鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

アニメ映画「海獣の子供」を観る

平日の夜、MOVIX亀有に行きました。

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この日の上映スケジュール。

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この日観たのは「海獣の子供」(6月7日(金)公開)。

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入口を入ってスクリーンに向かう通路にも大きな掲示がありました。

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上映は234席のシアター8。中に入ると15人くらいのお客さんでした。

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(チラシの表裏)

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(チラシの中見開き)

テレビアニメ。14歳の少女とジュゴンに育てられた2人の兄弟とのひと夏の出会いを描いた五十嵐大介の同名のマンガをアニメ化した作品だそうで、アニメーション製作はSTUDIO4℃、監督は渡辺歩、音楽は久石譲、主題歌は米津玄師。

公式サイトのストーリーによれば、

 

光を放ちながら、地球の隅々から集う海の生物たち。
巨大なザトウクジラは“ソング”を奏でながら海底へと消えていく。
<本番>に向けて、海のすべてが移動を始めた―――。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花【芦田愛菜】は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親【蒼井優】と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父【稲垣吾郎】が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”【石橋陽彩】とその兄“空”【浦上晟周】と出会う。
琉花の父は言った――
「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」
明るく純真無垢な“海”と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空”。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く彗星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。そして、巨大なザトウクジラまでもが現れ、“ソング”とともに海の生き物たちに「祭りの<本番>が近い」ことを伝え始める。
“海と空”が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者。そんな二人を守る海洋学者のジム【田中泯】やアングラード【森崎ウィン】。それぞれの思惑が交錯する人間たちは、生命の謎を解き明かすことができるのか。
“海と空”はどこから来たのか、<本番>とは何か。
これは、琉花が触れた 生命 いのちの物語。

 

・・・というあらすじ。(【  】内のキャストは私の加筆です。)

映画情報サイトのレビューなどを見ると、映像や音響はすごいけどストーリーは難解、という口コミを多く目にしたので、展開にはあまり期待しないで観てみました。

一言で感想をいえば、映像美に圧倒されました。

確かにストーリーはよく分かりませんでした。生命の誕生と連鎖、その神秘、といったテーマなんだろう、ということくらいは分かりますが、行間が広すぎて、具体の意味はよく分からない、という感じ。チラシに記された謳い文句「一番大切な約束は 言葉では交わさない」は、かなり最終の方に琉花のモノローグで出てくるセリフですが、その約束が何かを含め、大事なことはたいてい言葉では示されないので、観る人の想像、感覚に委ねられています。

でも、それを不満に感じさせない映像美は本当に素晴らしいものでした。まれに地上の鳥とかのカットで、あれっ?と思う部分もありましたが、水族館や海の描写などはとても美しくて、洪水のように押し寄せる映像美にどっぷり浸かっていたような感じ。江ノ電沿線が舞台なのは、以前見たテレビアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」やアニメ映画「きみの声をとどけたい」と共通ですが、それらとちょっと違って、生活感を感じさせる質感のある画は印象的。観終わって、いいものを観たなあ、という気分でスクリーンを出ました。