鷺の停車場

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テレビアニメ「葬送のフリーレン」②第5話・第6話

2023年秋クールで日本テレビで放送が始まった「葬送のフリーレン」、気に入って見続けています。

frieren-anime.jp

2020年4月から「週刊少年サンデー」に連載されている原作:山田鐘人・作画:アベツカサによる同名マンガを原作とした作品で、主要スタッフは、監督:斎藤圭一郎、シリーズ構成:鈴木智尋、キャラクターデザイン・総作画監督:長澤礼子、音楽:Evan Call、アニメーション制作:マッドハウス など。

ここでは、10月6日(金)から毎週金曜日の23時台に新たに設けられた「FRIDAY ANIME NIGHT」(略称:フラアニ)で放送が始まって最初の2話、第5話と第6話を紹介します。

この2話に登場する名前が付いている登場人物とキャストは、次のとおりです。< >内がそのキャラクターが登場する放送回です。

  • フリーレン【種﨑 敦美】:千年以上生きるエルフで、勇者パーティーとして魔王を倒した魔法使い。魔法であればどんなものでも興味を持つ魔法オタク。性格はずぼらでドライ。仲間たちとの旅を経て、知らず知らずのうちにその心にも変化が現れる。<第5・6話>

  • フェルン【市ノ瀬 加那】:フリーレンの弟子として共に旅をすることになる魔法使い。ハイターに育てられた戦災孤児。冷静な少女で、生活面でずぼらなフリーレンのお母さん役。<第5・6話>

  • シュタルク【小林 千晃/清都 ありさ(幼少期)】:フリーレンとフェルンと共に旅をすることになる戦士で、アイゼンの弟子。子どものような性格。臆病ながら高い戦闘力を持ち、前衛を務める。<第5・6話(幼少期は第6話のみ)>

  • ヒンメル【岡本 信彦】:魔王を倒した勇者パーティーの勇者で、自称イケメンのナルシスト。仲間思いで、困っている人を助けずにはいられない。10年間共に冒険をしたフリーレンに大きな影響を与える。<第5・6話>

  • ハイター【東地 宏樹】:魔王を倒した勇者パーティーの僧侶。ヒンメルの幼馴染で、高度な回復魔法を操る優秀な僧侶だが、酒好き。戦災孤児だったフェルンの育ての親。<第5・6話>

  • アイゼン【上田 燿司】:魔王を倒した勇者パーティーの戦士。頑強なドワーフ族でパーティーの前衛を務める。寡黙だが、パーティーの中ではツッコミ役。シュタルクの師匠。<第5・6話>

  • フランメ【田中 敦子】:1000年以上前に生きた、歴史において英雄と称される人間の大魔法使いで、フリーレンの師匠(せんせい)<第5話>


各話ごとのあらすじは、次のとおりです。< >内が公式サイトのストーリーで紹介されている内容になります。

#05 死者の幻影

<フランメが残した手記に記されていた“魂の眠る地<オレオール>”を目指すことに決めたフリーレンとフェルンは、アイゼンと別れ旅路を歩んでいく。今は魔王城があるその場所で、ヒンメルと話すことができるのか…。ある村を訪れると、村人が何人も幽霊に連れ去られ行方不明になっているという

フランメの手記に記されていたオレオールに旅することにしたフリーレンとフェルンは、アイゼンに見送られて出発する。

ヒンメルの死から28年後、中央諸国のヴィレ地方にやってきた2人は、立ち寄った村で幽霊に連れ去られて行方不明になった者が続出していると聞かされる。聞き込みの結果、現れた幽霊はいずれも失踪者の知り合いが生前の姿をしていたことが分かる。フリーレンは、フェルンとともに幽霊が現れたという場所に向かい、幽霊の正体が、その人にとって大切だった人の幻を見せる魔物・幻影鬼(アインザーム)で、自分は命乞いする先生の幻影を撃ったが、気分のいいものじゃないと話す。撃てるか聞かれたフェルンは、当然です、幻影と分かっているのだから、と答えるが、森の中に進んでいったフェルンが見たのはハイターの幻影で、優しく語りかけるハイターに動揺しフェルンは、身動きが取れなくなってしまう。助けに入ろうとしたフリーレンの前にはヒンメルが現れるが、フリーレンは迷わず撃ち、それで気持ちを取り直したフェルンもハイターの幻影を撃ち、幻影鬼を倒す。

