鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

劇場アニメ「サマーウォーズ」

休日の午前、キネマ旬報シアターに行きました。


柏駅西口の右手にある階段を下りると映画館です。ここに来るのは、ゴールデンウィークに「劇場版 ガールズ&パンツァー」と「劇場版 銀河鉄道999」を観に来て以来です。


この週の上映作品。


上映スケジュール。


この日観るのは、「サマーウォーズ」(2009年8月1日(土)公開)。7月28日(金)から、全国104の映画館で2週間限定の再上映が行われていました。この映画館もその上映館の1つになっていました。


2階のロビー7月7日(金)から再上映が行われていた「時をかける少女」と合わせた展示がありました。


上映は136席のスクリーン3。お客さんは40人くらいでした。


(再上映時のチラシ)

数学が得意だが気弱な高校2年生の少年が、憧れの先輩の女の子の頼みで、夏休みに彼女の恋人として過ごすことになった彼女の実家の田舎の旧家での滞在中、ネット上の仮想空間OZで突然事件が発生し、彼女の一家とともに、世界の危機に立ち向かって戦う姿を描いたオリジナル長編アニメーション。

 

主な登場人物は、

  • 小磯 健二(こいそ・けんじ)【神木 隆之介】:17歳、東京都内にある久遠寺高校の2年生。物理部に所属する、引っ込み思案で内気な性格の理科系男子。夏休みには友人と共にネット内をメンテするアルバイトをする予定だったが、ふとしたきっかけから憧れの先輩である篠原夏希に誘われ、長野県の上田市を訪れる。数学が特技だが、数学オリンピックの日本代表選に敗れ、代表になれなかったことを悔いている。しかしその特技が、やがて世界の危機に立ち向かう切り札に。

  • 篠原 夏希(しのはら・なつき)【桜庭 ななみ】:18歳、篠原家の長女。陣内栄の曾孫にあたる。剣道部に所属する校内のアイドル的少女で、健二の先輩。夏休みに曾祖母である栄の誕生日を祝うために、長野県の上田市に行くことになる。しかし「今度来るときには、お婿さんを連れてくる」という栄との約束を果たすため、小磯健二に「フィアンセ」のバイトをお願いすることに。白いワンピース姿がすがすがしい美少女だが、天然ボケな一面も。

  • 陣内 栄(じんのうち・さかえ)【富司 純子】:戦国時代から数百年以上続いている陣内家16代目の当主。曾孫まで四世代にわたる大家族の長である。90歳の誕生日を迎え、そのお祝いのため各地から大勢の親族が集まってくる。古武道の心得もあり、年齢を感じさせないバイタリティにあふれた老婦人。戦国時代に郷土のために尽くした祖先の気風を受け継ぎ、政財界にも幅広い人脈を持っている。突如現われた「フィアンセ」の健二を受け入れ、世界の危機に一族を率い立ち向かう。

  • 池沢 佳主馬(いけざわ・かずま)【谷村 美月】:13歳、栄の曾孫の一人。部屋にこもりがちで暗めなオタク少年に見えるが、じつは格闘ネットゲームの世界的チャンピオンで、電脳世界では「格闘王キングカズマ」を操る達人。世界的な企業をスポンサーにもつ、スーパープレイヤーである。自分の実力には自信があり、その態度が原因で過去にはいじめられっ子だったことも。格闘ゲームを極めるために「師匠」の手ほどきで修行を続けている。

  • 陣内 侘助(じんのうち・わびすけ)【斎藤 歩】:41歳、陣内家の当主だった大おじいちゃんの隠し子。一族の資産を持ち逃げして、十年間行方不明だったが、栄おばあちゃんの90歳の誕生日の日に突然帰ってきた。どうやらその間にアメリカで人工知能の研究に没頭していたらしい。実はそれが大事件の元凶で、「ラブマシーン」と関係あるようなのだが…。風来坊だが、天才的な切れ味の頭脳の持ち主。夏希の初恋の人でもある。

  • 佐久間 敬(さくま・たかし)【横川 貴大】:17歳、健二の同級生で、共に久遠寺高校の物理部に所属している。物理部は通称「PC部」と呼ばれており、アルバイトは部室で行なうOZのメンテナンス。

  • 陣内 万理子(じんのうち・まりこ)【信澤 三恵子】:71歳、陣内栄の長女。いわゆる「本家」筋にあたり、夏のお盆や、冬の正月には、陣内家の女性陣を取り仕切る、世話好きな専業主婦。

  • 篠原 雪子(しのはら・ゆきこ)【谷川 清美】:47歳、陣内家から篠原家に嫁いだ、篠原夏希の母。

  • 陣内 理一(じんのうち・りいち)【桐本 琢也】:41歳、陣内万理子の長男。陸上自衛隊に所属、東京の市ヶ谷駐屯地に勤務しているが、仕事については、謎に包まれ多くを語らない。

