鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「Daughters」

9月の連休の終盤、MOVIX柏の葉に出かけました。

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祝日の午後にしてはロビーは意外と閑散としていました。

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この日の上映スケジュール。

観たのは「Daughters」(9月18日(金)公開)。映画情報サイトでの口コミ評価は今一つの感じもありましたが、全国41館での上映、すぐに行きやすい映画館での上映は終わってしまいそうな気がしたので、観に行くことにしました。

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上映は103+2席のシアター1。政府のイベントの入場制限の緩和を受けて、4連休のうちにポップコーンなどの食べ物の販売を休止して全席の販売が再開されましたが、この日は、ほかには若いカップルらしい2人だけという、公開初週の休日としてはかなり寂しい入りでした。

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東京・中目黒でルームシェア生活を送る2人の若い女性の、一方の妊娠、シングルマザーの決断、仕事、家族と向き合う姿などを描いた作品で、ファッションイベント演出家・映像作家の津田肇の初長編作品。

公式サイトのストーリーによれば、


『4月の中目黒。桜が並ぶ目黒川沿いのマンションの1室で暮らす友人同士の堤小春と清川彩乃。共に27才。ふたりは、よく働き、よく遊び、自由を謳歌したルームシェア生活を送っていた。
そんな生活に、変化が訪れる。5月のある休日。共にランチへ出かけたその席にて、小春は彩乃から突然の妊娠告白を受ける。そして、その子供を産む決断をすでに下している彩乃。今の生活を続けながら子供を育てていくのは現実的ではない、と反対する小春。だが、彩乃に着いて行った産婦人科医で、胎児の映像を目の当たりにし、そばで支えていく決意を小春は固める。
それをきっかけに少しずつ変わっていく彼女たちの生活……。過去を振り返りながらも変化を受け入れるふたりの、約10ヶ月の物語。』
 

・・・というあらすじ。

 

堤小春:三吉彩花、清川彩乃:阿部 純子、産婦人科医(永井香):大塚 寧々、沖縄で出会う女性(桜木智子):黒谷友香、彩乃の祖母(並木茂代):大方斐紗子、彩乃の父親(並木宏忠):鶴見辰吾 などの主要キャスト。


若い女性のリアルをスタイリッシュに描いた作品、という感想。季節ごとに、小春と綾乃の日常で起きる出来事が描かれ、合間に回想シーンと思われるやや幻想的なイメージシーンが挿入される構成になっていて、映像としては印象的でした。

ただ、作品を通じて何を伝えようとしたのかはよく分かりませんでした。綾乃の妊娠をきっかけに、2人の関係に変化が生じて、少しずつすれ違い、衝突し、和解するのですが、その過程が正面からは描かれず、観る人の想像で行間を埋めていくような感じだったのが、その要因だったのかもしれません。