鷺の停車場

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テレビアニメ「聖女の魔力は万能です」(第1期)①第1話~第4話

テレビアニメ「聖女の魔力は万能です」を見ました。

seijyonomaryoku.jp

カドカワBOOKSから刊行されている橘由華さんの同名ラノベを原作に、テレビアニメ化し、2021年4月から6月にかけて、TOKYO MXなどで放送された作品で、主なスタッフは、監督:井畑翔太、シリーズ構成:渡航、キャラクターデザイン:石川雅一、アニメーション制作:ディオメディアなど。

2023年10月からの秋クールで、第2期の「聖女の魔力は万能です SEASON2」がTOKYO MXなどで放送が開始されているのですが、最初の回を見て意外と面白そうだったので、第1期から見てみたいと思って、配信で見てみたのですが、思ったよりもいい作品で、最後まで繰り返して見てしまいました。

まずは、前半、第1話から第4話までを紹介したいと思います。

 

第1期の公式サイトで紹介されている主な登場人物は、次のとおりです。

  • セイ(小鳥遊 聖:たかなし せい)【石川 由依】:朝から深夜まで仕事漬けだった20代の会社員。スランタニア王国の「聖女召喚の儀」によって、突然見知らぬ異世界に喚び出されてしまう。元々植物好きだったこともあり、自ら望んで薬用植物研究所で働く。真面目な性格と探究心の強さに聖女としての魔力が加わり、魔法やポーション作りで5割増しのパワーを発揮する。ただし、恋愛方面はちょっと不慣れ。

  • アルベルト・ホーク【櫻井 孝宏】:王宮第三騎士団の団長。ホーク辺境伯家三男。騎士団では所属する騎士たちからの信頼も厚く、よきリーダーとしての姿を見せる。ブルーグレーの瞳を持ち、そのクールな印象の外見と氷属性魔法の使い手であることから、多くの女性たちに「氷の騎士様」と呼ばれている。だが、セイの前では柔らかな表情を見せることも……。

  • ヨハン・ヴァルデック【江口 拓也】:薬用植物研究所の所長。ヴァルデック伯爵家次男。王宮を飛び出したセイの事情を知りながら、研究所にあたたかく迎えてくれる。セイが持つ魔力の特異性には早々に気づくが、必要以上に口出しはせず、いつもおおらかに見守っている。アルベルトとは幼なじみで、次第に接近していくセイとアルベルトの関係を秘かに楽しんでいる様子。

  • ユーリ・ドレヴェス【小林 裕介】:宮廷魔道師団の師団長。もとは一般庶民であったが、魔法適性の高さを買われドレヴェス侯爵家に養子として迎えられた。人当たりのいい好青年に見えるが、当人は魔法や魔力の研究にしか興味がないという変わり者。魔法の使い手としては王国で敵う者がいないほどの実力を持ち、人に対して鑑定魔法を使える唯一の人物でもある。儀式によって聖女を召喚した張本人で、セイの未知数な魔力にはもちろん興味津々。(なお、ここで紹介する第1話~第4話ではまだ登場してきません)

  • ジュード【八代 拓】:薬用植物研究所の研究員。セイを最初に研究所へ案内し、その縁で教育係を担当することになる。人懐っこく面倒見のいい性格で、セイが気軽に接することができる貴重な存在。

公式サイトで紹介されている以上の5人のほかに、第1話から第4話までに登場する、名前が付けているキャラクターとしては、次の人たちがいます。

  • エリザベス・アシュレイ【上田 麗奈】(第2話~第4話):侯爵令嬢でカイルの婚約者。王宮図書室での出会いをきっかけにセイと親しくなる。第2話~第4話に登場します。

