鷺の停車場

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劇場版アニメ「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」

平日の夜、仕事帰りにMOVIX亀有に行きました。


金曜の夜早めの時間、ロビーはけっこう混んでいました。


この日の上映スケジュールの一部。この日は、シネマ歌舞伎なども含め、22作品・24種類の上映が行われていました。


観に来たのは「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」(12月1日(金)公開)。映画館の手前の壁には、大きなタペストリーが飾られていました。

最初の劇場版「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」(2019年6月15日(土)公開)は、全国31館と小規模な公開でしたが、今回は、全国103館と、前作「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」(6月23日(金)公開)とほぼ同規模での公開です。


シアター入口を入った廊下には、このような展示もありました。


上映は225+2席のシアター6。公開初日の夜ということもあって、100人以上はお客さんが入っていました。


(チラシの表裏)


(公開日アナウンス前に配布されていたチラシ)

 

鴨志田一さんのライトノベル青春ブタ野郎」シリーズの第9巻「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」を原作にアニメ化した作品で、主要スタッフは、監督:増井壮一、構成・脚本:横谷昌宏、キャラクターデザイン・総作画監督:田村里美、アニメーション制作:CloverWorks など。

 

映画情報サイトでの紹介によると、

3月になり、恋人である桜島麻衣の卒業式を迎えた梓川咲太。七里ヶ浜の海岸で麻衣を待つ彼の前に、子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れる。そんな不思議な体験を思い返す咲太のもとに、父親から電話が掛かってくる。咲太の妹・花楓に起きた出来事を受け止めきれず入院していた母親が、花楓に会いたいと望んでいるという。花楓と一緒に母親に会うことを決めた咲太は、久々の対面に緊張を隠しきれない。やがて咲太の体に身に覚えのない傷跡が生じ、咲太は周囲の人たちに認識されなくなってしまう。

・・・という物語。

 

私は、もう4年以上前になりますが、前作の劇場版アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」が公開されていた頃、原作小説も読んでいました。

reiherbahnhof.hatenablog.com

これまでのテレビアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」や過去2作の劇場版アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」、「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」は、基本的に原作に沿った展開になっていたので、今回もおそらく原作どおりの展開なのだろうと思って観ました。

 

主な登場人物は、

  • 梓川 咲太【石川 界人】:主人公の峰ヶ原高校2年生。人気女優である1学年上の先輩の麻衣の思春期症候群を解決したことがきっかけで、麻衣と交際するようになった。横浜に住む親元を離れ、藤沢で妹の花楓と2人で暮らしている。

  • 桜島 麻衣【瀬戸 麻沙美】:咲太の恋人の峰ヶ原高校3年生。人気女優として活躍しながら、大学受験も間近に控えている。

  • 梓川 花楓【久保 ユリカ】:咲太の妹で中学3年生。中学校で受けたネットでのいじめによる心的ストレスで解離性障害を発症して記憶を失い、「かえで」という別人格で2年間家でお留守番をしていたが、最近になって記憶が戻り、通信制高校への進学を決めた。

  • 古賀 朋絵【東山 奈央】:咲太のファミレスでのバイト仲間の峰ヶ原高校1年生。自身の思春期症候群を通じて咲太と知り合い、仲の良い先輩後輩の関係になっている。

  • 双葉 理央【種﨑 敦美】:咲太の数少ない友人の峰ヶ原高校2年生で、咲太が思春期症候群について相談する相手となっている。科学部に所属し、物理実験室で1人で活動している。

  • 豊浜 のどか【内田 真礼】:麻衣の母違いの妹。アイドルグループ「スイートバレット」のメンバー。麻衣が大好きなシスコン。

  • 牧之原 翔子【水瀬 いのり】:咲太の初恋の相手。実は、中学1年生の少女・牧之原翔子の思春期症候群によって姿を現した未来の翔子の姿だった。

  • ランドセルガール【瀬戸 麻沙美】:七里ヶ浜で咲太の前に姿を現す子役時代の麻衣に似た小学低学年のランドセルを背負った謎の女の子。咲太の印象では、麻衣が子役時代に演じていた女の子に似ている。

