テレビアニメ「わたしの幸せな結婚」の第2期、第1期に続いて見ています。
2019年より富士見L文庫で刊行されている顎木あくみの同名小説を原作に、テレビアニメ化された作品で、第1期は2023年7月から9月までの2023夏クールにTOKYO MXなどで放送されました。2025年1月から3月までの2025冬クールに、その続編となる第2期が同じくTOKYO MXなどで放送されています。
まず、1月6日(月)から2月3日(月)にかけて放送された前半の第14話から第18話まで(第2期の第1回から第5回まで)を紹介します

公式サイトの作品紹介では、
〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー
「わた婚」人気を不動のものとした
TVアニメ第二部が幕を開ける
2019年より刊行され、シリーズ累計発行部数900万部を突破(2023年9月現在/コミック・電子を含む)する顎木あくみ著、月岡月穂イラストによる小説を原作とし、さまざまなメディアを通して愛される物語となった『わたしの幸せな結婚』。
「全国書店員が選んだおすすめコミック2021」第一位を始め、数多のランキングを席巻したコミカライズ(高坂りと・作画)。今をときめく俳優陣が主演を務め、興行収入28億円を超える大ヒットを果たした実写映画(塚原あゆ子・監督)。華麗なアクションや特殊部隊にフォーカスしたオリジナルストーリーが好評を博した舞台版(三浦香・脚本演出)。そして、その一角に連なるTVアニメもまた、2023年7月から9月に放送されるやいなや、色彩豊かな美しい映像とドラマチックな音楽、実力派声優陣の真に迫る演技が熱狂を生み、国内のみならず海外でも高い評価を博し「わた婚」人気を不動のものとしたのだった。
2025年1月、TVアニメ第二期がいよいよ放送される。第一期同様、制作は『メイドインアビス』『盾の勇者の成り上がり』『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』シリーズなどを手掛けてきたキネマシトラス。監督には、『いたずらぐまのグル~ミ~』(監督)、『ID:INVADED』(副監督)ほか、エッジの効いた視点を持ってアニメ作品のみならず音楽MVの制作など幅広いジャンルで活躍する久保田雄大に、およそ40年にわたる長いキャリアの中で『ピアノの森』、『メイドインアビス』など幾多の作品で監督を務める小島正幸が加わり、より複雑に絡み合う人間模様、そして激化する「異能」バトルを描き出す。
継母たちから虐げられて育ったがため自信を持てずにいた少女・美世が、その純粋さによって孤高のエリート軍人・清霞の心を動かし、目をそらしていた己自身とも向き合っていく姿が大きな感動を呼んだ第一期。第二期では、そんな美世に流れる「薄刃の血」を巡る争いが新たな局面を迎え、ふたりの愛が試されることとなる。
果たしてふたりは、その手に掴んだ幸せを守り抜くことができるのだろうか――?
・・・と紹介されています。
ところで、第2期の紹介の前に、以前ブログで書いた第1期の紹介で取り上げていなかった第13話を紹介します。
第1期のテレビ放送終了後、各種配信サービスで配信されたOVAで、公式サイトでは第1期の最後の回として紹介されていますが、既に発売されている第1期のDVDやBlu-rayには収録されていないようです。内容的にも、最終話というより、最終話の後を描いた後日譚という感じになっています。
第十三話 わたしの幸せのかたち
<ついに、淑女レッスンの目標となっていたパーティの日がやってくる。冷酷無慈悲と噂される久堂清霞と正式な婚約に辿り着いたのは一体どんな令嬢であろうかと、来賓者たちの視線も熱い。美しいドレスをまとい、緊張しながらも立派に役目を果たす美世の姿に満足する葉月。清霞は、そんな美世に「会わせたい人がいる」と言って……。>
いよいよ、淑女レッスンの目標だったパーティの日がやってくる。ドレスを着るのも初めてで緊張する美世を葉月が励ます。清霞に迷惑は掛けられないと、パーティに臨む美世は、出席者たちから熱い視線を浴びて緊張しながらも、出席者に挨拶を交わすなど立派に役目を果たす。宴もたけなわとなったころ、清霞が美世に、会わせたい人がいる、と声を掛け、バルコニーに連れて行く。
そこに待っていたのは、尭人と大海渡征だった。そこで堯人は、美世の母・澄美が斎森家に嫁いだ事情や、今回の一連の事件の真実を美世に話す。それは、薄刃家の異能を怖れる帝が起こしたことだった。
尭人と会った後、パーティ会場に戻った美世は、大海渡征が葉月の元夫であること、パーティ会場で何かと美世に冷たく接していた少年が、2人の間の息子である旭であることを知る。仲睦まじい3人の様子を見ながら、清霞は、新しい幸せの形を二人で作っていこう、と心の中で美世に語り掛ける。
パーティが終わったある日、美世のもとに薄刃新が訪ねてくる。新は自分を美世の護衛として雇わないかと提案するが、清霞はその返事を保留して出かけていく。それを見送る美世は、これまで清霞が与えてくれた幸せの形は私にとってかけがえのない宝物、これからも一緒に歩んでいきたい、それはきっと二人の幸せの形になっていく、と思うのだった。
アニメオリジナルの要素も追加されていますが、原作小説では、第2巻「わたしの幸せな結婚 二」の「五章 真実を知るパーティ」と「終章」におおむね対応しています。
