鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「さかなのこ」

休日の朝、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。


朝9時前の時間帯、ロビーにはけっこうお客さんがいました。


この日の午後の上映スケジュール。23作品・28種類の上映が行われていました。

この日観たのは、「さかなのこ」(9月1日(金)公開)。全国280館以上で公開が始まった大規模公開の作品。


上映は56+2席のプレミアスクリーン。


専用の待ち合いスペースを通ってスクリーンへ。中に入ると、空席はほんのわずか。50人近くが入っていたと思います。


チラシの表裏。


以前に配布されていた別バージョンのチラシ。


2016年に出版された、さかなクンの自伝的エッセイ「さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~」を原作に実写映画化した作品で、監督:沖田修一、脚本:沖田修一・前田司郎などの主要キャスト。

 

公式サイトのストーリーによれば、

 

お魚が大好きな小学生・ミー坊は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、信じて応援し続ける母親に背中を押されながらミー坊はのびのびと大きくなった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、まるで何かの主人公のようにいつの間にかみんなの中心にいたが、卒業後は、お魚の仕事をしたくてもなかなかうまくいかず悩んでいた…。そんな時もお魚への「好き」を貫き続けるミー坊は、たくさんの出会いと優しさに導かれ、ミー坊だけの道へ飛び込んでゆくーー。

 

・・・というあらすじ。

公式サイトで紹介されている主要キャストは、

  • ミー坊【のん/西村 瑞季(幼少期)】:お魚が大好きな小学生。高校生、そして大人になってもお魚に夢中。

  • ヒヨ【柳楽 優弥】:ミー坊の幼なじみ。高校時代は「狂犬」と呼ばれる不良だったが、心機一転、受験勉強に励み、後にテレビ局のプロデューサーになる。

  • モモコ【夏帆】:小学生時代、ミー坊と仲が良かった女の子。大人になって偶然にミー坊と再会し、行き場がなくなった際に幼い娘とともにミー坊の家に身を寄せる。ちなみに映画のオリジナルキャラクターのようです。

  • 総長【磯村 勇斗】:ミー坊が通う高校の不良のリーダー。祖父は漁師。

  • 籾山【岡山 天音】:総長と対抗する不良グループのリーダー。ミー坊に感化されて後に寿司屋を開く。

  • ジロウ【三宅 弘城】:ミー坊の父親。後にミー坊、ミチコと別居する。

  • ミチコ【井川 遥】:ミー坊の母親。お魚に夢中なミー坊を理解し、後押しする。

  • ギョギョおじさん【さかなクン】:小学生時代のミー坊が出会った不思議な魚好きのおじさん。

  • 店長【宇野 祥平】:魚を扱うペットショップ「海人」(うみんちゅ)の店主。仕事がないミー坊をアルバイトに雇い入れる。

  • 田村【前原 滉】:総長の子分的な立ち位置の不良。

  • 鈴木先生【鈴木 拓】:ミー坊が通う高校の理科教師。総長の祖父から学校に寄贈されたカブトガニの飼育をミー坊に依頼する。ミー坊の恩師という位置づけですが、実際のモデルは、さかなクンの中学時代の吹奏楽部の顧問の先生だそうです。

  • 谷崎 ゆりえ【島崎 遥香】:大人になったヒヨの交際相手。ヒヨが紹介しようとミー坊と3人で会食するが、機嫌を損ねて途中で帰ってしまう。

  • 酒井【賀屋 壮也】:水族館の実習生となったミー坊を指導した飼育員。

  • 浜野 庄子【朝倉 あき】:ミー坊が最初にテレビ出演したミニ番組のアシスタント。

  • 木戸 まさし【長谷川 忍】:ミー坊が最初にテレビ出演したミニ番組の司会。

  • 歯医者【豊原 功補】:モモコの紹介でクリニックのロビーに置く水槽をミー坊に依頼した歯科医。

という感じ。

 

子どものときからお魚が大好きだった少年が、それを受け止める母親の理解や周囲の人たちの支えもあって、その夢を実現させていく道のりを、ドタバタ劇も交えて描いた心温まる作品でした。現実にさかなクンが今のように活躍するに至るまでには、様々な苦難や辛い出来事もあったのだろうと想像しますが、そういった要素は必要最小限に抑えられ、あるいはギャグ的な要素を加えて薄められて、観客に辛い思いを与えないくように描かれていました。高校時代以降のミー坊を演じたのんの演技(どう見ても女性にしか見えませんでしたが・・・)も印象的でした。