公式サイトで紹介されているのはこれらの8人ですが、そのほかの主な登場人物として、次のような人たちも出てきていました。

  • 咲太の父親【志村 知幸】:咲太と花楓の父親。横浜の社宅に暮らしながら、母親を看病している。

  • 咲太の母親【亀岡 真美】:咲太と花楓の母親。花楓の変化を受け止めきれずに精神を病んでしまい、入退院を繰り返していたが、回復しつつある。

  • 友部 美和子【遠藤 綾】:花楓の中学校のスクールカウンセラー

  • 麻衣の母親【大津 愛理】:麻衣を子役としてデビューさせた母親。芸能事務所を立ち上げているが、麻衣の意に反して水着撮影を勝手に認めたことで、今は麻衣と不仲の状態になっている。

  • 国見 佑真【内田 雄馬】:咲太と理央の数少ない友人の峰ヶ原高校2年生。咲太の悪評を気にせず接する友人で、咲太のファミレスのバイト仲間でもある。

  • 鹿野 琴美【岡咲 美保】:花楓の幼稚園時代からの幼なじみ。咲太とかえでが住んでいた同じマンションに住んでいる。

  • 赤城 郁実【山根 綺】:咲太の中学校時代の同級生。

 

まずは、ネタバレにならない範囲で印象などを書くと、予想に違わず、原作にかなり忠実にアニメ化されている印象です。ただ、原作では第8巻「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」の中で描かれ、同巻を原作としていた同タイトルの劇場版である前作では省かれていた、中学生の牧之原翔子と会うエピソードが、エンドロールの後に挿入されていたのは、大きな相違といえるかもしれません。

原作小説を読んだときには、それほどには響かなかった印象があったので、あまり期待しないで観始めたのですが、こうやってアニメとして観ると、その予想とは違って、心に刺さる部分もあり、前作よりも感動的な物語になっていました。原作を読んだときにも思いましたが、最初に出てくるときにはただの小ネタに映る婚姻届が意外なところで重要なポイントになるあたり、うまい使い方だと思いました。

ただし、前作と同様、登場人物や背景事情の改めての説明は特にないので、原作のライトノベル青春ブタ野郎」シリーズを読んで、あるいは、テレビアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」シリーズと過去2作の劇場版アニメを見ていない初見の人だと、物語についていくのは難しいだろうと思います。


なお、公開第1週の入場者特典として、原作者である鴨志田一の書き下ろし短編「青春ブタ野郎はスプリングデイズの夢を見る」をいただきました。

 

ここから先は思い切りネタバレになりますが、自分の備忘を兼ねて、記憶の範囲でより詳しくあらすじを書いてみます(ただし、記憶が不正確だったり、原作小説の記憶と混じったりしている部分もあろうかと思います。)

 

3月1日(日)。麻衣の卒業式の日、七里ヶ浜の海岸で、小学1年生くらいの麻衣そっくりな女の子に出会った咲太。名前を尋ねると、女の子は、私のこと知らないの?と不思議そうな顔をする。
そこに卒業式を終えた麻衣がやってきて咲太に声をかける。麻衣に女の子の話をして振り返ると、もうそこに女の子は見当たらない。麻衣も、砂浜に下りてきて声をかけるまでの間、咲太はずっと1人だったという。
麻衣は、会わせたい人がいる、と近くの駐車場に咲太を連れていき、卒業式に来ていた母親に咲太を紹介する。母親は、わがままな子だけどよろしくお願いします、と言って車で去っていく。

帰り道、麻衣は、母親と仲直りはしていないが、母親が経営する芸能事務所に所属する子役が麻衣のファンで、その子を麻衣の楽屋に連れてきた母親に卒業式の日程を聞かれ、教えたら来た、母親への嫌悪感は消えていないが、自分の中の大事なものが増えて、気持ちが薄まったのかもしれない、と語る。