さて、第2期の紹介に戻ると、主要スタッフは、監督:久保田雄大/小島正幸、シリーズ構成:佐藤亜美、脚本:佐藤亜美/羽柴実里/石井風花/豊田百香、キャラクターデザイン:安田祥子、アニメーション制作:キネマシトラス など。
公式サイトで紹介されている主要登場人物・キャストは、次のとおりです。<>内は、第14話から第18話(+第13話)までの間で、それぞれのキャラクターがエンドクレジットで登場(声優が出演)している放送回になります。
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斎森 美世(さいもり みよ)【上田 麗奈】:継母たちに虐げられて愛を知らずに育った不憫な少女。望まない政略結婚で久堂清霞のもとに嫁ぐも、その温かさにふれる中で彼にふさわしい妻になりたいという願いを抱くように。この世にただ一人の「夢見の異能者」であり、力の暴走を防ぐべく鍛錬に努める。<第13話/第14~18話>
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久堂 清霞(くどう きよか)【石川 界人】:優秀な異能者を輩出する名家の若き当主にして、対異特殊部隊を率いる隊長。世間では「冷酷無慈悲」と噂されていたが、その実は愛情深く、美世とは何でも話し合える対等な夫婦になりたいと願っている。誰もが見惚れる美貌の持ち主。<第13話/第14~18話>
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薄刃 新(うすば あらた)【木村 良平】:薄刃家の再興を担う次期当主で、美世の従兄弟。幼い頃から、一族の厳しい掟のもと「夢見の巫女」である美世を守るという使命を抱いて育った。宮内庁の交渉役という顔も持つ。<第13話/第14~18話>
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五道 佳斗(ごどう よしと)【下野 紘】:対異特殊部隊の隊員。お調子者で、上司の清霞をよく怒らせているが、異能者としての実力は確かなもの。<第13話/第14・16~18話>
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陣之内 薫子(じんのうち かおるこ)【戸松 遥】:対異特殊部隊・第二小隊の隊員。優れた異能の力によって唯一の女性隊員として抜擢され、かつては清霞の部隊で活躍していた。<第17・18話>
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尭人(たかいひと)【石田 彰】:帝の子息。未来を予知する「天啓」を持ち、帝都を襲う不穏な気配を憂う。中性的な美しさを持つ天上人だが、旧友の清霞に対してはくだけて接することも。<第13話/第14話>
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辰石 一志(たついし かずし)【深町 寿成】:辰石家の長男であり、現・当主。身なりが派手で飄々としているが、解術の専門家としての能力は高い。清霞のもとで軍にも協力している。<第13話/第17・18話>
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久堂 葉月(くどう はづき)【日笠 陽子】:清霞の姉。明るく気さくな性格で、美世に淑女のたしなみを教える。かつての夫・大海渡征との間に一人息子がいる。<第13話/第14話>
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ゆり江(ゆりえ)【桑島 法子】:久堂家の使用人。美世の人柄に信頼を置き、不器用な清霞との仲を取り持つことも。<第13話>
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甘水 直(うすい なおし)【内田 夕夜/青木 志貴(幼少期)】:社会の転覆を企てる「異能心教」の祖師。美世を付け狙うが、その出自は……。<第16~18話>※幼少期は第17話のみ
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薄刃 澄美(うすば すみ)【島袋 美由利(幼少期)】:美世がまだ幼い頃に病で死別した実母。愛娘の幸せを願って、その異能を封印していた。<第17話>
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薄刃 義浪(うすば よしろう)【廣田 行生】:美世の母方の祖父。かつて美世と新をいとこ同士で結婚させようと画策したが、悔い改める。<第17話>
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久堂 正清(くどう ただきよ)【置鮎 龍太郎】:久堂家の先代当主で、清霞の父。穏やかな人柄で、美世と清霞の結婚を楽しみにしている。<第14~17話>
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久堂 芙由(くどう ふゆ)【井上 喜久子】:清霞の母。冷たい瞳を湛え、高慢な物言いで周囲を震え上がらせる貴婦人。<第14~16話>