ヒンメルの死から28年後、中央諸国のリーゲル峡谷にやってきたフリーレンたちは、紅鏡竜を発見する。巣の中に貴重な魔法書があるのを見つけ、魔法攻撃をしかけるが、紅鏡竜はフェルンの攻撃魔法をものともせず、フェルンはなんとか反撃する紅鏡竜から逃げる。手ごわい紅鏡竜を倒すため、フリーレンはシュタルクを仲間にしようとその住む村を訪れる。シュタルクはかつてアイゼンのもとを逃げ出した元弟子で、フリーレンは出発時にアイゼンから、あいつは強い戦士になる、一緒に連れて行ってほしいと頼まれていた。

シュタルクは竜から村を守った英雄で、竜が村を襲わないのはシュタルクがいてくれているおかげだと慕われていた。しかし、シュタルク本人からすると、村を襲った紅鏡竜を前に立ち尽くすしかできなかったが、竜が勝手に戻っていっただけで、魔物との戦闘経験はゼロだった。その憶病ぶりに、フェルンは、こいつは駄目です、他を当たりましょう、と言うが、フリーレンはその臆病さにアイゼンの面影を見て、こいつは竜と戦える、できるはずだ、とフェルンに言い、一晩だけ時間をやる、よく考えろ、このままじゃいけないことくらいわかっているはずだ、と言い残し、一度村へと戻る。

#06 村の英雄

<リーゲル峡谷沿いの村で暮らすシュタルクは、紅鏡竜から村を守ったことで村の英雄として讃えられているが、実はとにかく臆病だった。それでも彼の実力を見込むフリーレンは、共に紅鏡竜を倒そうと声をかける。大岩を切り裂くほどの力を持つシュタルクだが、手の震えは止まらない。果たして戦いの場に現れるのか―。>

シュタルクのもとから村に戻ったフリーレンとフェルンが夕食を食べていると、破壊音のような大きな音が聞こえてくる。シュタルクだろう、気になるなら見てくればいいとフリーレンに言われたフェルンがそこに向かうと、シュタルクが絶壁を斧で切り裂く修行をしていた。それを見たフェルンは、竜が村を襲ったら戦うのですか、と問うとシュタルクは、死んだって嫌だ、でも、この村の連中にとっては俺は英雄なんだ、と答える。そんなシュタルクにフェルンは、自分が初めて魔物と戦ったときのことを話し、必要なものは覚悟だけだ、積み上げてきたものは決して裏切らない、と語る。

翌日、フリーレンとフェルンがシュタルクがいた場所に向かうと、シュタルクは遅れて姿を現し、師匠が連れていけと言っていたんだろう、と話を受ける。フリーレンは、紅鏡竜を倒すために30秒足止めしてほしいと言うと、シュタルクは自分が死んでも紅鏡竜は倒してほしいと言い、フリーレンはそれを約束する。

そして、シュタルクは紅鏡竜に対峙する。シュタルクが強いとわかっている紅鏡竜は自分からは攻撃をしかけない。シュタルクが攻撃をしかけると、紅鏡竜はそれに反撃するが、シュタルクの一撃が竜の頭に命中し、フリーレンが攻撃に参加するまでもなく、竜は倒れる。フリーレンは、よくやった、期待以上だ、偉いぞと褒める。

ヒンメルの死から28年後、シュタルクを仲間に加えたフリーレンたちは中央諸国のリーゲル峡谷にある城塞都市ヴァールに到着する。しかし、この門は締め切られおり、衛兵隊長は、自分が着任してから魔物も人も1匹たりとも通していないと語る。フリーレンは久々にゆっくり魔法の研究ができると喜ぶが、開くのは早くても2年は先、と耳にしたフェルンは、シュタルクと一緒に先に進む手段がないか聞き込みを始める。フェルン以上に熱心に聞き込みに取り組むシュタルクに、その理由をフェルンが尋ねると、師匠が俺を連れていけとお前たちに言った、だから師匠の代わりにくだらなくて楽しい旅をたくさん経験して、土産話をたっぷりと持って帰らないとダメなんだと語る。

町を出る策が見つからないフェルンたちだったが、町中でこそこそと隠れるフリーレンを見つけて声をかける。すると、フリーレンを探していた城代が姿を現して、魔王を討伐した英雄であるフリーレンを足止めしたことを謝罪し、自由に門を出ていくことが許される。フリーレンは、魔法の研究ができなくなったことをぼやきながら、80年前にヒンメルたちとこの門を通った時のことを思い出し、歩き出す。

 

(ここまで)

この2話では、シュタルクが旅のパーティーに加わった経緯が描かれています。この次からは、「断頭台のアウラ」編が描かれることになりますが、それらのエピソードについては、また改めて書こうと思います。