休日の午前、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。

11時ごろの時間帯、ロビーにはかなり多くのお客さんがいました。


この日の上映スケジュールの一部。この日は合計28作品・32種類の上映が行われていました。

観るのは、「大きな玉ねぎの下で」(2月7日(金)公開)。全国343館と大規模な公開です。


上映は、125+2席のスクリーン4。お客さんは15人ほどでした。


(チラシの表裏)


(別バージョンのチラシ)
ロックバンド「爆風スランプ」が1985年にリリースした同名ヒット曲にインスパイアされ、手紙やノートでの交流を通して顔も知らない相手に恋をする人々を描いたラブストーリー。
公式サイトのイントロダクションでは、
爆風スランプが1985年にリリースした「大きな玉ねぎの下で」。
のちに「大きな玉ねぎの下で〜はるかなる想い」とリメイクされ15枚目のシングルとしてリリースされた。
「第40回NHK紅白歌合戦」で歌唱し、CMソングにも使用されるなど、発売当初から瞬く間に話題となり、2000年代に入っても、多くのアーティストがカバーし、今もなお歌い継がれている。
さらに、2019年には、ボーカルのサンプラザ中野くんが「令和元年Ver.」を発表し、再び注目を集めた。
そんな名曲「大きな玉ねぎの下で」が、この冬、大きなスクリーンで動き出すー。
と紹介されています。主要スタッフは、監督:草野翔吾、脚本:高橋泉、ストーリー原案:中村航などで、主な登場人物・キャストは、次のとおりです。
<2024年>
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堤 丈流【神尾 楓珠】:主人公。大学4年生の就活生。夜にバー「Double」でアルバイトしている。
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村越 美優【桜田 ひより】:美丘学院大学看護学部に通う看護学生。昼にカフェとして営業している「Double」でアルバイトしている。
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篠田 沙希【山本 美月】:美優のバイト先の先輩。バー「Double」を間借りして昼にスイーツを売るカフェを開いている。
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喜一【中川 大輔】:丈流の大学の友人。
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小柴【伊藤 あさひ】:丈流の大学の友人。
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重田【休日課長】:バー「Double」の店長。
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望月【和田 正人】:バー「Double」に客としてやってきたIT会社の社長。
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丈流の母【西田 尚美】:丈流の母親。病弱で、美優が看護実習に入った病院に入院している。
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丈流の父【原田 泰造】:丈流の父親。教科書を作る出版社の総務部長。
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ラジオナビゲーター(Taiju)【江口 洋介】:丈流と美優がともに愛聴しているラジオ番組のナビゲーター。
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A-ri【asmi】:丈流と美優がともに好きなシンガーソングライターで、Taijuのラジオ番組にも出演している。。
<1988年~1989年>
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池尻 今日子【伊東 蒼】:秩父に住む18歳の高校生。
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堤 虎太郎【藤原 大祐】:三浦に住む18歳の高校生。
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府川 大樹【窪塚 愛流】:虎太郎の親友。
