内藤騎之介さんの小説「異世界のんびり農家 06」を読みました。
出版元の公式サイトには、次のような紹介文が掲載されています。
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大樹の村にお狐さま親子、推して参る!
村に迷い込んでやってきた子狐。
その子狐を追いかけてきた母狐。
子狐はすんなりと村に馴染んだものの、
母狐は村を支配すると乗り出した・・・が、すぐにヒラクに降参。
相手が少し悪かったものの、
九尾狐(ナインテール・フォックス)の本気は見られるのか…!?
新たな住人を増やしつつ、大樹の村はどんどんと拡張!
拡張を超えて、なんと、魔王国にまで進出!
シリーズ累計【80万部突破】のスローライフ・ファンタジー必見!!
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本作は、5章で構成され、それぞれの章は、序章を除いてさらに細かい節に分かれています。それぞれの章のあらすじ、概要は次のような感じです。
序章 フォーグマ
太陽城のために作られた人工生命体・16人のフォーグマ一家。城主補佐としての立場のほか、それぞれ仕事が与えられ、一流以上に仕事をする存在だった。燃料不足でまだ動けないゴウは、備品をチェックして貴重な品を見つけ、ヒラクに報告に行ってほしいとベルに頼む。
一章 シャシャートの街と冬の準備
閑話 美食家シャイフル
魔王国のリーグ男爵家の嫡男で美食家のシャイフルは、シャシャートの街でマルーラの料理に衝撃を受け、マルーラで働くようになっていた。
閑話 ゴロウン商会の会議
ゴロウン商会に勤めて60年になるベテランのサイドロウは、シャシャートの街にある本店の店長として、商会の最高幹部が集まる会議に参加し、マーロンから、ビッグルーフ・シャシャートの南側に馬車の駅を作り、馬車に広告を付けて広告料をとり、街の中を無料で走らせると知らされる。参加者は駅の有用性を理解し、どこまで手を伸ばすか議論する。会議の後、サイドロウは、娘の夫でもある会頭のマイケルから、小型ワイバーンの飼育を任され、飼育方法を教えてくれるのが門番竜だと聞かされる。
1 夏でも頑張る村長とハイエルフ
夏が本格的にやってくる。ヒラクは、各村の希望に応え、一ノ村にはキノコ畑を作り、二ノ村には農具を提供し、三ノ村には新しい家と村の外周を囲むコースを作り、太陽城こと四ノ村には足りない食料を運び込んで料理を教える。そして、温泉地に向かい、始祖様用に新しい小屋を作り、死霊騎士のそばにいるライオンたちのために雨よけの場所を作る。
閑話 従業員
ビッグルーフ・シャシャートの従業員の1人の独白。従業員たちは、雇ってくれた店長たちへの恩義から、つまらないことでトラブルを起こさないようにしていた。従業員のために男子寮、女子寮、子供寮が用意され、服も支給され、これまで寝る場所にも困っていた従業員たちはしっかり働くようになっていた。
2 村の子供
獣人族の男の子など村の子供たちは、仕事の手伝いをしながら、その合間にハクレンを教師に勉強をし、それ以外の自由時間には自主的に剣や槍の練習をする。その子供たちのグループに息子のアルフレートが入ることになり、ヒラクは心配する。過ごしやすくなってきたころ、ウルザがクロの背中に乗って森に狩りに行こうとする。いったんは止めようとするが、アルフレートが肉を欲しがっていると聞いて、一緒に行くことにし、大きい猪を仕留める。
閑話 パン屋のフェアリーナ
