蔵の成長を喜び、励ましの言葉を掛けます。

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#10:近くて遠い距離

〈『目指せ全国一位!!』――再び心を一つにした時瀬高校箏曲部。
日に日に暑くなる中、邦楽祭に向けてパートごとに分かれて練習を重ねる7人だが、それぞれ課題は山積みだ。
どうにかまとめて練習の時間が取れないかと考えた愛たちは、夏休みに皆で二泊三日の合宿をすることに。
しかし盛り上がるサネやみっつとは対照的に、コータの様子がおかしくて……。〉

合宿をやることにした筝曲部、部長の武蔵は顧問の滝浪に許可をもらいに行くが、乗り気でない滝浪に、武蔵は協力してくれないなら顧問を辞めるよう迫り、それに気圧された滝浪は顧問として合宿に同行することになる。この辺から、滝浪もちょっとずつ部員たちに影響を受けて強くかかわるようになっていくのですね。

#11:探してた音

〈苦手だった裏拍のリズムの取り方を滝浪に教えられ、懸命に練習するコータ。
武蔵とのかけ合いが上手くいかない愛も、滝浪にアドバイスを求める。
滝浪の一見いい加減としか思えない答えに武蔵は呆れるが、愛は何かを掴んだようで――。
ずっと曲想に悩んでいたさとわも、仲間たちに意見を聞いて気付きを得る。
合宿を通じて成長した7人。
いよいよ大会当日、時瀬高校箏曲部はライバルたちの集う邦楽祭の会場へ!〉

迎えた関東邦楽祭、トップバッターの明陵高校、そしてその中核を担う桐生桜介【寺島惇太】の演奏に圧倒される時瀬高校の部員たち。桜介は、幼い頃から体が弱くて独りぼっちだったが、隣に引っ越してきた幼なじみの泉朝乃【千本木彩花】の誘いで琴を始め、朝乃を傷つけずに一緒にいるため、周囲をよく観察するようになることで、合奏時にメンバーの力を引き出す能力を身につけていた。

#12:ライバル

〈邦楽祭のトップバッターをつとめた明陵。桜介の演奏に圧倒される愛たち。
かずさたち姫坂、新たに出会ったライバル校、次々と素晴らしい演奏が続き、緊張をつのらせる妃呂。
一方、哲生と共に会場へ来ていた衣咲の口から、思いがけず滝浪の素性が明らかに…!?
そんなことは露知らず、順番が近付いてきた時瀬高校箏曲部は演奏の準備へと向かう。ところがそこでアクシデントが――〉

明陵高校の演奏を聴いて落ち込む愛たちだが、さとわや武蔵の言葉で立ち直る。そして、ロビーで出会った、茨城の永大附属高校の宮千太朗【保志総一朗】、春日井晴【山谷祥生】の演奏を聴く。千太朗は、かつて永大附属高校の箏曲部を指導していた祖母のために全国大会出場を目指していた。そして、姫坂女学院の演奏。それらの演奏を聴いていくうちに、緊張を高めていく部員たち。
その頃、会場に聴きに来た高岡哲生は、一緒に来た愛の叔母の衣咲から、滝浪が世界的な指揮者を父に、ピアニストを母に持つ音楽一家の出であることを聞かされる。音楽を聴くのが大好きだった滝浪は、幼い頃に作曲の才能を見出されるが、次第に窮屈さを感じるようになり、音楽を純粋に楽しみたい滝浪は音楽の世界を離れたのだった。

#13:久遠

〈倒れた箏からさとわを庇った愛は、本番を前に手を痛めてしまう。
それに気付いた滝浪は出場禁止を言い渡すが、愛は……。
部員で唯一そのことを知ってしまった武蔵は、どうするべきかと悩む。
愛の悲痛なまでの想い、そして武蔵の出した結論とは。
ライバルや応援してくれる人たち、観客が見守る中、ついに時瀬高校箏曲部の順番がやってくる。〉

妃呂の不注意から筝が倒れ、庇った愛は右手を捻挫してしまう。滝浪は出場しないよう言い渡すが、みんなと一緒に出ることにこだわる愛。一時はどうすべきか迷う武蔵も、みんなで出場することを選ぶ。そして迎えた本番、序盤に怪我の影響から愛がミスし、動揺する部員たちの演奏は崩れてしまうが、コータが苦手にしていた部分を完璧に決めたことをきっかけに持ち直し、後半の盛り上がりは観客の心を打つ。それを舞台袖で聴く滝浪の脳裏に、音楽界に進んだ姉と交わした会話が去来する。

