鷺の停車場

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テレビアニメ「異世界のんびり農家」

2023年1月から3月までの冬シーズンにテレビ東京などで放送されていたテレビアニメ「異世界のんびり農家」を見ました。

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内藤騎之介さんが2016年12月から「小説家になろう」サイトに連載し、2017年10月からKADOKAWAより書籍版が順次刊行されているライトノベルを原作にテレビアニメ化した作品で、主要スタッフは、監督:倉谷 涼一、シリーズ構成:待田 堂子、キャラクターデザイン・総作画監督:齊藤 佳子、サブキャラクターデザイン・総作画監督:五十内 裕輔、総作画監督:中原 清隆、アニメーション制作:ゼロジー など。

もともとは、契約しているdアニメストアで配信されない2023年冬シーズンのテレビアニメのうちから、気になった作品をチェックするために録画予約していたものの1つにすぎなかったのですが、見始めたら、平和でのんびりしたムードが気に入って、毎週欠かさず見るようになりました。

 

公式サイトで紹介されている主な登場人物(キャラクター)・キャストは、

  • 街尾 火楽【阿部 敦】:闘病の末に命を落としたが、若返って異世界に転移した。「万能農具」·「健康な肉体」を神様からもらい、森を開拓して農地と村を作る。

  • ルールーシー=ルー【下地 紫野】:吸血鬼として有名な銀髪ロングで、身体のサイズ(年齢)を自由に変化できる吸血鬼。魔法が得意で飛ぶこともできる。トマトが好物。森でヒラクと出会い、そのまま共同生活を送る。

  • ティア【洲崎 綾】:「殲滅天使」の二つ名を持つ天使族。ゴーレムを使役する魔法を得意とする。姿を消したルーを追って森に訪れ、ヒラクやルーと共に森での生活を始める。

  • リア【Lynn】:ハイエルフのリーダー。長く森の中を放浪していたが、ヒラクたちと出会い一緒に生活する。頼れる建築大好き勢。

  • トゥーリ【中島 愛】:マインの姉。お針子見習いとして働いており、面倒見がよい人気者。

  • フローラ【富田 美憂】:ルーの従妹的な吸血鬼。帰ってこないルーを探してヒラクたちの元にたどり着く。魔術にも長けているが、薬造りが得意。

  • アン【藤井 ゆきよ】:ルーやフローラに仕えていた鬼人族のメイド長。森に来てからは、ヒラクたちの世話もする。

  • セナ【Machico】:獣人族の娘。ハウリン村からヒラクの村へ移住してきた。ハウリン村村長の娘で、移住者の代表。

  • ラスティスムーン【日岡 なつみ】:門番竜ドライムの娘(竜族)。人間形態でも角と尻尾がある。見た目は少女でも(竜族だけに)大食漢。

  • クロ【木内 秀信】/ユキ:ヒラクに助けてもらい、そのまま定住する。ヒラクには大きな犬だと思われているが、実はインフェルノウルフと呼ばれる狼。

  • ザブトン:巨大なクモ。村のファッションマスター。身体が四畳ぐらいの大きさで、ジャガイモが好き。実はデーモンスパイダー。

  • リゼ、リタ【阿部 菜摘子】/リコット、リース【柊 優花】/リーフ、リリ【嶋野 花】:ハイエルフの一族。リアと一緒にヒラクのもとで生活を始める。

  • グランマリア【吉岡 茉祐】:ティアの部下(同じ天使族)。クーデル、コローネの二人と一緒に行動することが多く、三人で殲滅天使の異名を持つ。村の周囲をパトロールするのが仕事。

  • ラムリアス【相坂 優歌】:鬼人族の一人。アンと一緒にヒラクたちの世話をする。子供好き。

  • ダガ【石谷 春貴】:リザードマンたちのリーダー。ティアに誘われ、グランマリアたちと共にヒラクたちのもとに移住する。リザードマンは外見の見分けがつきにくいので、ダガだけ右腕にスカーフを巻いている。

