鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「20歳のソウル」

休日の朝、MOVIX柏の葉に行きました。


ロビーにはちらほらとお客さんがいました。


この日の上映スケジュール。19作品・20種類の上映が行われていました。

私が観たのは、「20歳のソウル」(5月27日(金)公開)。


上映は93+2席のシアター7。お客さんは30人近く入っていたと思います。


チラシの表裏。

 

千葉県船橋市船橋高校に代々受け継がれている応援曲「市船soul」を高校3年生の時に作曲し、20歳という若さで亡くなった青年の実話を基に映画化した作品だそうで、原作・脚本:中井由梨子、監督:秋山純などの主要スタッフ。

 

公式サイトのストーリーによれば、


浅野大義神尾楓珠)は市立船橋高校吹奏楽部に所属する男の子。担当はトロンボーン
活発で優しく、そして真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、青春を謳歌していた。
なにより特別な存在である顧問・高橋健一先生(佐藤浩市)に大きな影響を受け、心身共に成長していった。
大義は、市船・野球部のために、オリジナル応援曲の作曲に挑戦。作曲の難しさに葛藤しながらも 高橋先生からの叱咤激励や親友・佐伯斗真(佐野晶哉<Aぇ! group/関西ジャニーズJr.>)の助け、母・桂子(尾野真千子)の応援もあり「市船soul」が誕生する。そして、いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ〝神応援曲″と呼ばれる様になる。
高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていた。
そんなある日、大義の身体を異変が襲う。診察の結果、大義の身体は癌に侵されていた——。

 

・・・というあらすじ。

 

主な登場人物は、

など。

 

どうせお涙頂戴モノなのだろうと、いくぶん斜に構えて観始めたのですが、心に刺さる展開で、俳優陣の演技も良く、しっかり泣かされました。実話を基にしているとはいえ、多少の脚色は入っているのだろうと思いますが、実際の市立船橋高校で撮影が行われていることが、リアリティを高めています。エンドロールを見ると、劇中の吹奏楽市立船橋高校吹奏楽部が演奏し、実際の吹奏楽部員や生徒がエキストラで出演しているなど、市船全面協力の下制作されているようです。

このほか、定期演奏会のシーンは千葉市千葉県文化会館で、音大に進んだ大義が付き合い始めたばかりの夏月と会うシーンは、おそらく音大のキャンパス内という設定だろうと思いますが、松戸市森のホール21に隣接する「21世紀の森と広場」の中央口付近で撮影されています。

佐藤浩市の指揮姿だけは下手すぎですが、前述のとおり、俳優陣の演技も良かったです。これまでに観た映画では演技が平板なイメージがあった福本莉子も本作ではそうした印象をあまり受けませんでした。

ところで、市立船橋高校は、サッカーをはじめスポーツが強いイメージの学校で、吹奏楽の強豪というイメージがなかったので、気になって調べてみると、市立船橋高校吹奏楽部は、確かに東関東大会の常連で数多く金賞を受賞していますが、全国大会に進んだのは、劇中でも触れられていましたが、2007年が唯一のようです。この年は、2012年まであったいわゆる三出制度(3年連続で全国大会に出場するとその翌年は不出場となる制度)によって、3つの全国大会出場枠をほぼほぼ独占してきた市立習志野高校(千葉)、市立柏高校(千葉)、常総学院高校(茨城)の3校がともに不出場で、強豪不在の絶好の機会を見事にものにした形でした。千葉県では市立高校が吹奏楽が強いのですね。