実家のパン屋で売り子をしているフェアリーナ、少し前までは、お店の行く末が心配だったが、ビッグルーフ・シャシャートにパンを卸すことになり、売り上げが倍以上に増える。しかし、ビッグルーフ・シャシャートが従業員用に焼くパンが自分の店のパンより圧倒的に美味しいことを知り、負けないように美味しくしようと研究に励む。そして、言い寄ってきて押し切られたギルスパークが代官の息子だと知り、身分差に悩む。
3 揉め事?いえ、食事会です。
大樹の村では、ヒラクが暴力を禁止しているため、揉め事の決着には相撲、チェス、競争などが使われるが、シャシャートの街で、マルーラのカレーを欲しがる海の種族と漁師で揉め事が発生し、海産物が手に入らなくなる。ヒラクはシャシャートの街に出て、揉め事の決着をつける日、それが行われる海辺に見物に行くが、海の種族が出す海産物を食べるのが試練で、漁師側のメンバーが集まらず、ヒラクが出ることになる。漁師たちは次々にギブアップし、残るのはヒラクだけになるが、ヒラクは出る海産物を美味しく食べる。揉め事は決着し、カレーが食べたい海の種族のために、月に1回程度、海辺に出店を出すことにする。
4 思案
秋になり、各村で収穫が開始され、収穫が終わると、武闘会がやってくる。ビッグルーフ・シャシャートの一帯の発展について考えなければならないヒラクは、武闘会の準備から進行までを文官娘衆に任せる。ビッグルーフ・シャシャートの東側をどうするかを任されたヒラクは、思案して、塾、大浴場、宿泊施設、貸店舗を作ることを考える。
5 文官娘衆の武闘会
武闘会では、いつもやってくる顔ぶれのほか、魔王が先代の四天王の2人の老齢男性を連れてくる。文官娘衆の中には彼らの孫が3人いた。また、始祖様は神の加護を得た聖女を連れてくるなど、予定が少しずつ狂っていき、さらに、フラウ、セナ、ラスティが妊娠し、要となる人物が離脱することで、文官娘衆は苦労するが、何とか最後までやり切る。
6 冬に向けて
武闘会が終わり、冬に向けての準備が始まるが、武闘会の後片付けに人手がとられた上に、始祖様がルー、ティア、リア、ハクレンを連れて出かけ、フラウ、ラスティ、セナが妊娠していたことで、準備は遅れる。ビーゼルからの相談で、フラウのためにビーゼルの家のベテラン使用人のホリーが村にやってきて、頼もしい働きぶりを見せる。一方、セナの世話はガットの妻ナーシィが一手に引き受けていた。
閑話 正義の組織
10歳のときに世界の危機を天啓で知った男爵家の三男だった50歳の宰相。悪を討つ軍勢を揃え、魔導軍団も組織していたが、5~6人の襲撃者の敵襲を受け、40年かけて作った組織はつぶされてしまうが、妙にすっきりしていつ自分がいた。
閑話 魔法使い
今は魔法の研究者となっている魔法使いのガブルスロー。取材に来た女2人に魔法を見せるが、そのうちの1人はより強力な魔法を見せて驚く。その用件は、庶民に魔法を教える塾の講師のスカウトだった。師匠のアットマも参加すると聞いて、参加を決める。
7 ロフィーター
冬直前、ハイエルフたちと施設の整備のために温泉地に来たヒラクが、温泉に入った後広間にあるコタツでまったりしていると、ロフィーターと呼ばれる魔虫が現れる。ハイエルフは緊急事態、冬の間に巣を見つけてつぶすよう助言するが、ザブトンの子供たちが何百匹もやってきて退治してしまう。
閑話 美容師
マルーラで働く女の子メル。マルーラのウェートレス服に惚れ込むメルは、それを着たいと仕事を頑張る。髪の手入れにも気を遣うメルがポーラに従業員の髪について訴えると、ポーラは寮に美容師を呼び、従業員の髪をカットする。
二章 猫と転移門
1 猫のパートナー
冬、始祖様はいったん帰ってくるが、リアとハクレンを連れて後始末とかで再び出かけていく。ルーとティアも知り合いに会いに行くと出かけ、アルフレートはリアを先生役に魔法の練習をする。ヒラクは、猫の繁殖相手を心配し、雌猫を1匹どこかから手に入れようと考えるが、ルーとティアは宝石猫という魔獣の雌を連れて帰ってくる。猫は宝石猫から逃げようとするが捕まってしまう。