  • ドライム【稲田 徹】:門番竜と呼ばれる竜。人間形態は長髪の紳士。食べ物と酒の美味さに惹かれて、大樹の村へ入り浸り、奥さんに浮気を疑われる。

  • グッチ【浦田 わたる】:ドライムの従者(悪魔族)、青年紳士。屋敷を抜け出し大樹の村に入り浸る主人に手を焼いている。

  • グラッツ【笹沼 晃】:魔王国四天王の一人。ミノタウロス族の頭脳派軍師。

  • ビーゼル【上田 耀司】:魔族。魔王国四天王の一人。転移魔法が使える外務大臣。ヒラクの村を調べるために訪問。圧倒的戦力を秘めた住人たちに驚く。

  • ランダン【高橋 伸也】:魔族。魔王国四天王の筆頭。魔王国の内政の要。冷静な判断ができる(ので逃げる)タイプ。

  • ガルフ【高橋 良輔】:ヒラクたちのいる森を取り囲むようにある山脈の東側、その中腹にあるハウリン村の住人。獣人族。ハウリン村の戦士たちのリーダー。ヒラクの村へ、挨拶と交易を求めて訪れる。

  • グラッファルーン【日笠 陽子】:ドライムの妻であり、ラスティの母。夫の浮気を疑い、娘と共に村を襲撃しようとするが、ヒラクに撃退される。

  • ドノバン【廣田 行生】:ドワーフ。酒造りの名人にして酒豪。美味い酒(ワイン)を作っているとの噂を聞いて大樹の村を訪れ、そのまま定住する。実はエルダードワーフなるドワーフの貴種だが、本人たちはあまり気にしてない。

  • フラウレム【岡咲 美保】:魔王国四天王の一人であるビーゼルの娘。魔族。魔王国から友好の証&監視役として村へ移住。

  • ハクレン【伊藤 かな恵】:門番竜ドライムの姉であり、ラスティの伯母。姪っ子に彼氏が出来たと聞きつけ、村を襲撃。ヒラクに撃退された後、そのまま村に定住する。奔放で陽気な性格。お酒好き。

  • ガルガルド【郷田 ほづみ】:ガルガルド魔王国の王。つまり魔王。娘(ユーリ)のことになると親馬鹿になる。

  • ユーリ【近藤 玲奈】:魔王の娘、魔族。側近にそそのかされてヒラクの村へ攻め込もうとする。

  • ロザリンド【津田 里穂】/ロアージュ【小山内 玲央】/クラカッセ【小岩井 ことり】:魔王国貴族の娘たちで、ユーリの側近。フラウレムが、ユーリと共に村に連れてくる。ユーリが帰った後も村に居残り、主に事務仕事を担当する。

  • マイケル【龍田 直樹】:魔王国の海沿いの港町・シャシャートの街の商会の店主。村の御用商人となる。
  • ヤー【杉山 里穂】:山エルフの娘。一族のリーダー。長く山岳地帯で生活していたが、ヒラクの村へ定住する。生真面目な性格で、恋愛に憧れはあるが苦手。罠を作るのが得意。

  • ヴァルグライフ【小野 大輔】:吸血鬼の始祖。いわゆる「最初の吸血鬼」。長く生きるも若い姿のまま。コーリン教の宗主としてかなり高い地位にいるが気さくな性格。神に対する信仰心はあつくて深いが、周囲に押し付けるようなことはしない。

という感じ。

 

公式サイトに掲載されている各話ごとのストーリーを紹介すると、次のとおりです。

第一話「万能農具」

「農業をしながらのんびり暮らしたい」病で命を落とした青年・街尾火楽(ヒラク)は、神様に望みをかなえてもらい、異世界へと転生するが……目覚めたのは深い森のど真ん中。水も食料もなければ寝床もない、頼れるのは神様からもらった「健康な身体」と「万能農具」の力だけ。それでもなんとか自給自足の生活を始めるべく、火楽は見渡す限り広がる森の中を右往左往しながら奮闘する。