  • 篠原 和雄(しのはら・かずお)【佐々木 睦】:55歳、篠原夏希の父。東京都で水道局員をしている。

  • 陣内 理香(じんのうち・りか)【玉川 紗己子】:42歳、陣内万理子の長女。上田市役所に勤務している。本家の長女だが、自分の意志で独身を貫いている。

  • 陣内 万助(じんのうち・まんすけ)【永井 一郎】:70歳、陣内栄の二男。新潟漁港で水産業経営をしている。自ら船を出して漁もする現役の漁師であり、少林寺拳法の師範級の腕前を持つ肉体派。孫の池沢佳主馬に少林寺拳法をOZ経由で教えた「師匠」。

  • 三輪 直美(みわ・なおみ)【山像 かおり】:42歳。陣内万助の長女。バツイチの派手な美人で、性格はキツめ。

  • 陣内 太助(じんのうち・たすけ)【小林 隆】:45歳、陣内万助の長男。陣内電器店の店主で、地元の小売りから公共施設への納品までなんでもこなす。

  • 池沢 聖美(いけざわ・きよみ)【田村 たがめ】:39歳、陣内万助の次女。愛知県名古屋市内で、介護福祉士として働いている。池沢佳主馬の母で妊娠8ヶ月、佳主馬の妹が生まれる日も近い。

  • 陣内 翔太(じんのうち・しょうた)【清水 優】:21歳、陣内太助の長男で警察官をしている。夏希の又従兄弟にあたり、夏希を子供の頃から大切に思ってきた。そのため、突然の健二の登場を快く思っておらず、ついカッとなり大声を出してしまう。

  • 陣内 万作(じんのうち・まんさく)【中村 正】:68歳、陣内栄の三男で内科医をしている。酒の席になるとエロ話で盛り上がり、親戚中からエロオヤジのあだ名を付けられる。栄の健康状態を常に気にかけており、その診察、薬の処方も行っている。

  • 陣内 頼彦(じんのうち・よりひこ)【田中 要次】:45歳、陣内万作の長男で、真吾、真緒の良き父。松本市の消防署に勤務し、救急救命士として救急車に乗務している。

  • 陣内 典子(じんのうち・のりこ)【金沢 映子】:37歳、陣内頼彦の妻。やんちゃな真吾たちに手を焼く日々。

  • 陣内 邦彦(じんのうち・くにひこ)【中村 橋弥】:42歳、陣内万作の次男で新婚。諏訪市の消防署に勤務し、消防士長として消防車に乗務している。

  • 陣内 奈々(じんのうち・なな)【高久 ちぐさ】:陣内邦彦の妻。新婚で、まだ旧家の分家の嫁としての生活に慣れていない。

  • 陣内 克彦(じんのうち・かつひこ)【板倉 光隆】:40歳、陣内万作の三男。上田市の消防署に勤務するレスキュー隊員。3兄弟のうち一番最初に結婚した。

  • 陣内 由美(じんのうち・ゆみ)【仲 里依紗】:38歳、陣内克彦の妻。長男の了平の高校野球の結果に一喜一憂している。

  • 陣内 了平(じんのうち・りょうへい)【安達 直人】:17歳、陣内克彦の長男。

  • 陣内 真緒(じんのうち・まお)【諸星 すみれ】:4歳、陣内頼彦の長女。

  • 陣内 真悟(じんのうち・しんご)【今井 裕貴】:6歳、陣内頼彦の長男。

  • 陣内 祐平(じんのうち・ゆうへい)【太田 力斗】:7歳、陣内克彦の次男。

  • 陣内 加奈(じんのうち・かな)【皆川 陽菜乃】:2歳、陣内邦彦の長女。

  • 陣内 恭平(じんのうち・きょうへい):0歳、陣内克彦の3男。

というところまで、公式サイト(公開から14年たった今なお公式サイトが残っているのは凄い気がします)で紹介されています。大家族が舞台となっているとはいえ、相当な人数になっています。

 

公式サイトで紹介されているストーリーによれば、

 

小磯健二は高校2年生。
あと一歩のところで数学オリンピックの日本代表になれなかった彼は、友人の佐久間とともに”仮想世界 OZ”の中でメンテナンスのバイトをしながら夏休みを過ごしていた。

健二と佐久間がぼやいている物理部の部室に、先輩の篠原夏希がやってくる。
「夏希と一緒に田舎に行くバイト」に手を挙げる健二。
彼の夏休みは予想外の方向に向かっていく。

健二と夏希が向かったのは、長野県上田市にある陣内家。
武家の血筋を受け継ぐ旧家である。
健二はその屋敷の大きさに圧倒され、言葉も出ない。

陣内家の16代当主、夏希の曾祖母である陣内栄と対面する健二。
夏希に「話を合わせるように」と頼まれた健二は、フィアンセとして紹介されてしまう。
すごむ栄に、健二はただ「はい」と返事をするしかない。

