東京都を中心に、新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、大阪府、神奈川県、埼玉県などでも、緊急事態宣言解除後では最多の感染者数が出るようになっています。今のところ、重症患者は少ないとのことですが、新規感染者が600人を超える日も出てきている状況はかなり心配です。
感染者数から退院者数などを差し引いた現在感染者数(入院治療等を要する者の数)を見ても、一時9,500人を超えた4月下旬を峠に、6月中旬には800人を切るまでに減少していましたが、その後再び増加に転じ、現在は4,000人を超えるまでに増加してきています。九州を中心に豪雨災害が頻発してきており、避難所でのコロナ対策など、これまでと違った問題も出てきています。
諸外国の動向をみても、世界全体での感染者の増加ペースはさらに拡大しており、新規感染者数が20万人を超える日も珍しくなくなっています。
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7月5日(日):国内の新規感染者数が207人、累計感染者数が19,775人に。ブラジルの感染者数が160万人を、ペルーの感染者数が30万人を、ガーナ・アゼルバイジャンの感染者数が2万人を、ウズベキスタンの感染者数が1万人を超える。
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7月6日(月):国内の新規感染者数が175人、累計感染者数が19,981人に。アメリカの感染者数が290万人、死亡者が13万人を、インドの感染者数が70万人、死亡者数が2万人を、南アフリカの感染者数が20万人を、カタールの感染者数が10万人を、クウェート・ウクライナの感染者数が5万人を、イスラエルの感染者数が3万人を超える。政府が新型インフルエンザ等対策有識者会議の下に新設した「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の初会合が開催され、イベント開催の制限緩和を予定どおり10日から実施することを確認。
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7月7日(火):国内の新規感染者数が213人、累計感染者数が20,174人に。チリの感染者数が30万人を、バーレーンの感染者数が3万人を超える。ブラジルのボウソナロ大統領の感染が判明。WHOが新型コロナウイルスの空気感染の可能性を認める見解を明らかに。
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7月8日(水):国内の新規感染者数が206人、累計感染者数が20,371人に。東京都の累計感染者数が7,000人を超える。世界全体の感染者数が1,200万人を、アメリカの感染者数が300万人を、ブラジルの感染者数が170万人を、インドの感染者数が75万人を、カザフスタン・オマーン・フィリピンの感染者数が5万人を、ルーマニア・ナイジェリアの感染者数が3万人を、スーダンの感染者数が1万人を超える。
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7月9日(木):国内の新規感染者数が357人、累計感染者数が20,719人に。東京都の新規感染者数が過去最多の224人に上る。世界全体の死亡者数が55万人を、アメリカの感染者数が310万人を、ロシアの感染者数が70万人を、イランの感染者数が25万人を、インドネシアの感染者数が7万人を、アルメニアの感染者数が3万人を超える。東京都が「夜の街」対策として1店舗50万円の休業協力金を盛り込んだ補正予算案を公表。
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7月10日(金):国内の新規感染者数が430人、累計感染者数が21,129人に。ブラジルの感染者数が180万人、死亡者数が7万人を、インドの感染者数が80万人を、南アフリカの感染者数が25万人を、イラクの感染者数が7万人を超える。政府がイベント開催などの制限の目安を緩和。プロ野球やJリーグが、政府が示す目安に従い、5,000人または収容率50%のいずれか少ない方を上限とする観客入りの試合を再開。国土交通相が国内旅行の需要を喚起する「Go To トラベル」キャンペーンの22日開始を発表。
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7月11日(土):国内の新規感染者数が386人、累計感染者数が21,502人に。アメリカの感染者数が320万人を、バングラデシュの感染者数が18万人を、フランスの死亡者数が3万人を超える。沖縄県の米軍基地内で60人以上が感染していることが明らかに。埼玉県が対策が不十分な接待を伴う飲食店に対する13日からの休業要請を発表。接触確認アプリの不具合が判明。
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7月12日(日):国内の新規感染者数が411人、累計感染者数が21,868人に。大阪府の累計感染者数が2,000人を超える。アメリカの感染者数が330万人を、インドの感染者数が85万人を、パキスタンの感染者数が25万人を、アルゼンチンの感染者数が10万人を、ケニアの感染者数が1万人を超える。
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7月13日(月):国内の新規感染者数が261人、累計感染者数が22,220人に。東京都の累計感染者数が8,000人を超える。世界全体の感染者数が1,300万人を、インドの感染者数が90万人を、メキシコの感染者数が30万人を、ドイツの感染者数が20万人を、コロンビアの感染者数が15万人を、オーストラリアの感染者数が1万人を超える。
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7月14日(火):国内の新規感染者数が332人、累計感染者数が22,508人に。アメリカの感染者数が340万人を、ブラジルの感染者数が190万人を、ボリビアの感染者数が5万人を、グアテマラの感染者数が3万人を、アルジェリアの感染者数が2万人を、エルサルバドル・ベネズエラの感染者数が1万人を超える。
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7月15日(水):国内の新規感染者数が453人、累計感染者数が22,890人に。インドの感染者数が95万人を、南アフリカの感染者数が30万人を、エクアドルの感染者数が7万人を、ホンジュラスの感染者数が3万人を、モルドバの感染者数が2万人を超える。接触確認アプリの不具合が修正され、通知を再開。東京都が警戒レベルを引き上げ、「感染拡大警報」を発すべき状況と警戒を呼びかけ。
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7月16日(木):国内の新規感染者数が623人、累計感染者数が23,473人に。アメリカの感染者数が350万人を、ブラジルの感染者数が200万人を、インドの感染者数が100万人を、ロシアの感染者数が75万人を、パナマの感染者数が5万人を超える。国土交通相が22日から開始予定の「Go To トラベル」キャンペーンについて東京発着の旅行を対象外とする方針を発表。
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7月17日(金):国内の新規感染者数が596人、累計感染者数が24,132人に。世界全体の感染者数が1,400万人を、アメリカの感染者数が360万人を、ドミニカ共和国の感染者数が5万人を、セルビアの感染者数が2万人を超える。神奈川県が感染者増を受け独自の「警戒アラート」を発動。
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7月18日(土):国内の新規感染者数が664人、累計感染者数が24,642人に。世界全体の1日の新規感染者数が25万人を、累計の死亡者数が60万人を、アメリカの感染者数が370万人、死亡者数が14万人を、南アフリカの感染者数が35万人を、バングラデシュの感染者数が20万人を、キルギスの感染者数が2万人を超える。
(注)感染者数などのデータは、基本的に翌日発表の厚生労働省資料に基づいています。
22日から開始予定の「Go Toトラベル」については、様々な意見がありますが、東京発着、東京都在住者が対象外となることで、その効果はかなり減じられることになるのでしょう。いずれにしても、4~5月のような一律に近い外出・営業自粛を行うことは、経済的な影響も考えれば現実的には不可能で、ポイントを絞った効果的な対策が求められるのだろうと思います。