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大海渡 征(おおかいと まさる)【三宅 健太】:軍本部で対異特殊部隊全体の指揮を執っており、清霞の直属の上司でもある。かつて葉月と結婚していたが現在は離縁している。<第13話/第14・15話>
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雲庵 雀児(うんあん じゃくじ)【阪口 周平】:医師。ひょうひょうとしているが、実は優れた治療術を持つ異能者。清霞の母方の親戚にあたる。<第18話>
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百足山(むかでやま)【前野 智昭】:対異特殊部隊の隊員で、班長の一人。薄刃の血を引く美世に 疑いの眼差しを向ける。薫子の実力は認めているが・・・<第17・18話>
以上の主要登場人物のほかに、第14話から第18話までと第13話でエンドクレジットに出てくる登場人物・キャストは、次のとおりです。<>内は、それぞれのキャラクターがエンドクレジットで登場(声優が出演)している放送回になります。
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大海渡 旭(おおかいと あさひ)【田村 睦心】:葉月と征の息子。2人の離婚後は征が引き取っているが、葉月とも月に1回ほど会っている。<第13話>
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笹本(ささもと)【菊池 康弘】:久堂家の使用人。<第14~16話>
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ナエ【小夏 ゆみこ】:久堂家の使用人。<第14~16話>
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ミツ【國府 咲月】:久堂家の使用人。<第14~16話>
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夏代【小松 奈生子】:久堂家の使用人。<第14~16話>
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商店の店主【八百屋 杏】:久堂家別邸のある村の商店の店主。<第14~16話>
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康太【福西 勝也】:鬼に襲われて錯乱状態で久堂家別邸に逃げこんできた男性。<第15・16話>
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宝上【宮本 誉之】:村はずれの廃墟で清霞が遭遇した異能心教の信徒。<第16話>
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田中【柳田 淳一】:対異特務小隊の隊員。<第17・18話>
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五道 壱斗【西垣 俊作】:佳斗の父親。かつて対特務小隊の隊長だったが、任務中に殉職した。<第18話>
そのほか、エンドクレジットで役名なしで紹介されているキャストは、次のとおりです。
- 小針 彩希・相川 遥花・玉城 仁菜・岡本 幸輔・室井 海人<第13話>
- 高岡 千紘・手塚 ヒロミチ<第14話>
- 綿貫 竜之介<第15話>
- 虎島 貴明・石井 隆之・神田 優・山口 令悟<第16話>
- 柴田 あいばん・新井 拓人<第17・18話>
- 原 良丞・橘 龍丸<第17話>
- 若佐 なつみ・山田 親之條<第18話>
公式サイトのストーリーでは、全体のあらすじとして、次のような紹介がなされています。
「異能」の名家に生まれながらもその才を持たず、家族から虐げられて育った少女・美世は、これまでに数多の婚約者たちが逃げ出し〝冷酷な軍人〟と噂される久堂家当主・清霞のもとへ嫁ぐ。
始まりは、誰もが不幸な結末を予測する政略結婚だった。
だが、清霞は美世の偽りない純粋さに心解かれ、美世もまた、そんな清霞の芯にある優しさに心温められていく。
「旦那さまの力になりたい」——。
そう願うようになった美世は、亡き母の深い愛のもとに封印されていた「夢見の力」を開花させ、ついには清霞の危機を救う。
ふたりはお互いの存在によって幸せを知り、末永く寄り添い合って生きていくことを誓うのだった。
しかし、来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れる。
清霞の父・正清に招待され、隠居先の屋敷へ向かったふたりを待ち受けていたのは、清霞の母・芙由の激しい罵倒。
美世は「久堂家の嫁」として認められるべく、奮闘する。
そこにまとわりつく怪しい視線の理由も知らず……。
ときを同じくして、屋敷の付近で相次いでいた「鬼」の目撃情報を調査していた清霞は国家転覆を企てる「異能心教」と交戦し……。
「厄災が来る」――。
帝都の平和を揺るがす、新たな事件の幕が開ける。
ふたりは、祝福された未来へ辿り着くことができるのだろうか?