ここまでが第1クールですが、関東邦楽祭の本番での時瀬高校の演奏が終わったところで終了し、その反応や結果などは分からないまま終わるので、ストーリーの区切りとしてはやや中途半端かもしれません。

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#14:一歩前へ

〈序盤こそ崩れながらも、邦楽祭で心揺さぶる演奏をした時瀬高校箏曲部。
愛は救護室からの帰り、姫坂女学院のかずさに呼びとめられる。
さとわに憧れ、追い続けてきたかずさは、今のさとわの音について思いの丈をぶつけてくる。さとわも密かにそれを聞いてしまうが、愛は――。
さらに全ての学校の演奏が終わり各校の部員たちが揃う中、澪という不思議な生徒が愛に声をかけてきて。
緊張が高まる中、ついに結果発表!!〉

神奈川県の優秀校、そして明陵高校と最優秀賞を分け合ったのは、姫坂女学院ではなく、時瀬高校の次に演奏した珀音高校だった。序盤のミスで入賞に届かなかった時瀬高校だったが、立ち直った後半の演奏は、他のライバル校にも強い印象を与えていた。落ち込む部員たちだったが、お前たちはもっとうまくなる、という滝浪の一言で前を向く。

第2クールの初回ですが、全体の構成からすると、前半の区切りとなる回といっていいと思います。

#15:きづき

〈邦楽祭の結果を受け、全国への思いを新たにした箏曲部。
滝浪は皆に場数を踏ませるべく、学祭で演奏をするように言う。
そのためにも夏休みの課題をきちんとやれ、と釘を刺された愛たちは勉強会をすることに。愛と3バカの成績に不安を感じる武蔵。だが、本人たちは『秘密兵器』があるとなぜか余裕で……。
新学期になると各クラスでも学祭の準備が始まって、どこかお祭りムード。そんな中、さとわと愛、妃呂と武蔵、それぞれに思わぬハプニングが!?〉

学園祭が近づき、クラスの出し物の準備にも取り組む部員たち。武蔵と同じクラスの妃呂は、ある出来事から、自分が武蔵に恋していることに気づき、愛と同じクラスのさとわもハプニングで愛からキスされてしまい、自分の身体が熱くなっていることに気づく。

#16:二人の時間

〈学祭に向けて練習する部員たち。
しかし、事故で思いがけずキスをしてしまった愛とさとわはお互い気まずくギクシャク。武蔵への気持ちを意識した妃呂も集中できない。
迎えた学祭当日、時瀬箏曲部の元部長、真白が武蔵に会いにやってくる。親しげな二人の様子を見てショックを受ける妃呂。
一方、愛たち一年生のメンバーは、全国予選のための曲を探している滝浪から偶然、ある事実を聞かされる――。〉

元部長の真白【朝井彩加】が武蔵と親しく話す様子に複雑な感情を抱く妃呂だったが、滝浪のアドバイスを受けて立ち直る。そして、2年生の2人は次が全国大会に行く最後のチャンスだと滝浪に告げられた愛やさとわに、全国大会への強い思いが芽生える。 

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#17:再会

〈武蔵と妃呂、二人には次が全国大会へ行ける最後のチャンス――。
予選の重さを痛感し、練習に気合いが入る愛たち。
そんな皆を集め、滝浪が予選で弾く候補として挙げたのは驚くべき曲だった。
澪たち珀音高校を越えるためだというが、受け入れられず一人で思い悩むさとわ。そこへ愛がやって来て……。
予選に向けて一丸となって動き出した時瀬箏曲部だが、さらなる問題が。さとわは仲間のため、思い切った行動に出る。〉

かつてコンクールでさとわが弾いて失格となった曲を勧める滝浪。思いが届かなかったトラウマから最初は拒否するさとわだったが、愛の勧めでその時の演奏を聴き、再び向き合う気持ちになる。十七弦を二面使うため、一面足りなくなった十七弦を借りようと、さとわは追い出された実家に出向き、堂島【野沢由香里】から厳しい言葉を受けながら、土下座をして母にお願いし、十七弦を借りて帰る。部のために土下座し、頭を下げるさとわの姿に、母はある思いを抱く。

#18:それぞれの決意

十七絃も揃い、やる気も充分、まさに順風満帆の時瀬箏曲部。
ところが、さとわの実家である『鳳月会』から外部指導者がやって来て、さとわも部員たちも騒然となる。
たった一音にもダメ出しをする、そのあまりに厳しい指導に、妃呂やコータは反発。部をめちゃくちゃにする気ではないかと疑い、不満をつのらせる。
しかし愛は、なぜか大人しく従っていて……。
理不尽に思えた指導に対して、箏曲部の皆が選んだ答えとは――?〉