自宅に帰って、制服から着替えた咲太は、右の脇腹からへそに一本の傷跡が伸びていることに気付く。
咲太の家で卒業パーティーをすることになっていた麻衣が、咲太用の参考書と自分のデビュー作であるドラマのDVDを持ってやってくる。それを花楓と一緒に見た咲太は、海岸で自分が会ったのは、テレビで演じている麻衣にそっくりだと話す。
花楓が風呂に入ってふたりきりになったところで、咲太は麻衣に脇腹の傷跡を見せるが、その傷跡に触られても何も感じない。咲太と麻衣はキスしようとするが、そこに父親から電話がかかってくる。母親が自宅療養の許可が出て、花楓に会いたいと言っているという。風呂から上がった花楓に聞くと、お母さんに会いたい、会いに行きたいと即答する。

3月2日(月)。学校の物理実験室に行った咲太は、夢で見た小さな麻衣に遭遇したことを理央に話す。理央は咲太の方に問題があるのではないかと言う。
その後、バイト先のファミレスで待ち合わせをしていた美和子先生に会った咲太は、花楓が通信制高校の説明会を聞きに行ってその場で願書を出したことを報告し、花楓が母親に会いに行っても大丈夫か相談する。美和子は、咲太君はすごいお兄ちゃんしてる、そんな咲太君がいるから、花楓ちゃんはもう大丈夫だと思う、と答える。

3月7日(土)。ドラマの撮影で山梨県に行っている麻衣から電話があり、大学に合格したことを知らされる。

3月9日(月)、花楓は卒業式を迎える。咲太は学校のため出れなかったが、父親は出席し、ドラマの撮影から帰ってきた麻衣もこっそり出席していた。その後、父親に会った咲太は、母親に会う日について相談する。
その夜、咲太の家でのどかも交えて卒業パーティーを開く。ふたりきりになったところで、麻衣はお守りの代わりだと言って、番組で使ったものを、スタッフが面白半分でくれたという婚姻届の用紙を出す。咲太の求めで、麻衣が自分の名前を書くと、咲太は自分の名前を書いて返し、麻衣さんに肌身離さず持っていてもらった方が御利益がありそうだからと、麻衣に持っていてもらうようお願いする。

3月15日(日)。咲太と花楓は、母親に会いに横浜へ出かける。母親によく思われてなかったら、と不安な花楓の気持ちを和らげる言葉をかける咲太。
父親が住む3階建ての社宅に着き、父親の出迎えで部屋に入る2人。花楓は母親に歩み寄り、両手を握って涙する。堰を切ったように、母親と話し続ける花楓。4人で食卓を囲んで夕食を食べる光景に、止まっていた花楓と母親の時間が流れ出したのを実感する咲太。
帰りが遅くなるから、と帰りを促す父親の言葉に、母親は泊まっていくよう促す。泊まることになった花楓を残し、翌日学校がある咲太はひとりで帰ることにするが、父親は、使うこともあるだろう、と言って家の合鍵を咲太に渡す。