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谷崎 明日香【瀧 七海】:今日子の親友。
このほか、映画のベースとなった歌「大きな玉ねぎの下で」を作った爆風スランプのサンプラザ中野くんも、ラジオ局の場面でほんの一瞬だけ登場していました。
公式サイトのストーリーによれば、
同じ場所にいるのに会ったことがない2人。
丈流(たける)と美優(みゆう)は、 夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている。
“夜の人”と“昼の人”を繋ぐのは、連絡用の<バイトノート>だけ。
最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みも綴るようになった。
会ったことがないからこそ、素直になれた。
でも実は、2人は顔見知り。しかも、全くそりが合わず関係は最悪。
お互いの素性を知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下(武道館)で 初めて出会う約束をするがー。
一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた。
顔は知らないけど好きな人と武道館で初めて会う約束をして・・・
2組は大きな玉ねぎの下で出会うことができるのか?
令和と平成2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が待ち受けるー。
デジタルで溢れる今だからこそ観たい。
手書きの温もりに包まれるラブストーリー。
・・・というあらすじ。
現在の丈流たちのストーリーと、35年前の親世代のストーリーを交錯させる構成が秀逸で、なかなか心に沁みる作品でした。歌詞の内容を踏まえてストーリーが構成されているから当たり前ということかもしれませんが、エンドロールでasmiがカバーして歌う「大きな玉ねぎの下で」が、本編の2組の恋とオーバーラップして、追い打ちをかけるように心に響きました。
以下はネタバレになりますが、自身の備忘も兼ねて、より詳しめにあらすじを記してみます。(個々のシーンが登場する時系列をはじめ、多少の記憶違いはあるだろうと思います。)
大学4年生の丈流は、親友の喜一の内定祝いで行った居酒屋で、就職活動がうまくいかない鬱憤から、小柴に議論を吹きかけていると、隣のテーブルで飲んでいた女性グループの中にいた美優は、耳に入るその議論が引っかかって口を挟む。険悪な雰囲気になりかけた場を喜一が止めに入るが、飲みすぎた喜一はその場で意識を失い倒れてしまう。美優は素早く応急処置を施し、喜一は駆けつけた救急車で運ばれ、救急救命士の求めで応急処置をした美優も同行することになるが、丈流は何もすることができない。
丈流が夜にアルバイトをしているバー「Double」は、昼はオーナーが別の人に貸してスイーツを売るカフェとして営業していたが、消耗品の発注状況の共有など両店間の連絡のため、互いにノートに引継事項を書いて申し送りを行うことになる。
就職活動が思うようにいかない中、余裕があるふりを装ってプライドを保つ丈流は、病気で入院している母を定期的に見舞いに行っていたが、母は、幼いころから難しそうなことから逃げがちな丈流の性格を心配し、励ます。そんな折、丈流はその病院に看護実習に入っていた美優と鉢合わせし、居酒屋での一件から互いを疎ましく思う2人は、いがみ合う。
一方、丈流は、店の連絡ノートを書くうちに、昼の店の人も同じアーティストAriが好きだと知り、ノートでやり取りする昼の店の人に親近感を抱くようになる。丈流は少しずつ自分の悩みも打ち明けるようになるが、それに対する返事を読んで、元気づけられ、好意を抱いていく。実は、それを書いているのは、昼の店でアルバイトしている美優で、美優もノートを読んで相手に好意を抱くようになっていく。
そのころ、丈流と美優が愛聴しているラジオ番組では、ナビゲーターのTaijuが、高校時代に文通していたエピソードを話す。雑誌の文通相手を探すコーナーで見つけたヤンキー風の女子高生・明日香と文通をしていたが、親がうるさく、字が汚いTaiju(大樹)は、同じ放送部だった友人の虎太郎の名前・住所を使い、字がきれいな虎太郎に代筆してもらっていた。明日香が爆風スランプが好きだと知った大樹は、校内放送も使ってカンパを集め、爆風スランプの日本武道館公演のチケットを取って明日香に送るが、公演直前の昭和天皇崩御による自粛ムードで、爆風スランプの公演も中止となってしまう。それで気持ちが切れてしまった大樹は、仕事で赴任する父親と一緒にアメリカに行くことになって、文通のその後を虎太郎に押し付け、その後どうなったのかは知らないままだった。