各話ごとのあらすじは、次のとおりです。(< >内が公式サイトで紹介されている内容です。)
第十四話 もう一つの久堂家
<いまだ「夢見の力」をコントロールできず、もどかしい思いを抱えている美世。異能は新、淑女のたしなみは葉月の指導のもと、清霞の婚約者としてふさわしい女性になれるよう日々研鑽を続けていた。そんなある日、帝都へ清霞の父・正清がやってくる。それは美世を久堂家別邸へ招待し、清霞には屋敷の近くで起きている異形騒ぎを調べるよう依頼するためで……。>
再び清霞と暮らし始めた美世は、「夢見の力」をいまだコントロールできないことに、もどかしい思いを抱えていた。「夢見の巫女」を守る使命を抱く薄刃新は、美世の力が安定するまで、久堂家の屋敷で暮らすことになるが、美世との二人きりの朝食を邪魔された清霞は、不機嫌そうな顔をする。
そんなある日、清霞と街に出かけた美世は、見知らぬ初老の男性に話しかけられる。その男性は、清霞の父の正清だった。清霞は正清にあることを頼まれ、美世とともに、両親が暮らす久堂家の別邸を訪ねることになる。正清と使用人たちは快く美世を迎え入れるが、清霞の母の芙由は、清霞の前で、みすぼらしい付き人、醜女、と美世を貶す。清霞が芙由の態度に怒りを露わにすると、正清が仲介に入るがが、清霞は芙由に、次に美世に何か言ったら殺す、と言い放つ。
美世を気遣う清霞は、散歩に連れ出し、土産屋で美世が気に入った置物を買ってあげたりする。清霞に家族の温かさを教えてもらったと思う美世は、芙由にも自分を家族として受け入れてもらいたい思いから、お母様と仲良くしたい、と清霞に伝える。
散歩を終えて別邸に戻った二人は、使用人に寝室へ案内されるが、布団が1組しかないことに、美世は全身真っ赤になり、別のお布団を用意してもらいます、と部屋を飛び出していく。
実は、正清が清霞を別邸に招待したのは、屋敷の近くで起きている異形騒ぎを調査してもらうためだった。最近、帝都郊外の集落で「見鬼の才」を持たない者から鬼の目撃情報がいくつも上がっているという。
そのころ、調査を直々に依頼した堯人は、新を呼び、帝都の未来が今、薄刃の血1つで揺らごうとしていると告げるのだった。
原作小説では、第3巻「わたしの幸せな結婚 三」の「一章 義父と招待」、「二章 揺れて、照れて」におおむね対応しています。
第十五話 新たな試練
<自分に家族の温かさを教えてくれた清霞のため、芙由に認められようと奮起する美世。どれだけ罵られ、お仕着せを着せられて下女のように扱われても心折れることなく、屋敷の掃除に精を出していた。一方、付近の農村を調査していた清霞は、不審な人物の出入りが噂される村はずれの廃墟の中で奇怪なねずみを発見する。そこへ、黒いマントの男が襲いかかり……!>
正清に頼まれ、清霞は久堂家別邸の付近で目撃情報があった「鬼」について調査することになり、その任務が終わるまで、美世も別邸で暮らすことになる。しかし、美世が「夢見の力」を持つことを知らず、美世を久堂家の嫁と認めていない芙由は、清霞が任務に出かけると美世を呼びつけ、使用人として働くように言いつける。しかし、かつて斎森家で使用人のように扱われていた美世は、慣れた様子で屋敷の隅々まで綺麗に掃除をして使用人たちを感心させ、嫌味を言う芙由にも、旦那様は私を必要としてくれるから諦めることはしないと言い返す。芙由はそんな美世にいら立って手を上げようとするが、正清に止められる。
美世は、任務から帰ってきた清霞に、お母様は凄い、と芙由のことを賞賛する。正清は、異能を持つ家系でも名家中の名家である久堂家に嫁いだ芙由は、久堂家に向けられる期待や重圧を過剰に背負ってしまったのだと語る。
美世が屋敷の掃除に精を出していたころ、鬼の目撃情報があった古屋敷に向かった清霞は、新興宗教団体「名無しの教団」の紋章を発見する。堂々と掲げられた紋章に不審を抱いた清霞の前に、謎の男が現れて攻撃してくるが、清霞はすぐに制圧する。しかし、清霞が話を聞き出そうとすると、男は自爆し、教団が「異能心教」という名前であることしか分からない。
