鷺の停車場

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テレビアニメ「SPY×FAMILY」第1クール

テレビアニメ「SPY×FAMILY」を見ました。

spy-family.net

2019年3月から「少年ジャンプ+」で連載されている進藤達哉さんの同名コミックをアニメ化した作品で、今年4月から先週末まで、テレビ東京などで第1クール12話が放送されていました。監督・シリーズ構成:古橋一浩、キャラクターデザイン:嶋田和晃、アニメーション制作:WIT STUDIO、CloverWorksなどの主要スタッフ。

もともとは、私の好きなアニメ映画「リズと青い鳥」の主人公の鎧塚みぞれ役、テレビアニメ「この音止まれ!」の中心人物の鳳月さとわ役を演じた声優の種﨑敦美がアーニャ役というのが気になって見始めたのですが、設定や展開の面白さにすっかりハマり、毎週ほぼリアルタイムで見てしまいました。

たまたま、原作コミックも家族が以前に買っていて家にあったので、アニメを見始めてから、そちらも読んでみました。

スパイの主人公が、任務遂行のため、利害の一致した、いずれも訳ありの孤児と若い女性を娘・妻に迎え、家族としての生活を初めていく物語。

 

主な登場人物は、

  • ロイド・フォージャー【江口拓也】:西国情報局(WISE)に所属する敏腕諜報員(エージェント)。暗号名(コードネーム)は〈黄昏〉(たそがれ)。並外れた観察眼と記憶力を持ち、百の顔を使い分ける変装のスペシャリスト。東西の戦争を回避するため、偽装家族を作り子供を名門校に入学させる任務に挑む。

  • アーニャ・フォージャー【種﨑敦美】:とある組織の実験で偶然生み出された他人の心を読める超能力者。孤児院にいたところ、ロイドに引き取られる。超能力については周囲に秘密にしているが、ロイドがスパイであることに気づき、陰ながら彼の力になろうと奮闘している。

  • ヨル・フォージャー【早見沙織】:幼少期から殺人術を叩きこまれた、凄腕の殺し屋。暗号名(コードネーム)は〈いばら姫〉。大切な弟を安心させたいという思いと、周囲から怪しまれずに殺し屋を続けたいという思いから、妻を探していたロイドと利害が一致し偽装結婚する。

  • フランキー・フランクリン【吉野裕行】:情報屋であり、〈黄昏〉(たそがれ)の協力者。任務のサポートをする発明品を制作したり、アーニャの子守をしたりなど、たびたびロイドにこき使われている。明るく気さくな性格だが、モテないことを気にしている。

  • シルヴィア・シャーウッド【甲斐田裕子】:西国情報局の管理官(ハンドラー)。〈黄昏〉(たそがれ)の上司で、時として無理難題を課す。戦争を心から憎み、世界の平和のため、オペレーション〈梟〉(ストリクス)の成功に尽力する。

  • ヘンリー・ヘンダーソン山路和弘】:イーデン校の寮長(ハウスマスター)。担当教科は歴史。エレガントであることを最も重視する。曲がったことを嫌う良識人。

  • ドノバン・デズモンド:東国(オスタニア)の国家統一党総裁。東西の戦争を企てている要人で、オペレーション〈梟〉(ストリクス)の標的。用心深く表舞台には殆ど顔を出さないが、唯一息子が通うイーデン校の懇親会には定期的に参加している。

  • ユーリ・ブライア【小野賢章】:ヨルの弟。表向きは外交官だが、実際は〈秘密警察〉と呼ばれ恐れられる東国オスタニア国家保安局の少尉。真面目で仕事熱心な好青年。姉の安全のため、姉が住む東国を守るべく動いている。

  • ダミアン・デズモンド【藤原夏海】:ロイドの標的であるドノバン・デズモンドの次男。アーニャのクラスメイト。プライドが高く傲慢な一方、父親に認めてもらいたいという健気な一面も。ある目的のために"皇帝の学徒"(インペリアル・スカラー)を目指している。

  • ベッキー・ブラックベル【加藤英美里】:アーニャのクラスメイトで、大手軍事企業ブラックベルCEOの娘。入学当日、アーニャがダミアンを殴ったのは自分のためだと勘違いしてから、アーニャと友達に。何かとアーニャの面倒を見てくれる少女