栄との対面のあとで、夏希は健二に事情を話す。
「栄のために恋人の振りをしてほしい」というバイトの内容に、健二は無理だと主張するが夏希に押し切られてしまう。

陣内家の夕食の席で、「夏希の彼氏」として紹介される健二。
栄が婿として認めたことで、陣内家の人々も彼を受け入れる。
個性的な親戚の面々を前に、健二は恐縮しきり。

健二は屋敷の中で迷い、佳主馬という少年と出会う。
そして宴席に戻ったとき、空気は一変していた。
陣内侘助、先代の隠し子と言われる男が現れたのだ。

侘助に対して距離を置く陣内家の人々。
その中で夏希だけは侘助との再会を喜び、はしゃいでいる。
夏希の態度の急変に、健二はとまどいを隠せない。

深夜、眠れない夜をすごす健二に一通の携帯メールが届く。
「解いて」という言葉のほかは、謎の数列だけが記されていた。
健二はそれを数学の問題として考え、答えを導き返信する。

翌朝、子供達に無理矢理起こされた健二。彼はTVを見て驚愕する。
一夜のうちにOZが大混乱に陥っていた。
そして、その犯人として自分の顔が報道されているのだ。

携帯電話も使えない状態の健二は、PCを持つ佳主馬を探す。
彼のアカウントは全く使えず、OZにアクセス不能となっていた。
佐久間からもらった仮アバターを使い、健二はOZに入っていく。

 

・・・というあらすじ。

上述のストーリーは、本作の前半部分をかなり詳しく紹介しています。もうかなり前の作品なので、ネタバレを気にせず、その後の展開について紹介すると、

その翌日、OZは謎のAI(人工知能)・ラブマシーンによって乗っ取られ、OZアカウントで連携していた現実世界にも及び、道路では各地で大渋滞が発生するなど、社会全体に大きな混乱を引き起こす。それは、侘助アメリカ国防総省のために開発した知識を吸収していくAIで、そのテストが実施されたのだった。
栄は侘助に詰め寄るが、侘助は捨て台詞を吐いて去っていく。一方、これは戦だ、と直感した栄は、自分が持つ人脈に電話を掛けまくって、事態を克服するために叱咤激励し、事態は収束に向かうが、翌朝、栄は心臓発作で死んでしまう。

陣内家の女性陣が葬儀の準備を進める中、健二と陣内家の男性陣は敵討ち、そして被害防止のためにラブマシーンを倒す準備を進める。太助が大学に納品する予定のスーパーコンピューターを、万助が自分の漁船からスーパーコンピューターを冷却するための氷を、理一は自衛隊から高度な通信機器を持ち込むなど、総力を挙げて対応した結果、一時はラブマシーンを封じ込めるが、コンピューターの冷却のために置いていた氷を翔太が栄の遺体の保存のために持ち出したためにスーパーコンピューターが暴走して逃げ出されてしまう。佳主馬は怒りのあまり庄太をぶん殴るが、為すすべもなく、キングカズマのアカウントまでもが奪われてしまう。

ラブマシーンは、奪った4億を超えるアカウントの権限を利用して、小惑星探査機・「あらわし」の再突入体を世界に500か所以上ある核施設のどこかに落とそうとする。落ち込む一同だったが、健二は諦めず、何か手立てはないか考える。そして、栄が家族に残した遺言で一同も気力を取り戻し、夏希から栄が死んだと知らされた侘助も戻ってきて、残り時間が2時間を切る中、再び協力して立ち向かい始める。

夏希は栄に仕込まれた花札(こいこい)勝負にラブマシーンを誘い出し、最後の戦いを挑む。一度はラブマシーンに一瞬の隙を突かれ敗北し、掛け金となる持ちアカウントが74にまで減ってしまい窮地に陥った夏希だったが、ドイツの少年が自分のアカウントを使って、と差し出したのをきっかけに、世界中の人々の厚意によって1億以上のアカウントが集まる。再びラブマシーンに挑んだ夏希は、奪われたアカウントのほぼ全てを解放することに成功する。

その後、ラブマシーンは「あらわし」の再突入体を陣内邸に落下させようとするが、健二の機転と計算能力で軌道修正を試み、侘助クラッキングでラブマシーンの抵抗力をゼロにし、佳主馬がアカウントを取り戻したキングカズマでラブマシーンに一撃を加え、GPS制御の「あらわし」の再突入体の落下地点をわずかにずらすことに成功する。墜落時の爆風で陣内家の家屋にも被害が出るが、人的な被害は免れ、墜落地点からは温泉が噴出する。

栄の誕生日に葬儀が行われ、夏希たち陣内家一同は栄の遺影の前でハッピーバースデーの歌を歌う。参列者が長い行列を作る中、陣内家の面々は、健二と夏希の仲を見守るのだった。

・・・というあらすじ。

 

以前に本編ノーカットでテレビ放送された際の録画では何度も観ている作品でしたが、初めてスクリーンで観ると、物語の展開が鮮やかで、時に挿入される上田の美しい印象的な風景もあり、これまで以上に物語の世界に引き込まれ、心に響くものがありました。一度スクリーンで観ることができて本当に良かったです。