そんなとき、鬼に襲われて命からがら逃げてきたという男が、久堂家別邸に駆け込んでくる。清霞はその現場に向かい、屋敷に残された美世は、介抱しても回復の兆しを見せない錯乱状態のその男に、新に一人で使うことを禁じられていた「夢見の力」を使おうとするが、屋敷に現れた新に止められる。
原作小説では、第3巻「わたしの幸せな結婚 三」の「三章 義母と直面」、「四章 巡る思い」、「五章 迫るものは」の前半部分におおむね対応しています。
第十六話 異能心教と鬼
<鬼に襲われたという村人を救うため、美世が異能を使おうとしたところへ駆けつけた新。一人で無茶をしようとしたことをいさめられた美世は新が見守る中、村人の精神世界へ入っていく。その頃、村はずれの廃墟では清霞が異能心教の信徒・宝上と対峙していた。清霞は襲いかかってきた鬼を倒し、それが「鬼の血」を飲んだことで鬼化した人間であることに気づくのだった……。>
突然やってきた新を不審がる芙由だったが、薄刃家の新が美世のいとこだと知って驚く。新は、異能を使うなら自分が見守らせてほしいと美世に申し出て、美世は鬼に襲われて錯乱状態となった男・康太に「夢見の力」を使おうとする。
一方、村人から鬼に襲われたという報告を受けた清霞が現場の村はずれの廃墟に駆けつけると、異能心教のマントを羽織った信徒・宝上が立ちはだかる。宝上は、限られた者たちだけで異能や異形の存在を秘匿している現状は歪だ、この国は全ての人々が誠に等しくあるべきと主張し、始祖・甘水直が想像する新たな世界の片鱗を思いするがいい、と言うと姿を消し、鬼が現れて襲いかかる。しかし、そこに正清が現れて加勢し、鬼を倒すと、鬼の正体は人間で、鬼の血を使って人間を鬼化していることが分かる。
そのころ、久堂家の屋敷では、美世が「夢見の力」を使って康太の夢の中に入り込み、無事を救い出すことに成功し、人の役に立てて良かったと安堵する。屋敷に帰ってきた清霞に新は、尭人の直々の命により来たのだと話す。清霞の話で、異能心教の始祖が甘水直であると知った新は、甘水は薄刃家の分家で、直は美世の母・澄美の婚約者候補だったが、澄美が斎森家に嫁いだ後薄刃家を離反し、行方をくらませたことを2人に明かし、今回の罪の大元は薄刃家にあると言えるのかもしない、と話し、尭人へ報告するため戻っていく。
新の話を聞いて複雑な心境になる美世だったが、清霞は、何事も助け合い、補い合えば、夫婦で肩を並べてやっていけるのではないか、と励まし、月明かりの下、2人は初めての口づけを交わす。
そして、帝都に戻る日がやってくる。帰り支度をしていた美世は、荷物に入れたままだったワンピースに気づく。それは、葉月が選んでくれたものだったが、結局一度も着る機会がなかったのだった。そこに、芙由が現れ、お騒がせしたことを謝罪する美世に、相変わらず厳しい言葉を投げながらも、回りくどい言い方で美世を褒め、お下がりのリボンを美世に渡す。美世はそのリボンを髪に付け、清霞とともにワンピース姿で旅立つ。
そのころ、清霞の部下・五道率いる部隊は異能心教の拠点に突入するが、中はもぬけの殻で、仕掛けられた罠が発動する。
そして、帝都に着いた清霞と美世を新が出迎えるが、そこに甘水直が現れ、美世に「愛しの我が娘よ」語りかける。
原作小説では、第3巻「わたしの幸せな結婚 三」の「五章 迫るものは」の後半部分、「六章 春になったら」、「終章」におおむね対応しています。
第十七話 秋風が運んできたもの
<五道率いる分隊が異能心教の卑劣な罠にかかり、多数の負傷者が出たことから、人員補充のためかつて清霞の部下でもあった陣之内薫子が旧都からやってくる。「夢見の力」を持つ美世が甘水に狙われることを懸念した清霞は屯所で美世の身を守ることに。美世の護衛を命じられた薫子は美世を優しく包み込むが、なぜか隊員たちが2人に向ける視線は冷ややかで……。>
帝都に戻った美世たちの前に異能心教の始祖・甘水直が現れ、清霞と新は襲撃に備えて身構えるが、甘水は、今日のところは挨拶に来ただけ、きっとまた迎えに来る、と言って姿を消す。