  • エミール・エルマン【佐藤はな】:アーニャのクラスメイトで、ダミアンの取り巻き。

  • ユーイン・エッジバーグ【岡村明香】:アーニャのクラスメイトで、ダミアンの取り巻き。

  • カミラ【庄司宇芽香】:バーリント市役所に勤めるヨルの同僚。

  • ミリー【石見舞菜香】:バーリント市役所に勤めるヨルの同僚。

  • シャロン【熊谷海麗】:バーリント市役所に勤めるヨルの同僚。

  • ドミニク【梶川翔平】:バーリント市役所の職員。カミラと交際中。

など。

 

公式サイトに掲載されているストーリーは、次のとおりです。

MISSION:1 オペレーション〈梟〉(ストリクス)

西国(ウェスタリス)情報局対東課〈WISE〉(ワイズ)は諜報員(エージェント)〈黄昏〉(たそがれ)に、東国(オスタニア)で戦争計画を進めるデズモンドの調査を命じる。〈黄昏〉は精神科医ロイド・フォージャーに扮し、標的と接触できる名門イーデン校に子供を入学させるため孤児のアーニャを引き取る。実はアーニャは他人の心を読む超能力者だった。ある日、〈黄昏〉を狙うマフィア組織にアーニャが連れ去られてしまう。ロイドは任務の仕切り直しを考えるが……。

原作では、MISSION:1(単行本第1巻所収)に相当する部分。

MISSION:2 妻役を確保せよ

市役所事務員ヨル・ブライアには、殺し屋〈いばら姫〉という秘密の顔がある。ヨルは独り身の女性がスパイ疑惑をかけられる風潮に不安を感じていた。一方、イーデン校の面接試験に向けてアーニャの母親役を探すロイド。彼は訪れたブティックで偶然ヨルと出会う。ヨルの心を読んで殺し屋と知ったアーニャは、自分のためにも彼女を母親役にしようとロイドを促す。

原作では、MISSION:2(単行本第1巻所収)に相当する部分。

MISSION:3 受験対策をせよ

ロイドとアーニャの家にヨルが引っ越してきた。家族の体裁が整い、次は面接試験の準備だ。しかし今のアーニャとヨルでは、まともな面接すらできそうにない。そう判断したロイドは、上流家庭の一般常識や3人の間で共通認識を作るため家族で出かけることに。劇場や美術館を巡るが、アーニャたちにはなかなか響かない。さすがの〈黄昏〉も挫けそうになるが…

原作では、MISSION:3(単行本第1巻所収)に相当する部分。

MISSION:4 名門校面接試験

ついに決戦の日! 準備を整えたロイドたちはイーデン校の面接試験へ向かった。校内に入った途端、ロイドは何者かの視線を感じ取る。それは陰から受験者を採点する教員たちの監視の目。試験は既に始まっていたのだ。採点を行う寮長(ハウスマスター)ヘンダーソンは、ロイドたちフォージャー家の立ち振る舞いに注目し、彼らが名門イーデン校の面接試験を受けるに相応しいかを見極めるべくさらなる試練を指示する。

原作では、MISSION:4・MISSION:5(単行本第1巻所収)に該当する部分。

MISSION:5 合否の行方

この日はイーデン校の合格発表。しかしアーニャの受験番号はなく絶望に沈むロイドたち。そこに現れたヘンダーソン。面接でのロイドたちを高く評価して、アーニャが補欠合格者の1番手であることを告げる。そして3日後、補欠合格の連絡が! フランキーも駆けつけてお祝いで盛り上がり、頑張ったアーニャにご褒美をあげることに。アーニャのお願いとは!?

原作では、MISSION:6(単行本第2巻所収)に該当する部分。

MISSION:6 ナカヨシ作戦

アーニャの制服が仕上がった。ロイドはWISE(ワイズ)の作戦会議のため、制服の受け取りをヨルに任せて隠れ家(セーフハウス)へ。そこでオペレーション〈梟(ストリクス)〉完遂のために、イーデン校で"星(ステラ)"と呼ばれる褒章を8つ獲得し特待生になる必要があることを確認する。一方、制服を手に入れたアーニャは大はしゃぎ。しかし裕福なイーデン校生徒を狙う者も多く、アーニャに目をつけるチンピラ集団が現れる!