  • エアハルト・ホーク【梅原 裕一郎】(第3話・第4話):宮廷魔道師団の副師団長。ホーク辺境伯家次男でアルベルトの兄。

  • ヴォルフ【熊谷 健太郎(第1話・第4話):王宮第三騎士団の団員。

  • アイラ(御園 愛良:みその あいら)市ノ瀬 加那】(第1話):セイと同時に召喚された女子高生。

  • カイル・スランタニア【福山 潤】(第1話):スランタニア王国の第一王子。アイラこそが聖女だと確信し、セイを放置する。

  • ドミニク・ゴルツ【加藤 亮夫】(第1話):スランタニア王国の宰相。

  • マリー【磯辺 万沙子】(第1話):王宮でセイのお世話をする侍女。

  • ニコル・アードラー【高野 麻里佳】(第2話):ニキビのため自分の容姿に悩むエリザベスの友人。

  • ジークフリート・スランタニア【山野井 仁】(第4話):スランタニア王国の国王で、カイルの父。

各話ごとのあらすじは、次のとおりです。< >内が公式サイトで紹介されているストーリーになります。

Episode 01「召喚」

<小鳥遊聖(タカナシ・セイ)は、ちょっと仕事中毒な20代の会社員。ある夜、残業を終えて帰宅すると突然光に包まれ、異世界の王宮に「聖女」として召喚されてしまう。ところが、現れた王子は同じく召喚されたもう一人の少女に夢中で、放置されたセイは暇を持て余す。そんな時、王宮敷地内で出会った青年・ジュードに案内されたのは薬用植物研究所。元々植物好きで研究所に興味を持ったセイは、そこで研究員として働くことになるが、薬草と魔法を使ったポーション作りで思いがけない能力を発揮することに……。>

仕事人間だったセイ(小鳥遊 聖)は、深夜まで仕事をして帰宅したところで、突然召喚され、気づくと異世界にいた。そこにはもう1人の若い女性・アイラ(御園 愛良)も召喚されていたが、召喚の術を主宰した第一王子のカイル・スランタニアは、アイラにのみ興味を示し、セイは放置される。王宮で暇を持て余すセイは、王宮内を散歩中にたまたま薬用植物研究所を見つけ、興味を抱いて住み込みで研究員として働くことになるが、ジュードに作り方を教わり、薬草に魔法を流し込んで作ったポーションは、効果が5割増しになっていた。仕事に打ち込むセイは、たった3か月で上級ポーションも作れるようになる。そんなとき、魔物の討伐で西の森に行きサラマンダーに遭遇した第三騎士団の騎士たちが傷ついて戻ってくる。セイは自らが作った上級ポーションを重傷を負って瀕死状態となっていた騎士団長のアルベルト・ホークに飲ませ、アルベルトは一命を取りとめる。

Episode 02「親交」

<瀕死の騎士を救ったポーションが評判となり、功労者であるセイは褒美として、研究所内にキッチンを設置してもらう。この世界には薬草を料理に使う習慣がなかったが、薬草を加えたセイの手料理は、所長のヨハンも感心するほどの美味しさだった。後日、セイはヨハンから第三騎士団の団長・アルベルトを紹介される。彼こそが、セイのポーションで救われた騎士本人だった。ブルーグレーの瞳を持つアルベルトに優しく微笑まれ、落ち着かない気持ちになるセイ。さらに、王宮図書館でも新たな出会いが待っていた。>

サラマンダーの一件で特別報酬を得た所長のヨハン・ヴァルデックは、一番の功労者であるセイに欲しいものはないか尋ね、この世界の料理が美味しくないと思うセイは研究所内にキッチンを作ってもらう。薬草を使ったセイの料理にヨハンは感心し、その使い方を研究所の料理人にも教えることになる。ヨハンに呼び出されたセイは、訪れていたアルベルトを紹介され、その瞳に心を奪われる。アルベルトは南の森の討伐に薬草を採取したいセイを誘い、セイの手料理に舌鼓を打つ。戻ったセイはヨハンに呼び出され、第三騎士団から普段より戦闘能力が向上したこと、それはセイの料理のせいだったことを伝えられる。ヨハンから休むよう命じられたセイは、向かった王宮図書館でエリザベス・アシュレイと出会う。その帰り、アルベルトに呼び止められたセイは、アルベルトに馬で研究所まで送ってもらい、それから王宮から研究所までたびたび送ってもらうことになる。図書館で会うエリザベスと仲良くなり、リズと愛称で呼ぶようになっていたセイは、ニキビに悩む友人について相談を受け、ニキビに効果がある化粧品を作ってその友人であるニコル・アードラーに渡す。