屯所に戻った清霞は、大海渡たちとの会議で、五道率いる部隊が異能心教の拠点に突入したが、仕掛けられた罠で五道は全治2か月の負傷を負ったこと、人員補充のため旧都の部隊から陣之内薫子が入ったことなど報告を受ける。そして、清霞が戦った信徒は異能の家系である宝上家の人間で、全ての異能者は宮内省に管理されているはずにもかかわらず、宝上はいつの間にか行方をくらませ、それに誰も気づいていなかった。清霞は甘水の異能が関与している可能性を疑う。
そして、会議には参考人として呼ばれた新と美世が加わり、新は、甘水が持つ強力な異能について説明し、「夢見の力」を持つ美世を狙っているのだろうと話す。それを警戒し、美世はしばらく清霞と一緒に屯所に通うことになり、薫子がその護衛を命じられる。
薫子は美世に、まず屯所内を案内するが、同性で年が近い2人はすぐに仲良くなる。最後に案内された道場では、薫子に対する他の男性隊員の目が厳しいのを目の当たりにし、班長の百足山は、女性が屯所内をうろうろされるのは迷惑だと思う隊員もいる、まして貴方は薄刃の血縁で、異能者でありながら異能者の敵だ、と釘を刺され、屯所で感じていた違和感が、自分や薫子がここでは異物であるからだと気づくが、それでも堂々と振る舞う薫子の姿に感銘を受ける。
その夜、自宅で甘水の異能について調べていた新に、義浪は、一族の中でも異能の力は群を抜いていたが、暴力的で手がつけられず腫れ物扱いだった、その甘水が唯一心を許していたのが美世の母の澄美だったことを話す。
美世は、義浪が新に話していた甘水の過去の姿を夢で見る。屯所に行った美世は、自分も清霞の役に立ちたいと、汚れたまま放置されていた給湯室などの掃除を始める。
そのころ、入院中の五道は、見舞いに来た辰石一志から、薫子が美世の護衛に付いたと知って、焦りを見せる。
原作小説では、第4巻「わたしの幸せな結婚 四」の「一章 爪痕と警戒」、「二章 初めての友人」と「三章 友人との過ごし方」の前半部分におおむね対応しています。
第十八話 心の奥は
<屯所内の掃除を始めた美世は、隊員たちが薫子を悪しざまに言うのを耳にする。女性であるだけで蔑ろにされている薫子を励まそうと「秘密のお茶会」を催す美世。〝友だち〟の優しさに癒やされる薫子であったが、その表情には陰りがあった。ある日、清霞に連れられて五道のお見舞いへ行った美世は思わぬ事実を知ることとなる……。>
屯所内の掃除を続ける美世は、女というだけで薫子を見下す発言をする男性隊員たちの態度に我慢できず、隊員たちに抗議するが、そこに聞いてないふりをした薫子がやってきて制止する。美世は、薫子を元気づけようと、綺麗になった給湯室で薫子に手作りのお菓子を振舞い「秘密のお茶会」を開く。
清霞と美世は、治療が進んだ五道を見舞いに行く。五道の容態を見て動揺した清霞が席を外すと、五道は、自分の父がかつて対異特務小隊の隊長で、清霞を部隊に入るよう誘っていたが、清霞がそれを断っている間に、父は任務中に殉職し、清霞はそれに責任を感じていたことを話す。そして美世は、同席していた一志から、薫子がかつて清霞の元婚約者候補だったことを知らされる。そのころ、屯所の薫子は美世には勝てないと思い涙を流していた。病院からの帰り、元婚約者の薫子と恋仲だったのかと尋ねる美世に、清霞は、自分が認めた婚約者は美世だけだと答える。
その夜、美世は甘水によって薫子や五道などに危害が及ぶ悪夢を見る。翌日、屯所に行った美世が給湯室で薫子をお茶に誘うと、薫子は、そんな資格はないと、清霞が本当に好きだった、今でも未練がましい気持ちを拭い切れていないと本心を明かすが、美世は改めて友達になりたい気持ちを伝え、薫子は号泣しながらその申し出を受け入れる。
一方、甘水について調べていた新は、宮城から車で帝が出ていくのを目撃し、甘水の仕業だと確信して、清霞に通報する。清霞は百足山に屯所の守りを任せて出撃するが、清霞が不在の屯所に甘水が姿を現す。
原作小説では、第4巻「わたしの幸せな結婚 四」の「三章 友人との過ごし方」の後半部分、「四章 本当の心の奥は」と「五章 おそれを知らず」の前半部分におおむね対応しています。
続きはまた改めて。

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