鷺の停車場

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映画「アイネクライネナハトムジーク」を観る

週末に、映画「アイネクライネナハトムジーク」(9月20日(金)公開)を観てきました。

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行ったのはTOHOシネマズ流山おおたかの森

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休日とはいえ朝早い8時台ですが、チケット売り場にはけっこう人が来ていました。案内表示板の下には「アイネクライネナハトムジーク」の宣伝の掲示がありました。

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上映は58席のプレミア・スクリーン。先日「いなくなれ、群青」を観たスクリーンと同じです。

スクリーンに入ってみると、お客さんは3~40人入っていたのではないかと思います。多くは女性のようでしたが、1人で来ている男性もいれば、夫婦・カップルで来ている人もいて、層が広い感じでした。

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(チラシの表裏)

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(チラシの中見開き)

 公式サイトに掲載されているストーリーによると、

 

仙台駅前。大型ビジョンを望むペデストリアンデッキでは、日本人初の世界ヘビー級王座を賭けたタイトルマッチに人々が沸いていた。そんな中、訳あって街頭アンケートに立つ会社員・佐藤(三浦春馬)の耳に、ふとギターの弾き語りが響く。歌に聴き入るリクルートスーツ姿の本間紗季(多部未華子)と目が合い、思いきって声をかけると、快くアンケートに応えてくれた。紗季の手には手書きで「シャンプー」の文字。思わず「シャンプー」と声に出す佐藤に紗季は微笑む。
元々劇的な〈出会い〉を待つだけだった佐藤に、大学時代からの友人・織田一真矢本悠馬)は上から目線で〈出会い〉の極意を説く。彼は同級生の由美(森絵梨佳)と結婚し、2人の子供たちと幸せな家庭を築いている。変わり者ながらも分不相応な美人妻と出会えた一真には不思議な説得力がある。佐藤は職場の上司・藤間(原田泰造)にも〈出会い〉について相談してみるが、藤間は愛する妻と娘に出て行かれたばかりで、途方にくれていた。一方、佐藤と同じく〈出会い〉のない毎日を送っていた由美の友人・美奈子(貫地谷しほり)は、美容室の常連客・香澄(MEGUMI)から紹介された、声しか知らない男に恋心を抱き始めていた。
10年後―。織田家の長女・美緒(恒松祐里)は高校生になり、同級生の和人(萩原利久)や亜美子(八木優希)と共にいつもの毎日を送っている。そして佐藤は、付き合い始めて10年になる紗季に、意を決してプロポーズをするが…。 果たして佐藤と紗季の〈出会い〉は幸せな結末にたどり着けるのか。美奈子の恋は、藤間の人生は―。思いがけない絆で佐藤とつながっていく人々が、愛と勇気と幸福感に満ちた奇跡を呼び起こす。

 

というあらすじ。

伊坂幸太郎の同名小説を映画化した作品のようです。監督は今泉力哉、脚本は鈴木謙一、音楽は斉藤和義。今泉監督の作品としては、以前、DVDで「パンとバスと2度目のハツコイ」を、スクリーンで「愛がなんだ」を観たので、これが3作目になります。

前半の10年前の部分は、いろいろ工夫があるのは見てとれましたが、自分には退屈な展開。後半につながるよう伏線を描いたということなのでしょうけど、引き込まれる感じがなくて、観ているのがちょっと辛かった。そういえば今泉監督の前作「愛がなんだ」でも同じような感想を抱いた気がします。この監督さんのスタイルなのかもしれませんが、この部分は私の好みではないようです。

10年後を描く後半は、最初の高校生の合唱シーンのあたりまではアレっと思いましたが、その後は、前半の伏線をうまく生かし、最後のハッピーエンドに導く展開で、なかなか良かった。いろいろな人の物語が、ある一点に結節していく展開は、現実にはないことでしょうけど、映画としてはいい構成だと思いました。終盤、佐藤がバスを追いかけ全力疾走するシーンや小枝を折るシーンなど、冷ややかに見ればクサい演出もありましたが、小枝を折るシーンは個人的には響きました。