鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

京都アニメーション放火火災の報道に接して

昨日午前の京都アニメーション第一スタジオの火災のニュース、言いようもなくショックです。辛い。

今は、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々が一刻も早いご回復を心から願うばかりです。

最初は、負傷者多数、重症者も、という感じだったのが、午後になって報じられる被害の規模が拡大していくのは本当に怖くて、ソワソワしていつものようには仕事に集中できず、帰りの電車でニュースやSNSを読んで涙がこぼれました。

www.news24.jp

今朝の時点で、建物は全焼、死者33人にまで被害が拡大してしまっています。どうしてこのような大惨事が起こってしまったのか。

既に放火したと目される犯人は確保され、火災原因調査の支援のために消防庁からも職員が派遣されています。綿密な捜査・調査によって、今後の防犯・防火につながる教訓がないかも含め、発生・被害拡大の原因・経過がきちんと検証・解明されてほしいと思います。

これだけの人が犠牲になる事件は、被害者が誰であれ許されてはならないのは当然のことですが、つい先日、京都アニメーション京アニ)が制作した「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」をスクリーンで観て作画の素晴らしさをはじめ圧倒されたばかりで(気持ちが少し落ち着いたら書こうと思います)、なおさらショックを受けました。

京アニの作品は、私は昨年公開の「リズと青い鳥」がたぶん初めてで、その後も、「響け!ユーフォニアム」シリーズの各作品と、山田尚子監督の劇場版アニメ「映画けいおん!」「たまこラブストーリー」「映画 聲の形」を観た程度ですが、これだけ高いレベルの作品を生み出すことができる会社が、仮に1人の悪意ある人間の卑劣な行為によって挫折してしまうことになってしまうとすれば、アニメ界、文化的にも大きな損失で、とても残念なこと。

30人以上の貴重な才能が失われてしまったことが最も痛ましいことですが、それにとどまらず、あの建物にあった原画・データや資料などのソフト面の資産、パソコンをはじめハード面の設備もおそらく全て失われてしまったはず。そこから再び立ち上がることは、かなり困難なことなのだろうと思いますが、それを乗り越えて、再び立ち上がっていただけることを、自分勝手な希望であることは分かっていますが、願ってやみません。

昨晩、これまでは買ったことのない映画関連アイテムを半ば衝動的に何点か注文したのですが、原価や中間マージンなどもあるでしょうから、こうした方法で会社に届く収益は、おのずと限度があります。アメリカでアニメ関連会社がクラウドファンディングを始めたと報じられていますが、国内で、クラウドファンディング、募金、寄付金、義援金、種類はともかく、会社の再起に直接確実に役立つ形での支援の募集が始まったら、微力ですが、私もその輪に加わりたいと思います。