鷺の停車場

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劇場版アニメ「空の青さを知る人よ」を観る

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休日にTOHOシネマズ流山おおたかの森に来ました。

観に来たのは、劇場版アニメの「空の青さを知る人よ」(10月11日(金)公開)。そのうち一人で観に行こうかと思っていたのですが、予告編を見て興味を持った子どもと一緒に行くことに。

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上映は165席のスクリーン7。中に入ると、公開初週の週末でしたが、お客さんは4割くらいの入りだったでしょうか。

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(チラシの表裏)

監督は長井龍雪、脚本は岡田麿里、キャラクターデザイン・作画総監督は田中将賀、これら3人の「超平和バスターズ」が原作という、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)、「心が叫びたがってるんだ。」(ここさけ)の主要スタッフが集結した作品。

公式サイトのストーリーによれば、

 

 —山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい【若山詩音】。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね【吉岡里帆】。
二人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との状況を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、二人きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。
そんなある日、町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉【松平健】が決定。そのバックミュージシャンとして、ある男の名前が発表された。金室慎之介【吉沢亮】。あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人。高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が、ついに帰ってくる…。
それを知ったあおいの前に、突然“彼”が現れた。“彼”は、しんの【吉沢亮】。高校生時代の姿のままで、過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会から、しんのへの憧れが恋へと変わっていくあおい。一方で、13年ぶりに再会を果たす、あかねの慎之介。
せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。

 

というあらすじ。(【  】内のキャストは私の加筆です。)

期待を大きく上回る、というほどではなかったものの、期待を裏切らないいい作品でした。

舞台は「あの花」「ここさけ」と同じ秩父、前2作でも見たことがあるような風景が時折出てきますが、風景の描写はこれまでよりも、緻密というか、美しく描かれています。

未来に夢を追い求めるしんの、あおいの高校生と、甘くない現実の中で生きている慎之介、あかねの30代の対比が1つの軸になっていて、あおいのあかねに対する気持ちの変化とともに、しんのの思いが慎之介やあかねの心を動かしていく、というストーリー展開は、に大きなクライマックスがあるということではないのですが、心に刺さるいい話だったと思います。

私も子どもも、どちらかと言えば「心が叫びたがってるんだ。」の方がいいという感想でしたが、全体としては結構良かったと思います。

残念だったのは終盤の空飛ぶシーン。あおいを地元の美しい景色に気付かせるとか、何らかの意図はあったのでしょうけど、安易に流れてしまった印象を受けました。

主要キャストに俳優を起用していることには評価は分かれているようですが、私自身は特に違和感は感じませんでした。

余談になりますが、意外だったのは、あかねを演じた吉岡里帆の声が、「響け!ユーフォニアム」の部長・小笠原晴香の声(声:早見沙織)に似ていたこと。途中で本当に勘違いしそうになりました。

なお、入場者特典として、キャラクターデザインの田中将賀さんによる本作「空青」のあおい、「ここさけ」の順、「あの花」のめんまの3人の書き下ろしイラストのA4クリアファイルと“復刻版「あの花」ラジオ特別版”が聞けるシリアルコード付きアクセスカードがいただけました。全国50万人限定ということだそうですが、50万人というと興行収入は低めに1人1,000円と仮定しても5億円になるので、それくらいは軽くいけるという読みなのですね。実際、全国318館という大規模公開、報道によれば、10月12日・13日の最初の土日の興行収入は、12日に台風19号の影響で閉館した映画館も多かった中で1億6600万円に上ったそうなので、観客動員50万人を超えるのは確実でしょう。ほしい方は早めに行った方が良さそうです。