鷺の停車場

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ウィーン・フィルのストラヴィンスキー(その2)

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ストラヴィンスキー:舞踊音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
 クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 (録音:1977年12月・ゾフィエンザール、ウィーン)

前回に続きドホナーニ/ウィーン・フィルストラヴィンスキーです。

現役盤はこちら。

Stravinsky: Petrushka / Bartok: Miraculous Mandarn

Stravinsky: Petrushka / Bartok: Miraculous Mandarn

 

華やかな響き、あるいは鮮やかな技巧で魅惑するタイプの演奏ではなく、落ち着いた音色で実直に組み上げています。いぶし銀的な演奏と言えばイメージが掴みやすいでしょうか。

といっても、音がくすんでいたり技巧的に見劣りしていたりということは決してなく、各楽器のソロも巧いですし、気になる程のアンサンブルの乱れもありません。むしろ精密に思えるほどです(これはオケの余裕のなさが表れた面もあるかも・・・)。

 録音も、アナログ最後期ということもあり、ほどよく響きを残しつつ、全体がクリアにバランス良くまとまっています。

オケと指揮のそれぞれの良さが活かされ、持ち味が十分発揮された快心の演奏ではないでしょうか。

なお、本盤では、作曲当初の4管編成の1911年版ではなく、後に作曲者がアレンジし直した3管編成の1947年が使われています。

手もとに1911年版のスコアしかないので細部の違いは分かりませんが、聞き比べる限り、1947年版の方が良くも悪くも整理されてスッキリ感が強い気がしますので、1911年版でやったの方がウィーン・フィルの良さがより出たのでは、と思ったりもします(ない物ねだりですが)。
(ちなみに、ウィーン・フィルは本盤の約20年後の1998年にマゼールと1911年版を録音しているようですが、残念ながら未聴です)

カップリングのバルトーク中国の不思議な役人」(全曲)もなかなかですが、こちらはまたの機会に。