そんなある日、命の恩人である美優にお礼を、という喜一の発案で、なぜか丈流が美優に奢ることになる。九段下で待ち合わせをした2人は、最初は微妙な雰囲気だったが、ともに好きなAriも通ったというお店に行って食事をして、少しずつ意気投合し、喜一がアルバイトする居酒屋に行き、親しく話をするようになる。
昼のノートを誰が書いているのか気になった丈流は、昼間に「Double」に行ってみるが、窓越しに店内を覗いてみると、美優の姿はなく店主の沙希だけが見えたことで、丈流は沙希がノートを書いているのだと勘違いしてしまう。
一方の美優は、丈流が夜の店のノートを書いていることを知るが、それを話す様子を見た沙希から指摘されたことで、美優は丈流への恋心を自覚する。
Ariの日本武道館公演のチケットを取った丈流は、店のノートに封筒に入れたチケットを挟んで、一緒に行かないかと誘うが、その封筒に書かれた宛先が沙希だったことで、美優は丈流に対して再び心を閉ざしてしまう。ノートを書いていたのが美優だったと知った丈流は、昼間の「Double」を訪れて謝罪するが、頑なな美優の態度に丈流も反発し、互いにスマホの連絡先を削除し、没交渉となってしまう。
その日、父から電話が入った丈流が三浦の実家に帰ると、父は、入院していた母がもう長くないと医師に告げられたことを伝え、かつて母と文通していたことを話す。父に、母に背広姿を見せてやってくれないか、と言われた丈流は、店に客としてやってきたときに自分の会社にどうかと誘った望月を訪れる。エントリーシートの内容がテンプレのコピーであることを見抜かれ、追い返された丈流だったが、諦めきれずに再度望月を訪れ、自分には時間がない、と訴える。
そんなころ、Taijuのもとに、丈流からTaijuが番組でしゃべった文通の話を聞いた父からハガキが届く。そして、丈流の父と母のところに、Taijuと救命救急士となっていた明日香が訪れる。明日香は、長く入院して楽しみのない今日子を思いやって、自分の名前で文通相手を探し、今日子が書いた手紙を自分の名前で虎太郎に送っていたのだった。
大樹がアメリカに行った後も文通を続けていた虎太郎と今日子は、6月に日本武道館で行われる爆風スランプの公演に一緒に行く約束をしていたが、直前になっても今日子の病状は思わしくなく、医師から行くことを止められ、高校を卒業後看護学校に進んでいた明日香も、行かせられないと涙しながら話し、今日子は、約束を果たせないことに涙しながら、虎太郎に速達で送ってもらうため手紙を書いたのだった。
それからまもなくして、丈流の母は亡くなる。看護実習でその病院に来ていた美優も、丈流の母が入院していた病室が空室となっていたことで、そのことを知る。母の葬儀を終えた丈流の父は、大切に保存していた、自分と母の文通の手紙の束を見せ、文通をしていたときの母への気持ちを話す。それを聞いて自分の美優への気持ちに思い当たった丈流は、再び店のノートにメッセージを書き、Ariの日本武道館公演に行くことを決める。
そして公演当日の夕方、実習を終えて看護助手となり「Double」のアルバイトを辞めていた美優は、Ariが不在でTaijuだけが出演していたラジオ番組を聴いていた。その番組でTaijuは、虎太郎や今日子と再会したこと、その際に今日子が話していた思いなどを話す。それを聞いて自分の気持ちに素直になった美優は、丈流から誘われていた日本武道館に駆けつけようと心に決め、「Double」に立ち寄ってノートに挟んだままになっていた公演のチケットを手に、急いで日本武道館に向かう。日本武道館では、丈流が美優が来ていないか探していたが、美優は現れないまま時間が過ぎ、コンサートは始まってしまう。
1989年の虎太郎も、約束していた爆風スランプの公演に行くため日本武道館に来ていた。会場前で今日子を探しても姿はなく、丈流と同じように、日本武道館の外で今日子を待つのだった。そこに、明日香が原付に乗って駆けつけ、今日子が来れなくなったことを伝える。虎太郎は、明日香の原付を借りて、今日子に会おうと入院していた病院に急ぐ。一方の今日子も、約束を諦めきれず、看護婦の目を盗んで病室を抜け出し、駐輪場の自転車を無断拝借して日本武道館に向かおうとする。その途中、原付に乗った虎太郎とすれ違う。互いに気づいた2人は止まって振り返り、約束していた相手であることを確認し、会えたことを喜ぶ。大きな玉ねぎの下ではなかったが、道端の野菜の無人販売所には普通の玉ねぎが積まれていた。
SNSへの書き込みで美優が日本武道館に向かっていることを知った丈流は、外でその到着を待つが、無情にも公演は終了してしまい、日本武道館からは帰路に就く観客が押し寄せてくる。そこに、帰る人波をかきわけて美優がたどり着く。互いに相手の姿を確認した2人は安堵し、再会を喜ぶのだった。
(ここまで)