鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

アニメ映画「岬のマヨイガ」

少し前になりますが、仕事帰りに、MOVIX亀有に行きました。

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ロビーはけっこう賑わっていました。

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この日の上映スケジュール。

観たのは、アニメ映画「岬のマヨイガ」(8月27日(金)公開)。

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ロビー入口には、大きなタペストリーがありました。

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シアター内の廊下にも、もう少し小さめのタペストリーがありました。

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上映は137+2席のシアター2。お客さんは10人ほどと、平日とはいえ、公開初週にしては寂しい入り。

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柏葉幸子の同名の児童文学を原作に、アニメ映画化した作品だそうで、全国152館での公開。監督:川面真也、脚本:吉田玲子、キャラクター原案:賀茂川、ふしぎっとキャラクター原案:丹治匠、キャラクターデザイン・作画総監督:清水洋、音楽:宮内優里、アニメーション制作:david productionなどの主要スタッフ。

 

ある事情から家を出た17歳のユイと、両親を亡くしたショックから声を失った8歳のひより。東日本大震災の直後に2人が身を寄せた避難所で偶然出会った不思議な老女・キワさんは、行き場のない2人を孫だと言って引き取り、岬に立つ古民家「マヨイガ」で暮らすことになる。そこは「訪れた人をもてなす」と岩手県で言い伝えられている伝説の家だった。2人の傷ついた心は、マヨイガでキワさんの温かさに触れて過ごすうちに癒やされていく。そのうちに、キワさんが「ふしぎっと」と呼ぶ妖怪たちがキワさんを訪ねて来るようになるが、それには、震災である封印が解けてしまったことが関係していた・・・というあらすじ。

主なキャラクターは、

  • ユイ【芦田愛菜】:17歳の女の子。母親に逃げられた父親からの精神的虐待に耐えられずに家を飛び出し、その後東日本大震災に遭う。高校は辞めている。

  • ひより【粟野咲莉】:小学2年生の少女。両親を交通事故で失ったショックで声が出なくなる。その後親戚に引き取られたが、その親戚も震災の津波で失ってしまう。

  • キワさん【大竹しのぶ】:不思議な老女。「ふしぎっと」と呼ぶ河童など妖怪たちと親しい。

  • 豊沢川の河童【伊達みきおサンドウィッチマン)】:キワさんの呼びかけでやってきた河童の1人。

  • 北上川の河童【富澤たけしサンドウィッチマン)】:キワさんの呼びかけでやってきた河童の1人。

  • 馬淵川の河童【宇野祥平】:キワさんの呼びかけでやってきた河童の1人。

  • 小鎚川の河童【達増拓也岩手県知事)】:キワさんの呼びかけでやってきた河童の1人。

  • 座敷童【天城サリー】:遠野の「マヨイガ」で出会った妖怪。ひよりと親しく遊ぶ。

  • 田中のお地蔵様【江原正士】:キワさんたちを心配して駆け付けたお地蔵様。

  • 女性職員【桑島法子】:役場の職員。

  • 巻尾玲子【三宅希空】:ひよりの友達。家は氏子で、ひよりを狐舞いに誘う。

  • 吉井【城みゆ希】:近所に住むおばさん。世話焼きでユイにアルバイトを紹介してくれる。

  • 智子【森なな子】:ユイがアルバイトを始めるスーパーの店長。

など。

 

しみじみほのぼのした話なのかと思って観はじめましたが、河童の登場を皮切りに、次第に妖怪色が強くなってきて、最後は人の思いを食べて巨大化した「アガメ」とお地蔵様たちのサポートも受けたキワさんたちとのバトルと、意外な展開でした。ストーリーの変化は少なく地味めな映画ですが、吉田玲子さんの脚本ということもあって、涙腺が緩むシーンもあり、飽きずに観ることができました。

なお、劇中には、地元に縁のある昔話が3つ(だったかな?)キワさんの口から語られます。実際に語り継がれてきた話そのもなではないのかもしれませんが、実在する伝承をモチーフにしたものなのだろうと思って観ました。

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入場者特典のオリジナル不織布シールをいただきました。公開から何日も経っていたので、まだ入場者特典がもらえたということは、あまり客足が伸びていないのだろうと感じました。実際、公開2週目の上映は1日1回になった映画館が多くなってしまいました。