さとわが再び鳳月会に戻ってくることがないようにという企てで、堂島は時瀬高校を訪れ、孫の晶を外部指導者として推薦する。ちょうど技術的な指導者が必要と考えていた滝浪も、その申し出を受け入れる。晶は、一音の出し方から基礎を厳しく指導し、妃呂やコータは敵意を抱くが、愛は、自分たちが下手だから部もさとわもバカにされたんだ、早くうまくなるために利用できるものは何でも利用する、と厳しい指導に従い、短期間で実力をつける。一方、晶は、なぜ無償で指導してくれることにしたのか尋ねるさとわに、さとわが周りをめちゃくちゃにしてまで手に入れたこの部の価値が知りたいと答えるのだった。
この、晶が部員たちに基礎を指導する場面、原作マンガで印象に残ったシーンでしたが、やはりアニメで見ても印象的です。

#19:対峙

〈時瀬箏曲部にやってきた厳し過ぎる指導者、堂島晶。
さとわと対峙した晶は、『椿会』の家に生まれた自分の過去を省みる。
優しい両親とお箏の天才である兄、大好きな家族に囲まれて育った晶。自分と兄の違いに気付きつつも、ずっと努力を重ねてきた。
しかし運命は予期せぬ方向へ進んでいく……晶とさとわ、交錯する二人の過去――。
一方、さとわと部員たちは全員で、過去のコンクールで優勝した晶の演奏を聴くことに。〉

晶が自分の過去を振り返り、天才ではない自分と、さとわとの差に感じる黒い感情に揺り動かされる、改めて見てもやはり印象的な回です。

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#20:もう一度

〈心の闇から抜けだせず、箏曲部の指導を辞めると滝浪に告げた晶。
そんな晶だが、部員たちの変化とその理由に衝撃を受ける。
さらに愛たちの足を引っ張っていると焦るサネを見て、天才ではない自分の姿を重ねてしまいどうするべきか迷う晶。しかし、サネと愛たちは……。
滝浪は合奏が上手くいかない皆のため、晶とさとわに手本を見せて欲しいと提案する。
悲しい因縁で結ばれた晶とさとわ、二人が初めて音を響かせ合う――。〉

晶の演奏に触れて一音一音を大事にすることの意味を理解して、大きく変わった部員たちの音に晶は驚く。そして、足を引っ張るまいと練習に励む努力型のサネと、それを温かく支える愛やさとわたちを見ているうちに、かつての兄の言葉が去来し、晶の中の闇が消えていく。

#21:意味と役割

〈晶の指導のもと、少しずつ手応えを感じ始めている部員たち。
だが愛は滝浪に言われた『自分の音の意味と役割』が見つからず、焦りをつのらせ無茶をして練習にのめり込む。
それに気付いて止めようとする武蔵と、お互いを思うが故にぶつかる愛。しかしそのおかげで愛は、祖父のある言葉を思い出し――。
一方、『鳳月会』では堂島が、不穏な動きを見せていた。さとわ不在の鳳月会で一体何が……!?〉

サネは晶から滝浪が自分を十七弦に起用した理由を聞かされ、自分の役割に気づく。それを見て焦る愛だったが、祖父の言葉を思い出し、自分の役割を見出していく。
一方、鳳月会では、堂島がさとわが琴を続ける場所を失わせようと、会の重鎮たちを招いて家元であるさとわの母の前で廃部とさとわの転校を提案するが、祖母の企てを否定する晶の一言で、事なきを得る。

#22:決戦の朝

〈大会当日の朝。愛、武蔵、姫坂のかずさや珀音の澪も、それぞれ家族や仲間と過ごし、譲れない想いを抱いて会場へと向かう。
待ち合わせ場所に集った時瀬箏曲部の皆に、さとわはある物を渡す。受け取った愛は思わず胸が一杯に。
会場に到着し、顔を合わせるライバルたち。誰しも本気だが、この中で全国へ行けるのはたった一校のみ……。
積み重ねた音の数だけ負けられない理由がある。いざ、神奈川県予選大会、開幕!!〉

大会本番の朝、がちがちに緊張する妃呂は、一緒に行こうと武蔵の家の前で待っていた。それぞれ緊張する部員たちに、さとわは手作りの御守りを渡す。一方、晶は、家元に娘であるさとわたちの演奏を聴かせようと、家元と堂島を強引に車に乗せ、大会会場へと向かう。
この回は、大きなドラマはありませんが、大会本番に向けて緊張感が高まっていく感じがあります。 

