鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「望み」

ユナイテッド・シネマズ テラスモール松戸で「彼女は夢で踊る」を観た後、少しの間を置いて、「望み」(10月9日(金)公開)を観ました。

前から気にはなっていたのですが、展開が辛そうなので迷っているうちに上映終了の館も出てきたので、うまいこと時間が合ったこの日に観ることに。

f:id:Reiherbahnhof:20201101154902j:plain
この時間帯の上映スケジュール。

f:id:Reiherbahnhof:20201101154940j:plain

f:id:Reiherbahnhof:20201101154955j:plain
117席のスクリーン7へ。お客さんは20~30人ほど入っていました。

f:id:Reiherbahnhof:20201031184127j:plain

f:id:Reiherbahnhof:20201031184139j:plain
(チラシの表裏)

 

2016年の週刊文春ミステリーベスト10【国内部門】にランクインした雫井脩介さんの同名小説を映画化した作品で、監督は堤幸彦。「人形の眠る家」など数多くの映画を撮っている監督さんですが、私は初めてです。

 

公式サイトのストーリーによれば、

 

一級建築士の石川一登とフリー校正者の妻・貴代美は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。高校受験を控えた雅は、一流校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。
冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。さらには、もう一人殺されているという噂が広がる。
父、母、妹――それぞれの<望み>が交錯する。

 

・・・というあらすじ。

注文住宅を手掛ける建築士の父・石川一登が堤真一、その妻・貴代美が石田ゆり子、突然姿を消し殺人犯か被害者か分からなくなる高校1年生の息子・規士が岡田健史。高校受験を控えた妹・雅が清原果耶、事件の捜査で石川家を訪れる警部補・寺沼が加藤雅也、貴代美の母が市毛良枝、事件について貴代美に取材する雑誌記者・内藤が松田翔太、一登の取引先の高山建設社長が竜雷太、といった主要キャスト。加藤雅也はこの日先に観た「彼女は夢で踊る」では主演でしたが、あまりの役柄・演技の違いに、観ている最中は全く気付きませんでした。

 

息子が行方不明となって心配する夫婦に、友人の同級生が殺害されたとのニュースが入り、報道やネットで拡散する情報から、息子が殺人犯だと見られるようになり、報道陣の取材、自宅への落書き、一登が受けた仕事のキャンセルなども加わり、家族は精神的に追い込まれていく・・・という過程の描写は、ある程度予想していたとおり、観るのが辛いものがありました。自分も親としての視点で観てしまうのでなおさらだったのかもしれません。ただ、真実が明らかになってからの展開で心が洗われる感じで、全体としてはいい作品だと思いました。