第二話「第一村人」

農業に、建築に日用品作りと、試行錯誤を繰り返しながら、森の中での生活を次々と発展させていく火楽。彼の住処には、森で出会った、狼に似た魔獣・クロとユキとその子供たちや、糸を操り布を織る裁縫好きの巨大なクモ、ザブトンも同居するようになる。やがて火楽が森での生活を始めてから数か月。異世界にも冬が訪れ、雪の中、小屋に籠る生活が続く。前世の経験から、人付き合いを避け静かに暮らしたいと望みはしたが、なんとなくもの寂しい……そう思い始めたある日、さらに奇妙な出会いが訪れる。

第三話「同居人 続々」

「吸血姫」ルーと出会い、共同生活を送るようになった火楽。畑を拡張して、果樹を植えて、と生活を発展させていくなか、ルーを追ってきたという「天使族」の女性・ティアが現れる。ティア曰く、ルーは賞金のかかったお尋ね者のようだが……?さらには、森の中で放浪生活をしていた、リーダーのリア率いる「ハイエルフ」の女性たちも加わり、火楽の生活はどんどんにぎやかに、そして鍛冶や建築にパン作りと、新たな技術を得て発展していく。

第四話「水路は暮らしを充実させる」

森の中で見つかった川から、火楽たちの住処へとつながる水路が完成する。井戸頼りだった水が豊富に使えるようになり、火楽は前世の知識を生かして、水田での稲作と共同浴場の建設を提案する。万能農具の力で稲を生やすことはできても、コメ作りは手間のかかる作業。稲作を知らず目を丸くする住人たちと共に、白米を味わうべく挑戦する。そして野良仕事で泥だらけになった後は、お風呂の時間。この世界では温水浴も珍しいようで、火楽は風呂の使い方も実演してみせることに……?一方、クロは、次々と増えていく住人たちを見ながら、火楽と出会う前のことを回想する。

第五話「カレーと越冬」

リアたちハイエルフの建築技術によって、火楽たちの新たな家が完成。一方火楽は新たな料理に挑戦する。畑で栽培したスパイスを使ったカレー、その複雑さと意外な味に、住人たちは驚きの連続。そして再びやってくる冬に備え、火楽は万能農具を活用して娯楽作りにとりかかる。リバーシ、チェスに麻雀、ボーリング……住人たちと共に、たのしい冬ごもり生活を満喫する。

第六話「村です」

平和な暮らしに突如降りかかった、ワイバーン襲来の脅威。火楽は今まで気づいていなかった、新たな万能農具の力を発揮する。そしてまたもや、新たな来訪が続く。ルーの従姉妹・フローラ。フローラの従者で、鬼人族のメイドたち。さらには、ティアが部下の天使やリザードマンたちを連れてきて、住人はどんどん増えつづける。酒造りに挑戦したり、フローラが発酵食品の研究にとりかかったりと、新たな挑戦も目白押し。そんなある日、住人の代表たちを集めた火楽は、一つの提案をする。

第七話「おもてなしの心」

火楽たちの「大樹の村」に、魔王国からの使者を名乗るものが現れた。村長となった火楽は、戸惑いながらも、毅然と対応しようと試みる。次いで村を訪れたのは、巨大なドラゴン、ドライムとその従者。ご近所として挨拶に来たと告げるが、その意図は果たして…?他の村や国との外交の重要さを感じた火楽。村としての来客への対応について、住人たちとあれこれ相談をしながら準備を進めていると、早速、森を越えてやってきたという獣人の一団を迎えることに。平和の使者か、あるいはよからぬ意図をもってやってきた尖兵かも…?火楽と村の住人たちは、来客としてのおもてなしをしながら、相手の真意を探っていく。