2 一家団欒
ヒラクの部屋のコタツにルーやアルフレート、ティア、ティゼルたちが集まると、ヒラクはカルタで一家団欒を楽しむ。
3 東のダンジョン調査隊と居残り組
クロの子供たちが発見した東のダンジョンの調査隊が送られることになり、天使族のキアービットを隊長に編成された調査隊が出発する。同行できなかったヒラクは自分でダンジョンを作ることを考え、ルーとティア、ドライムをアドバイザーにして、村の南側を入口にして、ダンジョン造りを始める。
4 フラウの出産
フラウが産気づき、滞在していた父親のビーゼルは慌てる。ヒラクは、ビーゼルのために、ビーゼルが安産を祈るという魔神の像を作る。そうしているうちに、フラウが無事に女の子を出産し、フラシア、正式にはフラシアベルと名づけられる。
5 東のダンジョン調査隊の帰還
フラシアが無事生まれ、ヒラクは中断していたダンジョン造りを再開し、一階層がほぼ完成し二階層に取りかかったあたりで、東のダンジョン調査隊が戻ってきて、ダンジョンにはゴロック族という会話できる種族がいたこと、虹白銀という非常に硬い貴重な鉱物の鉱脈があったことなどが報告される。
6 迷路で遊ぶ
ダンジョンの二階層がある程度完成して、ヒラクは、子供たちを大人とコンビを組ませて遊んでみることにする。その翌日は、前日には封じていた危険な罠や仕掛けを解除して大人たちも遊ぶ。
7 吹雪の日
吹雪の日、ヒラクは気分転換に屋敷の中を見回った後、工房でビッグルーフ・シャシャートの遊戯エリアに設置するスマートボールを作る。
8 転移門
人間の姿に戻れたゴウが執事服を来た初老の男性の姿で挨拶にやってくる。ゴウは太陽城で重要な魔道具の転移門を3組発見したと報告し、運用するならどこに設置するか決めてほしいと話す。ヒラクは村人たちと相談すると、シャシャートの街に設置することを強く押され、ビーゼルに相談してみることにする。
9 雪合戦
ヒラクが村で雪合戦を行うと、二ノ村のミノタウロス族と北のダンジョンの巨人族が示し合わせてやって来て雪合戦で戦う。
10 転移門の扱い
ヒラクは、屋敷の会議室で転移門の扱いについて魔王と話し合いを行い、ビーゼル、ドライム、始祖様もオブザーバーとして参加する。話し合いの結果、無用のトラブルを避けるためシャシャートの街から馬車で1日くらいの場所にしてほしいと言われ、転移門を設置した場所に新しい村を作ることを提案される。村の住人と話し合うと、転移門の設置、新しい村づくりは、肯定と否定も半々ぐらいで、春の畑作業が終わったら予定地を見に行くことにする。
閑話 元四天王の一人
元四天王の1人のゲーテグルー。ここ数年、魔王国の上層部では魔王と四天王のみが関われる特号案件で利を得ている様子があり、調べてみると、シャシャートの街に何かがあることがわかり、自ら出向いて調査することにする。同じく特号案件について心配する元四天王の1人のパルアネンの誘いで一緒に魔王に聞きに行くと、見たほうが早いと言われ、死の森のど真ん中にある大樹の村を見に行くことになり、村の様子に驚く。昔に読んだ古い文献で、太古に死の森に魔神が封じられたとあったことを思い出し、ヒラクは魔神ではないかと考える。
閑話 パルアネン
大樹の村に実際に行き、ゲーテグルーがヒラクを魔神と崇めだしたのを見て、魔法が使えないヒラクが魔法の神である魔神であるわけがないと思うが、ヒラクの戦歴を聞いて、何かの神に違いないと考える。大樹の村から帰ったあと、パルアネンは、大樹の村にいる孫娘の要望に応えて教師となる人材を探すなど、ヒラクのために何かできることはないかと頑張る。
11 考え事と視察?
