映画「ステップ」(7月17日(金)公開)を観てきました。
行ったのはMOVIX三郷。
この日の上映スケジュール。
ロビーにはちらほらとお客さんが。
ロビーの一角には「ステップ」のタペストリーも掲示されていました。
上映は130席のシアター7。1席ずつ間隔を開けての販売なので、実質定員は60人強というところだと思いますが、お客さんは10人弱という感じでした。
重松清の同名小説を、飯塚健の監督・脚本・編集で実写映画化した作品だそうですが、私は原作は未読の状態で観ました。
若くして妻を失い、シングルファザーとなった男性とその娘の10年間の歩みと成長を描いた物語。主役のシングルファザー・武田健一役は山田孝之。娘の美紀役は、保育園の2歳当時を中野翠咲、小学校低学年の6~8歳当時を白鳥玉季、高学年の9~12歳当時を田中里念と3人の子役で演じています。そのほか、亡き妻・朋子の両親の村松明・美千代を國村隼・余貴美子が、義兄夫妻の村松義彦・翠を角田晃広・片岡礼子が、保育園の保育士・ケロ先生を伊藤沙莉が、健一の行きつけのカフェの店員・成瀬を川栄李奈が、職場で知り合い、後に再婚相手となる斎藤奈々恵を広末涼子が演じています。
公式サイトのストーリーによれば、
『健一はカレンダーに“再出発”と書き込んだ。始まったのは、2歳半になる娘・美紀の子育てと仕事の両立の生活だ。
結婚3年目、30歳という若さで妻を亡くした健一はトップセールスマンのプライドも捨て、時短勤務が許される部署へ異動。何もかも予定外の、うまくいかないことだらけの毎日に揉まれていた。そんな姿を見て、義理の父母が娘を引き取ろうかと提案してくれたが、男手一つで育てることを決める。妻と夢見た幸せな家庭を、きっと天国から見ていてくれる彼女と一緒に作っていきたいと心に誓い、前に進み始めるのだ。
保育園から小学校卒業までの10年間―――。子供の成長に、妻と死別してからの時間を噛みしめる健一。そんな時、誰よりも健一と美紀を見守り続けてくれていた義父が倒れたと連絡を受ける。誰もが「こんなはずじゃなかったのに」と思って生きてきた。いろんな経験をして、いろんな人に出会って、少しずつ一歩一歩前へと踏み出してきた。健一は成長を振り返りながら、美紀とともに義父の元に向かう。
そこには、妻が残してくれた「大切な絆」があった―――。』
というあらすじ。
サポートしてくれる周囲の人たちの温かいまなざしにも支えられて、親子は少しずつ成長していきます。私はシングルではありませんが、かつて何年も保育園にお世話になった経験を思い出す子育てあるある的なところもあって、涙腺が緩みました。悪い人間が出てこないので、大人のおとぎ話的な感じもありましたが、奇を衒わず抑え気味の演出で、じっくり観ることができました。