鷺の停車場

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ブロムシュテットのブラームス

ブロムシュテットブラームスを2枚。

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ブラームスドイツ・レクイエム op.45
エリザベス・ノルベルイ=シュルツ(Sp)、 ヴォルフガング・ホルツマイヤー(Br)
サンフランシスコ交響合唱団
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団
(録音:1993年9月、サンフランシスコ)

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ブラームス
1.交響曲第4番ホ短調 op.98
2.無伴奏合唱曲集
・なにゆえに、光が悩み苦しむ人に与えられたのか op.74-1
・祭典と記念の格言 op.109
・3つのモテット op.110
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1)、ライプツィヒMDR合唱団(2)
(録音:1996年4月(1)・10月(2)、ライプツィヒ

ブロムシュテットの録音というと、ブルックナーや先に紹介したニールセンなど北欧ものが真っ先に思い浮かびますが、その他のドイツものも、首席指揮者などを務めたドレスデン・シュターツカペレ、サンフランシスコ響、ゲヴァントハウス管と、ベートーヴェンシューベルト交響曲(全集)、モーツァルトの後期交響曲集、R.シュトラウスヒンデミット管弦楽曲集など、幅広く録音しています。

ブラームスも、実演は、N響との演奏を含め数多くあるはずですが、録音は意外に少ない。上の2枚のほかは、おそらく同じサンフランシスコ響との合唱曲集があるほか、後年にCD化されたライブが少しある程度だと思います。何か理由があるのでしょうか。不思議です。

ドイツ・レクイエムはサンフランシスコ響時代の後半の1993年の録音。

ブロムシュテットの他の録音にも共通しますが、端正な作りで、作為を感じさせず、淡々と進んでいくようでありながら、細部にも気が配られて、全体がきちんと構築されている演奏。

オケも、ドイツのオケのような響きの厚み・威力はありませんが、いかにもアメリカっぽくてがっかりするところもなく、地味めながら洗練されたいい響きです。

合唱もなかなか。このコンビで録音したカルミナ・ブラーナや、ゲヴァントハウスとのミサ・ソレムニスもそうですが、ブロムシュテットは合唱曲の扱いが上手なのでしょう。

交響曲第4番はその3年後の1996年の録音。たしか、ゲヴァントハウス管の首席指揮者(カペルマイスター)の決定後、就任前に行われた一連の録音のうちの1つ。

したがって、オケについて言えば、ブロムシュテット時代というより、その前の時代のゲヴァントハウス管の響き、地力を示した演奏と見るのが妥当だろうと思います。

全体として、ドイツ・レクイエムと同じく、ブロムシュテットらしくよくまとまった演奏です。

オケもさすがドイツの古豪、いい響きしてます。個人的にはベルリン・フィルより好きな音。

ただ、このコンビ、10年以上前に来日公演を聴きに行って、管楽器のハーモニーをはじめアンサンブルの素晴しさに感銘を受けたことがあって(曲目は確かメンデルスゾーンの4番とブルックナーの7番でした)、どうしてもその強い印象と比べてしまって、就任後しばらく経った頃の録音なら、更にもっといい響き、演奏が聴けたのでは、という気持ちが拭えません。違う番号のでもいいからその頃の録音を聴いてみたい気がします。これはこれで、普通以上にいい演奏なんですが。

カップリングで無伴奏合唱曲が聴けるのも珍しい。合唱曲だけのCDは、合唱をされている/いた方でなければ、そう聴かないでしょうから、いい試み。個人的には、2曲目のop.109が躍動感もあっていいと思いました。