まだ新しい村を作ることが決定していないうちから、住人候補を記した書類が集まり、先代の四天王が村長候補として名を連ねていた。ヒラクは書類を見るのは適当なところで止め、寒さが落ち着いた日に各村の様子を見て回る。
12 冬の終わりごろの出来事
冬もそろそろ終わろうかという時期になり、宝石猫の妊娠が発覚して、屋敷の空き部屋の1つを宝石猫のために用意する。妊娠中のセナやラスティの様子を見にいった後、ヒラクはフラウとフラシアの部屋を訪ねてフラウの母親、ビーゼルの奥さんに会う件を相談し、母親・シルキーネが村に訪ねてくる。外見が若く、美人のシルキーネに、フラウはヒラクが心を奪われないか心配する。
閑話 魔神
世界の魔力を管理していた魔神だったが、その失敗で、世界に亜人と呼ばれる種が生まれてしまう。男神と女神のせいで再び世界に魔力が漏れ、魔神は男神と女神を撲殺して消滅させ、世界の崩壊を防ぐため世界に降りるが、魔神は神の世界に戻ることを禁じられ、世界の地中深くに封じられる。猫になって大樹の村に暮らすことになった魔神は、妻の宝石猫と生まれてくる子を守ると決意する。
三章 和解の春
1 12年目の春と子猫
春になり、冬眠から目覚めたザブトンに村の南のダンジョンを案内して、冬の間の話をし、ダンジョンの四階層はザブトンの子供たちに任せることになる。各村の村長代行と年度目標の確認、生産計画や新しく作る施設の決定などを行い、大樹の村を耕す。そうしているうちに、宝石猫が4匹の子猫を生み、宝石猫はジュエル、生まれた子猫はミカエル、ラファエル、ウリエル、ガブリエルと名づけられ、呼び名はミエル、ラエル、ウエル、ガエルとなる。
2 大樹のダンジョン
大樹の村のダンジョンが完成する。村の南の端にある入口の階段を下りると100メートル四方の一階層で、ダンジョンにありそうな罠などを再現して練習などができるトレーニングルーム、二階層は罠も仕掛けられた迷路、三階層は防衛に特化した屋敷のような施設、四階層は本気仕様の罠が仕掛けられたエリア、五階層には転移門を設置する場所が独立して3か所設けられた。ヒラクはまず防衛訓練を行い、足りないものを把握する。
3 子猫と大樹のダンジョンの管理人
子猫たちはザブトンが作ったネズミのヌイグルミに興奮して遊ぶ。マイケルからの手紙で、ビッグルーフ・シャシャートの食事がうまい上に関連事業が増えて仕事があるため、シャシャートの街の人口がかなり増えて街が少し混乱していると知らされ、持ち帰れるような商品を開発する方向で対処しようと考える。そして、南のダンジョンのラミア族と北のダンジョンの巨人族が大樹の村のダンジョンで自然発生する魔物退治の仕事をさせてほしいとやって来て、ザブトンにも相談し、受け入れることにする。
4 西のダンジョン調査隊出発
ヒラクは、西にダンジョンがあるだろうと予想し、クロとザブトンの子供たちで調査隊を結成する。調査隊が出発した後、太陽城に行き、転移門の輸送と設置について相談する。
5 転移門の秘密
ヒラクは転移門を大樹のダンジョンに運び、ゴウとベルが設置して、稼働直前までセットする。転移時に神様に与えられた初心者パックのおかげで、ストーンサークルのような転移門の石に彫られている暗号で書かれた文字まで読めたヒラクは、座標確定用の石が外されて使用不能となった転移門も再起動させればまた動くのではないかと考えるが、転移門が普及して世界が大きく変化してはいけないと思い、自分の心の中に秘めておこうとするが、転移門を再現したいと嬉しそうに研究するルーが見当違いの方向に努力しているのを放置できず、転移門の文字のことを教え、研究に付き合う。
6 ワイバーンとの和解
やってきたライメイケンから、ワイバーン種の長老が村をワイバーンが襲ったことを謝罪し友好を結びたいと聞かされ、長老の謝罪を受けることにする。ドライムの巣で会ったヒラクは、謝罪の品として宝石の原石を受け取る。
7 成長
子猫は成長し、性別が全て雌だったことが判明し、額に宝石っぽいものができ始める。大樹のダンジョンでは、5人のラミア族、7人の巨人族が生活を始め、ザブトンの子供たちもダンジョンで生活を始める。ヒラクは地上でも生活できるように居住エリアにラミア族用、巨人族用の家をそれぞれ用意する。ヒラクとティアの娘・ティゼルの背中には小さな翼が生え、ヒラクとルーの息子・アルフレートは夜目が利くことがわかる。
8 春の終わりの色々
ティゼルは低空をパタパタ飛ぶようになる。西のダンジョン調査隊が戻ってくるが、ダンジョンは発見されず、ヒラクはまた別の機会に調査隊を送ろうと考える。今年のお祭り実行委員会が結成されるが、新しい村づくりやビッグルーフ・シャシャート関連でやることがあるヒラクは入らず、武闘会と同じように文官娘衆が仕切ることになる。
9 視察と主役不在の歓迎会
ルー、グランマリア、フラウが同行し、ヒラクはビーゼルの案内で新しい村の予定場所を見せてもらう。小山の上の平らな場所の予定地を見た後、ビッグルーフ・シャシャートを久しぶりに訪れたヒラクは、その大盛況ぶりに驚く。夜、宿の責任者や塾の講師の歓迎会という名目で、主役不在だが、ゴロウン商会のメンバー、マルコスとポーラ、マルーラで中心的な働きをしている従業員数人で宴席を設ける。
閑話 ランダンの部下
ランダンから新しい村の誘致の仕事を任された部下。村への移住を希望する嘆願書が多数きて、しかも、現役の領主など偉い人も交じっていた。嘆願書のあまりの量に人員の補充をお願いすると、元四天王の2人が送られてくる。村を誘致する場所を調査し、ヒラクたちを迎える。
終章 九尾狐の親子