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#23:王者の覚悟

〈10年連続全国大会出場の記録をもつ超名門、姫坂女学院箏曲部。
負けるはずがない、勝って当たり前、なのになぜ邦楽祭では負けたのか……
かずさたち部員は話し合いの末、全国予選のメンバーをオーディションで決めることに。
「私たちは全員で一つ!」――その言葉の真の意味、背負った想いを曲に乗せ、神奈川不動の絶対王者、姫坂の演奏!!
同時に時瀬箏曲部と、邦楽祭を制した珀音高校の出番も着々と近づいて――。〉

この回では、姫坂女学院が、邦楽祭で負けてから全国予選に向かうまでの道のりが、かずさと、2年生で唯一予選のメンバーから落ちてしまった穂積先輩【秋山絵理】、かずさのライバル的存在の1年生の若葉【山口立花子】を中心に描かれます。

#24:正解のその先

〈邦楽祭では明陵と並ぶ最優秀賞に選ばれた澪たち珀音高校。
その曲を生み出したのは珀音の顧問、山本であった。
ひょんなことから箏曲の世界にのめり込んだ山本と、類まれな才能を持ちながら自分の音はつまらないと嫌い絶望すら感じている澪。二人の出会いと交わした約束。
声と心を一つにして順番を待つ時瀬箏曲部の前で、ついに珀音高校の演奏が始まる。
澪が奏でる、正解を越えた音とは――。〉

この回は、数学教師ながら新任時に筝曲部の顧問となり、自ら作曲するまでに筝曲の世界にのめり込んだ珀音高校の顧問・山本大心【入野自由】と、才能はあるが自分の音に希望を持てない神崎澪【蒼井翔太】、澪を気にかける従姉妹の鈴森詩【戸田めぐみ】などを中心に描いていきます。澪は、関東邦楽祭での時瀬高校の演奏に感情が飛び込んでくるような感覚を抱いたことが転機となり、山本の言葉もあって、正解を超えられないそれまでの壁を破り、その先、自由な演奏を楽しむことができるようになります。

#25:天泣

〈珀音高校の、正解を越えた演奏に会場が湧く中、ついに時瀬高校の順番がやってくる。
その素晴らしい独奏に聴いている誰もが目を見張る。
しかしあまりに別格の演奏に、余計な音を入れて欲しくないとさえ思う者もいて。
果たして愛たちは、さとわの隣に並ぶような演奏が出来るのか。
一音、一音、積み重ねてきた想いを乗せて……『天泣』よ、心に届け――。〉

いよいよ時瀬高校の出番。母が会場にいることを目にしたさとわは、今度こそ思いを届けようと、出だしのソロを弾き始める。その演奏は、他の高校生とはもはや別格だった。それを聞く母は、娘との過去の回想が去来し、涙する。演奏を終えたさとわは、母を探しに館内を回り、部員たちもそれを手伝う。なかなか見つからないが、さとわを見つけた母が声をかける・・・

#26:スタートライン

〈『天泣』の演奏後、ついに向き合った、さとわと母親の千春。
今度こそ、さとわの音は届いたのか――。
まれにみるハイレベルな戦いになった神奈川県予選大会。方向性は違えど、互いに全てを注いで演奏した、姫坂、珀音、時瀬。
素晴らしい演奏により、審査員の間でも意見が割れ、審査は大いに難攻する。
ついに結果発表の時……全国への切符を手にしたのは!?
喜びと痛みとともに、それぞれの新たなスタート。〉

さとわに声をかけた母は、それまでのことを謝り、もう一度向き合う機会がほしいと語る。思いが届いたことを実感したさとわは号泣し、母はさとわを抱きしめる。
そうして迎えた結果発表、審査員の意見も割れるが、時瀬高校が姫坂女学院や珀音高校を押さえて全国大会への切符を手にするハッピーエンドで、物語は幕を閉じます。

 

第19話から先は、テレビアニメの放送時に録画して見ていた部分ですが、最初から順にその前の部分を見てから改めて見ると、初めて気づく部分もあり、少し印象が違ってくるところもありました。

無料配信は5月10日(日)までということのようです。気になっている方であれば、残り期間はわずかですが、この機会にぜひ見てほしいと思います。

なお、原作コミックも、少年ジャンプ+で10巻分無料キャンペーンが実施されています。

shonenjumpplus.com

テレビアニメ版でいうと、およそ第19話までに相当する部分を無料で読むことができます。こちらも5月13日までのようですので、気になる方はぜひ。