Episode 03「王都」

<夏の休日、セイはアルベルトに誘われて街へ出かける。人々の賑わいに瞳を輝かせるセイの手を取り、優しくエスコートするアルベルト。二人は一緒に街を歩き、楽しいひとときを過ごす。別れ際、アルベルトはセイに髪留めを贈る。その話を聞いたヨハンとエリザベスは、アルベルトの行動に込められた彼の思いを察していた。数日後、髪留めに魔法付与が施されていると知ったセイは、自分でもやってみたくなり、教えを受けるため宮廷魔道師団の隊舎を訪ねる。そこで出会ったのは、副師団長のエアハルトだった。>

研究所を訪ねてきたアルベルトに誘われて、セイは休日に一緒に街に出かけることになる。セイの手を取ってエスコートするアルベルトに照れながらも、楽しい時間を過ごすセイ。馬車で送ってもらった別れ際、アルベルトはセイに贈り物とする。部屋に帰ってそれを開けると、髪留めだった。翌日、ヨハンにデートと言われ、照れて否定するセイだったが、ただのお土産でアクセサリーを渡すことはないと言われる。リズにも冷やかされる照れるセイ。髪留めに魔法付与がなされていると知って、自分もやってみたくなり、ヨハンの紹介で宮廷魔導師団を訪れる。作り方を教わりやってみると、副師団長のエアハルト・ホークがやってきて、様々な効果付与を試させると、セイはそれらを全てこなし、周囲の魔導師たちは驚く。数週間後、ヨハンに呼び出されたセイは、エアハルトから、セイが先日作ったものの中に魔導師団では作れないものがあると協力を求められる。エアハルトに謝礼がしたいと言われたセイは、魔法付与を施した核を加工する店を教えてもらい、髪留めのお礼に、魔法付与を施したアクセサリーをアルベルトに渡すが、感謝するアルベルトから手にキスされる。

Episode 04「奇跡」

<王宮の執務室で、ジークフリート国王はヨハンとエアハルトからセイの優れた魔力について報告を受ける。一方、当のセイも自らが人並み外れた魔力を持っていることを自覚していた。考えられる理由は「本物の聖女」だから。しかし、それを積極的に喧伝するつもりはなく、できれば普通の人として過ごしたいと思っていた。ある日、ポーションを大量に作りすぎたセイは、ヨハンから強制的に休みを言い渡される。調べ物でもしようと立ち寄った王宮図書館で、不意に声をかけてきたのはジークフリート国王だった……。>

国王のジークフリートは、ヨハンとエアハルトからセイの魔力が師団長クラス、あるいはそれ以上、と報告を受ける。第三騎士団にポーションを届けに行くのを手伝うセイは、騎士達から1月ほど先に第二騎士団との合同作戦で以前サラマンダーが出た西の森に行くことになっていること、第一騎士団はカイルの修行のお守りで一番安全な東の森に行くこと、アイラを聖女と呼ぶカイルが王立アカデミーで付きっ切りでアイラの世話を焼いていることを聞かされる。たぶん自分が本当に聖女だが、いつか誰かにバレるまではただの一般人として暮らしたいと思うセイは、アイラの話を聞いて、自分との違いに、自分だけが聖女だったとしたら、と思う。騎士たちの力になりたいと魔法の本を調べに王宮図書館に立ち寄ったセイは、不意に国王のジークフリート・スランタニアから声を掛けられ、カイルの無礼について謝罪される。恩賞に領土、爵位、屋敷でもと言われて固辞するセイに、正式な謝罪はいずれまた、と言ってジークフリートは去っていく。討伐で怪我をした騎士達を見舞いに行ったセイは、重傷者が集められた病室で、左手の手首から先を失った騎士を見て、見て見ぬふりはできないと、本に書かれていた回復魔法を施し、左手を再生させる。そして、乗りかかった舟、と重傷者を全て回復させる。そこにアルベルトとヨハンが顔を出す。派手にやったことを謝るセイに、ヨハンは良くやった、と声をかける。それ以来、騎士団などでは、セイは聖女だと噂されるようになる。

(ここまで)

 

第5話以降については、また改めて。