1 雑談と誕生
文官娘衆が村の四天王は誰か雑談をしているのを耳にするヒラクは、自分が四天王を決めるとすれば…と考える。そんなうちにセナが無事に出産したと報告を受ける。生まれた女の子はセッテと名づけられる。ダンジョンにザブトンの子供たちが生活するようになって、デーモンスパイダーの大きい個体が急に目立つようになり、頭部の代わりに人間の女性の上半身を持つ2メートル四方くらいの体の大きさのアラクネと呼ばれる種の蜘蛛も現れる。
2 アラクネと地竜
アラクネの名前はアラコと決まる。ダンジョン内で主に活動するアラコは、新しい魔物を育てたいと、ヒラクの許可を得てダンジョンウォーカー、特定の地域では地竜(グランドドラゴン)と呼ばれるトカゲのような魔物の子供を持ち込む。
3 綱渡り
祭りの日、魔王や始祖様、ドライムなどいつもの来賓、各村のメンバー、温泉地の司郎騎士とライオン、ラミア族、巨人族が到着し、祭りが始まる。今年の祭りはシンプルな綱渡りで、子供コースではウルザとグラルが、一般コースでは魔王が完走し、巨人、ケンタウロスのコースは完走者なし、エキスパートコースではリアたちハイエルフが好成績を収め、日が暮れると例年通り宴会となる。
閑話 消えた未来
マルーラの会計を担当している女性。昔から魔王と4人の部下の夢をよく見ていたが、魔王はギルスパーク、4人の部下はガルフ、店で料理をいろいろ作っているシャー、店の接客主任のポッテ、店に来て無料奉仕をしているホットだった。ヒラクが来店したときにヒラクに紹介されると、翌日、ビッグルーフ・シャシャートの会計主任になっていた。
閑話 我は空腹なり
空腹に苦しむヒトエは、花の香りに誘われて花畑に駆け出し、竜たちに捕らえられ、大樹の村に連れていかれる。
4 九尾狐
ヒラクが畑作業をしていると、クロの子供に子狐が迷い込んできたと呼び出される。子狐は人間の巫女のような姿に変身し、ヒトエと名乗る。そこにげっそりとした顔でやってきた始祖様は小狐を見て硬直する。聖女の受け入れ先を探しているうちに、子供を奪われたと怒る九尾狐に奇襲され、死闘の末、子供の救出を約束して停戦したが、子供を奪ったボスに転移魔法で逃げられ、不眠不休で探したという。その子供・ヒトエを見つけ、始祖様はヒトエを抱えて戻る。翌日、和服っぽい服を着て、背中に金毛の尻尾が9つある美人が子狐を抱いて訪れる。ヨウコと名乗った親狐は、ここに住む、我がここを支配すると言い出すが、ヒラクが投げた槍を見て、土下座して無礼を詫びる。
閑話 ヨウコ
ヨウコの視点から、大樹の村にやって来るまでを描いた閑話。ヒラクが強いと始祖様に言われても信用しなかったヨウコだが、ヒラクが投擲した槍で自分が持つ最強の盾が打ち砕かれ、生まれて初めて許しを請う。
閑話 ヨウコ改
一ノ村の村長代行からジョンと名付けられたインフェルノウルフの視点から、見張りを命じられたヨウコの様子を描いた閑話。
5 夏の暑さに
夏の暑さに、ルーが作った氷と風の魔道具を使って山エルフが作るクーラーに希望が殺到する。
閑話 宝石猫
宝石猫の視点から、ルーとティアに大樹の村に連れてこられ、夫を得て子供を生むまでを描いた閑話。
閑話 とある鬼人族の指導
ヒトエの面倒をみる鬼人族の視点から、ヒトエとヨウコの様子を描いた閑話。
閑話 農業神の独り言
創造神の娘の農業神。お爺さんの姿の農業神像を作ったヒラクに農業神は女神だと聖女を通じて知らせようとするが、魔神が猫の姿になって聖女の近くにいるため、その声は聖女に届かない。
(ここまで)
これまでの第5巻までと同じく、まったり、のんびりした空気感で進んでいく物語。シャシャートの街に出したお店「ビッグルーフ・シャシャート」をめぐるエピソードでは、ヒラクの意外な商才が明らかになってきました。しばらくは、シャシャートの街をめぐるお話が新要素の中心になっていくのでしょう。
「大樹の村」での暮らしぶりについては、12年目ということもあって、これまでとほぼ同じことが繰り返されるので、記述も次第に簡素になってきていた気がしますし、マンネリ感は否めないところです。この先も読み続けるかはちょっと迷うところですが、気が向いたら、さらに読み進めてみようと思います。
なお、第5巻に続き、巻末には「登場人物辞典」も掲載されています。そこで紹介されている登場人物は、次のとおりです。(説明部分は適宜加除修正しています)
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人間
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街尾 火楽(まちお ひらく):39歳で命を落としたが、神様の計らいで異世界に転移し、授けられた『万能農具』を使って、夢だった農作業を頑張っている人間。『大樹の村』の村長。
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インフェルノウルフ族
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デーモンスパイダー族
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ザブトン:村のデーモンスパイダーの代表者で、尻から出す糸で布だけでなく服を作る衣装制作担当。クロとユキの次に村の住人となった。ジャガイモが大好き。
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子ザブトン:ザブトンの子供たち。春に一部が旅立ち、残りがザブトンのそばに残る。