帰り道、喜びの気持ちでいっぱいの咲太は、家に帰っても麻衣と電話で長々と話し花楓のことを報告する。

3月16日(月)。学校で、テスト返却で自分の名前だけが呼ばれないことに違和感を感じた咲太。席を立って叫んでも誰も反応せず、別の教室で授業を受けている佑真、理央、朋絵のところにいって話しかけても、みんな咲太に気づかない。麻衣やのどかに電話をかけようとしても、電話はつながらない。原因が何か考える咲太は、母親との再会しかないと思い、再び母親に会いに父親の社宅に向かう。しかし、社宅の近くで出会った母親と花楓は咲太に気づくことなく、楽しそうに話しながらすれ違っていってしまう。
動揺し、合鍵で父親の社宅に入った咲太は、鏡台にノートが置いてあるのに気付き、それを開く。それは母親の日記で、花楓の力になれなかった自分を攻める言葉が並んでいたが、「家族三人」と書かれているのを見て恐ろしくなった咲太。ノートをめくっても、そこに咲太の名前は書かれていなかった。そして、咲太は、前日に母親と一度も目が合わず、名前も呼んでもらえていなかったこと、それに気付かずに半日を過ごしていたことに、心が凍える。
原因を考える咲太。花楓とふたりで生活するのに一生懸命で、母親のことを無意識に心から切り離し、無自覚に切り捨てていた咲太は、母親が不在の生活が居心地のいいものになっていた。だから、今さらどんな顔で、どんな話をしたらいいのかわからない、それで、母親からも見えなくなったのだと考える。

社宅を出た咲太の足は七里ヶ浜の海岸に向かう。夜の海を眺める咲太が、麻衣さんに会いたい、と口に出すと、突然、あのランドセルを背負った女の子に声をかけられる。迷子なの?と問われ、人生の迷子かもな、と答えると、女の子は、じゃあ、私が一緒に帰ってあげるね、と手を繋ぐ。女の子に手を引かれるままに電車に乗る咲太は、疲れから眠りに落ちてしまう。

3月17日(火)、咲太が目を覚ますと、中学校卒業まで家族で住んでいた横浜のマンションの自分の部屋だった。元気な母親や花楓も一緒に4人で食卓を囲む朝食。咲太は遠距離通学で峰ヶ原高校に通い、花楓もこの春から同じ高校に進学することになっている。お弁当を持たせてくれる母親にお礼を言うと、お礼なんて珍しいと言って喜ぶ母親。登校するためマンションを出た咲太は、ゴミ捨てから戻る鹿野琴美と会い、花楓のいじめは今はなくなっていること、花楓をいじめから救ったときに、自分が放送室を占拠する事件を起こしていたことを知る。

登校する途中でのどかと朋絵、学校の廊下で佑真に会い、彼らや麻衣とは元の世界と変わらない関係だと分かるが、元の世界にはいなかった女子から声をかけられる。佑真に聞くと、咲太の中学校の同級生の赤城郁実だという。確かに郁実が中学校が一緒だったことは思い出すが、なぜ遠くのこの高校にいるのか不思議に思う。

昼休み、咲太は物理実験室に理央を訪ねて相談する。理央は、咲太は別の可能性の世界からこの居心地のいい可能性の世界に逃げ出して来たのだろう、元の世界に戻って頑張るか、負け犬としてこの世界にいるか、と言う。そこに麻衣から咲太のスマホに電話がかかってくる。バイトまでの間に勉強を教えてあげると誘われるが、会うと居心地のいいこの世界から抜け出せなくなると思った咲太は、口実をつけて断り、その思いを理央に語る。

咲太は学校を出るところで、赤城郁実にばったり会い、駅まで一緒に歩くことになる。咲太が僕に話しかけるのが平気なんだなと言うと、郁実は病院送り事件の噂がでたらめだと知っていると答える。さらに咲太が、なぜ峰ヶ原高校にしたのか、もっと頭のいい学校に行けたはずなのに、と聞くと、郁実はそれには答えず、咲太を置いて駅に行ってしまう。

咲太は、七里ヶ浜に向かって歩きながら、スマホで自宅の母親に電話をかけ、弁当の感想などを伝える。いつもはしないような話をする咲太に、困惑して照れた様子の母親はありがとうと言う。
七里ヶ浜の海岸にやってきた咲太は、再び小さな女の子に出会う。ずっとここにいればいいのに、と言う女の子に、ここは居心地がよすぎる、自分のことは自分で何とかする、だから、頼むよ、と手を出す咲太。女の子は、みんな忘れているよ、と言うが、咲太の覚悟に、女の子は咲太の手を握る。

