鷺の停車場

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映画「リズと青い鳥」

休日の午前に、MOVIX亀有で映画を観てきました。

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まだショッピングモールの営業前の時間、一般のお店のシャッターが閉まっている中をエレベーターで3階に上がります。

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写真の案内図でいうと、3Fの左端がMOVIXになります。

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この日の上映スケジュール。
まず観たのは「リズと青い鳥」。

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2月にMOVIX柏の葉に「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」を観に行ったときに置いてあったチラシを見て以来ちょっと気になっていて、ネットでも実際に観て高く評価する人も多いようだったので、行ってみることにしました。
全国73館(松竹配給なのでMOVIX系が中心)で4/21から上映が始まったそうですが、公開から1か月が過ぎ、終映となる館も出てきているようです。

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ちょうど封切直後の「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章」の上映時間と重なったみたいで、入場の列ができていました。

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139席のシアター2。この映画館では一番小さい箱のようですが、箱の割には画面が大きく、不満はありません。ざっと見た限り、4~50人は入っているようでした。

アニメ化されている「響け!ユーフォニアム」シリーズのスピンオフ作品で、監督の山田尚子さんをはじめ「聲の形」のスタッフが参加しています。「リズと青い鳥」と、シリーズとは一見縁のないタイトルが付けられているので、「響け!…」シリーズを知らなくても大丈夫だろうと、ほぼ予備知識なしで観ました。

ともに高校3年生のオーボエの鎧塚みぞれとフルートの傘木希美は中学校時代からの友人。
2人が吹奏楽部の練習で取り組むコンクールの自由曲である「リズと青い鳥」は、同名の童話を題材にした曲で、その3楽章には2人が掛け合うソロがあるが、どこかかみ合わない。童話「リズと青い鳥」が劇中劇のように挿入され、青い鳥である少女とリズの関係、みぞれと希美の関係が重なるように描かれます。

内向的なみぞれは中学校で活発な性格の希美に誘われて吹奏楽部に入って以来希美を一途に思っているのですが、希美にとってはみぞれは友人の1人という感じであり、強い絆で結ばれた親友という感じではなく、2人の思いにはズレ、ねじれがあって、どことなく緊張感の漂う関係に写ります。
その2人のほんの数か月の間の微妙な心の揺れ動き、思いの交錯を、顕微鏡で拡大したようにというと変ですが、ゆっくりした時間の流れの中で描いています。
吹奏楽部が舞台なので、合奏や楽器の練習シーンなどもふんだんにありますが、とても静謐で、そして繊細でありながら、心をわしづかみにされるような映画という感想。物語の表面上は、何かアクシデントや感情の衝突といった大きな出来事が起こるわけではなくて、さざ波のような心の動きに、観る側の気持ちも揺り動かされる、というような。

後半、みぞれが「リズと青い鳥」の3楽章のソロにこめられた気持ちを自分なりに理解して、合奏でソロを吹く場面は、ほんとうに凄かった。流れる音楽も高校生離れした演奏(実際は音大生が演奏しているようです)なのですが、そのシーンに至るまで積み重ねられたみぞれの心の動きの描写を経て観ると、激しく動かされました。
好き嫌いはかなり分かれると思いますが、私にとってはとても良かった。繰り返し観たくなる作品でした。

余談ですが、「響け!ユーフォニアム」の原作やアニメ版には触れていないので、原作からの設定なのかどうか分かりませんが、かなり昔ですが吹奏楽部にいた感覚からすると、標準的な吹奏楽の編成には含まれない、ハープやコントラファゴットを使っているというのは、かなり気合いの入った部活なんだなあと思いました。コントラファゴットなんて、一番安いメーカーでも軽く100万円は超え、300万円以上も当たり前な高価な楽器なんですから。

なお、公開第6週目の入場者プレゼントとして、本編の35mmフィルムから4コマを切り出したカットフィルムが銀色の袋に入れて配布されていました。たまたま私がもらったのはこのカットでした。

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主役の2人がともに写っていることからすると、相対的には当たりの方なのかな?