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マクラ:ザブトンの子供で、大樹の村で開かれた第1回武闘会の優勝者。
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グノーシスビー種
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蜂:村の被養蜂者。子ザブトンと共生し、ハチミツを提供してくれている。
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吸血鬼
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鬼人族
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アン:村の鬼人族の代表者で、フローラが連れてきた鬼人族のメイド長。村では家事やヒラクたちの世話を担う。
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ラムリアス:鬼人族メイドの一人。セナたちハウリン村から移住した獣人族の世話役をしている。
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天使族
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リザードマン
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ハイエルフ
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リア:村のハイエルフの代表者。200年ほど死の森の中を放浪していたが、ティアの誘いでヒラクたちと一緒に住むようになる。建築に長けており、村で建築関係などを担う。
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リース/リリ/リーフ/リコット/リゼ/リタ:リアの血族で、全員が姉妹や従姉妹同士。
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ラファ/ラーサ/ラル/ラミ:リアたちの後にクロの子供たちに追い立てられてリアたちに合流した。こちらも全員が姉妹や従姉妹同士。
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ララーシャ:ラファたちの血族で、樽作りが上手。
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ガルガルド魔王国
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魔王ガルガルド:ガルガルド魔王国の王。
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ビーゼル=クライム=クローム:魔王国の四天王の1人で、外交担当の伯爵。ヒラクの村を調べるために訪問するが、圧倒的戦力を秘めた者たちが住人として集まっていることに驚く。転移魔法の使い手。
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グラッツ=ブリトア:魔王国の四天王の1人で、軍事担当の侯爵。ミノタウロス族。
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フラウレム=クローム:ビーゼルの娘の魔族。父の命で大樹の村の監視役として村へ移住する。文官娘衆の代表者で、フラウと呼ばれる。
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ユーリ:魔王ガルガルドの娘。かつてフラウが学友を務めていた。取り巻きに唆されて大樹の村を攻めようとするが、それを知ったビーゼルとフラウにより村にたどり着く前に制圧された。大樹の村に数ヶ月滞在したことがある。世間知らずな一面がある。
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文官娘衆:ユーリに大樹の村を攻めるよう唆し、それを制圧したフラウにより村に連れてこられた魔王国の娘たち。マモンロズ子爵の次女のロアージュなど。村ではフラウの部下として活躍している。
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ラッシャーシ=ドロワ:文官娘衆の1人で、魔王国ドロワ伯爵家の次女。三ノ村にいるケンタウロス族の世話係をしている。
- ホウ=レグ:魔王国の四天王で、財務担当の女性。愛称はホウ。
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竜
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ドライム:南の山に巣を作った竜で、別名、門番竜(ゲートドラゴン)。人間の姿になると長髪の紳士。食べ物と酒に惹かれて、大樹の村へ入り浸るようになる。リンゴが好き。