3月18日(水)、目が覚めると、藤沢の自宅の部屋だった。机の上のノートには、しっかりしてくれよ、もうひとりの僕、と自分の字で書かれており、咲太が別の世界に行っている間、その世界の咲太が来ていたのだと知る。誰からも認識されない状況のままの咲太は、もう一人の自分が残していた指示に従い、「麻衣さんの幸せは僕が保証します」と書いた手紙を、麻衣の部屋のポストに投函する。

麻衣がロケ地の山梨から戻ってくるのは翌日の予定だった。咲太は、それまでの間は普段通りに過ごそうと、学校に行って授業を受け、放課後は図書室で勉強する。そして、いつもは追い出されて見られない学校の照明が全部消えていく様子を見届けて、グラウンドに出た咲太は、その隅に1人の人影を見つける。それは麻衣だった。麻衣は咲太に駆け寄って抱きつき、いつか、ふたりで家族になろう、と耳もとでささやく。2人は強く抱きしめ合う。麻衣は、自分と咲太の名前を書いた婚姻届を見て、咲太を思い出してロケ地から帰ってきて、ポストに投函した手紙を見て、学校に来てくれたのだ。

手をつないで電車に乗って家に向かう2人だが、咲太を認識できる人は他にはいない。咲太の家に来た麻衣に、咲太は、母親に頼れない生活の中で、母親の存在を忘れて生きるようになっていたことを話す。咲太はそれでいいのよ、そういうのを大人になったって言うのよ、とやさしく微笑む麻衣に、咲太は涙が止まらず、泣き続けるのだった。

疲れて眠ってしまった咲太がベッドで目を覚ますと、横で麻衣が見つめていた。おそらく一睡もせずに見守ってくれたのだ。前夜の麻衣の言葉に救われた咲太は、母親に会いに行く、と麻衣に決意を伝える。ロケに帰る麻衣を見送り、咲太は家を出る。

母親がいる父親の社宅に行くと、みんな不在で、冷蔵庫に貼られた予定表から、母親は通院だと知る。
病院に着き、母親がいる病棟に行くが、咲太は母親の病室がどこか分からない。しかし、そのに花楓が父親に電話するために病室を出てくる。持つべきものは妹だな、と内心軽口をたたき、そっと母親の病室に入る。
座っていた母親は、日記帳を開いて、何やら書き込み始める。それを見て、母さん、がんばったんだ、と思う咲太の目から涙がこぼれる。母さん、ありがとう、と溢れる想いを口にして、また来るよ、と帰ろうとすると、咲太、と呼ばれたような気がした。振り返ると、母親が咲太をまっすぐに見ていた。ベッドまで行くと、母親は咲太の手を握る。花楓のこと、ありがとう、咲太がお兄ちゃんでよかった、咲太のこと、大好きだから。その母親の言葉に、涙が止まらくなる咲太。母親や、戻ってきた花楓も一緒に泣いて、咲太たちは家族になったのだ。

<ここでエンドロール>

その後、バイト先のファミレスで休憩に入ったところで、咲太はお客さんが来ていると佑真に呼び出される。行ってみると、中学1年生の翔子だった。翔子は、次の日に沖縄に引っ越すことになった、暖かいところの方が体の負担が少ないので、落ち着いたら手紙を送ると話した後、気になっていることがあると言って、スマホで霧島透子のミュージックビデオを見せ、未来を経験した何人もの翔子の記憶を全部覚えているが、これはは存在してなかったと話す。自分がしたことが未来の世界を変えてしまったのではと心配する翔子に、誰かが不幸になったわけでもないと咲太は優しく言葉をかけるのだった。

 

(ここまで)

なお、以上の描写の後に、大学生編のアニメ制作が決定したことを知らせる告知が流れて、映画が終わりました。劇場版なのかテレビアニメシリーズなのか、その時期がいつになるのかなど、詳細は不明ですが、この続きをさらに見ることができるのは、少し楽しみです。