第八話「研究者と二人のお嬢さま」

獣人たちの住むハウリン村から、女性の移住者たちがやってきた。なぜか移住当初はおびえていた彼女たちも、次第に村の生活になじんでいく。火楽は巨大な魔獣を狩って料理したり、フローラと新たな調味料の開発に精をだしたりと、のんきに楽しい日々を続け、村にはエルダードワーフたちがやってきて、得意の酒造りをはじめる。

そんなある日、大樹の村に見慣れぬドラゴンが飛来、村の上空でにらみ合いが始まる。ただならぬ気配に戸惑い警戒する火楽だが……、結果、やってきたのはドライムの娘、ラスティスムーンと、奥さんのグラッファルーンだった。ドラゴン一家はひと悶着ありつつ、和解して去っていくが……なぜか娘のラスティスムーン、愛称ラスティ、を村にのこしていくことに。一方、魔王国の面々は、大樹の村に強大なドラゴンたちが集まっている様子に危機感を持ってうかがっていた。魔王国四天王たちは一計を案じ、ビーゼルの娘、フラウレムを密偵として大樹の村に送り込む。

第九話「商人とドラゴン」

季節は秋、鍋料理に舌鼓を打つ大樹の村の面々。火楽の何気ない一言から、フラウレムとラスティはいままで村では手に入らなかった海産物を仕入れるべく、海沿いの港町「シャシャートの街」の商人マイケルの元に向かう。大樹の村を訪れ、不敵に商談を進めるマイケルに、火楽はやり手の商人だと感心しきりだが……当のマイケルの内心は、実は違っていて…?そして、大樹の村に再三、ドラゴンが襲来。困惑する火楽をからかうように挑発する相手、その正体はドライムの姉・ハクレン。自由奔放にふるまうハクレンは、勝負事が大好きなドラゴン族の面々を巻き込んで、火楽と麻雀対決をすることに……。

第十話「王姫ユーリ」

ビーゼルが、魔王国で不穏な動きがあるとフラウレムに相談をもちかける。魔王の娘、王姫ユーリと、その取り巻きの貴族たちが、大樹の村に兵隊を差し向けようとしている……そう聞いたフラウレムは、一計を案じる。結果、大樹の村に滞在することになるユーリと、貴族の娘たち。最初は戸惑うものの、村の魅力的な暮らしにすっかり馴染んでしまう。新たな移住者、「山エルフ」の一団も村に加わり、どんどん賑やかになる大樹の村。和やかな暮らしが続くある日、ルーが体調を崩したと聞いて、心配する火楽だが……。

第十一話「日々と始祖さまと」

ルーに子供ができたと発覚し、歓喜に沸いた大樹の村。しばらくしてお腹の大きくなってきたルーをいたわりつつも、ヒラクは変わらず村長としての毎日を過ごす。そして、次なる来訪者は、人知れず村の中に現れ、火楽の彫った神様の像にひれ伏し続ける謎の男性。その正体は、ルーに子供ができたと聞いてやってきた、吸血鬼の始祖、ヴァルグライフだった。

第十二話「誕生」

いよいよルーの出産が近づき、浮足立つ村の住人たち。こぞってお見舞いに贈り物を用意したり、はたまた妊娠中でお酒が飲めないルーにつきあって禁酒を始めて騒動を起こしたりと、大樹の村はいつも通り賑やかな様子。
やがて訪れる出産の日、慌ただしく対応する女性陣やメイドたちをよそに、ただ待つしかできない火楽は、落ち着かない様子で…。。

 

ドラマチックな物語の山谷はなく、まったり、のんびりした雰囲気で進んでいく物語は、これまで私が気に入ったアニメ作品の数々とはかなり毛色が違います。物語がうまく進みすぎな部分も少なくないですが、この空気感はいい感じで、これはこれで楽しく視ることができました。原作も読んでみようと思います。