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グラッファルーン:ドライムの妻で、別名、白竜姫(ホワイトドラゴン)。
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ラスティスムーン:村の竜の代表者。別名、狂竜(クレイジードラゴン)。ドライムとグラッファルーンの娘で、ラスティと呼ばれる。グラッファルーンの命令で大樹の村に住むことになり、外交担当を担う。干し柿が好き。
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ドース:ドライムとハクレンの父で、別名、竜王(エンペラードラゴン)。
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ライメイレン:ドライムの母で、南方に住む。別名、台風竜(ハリケーンドラゴン)。
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ハクレン:ドライムの姉(長女)で、別名、真竜(エンシェントドラゴン)。大樹の村にやってきてからは村の教師役を務める。
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スイレン:ドライムの姉(次女)で、別名、魔竜(スペルドラゴン)。
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マークスベルガーク:スイレンの夫で、別名、悪竜(イヴィルドラゴン)。
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ヘルゼルナーク:スイレンとマークスベルガークの娘で、別名、暴竜(ラースドラゴン)。
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セキレン:ドライムの妹(三女)で、別名、火炎竜(ファイヤードラゴン)。
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ドマイム:ドライムの弟。
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クォン:ドマイムの妻で、ライメイレンの弟の娘。
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クォルン:セキレンの夫で、クォンの弟。
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グラル:暗黒竜ギラルの娘。
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ヒイチロウ:火楽とハクレンの息子。人間と竜族のハーフ。
- ギラル:暗黒竜。
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古悪魔族
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グッチ:ドライムの従者で、知恵袋的な存在。
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ブルガ/スティファノ:グッチの部下で、ラスティスムーンが連れてきた使用人。
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悪魔族
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クズデン(※):四ノ村の代表。村の悪魔族の代表。
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獣人族
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ガルフ:ヒラクたちのいる森の東の山の中にあるハウリン村からやってきた使者で、ハウリン村で一番の戦士。大樹の村に交易を求めて訪れた。
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セナ:獣人族の娘。大樹の村の東の山にあるハウリン村村長の娘で、ハウリン村から大樹の村への移住者の代表。
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マム:ハウリン村から移住した獣人族の1人。一ノ村にいるニュニュダフネ族の世話係をしている。
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エルダードワーフ
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シャシャートの街
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マイケル=ゴロウン:南の港町・シャシャートのゴロウン商会の会頭を務める商人。村の御用商人となる。人間で、常識人。
- マーロン:マイケルの息子。次期会頭。
- ティト:マーロンの従兄弟。ゴロウン商会の会計担当。
- ランディ:マーロンの従兄弟。ゴロウン商会の仕入れ担当。
- ミルフォード:ゴロウン商会の戦闘隊長。
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???