原作では、MISSION:7・MISSION8(単行本第2巻所収)に該当する部分。

MISSION:7 標的(ターゲット)の次男

入学初日、デズモンド家の次男ダミアンを殴り飛ばして“雷”(トニト)を食らってしまったアーニャ。早くもクラスで浮いてしまい落ち込むが、ベッキーと友達になって学校が楽しくなっていく。そしてダミアンに殴ったことを謝ろうとするが、なかなか言い出せない。オペレーション〈梟〉(ストリクス)遂行のためにロイドも学校関係者に変装しては、陰からアーニャに仲直りを促すのだが……。

原作では、MISSION:9(単行本第2巻所収)に該当する部分。

MISSION:8 対秘密警察偽装作戦

東国(オスタニア)の防諜機関・国家保安局は、国内の治安維持を目的としたスパイ狩りや市民の監視を行い、「秘密警察」と呼ばれ恐れられている。ヨルの弟ユーリも実は秘密警察の一員で、姉や周囲には正体を隠して国を陥れるスパイを追っている。そんな彼が、突然フォージャー家を訪れることに。秘密を抱えたフォージャー家と、裏の顔を持つユーリが相まみえる!

原作では、MISSION:10・MISSION:11(単行本第2巻所収)に該当する部分。

MISSION:9 ラブラブを見せつけよ

ユーリに偽装夫婦と怪しまれたロイドたちは、本物の夫婦であることを証明するためにキスをすることに。オペレーション〈梟〉(ストリクス)のため即座に対応しようとするロイドとは逆に、とてもシラフではできないと、ワインをガブ飲みして泥酔するヨル。そんな姉を見るユーリも、同じく泥酔して正常な判断ができず……。

原作では、MISSION:12・MISSION:13(単行本第3巻所収)に相当する部分。

MISSION:10 ドッジボール大作戦

イーデン校1年生の間で、今度の体育の授業で活躍した生徒には“星”(ステラ)が授与されるとの噂が広まっていた。アーニャは“星”(ステラ)を入手するためにヨルの特訓を受け、「ほし、つかむ」と決意を固める。そしてセシル寮とウォルド寮によるクラス対抗ドッジボール戦が始まった!勝利に意気込むアーニャたちの前に、怪童ビル・ワトキンスが立ちはだかる。

原作では、MISSION:14・MISSION:15(単行本第3巻所収)に相当する部分。

MISSION:11 〈星〉(ステラ)

イーデン校の懇親会に出席するためには、子供が特待生になる必要があるが、勉強が苦手なアーニャは大苦戦。そこでロイドは勉強以外で“星”(ステラ)を獲得する方法としてアーニャに社会貢献をさせようと考えるが、アーニャはボランティア先の病院で失敗ばかり。そんな最中、アーニャはプールで溺れる子供の声を超能力で察知して――!?

原作では、MISSION:16・MISSION:17(単行本第3巻所収)に相当する部分。

MISSION:12 ペンギンパーク

〈WISE〉(ワイズ)の任務に忙殺されて、この日もロイドはヘトヘトになって帰宅。そんな時、彼は自分が家族をないがしろにしているという近隣住人の噂話を聞く。わずかな疑惑がオペレーション〈梟〉(ストリクス)に支障をきたすことを恐れたロイドは、仲の良い家族を周囲に見せつけるため、次の休日に水族館へ行くことに。しかしそこでも〈WISE〉(ワイズ)の新たな任務が発生してしまい……!。

原作では、EXTRA MISSION:1(単行本第2巻所収)に相当する部分。

 

先に挙げた種﨑さんが演じた過去作2人のキャラクターは、ともに人付き合いが苦手な内向的な高校生で、声も似ていましたが、今回のアーニャは、それとは全く違う年代・タイプのキャラクターで、種﨑さんの声は何度見ても同じ声優さんの声とは思えないくらい上記2人とは全く違っていて、声優さんとしての幅の広さを感じます。ロイド役の江口拓也、ヨル役の早見沙織の声もキャラクターに合っています。MISSION:5の後半などアニメオリジナルの展開もありましたが、基本的には細部のカットのアングルなども含めて、原作に忠実に描かれています。

1クールのインターバルを開けて、第2クールは10月から開始とのことですので、楽しみに待ちたいと思います。