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アルフレート:火楽と吸血鬼ルーの息子。
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ティゼル:火楽と天使族ティアの娘。
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山エルフ
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ヤー:ハクレンが大樹の村に連れてきた、ハイエルフの亜種・山エルフのリーダー。とある山中で暮らしていたが、食糧事情が悪化してやってきた。工作が得意。ヤーの補佐役はヒテルトー。
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ラミア
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ジュネア:大樹の村の南にあるダンジョンの奥で暮らしている上半身が人間、下半身がヘビの種族・ラミア族の族長。クロやザブトンの子供たちに屈服して村を訪れたことで、友好関係となる。
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スーネア:ラミア族の戦士長。
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グルーワルド=ラビー=コール:下半身が馬で速く走ることができる種族・ケンタウロスの代表者。
- フカ=ポロ:男爵だけど女の子。
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ニュニュダフネ
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イグ:村にやってきた、切り株や人間の姿に変化できる種族・ニュニュダフネの代表者。
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その他
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スライム:水の浄化のために村に連れてきた。村で日々数と種を増やしている。
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牛:牛乳を出すが、元の世界の牛ほどには出さない。
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鶏:卵を産むが、元の世界の鶏ほどには産まない。
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山羊:山羊乳を出す。当初はヤンチャだったが、おとなしくなった。
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馬:村長の移動用にと購入された。グルーワルドに対抗心を抱いている。
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酒スライム:村の癒し担当。
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死霊騎士:鎧姿の骸骨で、良い剣を持っている。剣の達人で、温泉地の護衛を任されている。
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土人形:ウルザの従士。ウルザの部屋の掃除を頑張っている。
- 猫:火楽に拾われた猫。謎多き存在。
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大英雄
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ウルブラーザ:現在は5歳の美少女に戻っているが、元死霊王。愛称はウルザ。
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ウオ:毛むくじゃらの巨人。性格は温厚。
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マーキュリー種(人工生命体)
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ゴウ=フォーグマ:太陽城城主補佐。初老。
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ベル=フォーグマ:種族代表。太陽城城主補佐筆頭。メイド。
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九尾狐
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ヨウコ(※):何百年も生きた大妖狐。竜並みの戦闘力を持つと言われる。
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ヒトエ(※):ヨウコの娘。生後百年以上だが、まだ幼い。
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(注)(※)は、第6巻で初めて登場する人物。
というもの。
このほか、登場人物辞典では紹介されていませんが、
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獣人族
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ガット:ハウリン村の村長の息子でセナの兄。鉱山咳が出てハウリン村に住めなくなった妻・ナーシィ、4歳の息子・ナートとともに大樹の村に移住してきた。
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人間
- マルコス:フーシュの誘いで一ノ村に移住した人間で、大樹の村がシャシャートの街に出す店の店長代理を任されることになる。
- ポーラ:マルコスの妻
というあたりも、本巻でしばしば登場しています。